純と矢晴の暮らし

 けっこういろんなことが起こるような、なにもないような。

矢晴が気に病みすぎて妄想と現実の境界が曖昧になってしまっているせいなのか、純が怒らないし気にしてないせいなのか、たぶん両方の相乗効果なのかもしれないけども、矢晴は前日になにがあっても、平気で純と話してるように思う。

純は矢晴が自由気ままに過ごせるようにと気を回してる気がするし、矢晴はわりとやりたい放題には思える。「酒を飲む」以外の矢晴のやりたいことは全部叶えようとしてる気がするなあ、純。

たぶん同居に際して、「療養目的だからなるべく断酒」みたいな約束をしてたのかなー? と矢晴視点と純視点の同居初日の様子から思うんだけども、同居2日目には矢晴自ら断酒を決意して財布を預けてるから、「酒を飲まない・飲めないようにする」のも矢晴の望みにはなってるわけだけども。

【第12話】で『私が1日のうちまともでいられる時間は2時間だけであり』と言っていて、毎朝起きれてなくて台車で運ばれてたり、なんだり、と考えると、矢晴が純と過ごせるまともな状態の2時間は、純にとっても大事な2時間ではあるんだろうなあと思うのだけども、その2時間がどこで訪れるのかはわからない感じなのかな? とは思える。

まともでいられるのが1日のうちのトータルで2時間という細切れなのか、薬がそこそこ効いているとかで日々ある程度一定の時間帯がまともであるのか、はちょっとわかんないなー、とは思ったり。

純は朝昼晩の食事時は一緒にいて、世話してるけど、日中は仕事部屋にこもってる。その間、矢晴は寝てるかうろちょろしてるか、自由に過ごしてて。とはいえ、矢晴がまれに物置とかを荒すからその都度一緒に過ごして話して、とかやってるのかな?

純は矢晴が「だめなとき」と「まともなとき」の区別がついてきてる感じではあるんだろうなあと思うんだけど。と、思うと、同居1ヶ月めに矢晴を散歩に出して30分後に矢晴をコンビニで見つけて、の純がコンビニに来た行動ってのは「そろそろ矢晴の活動時間が切れるかも」ってのを見越してのことだったのかもなあ、とかも思える。

【第14話】で『今度からお酒飲みたくなったりパニックになったらハグしに来なよ』と言っているのは、「仕事中でもかまわないよ」という感じではあるんじゃないかと思うんだけども。それにくわえて「一緒に寝る」となったら四六時中べったりになったりしそうだなあ、とか思える。

同居1ヶ月目までは、必要な世話をして、一緒にいられるときに一緒に過ごして話して、って程度だったのが、これからはどう変わるんだろう、どんな感じで一緒に寝るのよ? 一線超えるの? ねえねえ、気になるー! という気分で、第15話が待ち遠しいんだけど、期間が70日を超える前に来ないかな……来てほしいな……。でも超えるかな。


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