二次創作:元アシ

「あ、この人、知ってます。一度会ったことがあります」
「へ〜、どこで?」
「以前、望海可純先生のアシスタントしてたとき。忘年会で望海先生の家に行ったら、いました。先生は同居人って言ってましたけど」
「えっ? マジ!?」
「マジです、マジ。この人、漫画家だったんですねー。それならちゃんと話聞いておけばよかった」
「なんの話?」
「キャラクターはどうやって作るかって創作論で、すっごく難しくてよくわかんなかったし、なんかぶっ飛んでて自分にはできそうにないレベルだったし、話長すぎてみんな飽きちゃってテキトーに流しちゃって……。望海先生はすっごく喜んでるみたいでしたけど」
「会ったのはその一度だけ?」
「あ、はい。その後わりとすぐにアシスタント解雇されちゃって。ちゃんと次のアシスタント先用意してくれてたんで問題はなかったんですけど」
「あー……」
「なんです?」
「地雷踏んじゃったんだねえ……」
「地雷?」
「そ。望海先生、この古印先生の大ファンでさ」
「へえ?」
「うちも昔、望海先生のアシスタントそれで解雇された」
「えええ!?」
「そん時は原因なんてわかんなかったけど、何人かまとめて解雇でさ。後々、共通点考えたら、望海先生が古印先生の話題出したときに乗らなかったメンバーなんだよね〜」
「あー……、そう言われたら、解雇されたのほかにも何人かいたけど……忘年会に行ったメンバーです……」
「あー……ね」
「怖い人だったんですね……望海先生……」
「だねえ……」












着手:2024/05/06
第一稿:2024/05/06



コメント

匿名 さんのコメント…
ありそう!望海先生ならやりかねないと思いました。古印葵が漫画家復帰して、こんな会話がどこかで繰り広げられてたら面白いですね。