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【感想】第19話 幸福・ランキング

 \祝/1000記事目! 本編が怒涛の更新になっていて、【第21話】の話をしたいし考えたいし【第20話】も考えたいし語りたいし【第19話】もまだ消化しきれてないし語り尽くしてないし、でも、一応1000記事目に【第19話】の感想書くんだーって自分が盛り上がってたから感想を書く。 最近、これは感想なのか……? という疑問も感じているが。感想なんてここが好き、あそこが好きって並べとけばいいんだよ、って思ってる。ここが好きじゃないとかも感想だ。ここが面白い・つまらない、なぜなら〜って根拠がでるなら評論だ。 と、おかしな前置きをして、さて感想。 【第19話 幸福・ランキング】 すでに先の話で矢晴がお寿司食べて『うま〜〜〜』ってなってるのを見てしまっているから、表紙のお寿司が意味深に見える。でもここに描かれてるの鯖じゃないんだ。そっか。 どうにも、たこ焼きはソースの具合が矢晴に見えてしまって、純が好きなものを想起しているのか、矢晴の好物のなかに純がどーんといるのかと、どっちにも取れるから解釈が難しい表紙だな、かわいいな! と思っている。 こんなほんわか幸せそうな表紙の純の笑顔がラストであんな凍るとは思わんじゃん。 物語は純の仕事部屋のなかから始まる。純曰くでもないのにめずらしーって気分だったら、純が仕事部屋でしてる電話を立ち聞きしてしまった矢晴の図、でむっちゃ汗かいて蒼白でやばそうな顔の矢晴が、「自分のせいで純が!」ってのが、純が矢晴に思わせたくなかったことを矢晴が立ち聞きしてしまったばっかりに……。 どこらへんから聞いてたのか、どこまで聞こえてたのか知りたいけど。純の「人は状態で評価しちゃいけない」とか「漫画より人命」とか聞いてた? 純と夕食、かな。食事の席で、矢晴は気に病みすぎて箸も持てず、純はもりもり食べてて。今日の夕食はアジフライ〜♪ 純の『あら、今日は食欲ない?』って言い方がかわいくて。そして「今日は」って言うから毎日ちゃんと矢晴はご飯食べてるんだなあ、と感慨深く。そりゃもうちゃんと食べてるからこんなに血色よくなって頬のコケてたのもなくなったもんね! そして「食欲ない?」って聞かれて、わりと素直に食欲がない理由の話をしてくれる矢晴が、いいわぁって思う。自分のせいで、って気に病んでるけど、それを自分の心の中頭の中だけで増大させないでちゃんと純に言うんだもの。えら...

【感想】第18話 清涼剤・フランネル

 思いがけなく早い更新によって、ほんとに、「ひとときの清涼剤」であったなあ、と遠い目をしてしまうのだけども。記事数950でちょうどよさげだから感想を書くことにした。(第19話の感想は記事数1000くらいで書きたいな。) 短いなかにもいろいろとこの先の伏線が散りばめられていて、息抜き回ではあるけれど、嵐の前の静けさでもある感じ。 の、【第18話 清涼剤・フランネル】。 表紙の2コマで、【第17話】のあの朝の後、純は前日の晩に言っていたように矢晴を病院に連れて行ったことがわかる。『色んな病院でめちゃくちゃ検査した』矢晴はものすごい形相になっているのが、かわいい。 結局矢晴は純の寝室で、純のベッドで今後も寝ることになったらしい。色々のうち、語られてない部分を詳しく教えて欲しい心持ちになる。 手袋にダウンの完全防寒状態で布団に入ってテトリスをしている矢晴がかわいい。スマホを持つ体勢で手がぷるぷるしているのかとも思ってたけど、全体震えているようで、“湯冷め”の寒さで震えているようにも思える。意識を失わないためとか耐えるためとかのスマホゲームだったりするのかな。 純のベッドで寝ながら、昨日の夜のことを思い出す矢晴の思考が『私の苦痛を和らげるアヘンくらいにはなっただろうか?』と、考えて、くるしくて死にたい気持ちに支配されてしまう。いつもだったら、ずっと泣いて耐えてたんじゃないのかな〜と思う状態だけども。 『――こんな時は』と、音読をしようと純の本棚から本を取り出す。この時点で、え、矢晴本読めるようになったの!? と衝撃を受けてたりするんだけども、ボックスの中から出てきたものがさらに衝撃で。矢晴のびっくりした顔も可愛ければ、手に取る動作もかわいすぎるし、そのままつい音読してしまう矢晴もたまらん。そしてまた薄い本の内容も矢晴が音読するおかげで面白すぎる。 ぺらりと落ちたペーパーは純のものらしいけども、あんな音読に集中してた感じなのに、よくそんなペーパーにまで意識向いてたわね、矢晴。さすが視野が広い。 仕事が終わって寝室に入った純が、矢晴が薄い本を広げているのに驚いてスライディングしてくるのもかわいいったらありゃしない。矢晴に謝り倒して、矢晴からの反応が思ったのと違った感じらしい純の状態に、この薄い本の中には純が描いた古印葵の同人誌があるらしい。読みたい! 矢晴はTHE・肌色の...

【感想】第17話 上薗純、曰く その(5)

 \祝/ 800記事目! 前回更新から3ヶ月弱、待ち焦がれた更新で。同居1ヶ月目の最高の顛末に感動に打ち震え。いやはやもう、ほんとに、たった1ヶ月でここまでの関係に、なのか、1ヶ月も経ってやっと、なのかはわからないけども、 さてさて、感想。【第17話 上薗純、曰く その(5)】 表紙は穏やかな海で海水浴を楽しんでいるのか、穏やかな思考の海でたゆたっているのか浮き輪の矢晴とそこに向かって泳ぐ純。こんなふうに海水浴を楽しめるようになるのかな、夏。矢晴はもうちょっと肉がつくといいよね、ってくらい骨が浮いて見えるのがほんと貧相な体つきというのを強調する。 前回、矢晴の療養のためには同居解消も辞さない雰囲気で部屋を出ようとした純のパジャマの裾を掴んで引き留めた矢晴。シリアスな雰囲気から一転、話の冒頭は若干コミカルになり、純が『めちゃくちゃ泣いてる』『過呼吸〜〜〜〜ッ』と焦った顔を見せる。 矢晴の過呼吸に対処しようとする純に矢晴は抱きつくけども、純は『力強いタックルしてきた』と、なんだか見当違いな思考になってて、私はこれは矢晴の渾身のハグだと思ってるけども、純はタックルだと思ってて。実際は矢晴が純を逃さないように捕まえてるだけかもしれないな、とも思ったりするけども。 矢晴は過呼吸の乱れた息の中、純に変えられていく自分のことを話そうとしてるけど、純にはまともに聞こえてなくて、純もまともに聞いてくれてなくて、こんちくしょうめー! と読みながら、思う。 『きょうのッ薬はッ』『のッんだ』となかなかの形相で告げる矢晴に、『え?』と聞き返す純。私はこのシーンで矢晴にズボンを引っ張られてちょっと脱がされて見えちゃってる純のパンツを凝視してしまうのだけど。ついでにパジャマのズボンのポケットまで描写されてて、こ、こまか! と思ったり。 結局のところ、矢晴が薬を飲んだのかどうなのか、は謎のままだけど、どのみち薬飲んで効いててもマイナス20なんだし、やっぱり雨が降っていて気圧の変化があろうかな、って感じだし、昨日の夜から大変だったんだからこうなっちゃうんじゃない? という感じはする。そもそも、昨日の夜の薬は飲んだのか……? 階段で180分待ち続け直後に飛び出し、酒買って帰ってすぐベッドに入ってて。夕食後すぐに薬を飲んでるなら2階に上がったりする前にはちゃんと飲んでたのかな。でも酒飲んだから薬...

【感想】第16話 上薗純、曰く その(4)

 思いがけず早い更新、思いがけず純曰く、そして、思いもよらなかった純の傾向で、かなり動揺しながらも、なんだかんだと落ち着いてきたので、感想書く前に更新が来た、ということがないように先に感想を書こうと思う。 はてさて、【第16話 上薗純、曰く その(4)】 表紙の全開の幸せそうな笑顔の純が花に埋もれて、棺桶にいるような気がしてしまう切り取られ方のカットに純の先行きに不安を感じる。以前の純曰く(1)(2)で見せた憂いを帯びたシリアスな表情に比べて、かなり知能指数の下がった風味の全開の笑顔。これはこれでかわいいけども。 花に関しても知識がほぼなく、また絵になってしまうと余計に判別がつかないので、純を取り囲む花々にもなにかしらの意味が込められているのかもな、とは思うが、よくわからない。 そして、本編。 『実在する人間に欲情したことがない』というセクシュアリティに関する悩みであるのかどうなのか、ちょっと保留しておきたい気分になるモノローグから、純のこれまでの心境が語られて、「他人をもっと特別に見たい」「ずっと一緒に居られる人がほしい」といった純の望みが語られる。 「ずっと一緒に居られる人がほしい」=「死ぬまで孤独じゃなくなる約束ができる相手」ではあろうけども、純はなんだかいろいろ順番ごっちゃでとっちらかってる感じがする。 【第15話】で矢晴に『もうそれ性欲だろ』と、思春期からこれまでの人生で渇望していたラベルをもらったからか、『もう何も怖くない』という思考とともに『私』『それがいいな』と。矢晴視点からは恍惚とした表情だったけども、純視点では自身の表情に関する認識がないからか黒ベタで。 純はなにが怖いんだろう……とは、ずっと思うのだけど、孤独が怖いのか、他者と違うことが怖いのか……。 驚いたような怯えたような表情の矢晴が怒りを取り戻して殴る。『ムニッ』がえらいことかわいい。手加減したのかどうなのか、非力。たまらん。 矢晴は『違うなら違うって言えよ!』と言うけども、違うと言われたらどう思うんだろうか……安心するのか? そうだって言われても違うって言われても、矢晴にとっちゃどっちもドツボな気がするんだけど、さすがに純は軽く想定を超えてくる。 『正しい正しくないの話じゃない』〜『私はあなたの言葉を着たい』と、古印葵への狂信、狂気が恐ろしい。ただなあ……、古印葵の言葉で思考した...

【感想】第15話 蓮華座・ロンリネス

 \祝/600記事目! 思いの外はやくに【第16話】が来てしまい、【第15話】の感想も変わってしまいそうな衝撃の展開だったし、来る前に感想書きたかった気持ちもあれど。 600記事目に感想を上げるつもりで、感想を書く。(この16話にどっぷり浸かりたいけど浸かれない浸かりたくない感じ、ううううん)感想ってどんな感じで書いてたっけと、【第14話】の感想見たら400記事目とか言ってて、え、間に200記事あんの!? と別の衝撃を受けてきた。 「14話まではほのぼのライフ」のほのぼのライフが終わってしまった【第15話 蓮華座・ロンリネス】。なかなかの急展開。 表紙は菩薩の純が怯える矢晴を手に乗せて愛で、食べてしまう。矢晴の心象であるのか、純が矢晴を取り込んでしまう示唆であるのか。純は菩薩的な善人ではないということか。私には解釈しきらないので色んな人の解釈を聞いてみたいところ。 本編は【第14話】での『一緒に寝る?』からの続き。矢晴の衝撃を受けた表情が何を思っていたのかも語られず、さくっと『修学旅行の夜みたいで楽しそうじゃん!』と軽く始まる。 【第16話】まで読んでしまった現在、修学旅行……ううう……だったらよかったのに……まで思うが、それはそれとして。 かなりコミカルな、ほのぼのライフの続きのような雰囲気で純の寝室に。矢晴は湯冷めの予防で厚着している。ここまでの着込み方だと、純の服を着込んでいるのか……? というサイズ感。 純の寝室に入ると柄の大きな壁紙が目に飛び込み、その中央に額に入った蝶の絵なのか標本なのかが象徴的ではある。 小さな本棚に古印葵の単行本がしっかり並んでいて、かなり読み込んだ形跡もあるのが、純がほんとに古印葵のファンなのだということが実感できる。矢晴にもそれ見て実感して欲しいと思うがちらりとでも見てくれたのかどうかすらわからない。矢晴はなんの反応もしてないし、このところの数話の描かれ方だと、状況説明的に見てないものも差し込まれるから。 純の大きなベッドを矢晴が『お前のベッド私の前の家くらいあるじゃん』って、さすがにそれは大きすぎな気がするけども、かなり大きいベッド。『寝相がベイブレードだから広くないと落ちちゃうの』と言うが、純のこの身長で寝相がそんなでは、この家を建てる前はどんな寝方をしていたのか気になってしまった。かわいい。 布団に入るからと湯冷め予...

【感想】第14話 一生・ベイビー (再)

 【売れうつ】1周年記念で、「設置しているアンケートの5月4日までの集計によって、ピックアップして感想を改めて書く」と決めていて。4件の回答(うち1件は自分)により、【第14話 一生・ベイビー】がトップになった。ので、感想を書く。(日付超えてからもう1件回答いただいたけど、結果としては【第14話】がトップで変わらず) できるだけ、前回と違う角度からの感想を書きたいなと思って、改めて前回の感想も読み直している。初見感想からも見ていくといいかも、とは思ったが、量が多いんよ……と、思う。それよりやっぱり本編読もう。 さて、感想。 やっぱりこの表紙がかわいい! 伏し目がちの矢晴の、やわらかい色合いと、笑顔にも泣き顔にも見える表情がたまらんの。本編ではジャンバーだけで寒そうだけど、この表紙ではマフラーしてて、それもかわいい。顔つきだけで言えば、それなりにお肉ついてて赤みもさしてて、かわいらしい赤ちゃんな雰囲気もありーの。 前回、【第13話】で純にお風呂で洗われて、お風呂で純に言われたことのいろいろは矢晴の心に届いているのかよくわからんな……、というくらいに落ち込んだままの矢晴。ソファーに臥して、純の心配をしている、というよりも粗相してしまったことに一番心囚われて落ち込みすぎてる気がする。夜までずっと気にしてるもんな……。 ソファーの前のガラステーブルにはテレビのリモコンとティッシュと純の漫画の3巻。【第2話】のときと、置かれてる向きとリモコンの配置が違うんだが……とかは些末なこと。表紙絵も違……。 戻る。 付箋つきの「シヴァ・アンバー 3巻」。純が設定確認用の資料にしてそうな雰囲気。矢晴が想像する純の行動がとてもかわいい。 『1年で一生遊んで暮らせる金額を稼いでいる漫画はさぞ面白いだろう』という思考が、矢晴の劣等感を示してるのかなーという感じがするけど、面白いかどうかは向き不向きがあるからなあ……と思っていると、『けど読みたくない』『もしも全編読んで話を好きになれなかったとしたら?』と続いていくのが、矢晴が純を失いたくないみたいに思っていることのあれそれかしら? と思わせる。 でもなんだかんだといろいろ考えながら、その思考とは裏腹に本を手に取る矢晴が、好きだわ〜。純に興味があるのか、漫画を読むという行為に向かえるほど心が回復したのか。両方な気はするけど。 言い訳しなが...

【感想】上薗純、曰く

 【売れうつ】の更新はないけれど、なんだか純が見た居酒屋の 矢晴に似て 見えて、動揺している。え、これ、矢晴じゃない? 矢晴だよね? どどどどうなの……!? と、何も手につかない気分になりつつ、感想を書くために【上薗純、曰く】を読み返しつつ。……矢晴……だよねえ……?(「にゃはーい」の真ん中「やはる」って読めるじゃん!? とかも思ったりしているが、このイラストに対して「矢晴だー」と言っている人は私以外いないようなので、矢晴じゃないのかもしれない……。) はてさて、【上薗純、曰く】は(1)が【第5話】、(2)が【第6話】、(3)が【第13話】で、純が古印葵の作品に出会ってから、現在、同居1か月目までが描かれている。 【売れうつ】は、「漢字・カタカナ」のタイトルは矢晴視点、「上薗純、曰く」で純視点で、それぞれの視点人物が語る形式になっている。ところもまた、漫画がうまい。 さて、感想本文。 純と古印葵との出会いは、大学時代、旅行中の非日常な空間で。雑誌に掲載されてた読切作を10周するほどのハマりっぷり。『恋愛を扱ってるけどA誌によくあるラブコメではない』と分析しているから、わりと普段からA誌読んでるっぽいなと思ったから、「普段A誌を読んでる→初めて古印葵の漫画を読んだ→古印葵のデビュー作」とか思ったりしたんだけども、『春眠の底』はカラーページもあるみたいだからデビュー作ではない…のか…? とも思う。普段からA誌読んでるけど、興味ない作家は飛ばしてて、旅行中手持ち無沙汰で全部読んだら古印葵にハマった、とかかもー? とかも考える。 純のハマりっぷりがかわいいんだ。なんでこんなに心掴まれてるんだ!? って一生懸命考えてるけど、理屈じゃ説明できない感じで。ここから【第9話】のうっとりしながら『矢晴さんの漫画…』『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』『繰り返し読めば読むほど夢みたいに気持ちいい』にまで古印葵にどっぷり行くのか……と思うと、純がしこたまかわいい。 そこから数年後。授賞式で壇上の古印葵を見て、スピーチ聞いて、師匠の牧野先生に背中を押されてサインをもらいに……。このとき、サインもらえたんだよね? 「授賞式のときに単行本にサインもらいたかったけどもらえなかったから、『今度は…』...

【感想】第14話 一生・ベイビー

 \祝/400記事目! で、感想を書きたいなとちょっと駆け足した、かもしれない。 はてさて、【一生・ベイビー】。 カラー表紙から。色合いがとてもステキで、綺麗で。矢晴の表情とか、唇の色とか、どこを見ても、矢晴がかわいくてたまらんな……って感じ。新年早々、こんな素敵なものをありがとうございますぅうー! って感じで毎日眺めている。(タブレットの壁紙にしたし、スマホのロック画面にもした) 【第10話】ではタイトル文字を1行で小さくおさめていたのに、【第14話】では大きく、絵にかかってしまうのが残念だなと思ったりもしたけれど、後でタイトル文字が絵にかかることも重要な表現だったとわかり、平伏す。すごい。ベイビー……。 本編は、服を乾かしているであろう乾燥機(純の家の乾燥機、その位置じゃなかったはずでは……? と余計なことを考えつつ)とあらすじ、【第2話】で描かれていた風呂上がりに、ソファーで臥す矢晴のシーンから。 汚したマットレスのクリーニングで『純が怒られるのかな…』と考えている矢晴の思考で、なんで純が怒られる……? と疑問をいだきつつ。「自分のせいで常に他人が迷惑を被る」思考なのかな。 間で純が仕事部屋でマットレスのクリーニングについて問い合わせてるシーンが挟まれ、別に怒られてもいない純と、クリーニングは不可だったけど気にしてない純がいて。矢晴の考えすぎ具合が浮き彫りになるような。仕事部屋で電話してる純が、矢晴への気遣いなのだろうけど、いい子だわ〜。 場面はリビングに戻って。矢晴がリビングのガラステーブルにある純の漫画を見つめる。【第2話】ではここから『漫画を読まなくなったのはいつからだったか』と過去回想にはいるのだけど、【第14話】では『なんでリビングに純の漫画の3巻だけ置いてあるんだ?』と現在の思考に流れる。 純の行動を考えてる矢晴がかわいいし、純はそんなことしてそうでかわいいし。純は結局、毎週編集部に打ち合わせに出かけるのをやめたのかどうか、また気になる。 『一年で一生遊んで暮らせる金額を稼いでいる漫画はさぞ面白いだろう』『けど読みたくない』という矢晴の思考が好き。わかる。ついでにチェーンで雁字搦めな表現が好き。『私が純の漫画を読まない理由が変わってしまう』と相当理性的に論理的に考えてるのに、裏腹に本に手を伸ばすところがまたいいんだ。矢晴ったら。 言い訳しな...

【感想】第13話 上薗純、曰く その(3)後編

【その(3)後編】で、前後編揃ってで【第13話】総55ページということで、大ボリュームの純曰く。今回は【後編】の感想。いまだ、消化しきれてない気がするので、感想……ねぇ……みたいな気分にはなっていたりする。それはそれで、今の感想だからいいのだけれど。 表紙なしの本文始まり。前編の続きで、同居4日目、マウスウォッシュを飲んだ矢晴が自室のベッドに居るところ。純が矢晴に「矢晴に見えている純の姿」を聞いて、『私の顔を見て確かめてください』『あなたが背中で見ている不安は存在しないことを』と訴えて、矢晴が振り向いて……の後。 「振り向いた矢晴が見たものは――!?」とでもアオリ文が付きそうなシーンからの続きが、矢晴の睨みつけるような強い目で。純の姿は純の視界に入った手とか、足元だけなので、矢晴はいったい何を見たんだろう……? と気になる。 トーンのかかる「睨みつけるような矢晴の目、冷たい視線、顔つき」が純の印象でしかないのだったら、この話の中盤で純がベッドの中でタブレットで見ている「クレショフ効果」が、この時点で純に発動しているのでは……? と思ったのだけど、どうだろう。 純は、そんな矢晴の冷たい視線に気圧されて、萎々と床を見てしょんぼりしてる感じが、前編の勢いはどこへやったんだ、情けない! という気分になってしまう。 それでも振り向いて、身体を起こして座った矢晴が、純がベッドサイドのスツールに座り直したところで『自覚はあるんです』と話し出してくれたあたりは、矢晴が自分のことを純に話せるようになってきたという「良い徴候」ではあるのかな? 話し出しても矢晴は純のこと全然見やしないけど。 純は矢晴が話し出してくれたことで、本で読んだこと思い出して、矢晴の話に関連しそうなこと並べ立てるんだけども、「本で読んだ」「書いてあった」と受け売りで『突然のうんちくマンになってしまった』ってちょっと落ち込んでるところがかわいい。 それに対して『純さんもその方面の本読むんですか?』って言ってる矢晴がうすく微笑んでるのが、純は『あ 笑ってくれた かわいい』って思ってるけど、私には、けっこういやらしい笑い方するわね、矢晴……って思えて。本の受け売りでしか話さない純を侮ってる感じがしている。でも、けっこうちゃんと純の方を「見て」微笑んでるから、「本を読んで知識をつけようとしてる純を評価している」のかもしれ...

読み直し(第12話)

 【第13話】を踏まえての読み直し感想もこの【第12話】で終わると思うと、ちょっとさみしい。 【第12話】では【第11話】の続きで笑顔になった矢晴が純とふざけあってたところが少し描かれ、スイッチが切れるが如くにまともでいられる2時間の活動時間がなくなる。コタツで座ったままイチャイチャとふざけあってたのかと思ったら、【第13話 後編】ではあんなにはしゃいで走り回って……元気良すぎてちょっと心配。 矢晴視点では『この家に引っ越し』『2週間3週間と過ぎ』と端折られてしまったほのぼのライフが純視点で補完される。14日目には人間ドックをふたりで受けて、21日目には純に怒られ。蟹の茶碗蒸し食べさせてもらって無理くり風呂に連れて行かれてたのは何日目なんだろう? 酒を探して大きいクローゼットやキャラ看板のある部屋を荒らしまくったのは、21日目より後、純が予約してくれた病院に行くより前なのかなー? お酒欲しくなったのは21日目の出来事が理由かな? 隣に座って寄り添ってくれる純がいいなあ〜『けどさ本当に探してるものの代替品がアルコールなんでしょ?』って言葉が好きだな〜って思うけど、毎度、その後の一言二言が余計なんじゃ、プンスカってなる。 ルーフバルコニー?で日向ぼっこ。21日目のことも考えると、天気のいい日はほぼ毎日ここでおしゃべりしてるのか……? 冬だからそんなふうに外で過ごせるくらいあったかい時間って少ないだろうなと思うと、純、仕事できてる……? と心配になる。 純が矢晴の病気を自分に引き寄せて理解しやすいように自身の体験や考えを話してるのは21日目に矢晴の「相互理解」の話をちゃんと聞いてたからなのかな? と、改めて読んでみると「一般論に落とし込もうとしてる」よりは「相手の状況を考えようとしてる」みたいには見えるなと思う。でも結局矢晴の話は『どれだけ本やネットや人の話を漁ろうが体験しようが知った気になるだけで全知は不可能だ』と、純が勉強してることとかが無駄みたいな話に着地してしまっている気がしてしまう。 純がこの時柵のところで外を見てたのは、こないだうっとりした表情で矢晴の話聞いてたらしょっぱい対応されたからうっとり顔見せないようになのか……? と思ってしまうがどうなんだろうな……。結局のところ、『ヘビを見るのと操るのとじゃ違うんでしょうね』という言葉の真意はよくわからんが...

読み直し(第11話)

 そういえば、結局【第8話】に関しては、【第13話】で言及なかったな、【前編】の純から見た映像で2カットだけだったか。(いつも感想はどんな文体にしてたっけと前に書いた読み直し感想を読み直してて、言及なかったなーと思ったので) はてさて、【第11話】同居6日目の出来事。 被害妄想に苦しんでたら夕方。 【第13話】では台車で運ばれる矢晴のカットがあるので、朝は台車で運ばれてたんだなと思う。2日目は昼に起きてそこそこ元気に動けてた気がするんだが、朝動けなくて台車で運ばれるようになったのはいつからだろう? 矢晴の妄想では純に馬乗りされて、裸の背中にマジックで「ご高説垂れて」となかなかに厳しい。泣いてる矢晴がかわいい。綿入れ着て、ふかふかベッドに入ってるけども、暑くないかな……? とちょっと心配。綿入れ着てるってことは、ちょっと活動して、そのまま布団に入ったかな? 夕方5時ちょいに純がジョギングから帰還。そのままの格好で矢晴の部屋に来て、猫の空中バトルの写真を見せてるあたり、すごく見せたかったんだろうなと、純がかわいい。楽しそうな純に嫌味言ってる矢晴かわいい。 『なにより漫画を描けないやつが』『上から偉そうに言う資格なんか…ないし…』と泣き出す矢晴がかわいい。こんなに漫画に未練たらたらなのに、この2週間後に『漫画を描かなくて済む』とかもー! いやまあ、未練あるし漫画描きたいけど描けないから描かなくて済む理由つけたいのわからんでもないけどさー! ちがうでしょー! プンスカ! 布団乾燥機かけるからってコタツに移動させる純の手腕が、毎度やっぱり良い。4日目は映画でも見ててって移動させてるけども、あの手この手で矢晴を動かして色々させようとしてる感じが、良い……。がんばってる、純。 コタツに移動した矢晴の前にクロッキー帳置いて、矢晴の後ろを陣取って。3日目の夜に考えてた「団欒とスキンシップ」「気持ちを温度と感触で」を実行してるのねぇと感慨深く。 クロッキー帳に描かれた居酒屋での矢晴がやっぱりかわいい。このページ見せちゃったのはわざとだったかどうかは結局わからんけども。 同居してたった6日で「いつもの奇行」とか言われてる純の奇行の数々が知りたいわ、ほんと。と思いつつ、やっぱりこの思考の共有って、えっちですね……って感想しか浮かばない。 オキシトシン全開みたいな感じで、ほっこり幸せ...

読み直し(第10話)

\祝/300記事目! キリのいい数字だし、どうしようかなあと思ってたけど、【第10話】以降の読み直し感想を後編待ちしてたんだったと思い出したので。 【第10話】はカラー表紙の純が怖いんよねーと思いつつ。白黒で見てると普通に、かっこいい……って惚れ惚れしちゃう。舌の光り方がかなり好き。 転居(同居)2日目は、前日の夜ってか未明に睡眠薬を多めに飲んでの昼起床。『スーパーフカフカベッドすげえ!』って喜んでる矢晴がかわいい。 純に財布を預けて、自分から断酒を決めたんだなあと思ってたけど、転居1日目から酒はダメみたいなことだったから、同居に際して断酒の約束はあったのかなー? と思うんだけど、「同居に際して断酒を約束させられた」「2日目に矢晴自ら断酒の意志を持って純に財布を預けた」みたいなところなのかな? とも考える。 ここのシーン、矢晴の前に茶碗ひとつとカップ、純の前に皿がいくつかと大きめのグラスっていう、食事量の差がたまらんな……みたいなことを初見から思ってるけど、「矢晴は小食」という情報を得た今、また、たまらんな……と思っていたりする。 キッチン漁って料理酒やみりん飲んでる矢晴がアル中でかわいい。お昼ごはんのときに酢酸摂取してたら、こんなことしなかったかもしれないとか思ったりもするけど。ここの制止する純の言葉が優しくて好きなんだ。純視点でも見たかったなあ、とちょっと思う。 ロボット掃除機の暴走と捨てたゴミが手に帰ってくる恐怖体験がかわいくて好き。ここらの後で、純が矢晴の次の通院予定聞いてるのかな? 毎度思うんだけども、リビング部分のクッション並んでるソファーと、L字のソファーの謎。これ、作画時にバラバラになってるけど、置かれてる場所、どっちもテレビの前のガラステーブルの前になるんだよね……? 単純に素材の都合でまちまちになってるのかなー? 矢晴がロボット掃除機に追いかけられて逃げ込んだソファーはクッションあるやつ、純に通院予定を聞かれてる時に寝てるのはL字ソファーで。でも、L字ソファーの純が立ってる側はほぼ0距離でダイニングテーブルあったり通路分あいてたり……とこっちもまちまちになってるから、純の家の家具配置にひどく混乱していたりする……。下描きだからそこまで見ないでよろしい、と自分に言い聞かせてはいるけども、気になる性分で。 純と話した後に部屋に戻って『この日は捨てた』...

読み直し(第9話)

 一番好きなシーンのある【第9話】。 【第13話】の純視点と比較すると、【第9話】のあのうっとりする純の古印葵への思いを語るシーンがあまりにも軽かったことに毎度がっくりと倒れ込み膝をつく思いになるのだけども。でも【第9話】を読むたび、あのシーンはうっとりする。純がかわいい。とても好き。 【第13話】同居1日目(引越し当日)の食事シーンで『酒ならいくらでも飲めるんですけど…』『絶対だめです』の会話を読んだ後だと、【第9話】で『中身の管理をするってことは酒が入れられてないかチェックするってことか…』と矢晴が考えているシーンに納得がいく。 純の家の食事事情を純が説明してくれるけども、ほんとにこの「食事を考える・作る」をアウトソーシングしながらも縛られず自由度が高い食生活は良い。冷蔵おかずは10種類30個というのは、およそ3食10日分に相当するのだろうけども、常備菜に近いような気がするので、届いてから半月ぐらいで好みで消費する感じだろうか。月に数回の家事代行による作り置きの冷凍も、冷凍ゆえに急いで消費せねばならないということもなく、その日の気分で選べて良い。そんな食生活のわりに【第8話】で買い出しに行ってネギを買ってきていたのは、その日の夕食に腕をふるうためだったろうか。矢晴のために。かわいいな、純。 純一人分の食事だったのが、矢晴が来たことで消費が早くなって、純がふたり暮らしを実感しているところとか見たくなる。序盤、矢晴が小食だからとゆるやかな消費が、だんだんと消費スピードが上がっていって、矢晴に肉がついていって、というのに感動してる純が見たい。 それにしても、「矢晴が動けないこと」を想定して部屋に冷蔵庫(ゼリー飲料、水、スポドリ)を用意してくれる純の気配りは、【第13話】での純視点【第7話】の回想部分を読んでからだと、ただの気配りではないのだな、と。動けず食事が摂れずでもゼリー飲料で最低限の栄養が摂れるようにと。ただ、できればゼリー飲料でもスポドリでも、冷蔵庫に入れない常温のものも用意してあげてほしい気がする。 そんな純の気配りに矢晴ときたら『中身の管理をするってことは』と……。もう! もう! そしてお風呂が沸いて。 『ズルルルル』と運ばれていく矢晴がかわいいし、運んでいく純がかわいい。すごいナチュラルに脱がそうとする純もいい。脱がされかかってるガリガリの矢晴の...

読み直し(第8話)

純視点【第13話】ではこのエピソードの直前が回想となっているが、第14話でこの話に言及することがあるのかどうか、ちょっと期待するけど、たぶんこのエピソードは純視点でも矢晴視点でも大差ないのだろうなと、思う。 純がふつうにいい子だからね! 純の家のお風呂の形がいまいちわからないわね……と思ったりするエピソードではある。四角いのか? 円いのか? お風呂上がりの矢晴を純が振り返るところ、正座用の椅子のおかげで体ひねるのも難儀だろうに、なぜそっちの方向に顔を向けてしまったし……? という疑問が毎度爆発してしまう。 ついでに、ダイニングテーブルとソファーの間に扉があって通路になるのか、どうなのか、も毎度謎に感じている。 まあ、それはそれとして。 矢晴がかわいい、純がかわいい、ほんわかエピソード。ほのぼのライフの開始回。 矢晴にクッションをすすめるときに、矢晴のずいぶんと卑屈な物言いに対して、少し考えてる純の『…… ……』のコマがかなり好きだったりする。じっくり考えて、最適でやさしい言葉を矢晴にかけているところが、純が素敵でかっこいい。さすがスパダリ。という気分になる。 矢晴は穏やかだし、純もやさしくて素敵だし、この『…おかえり』『ただいま』が、純と矢晴の関係で一番幸せな瞬間だったのでは……? となっている。ここが理想で、こんな日がずっと続いてくれたらいい……ほんとに。 このエピソードだと矢晴が持ってきた荷物はダンボール3つくらいか? って感じだけど、【第13話】ではもうちょっと多い。それにしても、矢晴が持ってきた荷物は衣服以外は何があるんだろう……。漫画の道具とか原稿とかある? データ保存してる外付けHDDとかある? あるといいなあ。 【第7話】と【第8話】は同日、ほぼ同時に更新されてたんだけども、ここらへんあまりにも印象の違う純のことをみんなどう思ってたんだろう……? と、他の人の感想をすごく知りたい。 当時、わりとどちらもラストシーンの蟲に話題がさらわれていた気はする。

読み直し(第7話)

 【第7話】の読み直しは【第13話】と並べて。 順番は前後してしまうけども、【第7話】後半から。 【第13話】の純視点からでは、純の言葉は丁寧で、そして真摯に真剣に、矢晴を気遣い、助け出そうとしていて。 【第7話】の矢晴視点では、純の口調は軽薄で胡散臭く、詐欺師のように甘い言葉で籠絡しようとしているようで。 とはいえ、どちらも「矢晴をこの惨状から連れ出して、助けることを目的としている」。話している内容を要約すると、どちらもほぼ同じことを言っている。 「助けるよ」というメッセージだけは、矢晴の心に届いていたことにはなるから、釣り上げられたんね。藁をもつかむみたいな気分だったろうか。 【第7話】単体で読んでも、問題なくストーリーは進むのだけど、純への不信感、同居後の不穏が煽られる。それは矢晴が上薗純に対して抱いている印象と恐怖心がもたらす妄想なのだと【第13話】で明かされる。 【第5・6話】の純視点を読んでから【第7話】を読むと、直前に抱いた純への印象と異なる、あまりに軽薄で古印葵である福田矢晴を軽んじているような口調に違和感を抱いてしまい、「なんで? どうして? こんな子だった?」と混乱するわけだけども、そうして印象を撹乱することも、物語の演出だったのだなあと思うと、漫画のうまさにうなってしまう。 単話で感想を書こうと思っているのに、このシーンはここらへんも参照したい、あの話も……と次から次へと開いて、ついうっかり読み耽ってしまうなぁ。 改めて。 第4話、第6話からの続き。 純が真面目な顔してじっと見つめる先の、矢晴のものすごい恐怖に引きつった顔と防御反応が、純の威圧感をまざまざと感じさせる。だから、怖いんだってば、純。 矢晴に超絶怯えられてる純が内省するところは、ちょっと冷静さを取り戻し、自身の徹夜の異常なテンションすら反省したかなと思える。 ルームシェアの話は、同居を持ちかけた際の圧を和らげるための方便かと思ってはいるのだけど(第12話でも話題にしてるからちょっとわからなくはなってきている)、純が帰る直前の矢晴は、ちょっと警戒心を解いてる気はするから成功してるのかしら? ここの矢晴かわいいんだ。 背中に残る純の体温と感触と純の言葉が『この病気にとって蠱惑的すぎる』と蟲が芽生える。「魅力的」でなく「蠱惑的」であるところが重要なんだろうなあ。蠱毒の蠱に、「判断...

読み直し(第4話)

 第3話の続き、編集部を出て散歩。 純から離れたいんだろうなあ、という感じで早足でぐいぐい先に進む矢晴が、この頃はこんなに動けていたのに……という気分になってしまう。 所持金明かして帰ろうとする矢晴だけども、逆につけこむ隙を与えているように思うし、純が年下であることを確認して、酒が飲めるなら、と言っている矢晴は、かなりズルい。【第11話】で『正直で矮小なものでいたい』と言っているけど、端々でズルい感じが出てしまっていて、だから「情けない、死にたい」と落ち込んでしまうんだろうなあと思う。 カフェでのサインや居酒屋までの道中、居酒屋でのことは、矢晴視点では「なにをしゃべったか覚えていない」とモノローグが入るけど、ミント色の鉄柵はちゃんとあって、【第6話】の純視点でのエピソードにつながる。 『編集部を出てからは』『漫画家同士なのに不自然なくらい漫画の話題を一切しなかったのは覚えてる』と矢晴は語るけども【第13話】で居酒屋で「古印葵のペンネームの由来」を話しているから、酒飲んだ後半の出来事ではあるし、覚えていたくない話として記憶から完全に消去したのかな? と思える。ペンネームの話は「漫画の話題」ではないとも思えるけど。 ここまで矢晴がベロンベロンで覚えていないと言っても、純視点で矢晴が居酒屋で話したことがボロボロ出てくると、実は案外、普通に「漫画の話題」をしたのじゃないかと思えてくる。漫画を読まなくなる前の作品の話しかできないけど。もしかしたら、望海可純のデビュー作についての話もしたのか? とドキドキしてくる。 矢晴のアパートの自室を見た純の『掃除するんで』というシーンの純の顔が、かっこいい。男の顔してる。と、初見のときから思っている。矢晴に対しては人当たりのいい笑顔か乙女な顔ばっかり見せてた(四階に対しては冷酷な感じだったし)のが、怒りに燃えた効果とともに、男らしいんだ。好き。 一晩明けての朝。徹夜で掃除してた純。起きて純から水をもらった矢晴の白い靴下か足裏が黒くて、純の黒い靴下は白くなってる。初見時から黒いな、白いなとは思ってはいたけど、【第13話】の『白い靴下が黒くなって黒い靴下が白くなるような床』と言うのを聞いてからだと「黒いな! 白いな!」と改めて。 純はそのシーンの足の形が靴にも見えてたから、純は土足で掃除したのか? そりゃあなにが落ちてるかわからんし、...

読み直し(第3話)

 第2話からの続きで、編集部。 古印葵のガチファンの望海可純が、古印葵に罵詈雑言浴びせた四階をやりこめる。 その話しぶりが頭良すぎて、やり方がえげつなくて、怖い怖いって感じ。第5話、第6話読んでから読むと、そりゃー普通に怒りますわ……と、純の地雷を踏んだ四階の哀れさが引き立つ気がする。 純もずっと聞いてないで途中で止めてやればいいのに……と思わんでもないけども、四階がしゃべってる最中に飛び出したら殴りかかってたかもしれない、とも思わせる。暴力的なこと得意そうでもないし、暴力事件に古印葵巻き込みたくないだろうし、と勝手に考えてみる。 その後、帰ろうとする矢晴を引き止めて編集部の打ち合わせ用のブースで古印葵を褒め称えて、自作と比較して、って古印葵ファンな純は可愛いんだけどもさ。 【第13話】で矢晴が居酒屋でしゃべってたペンネームの由来の話から漫画を描きたくない理由までの純の回想を読んだ後だと、ここのシーンの「比較されたことで静かに怒ってる矢晴」という印象が「純が矢晴の特大地雷踏んでった!」に変わっちゃうんだけども。なんか、うわーってなった。 【第13話】の『ダサくなりたくないからもう二度と漫画描きたくないんですよ』で、【第3話】の『私の漫画は』『ダサいとこき下ろした漫画の100分の1の価値になるだろ』と。考えすぎかしら? それにしても、古印葵も望海可純もダサいの野暮ったいのとを嫌ってるわねえ……。(ダサい=野暮ったい、な気はするんだけど) そりゃあ、あんだけ理由並べて離れようとするわなぁ……と、しみじみ思ってみたり。これ以降は純が「ダサい」って言わなくなった(野暮ったいは言う)のは居酒屋での矢晴の話聞いたからかなー? って思ったけど、1年後に『自分の作品思い出したら組み立てダサすぎて恥ずかしくなってきた』とか普通に使ってたね、しかも比較して。純のおばか。

【感想】第13話 上薗純、曰く その(3)前編

 【第12話】から2ヶ月近く経過して、待ち焦がれていた更新。【第13話】、しかも【上薗純、曰く】で嬉しい。 今までの【上薗純、曰く】では純のシリアスな顔が表紙を飾っていたけれど、今回の【第13話】では、1コマ漫画の純の奇行。いつもこんなことやってるのか、かわいいな、純。タイトル文字は、歪んでもなく、ひび割れてもなく。 純視点の話になるので、【第12話】の続きではなく、【第6話】の続き。矢晴視点の【第7話】同居開始の【第9話】【第10話】の途中まで。(でも、過去回想してる起点は【第12話】あたりの純) 無声の回想。純が見てきた矢晴の姿。編集部、居酒屋、膝枕で眠る矢晴、布団をかぶって怯えている矢晴、クッションで眠る矢晴、引っ越してきた矢晴。 次のページからは、居酒屋で酔っ払って、ペンネームの由来を話す矢晴と、同居3週間が過ぎた頃に病気の話をする矢晴の姿が映り、純のモノローグが重なる。『古印葵 福田矢晴は』『思っていたより饒舌だ』『思慮深いが故に』『言葉に憑りつかれて言葉に苦しんで言葉を厭う人なのだろう』という、言葉選びが、とても素敵で好き。 純の回想の中での矢晴は、したたかに酔っ払って、自身のペンネームの由来について話し、『ダサくなりたくないからもう二度と漫画描きたくないんですよぅ』とこぼす。ここの矢晴はかなりチクチク言葉を使っていて、この矢晴の話しぶりから純は『チクチク言葉は使わない方がいいって実感して反省した』のかな? 矢晴を追い詰めちゃうから反省したのかな? どっちだろ。 回想終わって、同居1日目。引越し当日。矢晴が食事を残して夜に食べてもいいか聞いてるから昼ごはんっぽいかな。矢晴は小食。酒ならいくらでもという矢晴に『絶対だめです』と純が言うから【第9話】で家の説明を聞いてる矢晴が『酒が入れられてないかチェックするってことか』と思っていたシーンにちょっと納得がいく。ここで純にダメって言われてるからね〜。 ご飯食べるのにポン酢とかドレッシングがあれば味変で〜と出してもらったポン酢をご飯になみなみと注ぐ矢晴に『ヒッ』と怯える純がかわいい。矢晴よりもリアルチックな描写なのもおもしろいんだけども。衝撃受けて震えてる純とかめったに見れるもんじゃないレアって感じがする。 同居1日目の夜は、私が一番好きな恍惚とする純のシーンがあるのだけど、純視点ではかなりはしょられ、か...

読み直し(第2話)

 第2話は、第1話(第12話)からの続きの同居1ヶ月目の粗相した日から、過去回想、純との出会いまでで、【第13話】での印象の転換の影響はあまりない、かな。 矢晴が使ってるマットレスは「フィギュアスケートの選手が使ってるやつ」なんだったら、液体がマットレスの内部に染み込んでとどまってしまう素材ではないから、安心していいよ、矢晴。心配ない、大丈夫。 純が矢晴をお風呂に入れて洗ってくれて、着てた服も洗ってくれる。矢晴は『他人のションベンがしみた服を素手で触ってる』と考えてそれをやらせてしまっていることに青ざめてるけども、純にとっては問題ないことだということを『身体の外側のことはいくらでも見せてよ』『内側はいくらでも隠せるんだし』という言葉で表して、安心させようとしてる、かな。 矢晴は横目でだけど純のほうへ視線を向けてるから、ここに矢晴フィルターは存在してない。 純としては【第6話】の挿話で考えてた『心の内を喋る価値のある人間』になりたいだろうなあ。矢晴が生きていくうえで頼りにできる存在になりたいだろうなあ。でも、現状は、「純にはわからない矢晴の心の中の動きで、純のもとから逃げ出して酒に逃避した」状態だから、まだ純は矢晴が心の内を喋る価値のある人間じゃないわけで。行動と言葉で「矢晴が一番大事、優先順位の第一位」を示してると思う。 その後、回想で矢晴のこれまでが語られて、【第1話】では古印葵が漫画を描けなくなった直接的な理由と状態の過去回想だったけども、【第2話】では古印葵の過去からこれまでと望海可純のことを過去回想してる。 編集部に呼ばれて、編集部に行って。四階に罵詈雑言浴びせられて、脳がバグって『そこからの記憶の画質は少しグシャッとしている』ところからの、望海可純の登場が鮮明なところがかなり好きだわーと、改めて思う。 四階に言い返すこともせず黙って聞いてる担当に矢晴が絶望にも似た感情を抱いてるだろうなあというところから、颯爽と助けてくれる主人公よろしく、って感じでの純の登場。 純の笑顔に『優しい顔…』って矢晴が思ってるところが好きで好きで。純の笑顔がかわいくてかわいくて。純は優しくていい子なんだよー、古印葵限定だけど。

読み直し(第5話・第6話)

 他の話数はちょっと置いておいて。先に「純視点」だけをまとめて(5・6・13)。 んー。純視点だけでも、純への印象が変わっちゃうな。第5話、第6話は、「古印葵を認めない世の中への怒り」が強いせいかな。第13話だと、古印葵に理解してもらえない自分への悲しみが強い……というのか、病んだ古印葵の現状への純の辛さが強い……というのか。ちょっと表現しにくいのだけど。 第5話、第6話だと、わりと純が異常性の高い人という印象が強くなる。古印葵に異常に執着してる人。『これは慈愛』のあたりからは特に狂気をはらんでる雰囲気がある。ただ、純が本当に古印葵が好きなのだっていうことは間違いなく。 第13話だと、矢晴を助けるために自分ができることを真面目に考えて、真摯に矢晴に向き合おうとしてるけど矢晴は純を見てくれなくて報われてなくて。辛いわ。このまま純が矢晴の病気に引きずられやしないかと怖くなる。純まで病みかねん。 第5話、第6話が、実は矢晴フィルターがかかってる、なら、純の異常性は矢晴の印象になるかなーとは思うんだけど、どうなんだろう?