だい27わ!!
第27話の初見感想を書く予定地
【第26話】の初見感想を書いた後、いろいろと雑事を済ませつつ、ちょっと記事を書き、間取りを見たりと時間を使った。以前ほど潤沢に時間を使えないのにだらだらしてしまって危うく初見感想書くのが3日後みたいになるかもと気付きちょっと慌てている。
さてさて、【第27話 上薗純曰く、恋】
純が恋と言う、とタイトルだけでかなり興奮するんだが、という気分。そうか、純は3次元の人間に性的興奮やら恋愛感情やらが湧かないだけで、恋も性も知ってんだね。
表紙絵は鏡の中に恋した相手を見ている図になるんだろうけども、真剣な眼差しが素敵よね。
先に似てる似てない問題に触れてしまうけれども、純が自分自身に四美上諦を見ている時ってのは「鏡の中に」見ているわけだから、他人から見た純の姿を正確に認識しているわけじゃなくて、というところにも何かしらの似てる似てないの理由もありそうな……? とちょこっと思った。あと、純が自分の容姿を四美上諦に似せようとするのはいいけれど鏡見て「諦がいるー!」って喜んだりデレデレしたりすると鏡の中の四美上諦の表情も緩んじゃうから若干の絶望を感じたりしないか? というのが気になった。
で、本編。話は矢晴を仕事部屋から追い出した直後から。
焦りまくりの純がいいわ〜。『クローゼットの中にあの祭壇があるからこの部屋だけ鍵つきのドアにしていたのに!!』っていう矢晴に言ったのとまったく違う理由を述べる純がかわいらし。そして以前にちら見せされた悶える純がここで。そんなになっちゃうのわかるわ〜って感じはしないでもないけど、そこまでかぁ? という気もしないでもない。この後、そこまでな理由がわかる。
純が『矢晴が見たら気持ちの悪いもの』と祭壇を表現してるのが行き過ぎたオタク心理だなあと思うんだけれど。熱狂的なファンの祭壇を作者が見たとてそこまで気持ち悪がるとは思えないんだがどうなんだろう。実際のところ、矢晴自身はその祭壇を気持ち悪いものとは認識してなかったと思うし。
そしてやり場のない感情で包丁を持ち出し料理する純がこれまたかわいらしくて。最近の純の家の食事、出来立ての温かい食事率高くない? 散歩ついでに夕食材料買ってきて夕食は手作りだし。だから冷蔵庫に作り置きが大量になってるとかじゃない? 作り置き分食べてないから〜。
純が料理してる間、矢晴はベッドで反省しつつ純の本棚から自身のサイン本を発見している。矢晴が寝室にいるから純はキッチンにいられたんだなと思う。もし矢晴がリビングにいたら純は言い訳を並べ立てなければならず……とこの後の展開が前倒しになって矢晴も昼食抜きになっていた気がする。
で、本題。お昼は純のお手製のビーフシチューということだけれど、あの勢いだとパンも焼いたのでは……? と思えるけれど、どうなんだろう? 肉は担当からもらった肉の余りだったりするのかな?
食卓での、純の焦ったオタクの饒舌さがかわいらしい。焦り過ぎだけど、さすがに作者様(創造神)に自分のキャラへの愛を捧げる祭壇見られたらそうなりそうと思わんでもないが、焦り過ぎでかわいい。普段の純の落ち着き加減(は、なりきりモードか?)を考えると、ここまで焦るのは怪しい、と思われかねんのだが。
矢晴が『勝手にクローゼット開けてごめんなさい』と謝って、お互いが「オタクでごめん」「デリカシーなくてごめん」と謝る流れで純が内心『よし! そっちのノリで誤魔化すぞ!』と決意しているのだから、そのままにしていればいいものを……。
『ほら私ってちょっとだけ四美上諦に似てるし』とものすごい謙遜で言ってそうなんだけど、純の中では自分は四美上諦の具現化になれてると思ってそうだから「ちょっとだけ」ってこともなさげだし。それを矢晴に『純が?』『どこが似てんだよ』『全然似てないって』と言われてしまい、『いや似て……』『似せて……』と白状してしまい、『似てない? ほんとに?』と食い下がるあたり、矢晴に「確かに似てるね」と言われたかったんだろうなあ〜〜。
現実主義者な矢晴からは『しつこいな似てるわけないだろ』『漫画と人間だぞ』と言われてしまい、純はものすごい顔で立ち上がり『矢晴とのこの会話を最後にここから数時間記憶がすっぽり抜けている』と、何も考えられなくなり食卓を後にしてクローゼットに籠もりに行ったらしい。
がんばって似せたつもりなのに創造神からお前は違うと言われちゃあねえ……って感じではあるけれど、矢晴としては純がどんな愛情を四美上諦に寄せてどんな努力で四美上諦になろうとしているのかを知らないわけだし、知ってたとしても似てない評価になりそうな気はする。
そしてクローゼットに籠もってる純の病み加減が怖いんだが。マネキンと手を繋ぐその姿も怖い。
過去回想。初めて古印葵の漫画を読んだ時。この時に読んだのはデビュー作である『春眠の底』で、この時点で『漫画を読んだだけなのに世界が綺麗だ』という感想を述べているあたり、ちゃんと古印葵の漫画に魅了されてるんだなと安心する。
『大学生のころ古印葵作品の中で一番ハマったのは「死神シリーズ」の3作だった』と『風船と死神』『鋏と死神』『額縁と死神』が並べられている。どんな話だったのかとても気になるんだが、純が髪色を知っているということはカラーページもあったのかな。
シリーズが進むにつれて四美上諦の耳飾りの位置が違っているのはなぜなんだろう? と思うんだけれど、その正解を知ってるのは古印葵だけなんだろうなあ。
『シリーズ1作目で「好きだ」になり』『2作目で「好きだ!!」になり』『3作目で』と次のページの純の心臓に直接触れてる四美上諦。ここまで直接心臓鷲掴みにされるほどに純は四美上諦に惚れてしまったのねえ。
「仲間とオタ活してるときは孤独から一番遠い気持ちだけど、四美上諦のことを考えると常に孤独」という純の気持ちがわかるようでわからない。それほどまでに純の四美上諦への愛が大きすぎるんだろうかな、と想像してみるけれど。
その後のドシコりうんちゃらで思考が消し飛びそうになる。普通にオナニーとか自慰行為とか言ってくれればいいのにーー。とはいえ、ちゃんと面妖本で抜いてるらしいし、古印葵の漫画でも抜いてるらしいという純の生態を知ることができたのが嬉しい。
純の『四美上諦のことを考えるといつかフィクションの彼が現実にやってきて私に会いにきてくれるそんな妄想をしてしまう』というキャラにガチ恋してしまった人の心情。きっと2次元にガチ恋した人はそう思うだろうし、3次元でも手の届かない人にガチ恋しちゃった人はそう思うんだろうな、という感じがする。純に共感できる人は多そう。私も共感できるけど、純ほどの孤独に苛まれたことはないな……。ここらへんは純が諦についてだけは現実と2次元の境界が曖昧になってしまって『諦だけだった』『私の現実認識に少しのバグを起こすのは』と控えめに言っているんだろうかな、と思う。
『定期的に諦と自分の官能小説を書いてはカラーボックスへ入れたのがキャラ祭壇の始まりだった』というキャラ祭壇最上段の純が書いたであろう官能小説の数がほんとにヤバい。何十通あるんだろう。「定期的」の頻度も知りたいんだが、古印葵が2冊目の単行本を出してから編集部で出会うまでの約3年の間だけでもけっこうな数になりそうな……『今では諦に関する妄想ストーリーが原作ストーリーの数百倍にも膨らみ』と言うからには多少誇張があったとしても「3話の百倍」の300個は下らないということになる。それが全部、純と四美上諦の官能小説……? すごすぎる……。
年間100個作ってたとして、3〜4日に1回書き上げてる感じにはなる。純の筆の速さを考えると週刊連載で1本漫画を仕上げ、数話分のプロット、ネームを進めつつ、諦の妄想は欠かさず週に1〜2本の官能小説を書き上げる、というのは可能な気がするから純が怖い。
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