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猫を数える

 純の『そんなすぐ眠れないかネコでも数える?』がとてもかわいくて。 定番なら羊だろうけども実際のところ日本語で羊を数えても無意味らしい。となると、純のネコを数えるは、だんだんと眠くなったり数えすぎて舌がもつれたりとで「ねこ……ねんこ……ねんねこ……」と子守唄のようになっていくのではないか、なーんて考えると、純天才! みたいな気にもなる。 矢晴の背中をとんとんしたりさすったりしながら、「ねんねこ、ねんねこ」と囁いて矢晴を眠りの世界に誘う純ったら、なんて素敵なのかしら。 とかなんとか妄想するけれど、純はすぐにでも眠りそうな気もするし、純の数えるネコはヒーローみたいに登場してはバトルを繰り広げて、とても眠るどころじゃないかもしれないし、などいろいろ考えてしまう。 それにしてもやっぱり純は猫好きなんだなあ。猫派だと思ってた。

■【売れうつ】の二次創作(54)(小説)

 書きかけのを進めようかなと読み返しつつ、あまりの暑さにかき氷ではしゃぐ純を妄想したので、かき氷の話。 ■

自由

 純も矢晴も思考による広がりだとか自由さを感じていて、ちょっとうらやましいな、と思ったりする。 考えることは好きだけれど、別にそれで自由を感じたことがないから、純の言う【第22話】『君の話を聞いた後はすごく考える』『処理しきれない時もある』『けどその後すごく頭が自由で世界が美しいんだ』だとか、矢晴の言う【第25話】『体調が良かったころは感情が邪魔することなくずっとなにかを考えられた』『考えれば考えるほど自由になれたし』といったあたりを理解できない。 ただ、矢晴の思考についての話の直前が『うん確かに』『漫画家として調子が良かったころまでは人としゃべるのは嫌いじゃなかったよ』なんだけれども、どうも話がつながらない気がしてしまう。「人としゃべること」の話はそこで終わってて、思考の話に移行してしまって、いきなり跳んだなという気分になるんだけれども。「調子が良かった頃」というつながりなのかしらん。 とはいえ、矢晴の思考の自由さ、というのは「家族のことを考えないこと」が条件になっているような? 矢晴にとって思考することは現実逃避で、思考の世界ではなににも縛られずに“自由”ということになるのかもしれないな、と、思う。 純は【第22話】で『今まで自分の思考に拘束具がついてたなんて感じたことなかったのに』『君に会ってからちょっとずつ外れていって』『今まで色々縛られてたんだなって分かるようになって』『ずっと走り回れるようになってすごくすごく思考が続くんだ』と自分についていた思考の枷のことを話しているから、純と矢晴の思考については、やっぱりちょっと違うのかも、と思うんだけど、到達するのは同じ場所、といった感じだろうか。

■【売れうつ】の二次創作(53)(小説)

 二人称小説が書きたくなったので。 あなたが6人目です。 ■

助ける

 【第25話】で『目の前で誰か死にそうだったら助けるのが普通だろ?』と純が言うのが、なんだかなーという気分にはなっている。 人道的だとか道徳的だとか宗教教義的なあれやらこれやら、人を助けるのは“普通”なのかもしれないが、純の言い方では、「そこにいたのが矢晴じゃなくてもこれくらいする」という印象を矢晴に与えてしまいそうで、ちょっと嫌。 純の生来からの優しさやらなんやらで、誰が相手でも親切にする、助けるのだから、相手は矢晴でなくてもよかった、みたいな話になるんだったら、私はこの物語から離脱かな~まで思うのだけど、この先、「純が矢晴に好意をもつ理由」のエピソードがあるらしいから、それを楽しみにしている。 【第19話】で『人の命より重い漫画ってこの世にないので……』と純が言っているのも「古印葵(矢晴)の命より私の漫画が重いわけがない」と言いたいのを我慢してる気もしてて、矢晴の影響により、人に優しくする範囲が拡がっているのが現状かなあと妄執している。 そう思うと、冒頭の発言については「矢晴の影響下で、人を助けるのが当然という規範を持つようになったからの言葉」と思えば、まあ、なんとか? でもやっぱり同居当初みたいに「『好きな人が目の前で死にそうだったから』助けるのが普通」って言ってくれたらいいのになーいいのになー。 いやまあ、別段純のことを人を見捨てる冷血漢だったとか思っているわけでもなく、困窮した友人を助けるだとか、緊急事態に救急車を呼ぶとかのごく普通のことはする人なんだろうとは思うけど、赤の他人が死にそうだからと言ってここまではしないだろうと思ってて、やっぱり古印葵(矢晴)が特別なわけですよ! と妄言をわめきたいだけ。

性と死と

 矢晴の期待と恐怖と恋心があの蟲に集約されているとして。 純に対しては、『優しい顔…』で一目惚れだったかなーと思うんだけど、それ以前に漫画の才能に惚れ込んでいる気はしないでもない。同じ雑誌に載りたくなくてB誌に行ってしまった可能性はありそうな? もしそうだったら、同じ雑誌に載りたーいってがんばった純がとても不憫。 とはいえ、矢晴が純を意識してB誌に行った、と考えるのはやっぱりちょっと納得行かない感じはあるので、本編で明かされる日を心待ちにしている。 閑話休題。 矢晴の思う「襲われる」が性的に襲われるだとしても、「襲うほどに求められてる」と捉えることもできるし、死をともなうような暴力的な襲われるだとしても「いつも願う死を与えてもらえる」ということにもなるしと、矢晴にとってはどっちでもバンザイ、という感じがする。 人肌に飢えてただろうし、純に抱きしめられて『寂しいのが一番怖くなった』状態で、求められたらどんなに嬉しいだろうか、ってのと、殺されたら死にたい気持ちが満たされるわけだし。 この状態で純の『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』のなんと甘美なこと。でも襲われて殺されるのは怖いから逃げちゃう。 純に殺されるんなら最期の瞬間まで一緒にいてくれるわけだし。一人で死にたくないから純に殺されたいし、純が約束を守ってくれるんならいつか矢晴に死が訪れたときに一緒にいてくれるはずなわけだし。 今の純は、矢晴の死にたい気持ちも受け止めて、死にたがるのを尊重はしてくれるけど純が手を下す、ということはしなさそう。そうなると矢晴の期待は性的な方面に邁進すると思うんだけど、純の性質がどう転ぶのか……。 気になるわぁ。

Exactly

 ジョジョからかな? 【第25話】で純の言うことがまさしくその通り、と矢晴が思って出てくるフレーズ。繰り返しがまた面白いなと思う。 『嫌ならいいけど君一人で新しい人間関係を開拓できるように見えない』と純は言うけど、純の家にこもりっぱなしで仕事も純のアシスタントだと、人間関係は純としか構築できないもんねえ。矢晴が外に出ていくようになったらそれなりに人間関係構築できそうだけど、むしろ人間観察に没頭しそう。 家族とは希薄だし、彼女とは7年付き合ったと言っても付き合うきっかけからしてもそんなに濃密そうな感じもしないし。学生時代から漫画家になってからもある程度友人はいたはずだけど、あらかた関係切れちゃってそうだし。 純の友達としゃべることで他人と接するリハビリになるといいな〜。そんで純より仲良くなって純に嫉妬されてもいいかもしれない。ぬはは。 『ていうか君はつい最近までそのカメラが壊れてただろ』と純が言うのも矢晴にとってはその通りのことらしくて、【第25話】の純は冴えてるのかズバズバと言い当ててる。それが矢晴を追い詰める方向じゃなくて、矢晴も納得の指摘になってるのが気心知れてきた感じで良い。ふたりが仲良しになってる。 『もしかしてさすってほしくて背中を向けてた?』もきっと Exactly なんだろうなあ。矢晴は認めるのが恥ずかしくて言えないだろうけれども。 矢晴の表情が【第11話】の『漫画に未練あるからですか?』って言われたときと同じに目を見開いてて、かわいいわけで。赤面して泣いちゃうのは言い当てられたことで、余計に自分の気持ち認識しちゃったからかしらん。

温度

 【第25話】の矢晴の電気毛布の設定温度が火傷を心配してしまうくらいに高くてびっくり。 電気毛布いらないかもーと調子に乗ってたけれど、布団に入ったらだんだんと寒くなってきたのか布団を丸め込んで体をすっぽりと覆ってしまったからなのか直接電気毛布の高温に体をさらしているわけでもないのだろうなと思える。電気毛布と体の間に布団を巻き込んでるから通常の温度では温かさが伝わらないのかもしれない。 それにしたって、『ダニ殺し焼』な温度は高すぎて、矢晴も焼き殺されそうでドキドキする。そして純がどれだけ定期的に布団乾燥機を使って、掃除機かけて、シーツを洗ってとしてもまだダニは生息しているのかと思うとその生命力に驚きもする。 矢晴が手足を曲げて布団を丸め込んで縮こまっている感じがするから、電気毛布の温度を中くらいの快適そうな温度にして、純が矢晴の背中からすっぽりと抱きしめてあげれば手足のばしても全身あったかいだろうに。と思うものの、純が寝入るとものすごい寝相で布団も矢晴もふっとばしそうだからやっぱり電気毛布必要だねえ。

回想回

作者さんのブログにて綴られたあとがき(解説)にて、『この回はわりと回想回でもあるので』とのことだけれども、矢晴の口から出会った当初のアパートでの純に対する印象が正確に語られて、矢晴の蟲がどういう感情から生まれたものかが明示された、これまでに提示された謎への解答編みたいな印象もある。 どうもうまい言葉が出てこない。予定残り話数40話と3分の1を超えているところで状況整理した回というかなんというか。なんていうんだ。 【第7話】で矢晴が純の胸に飛び込んで(股間にダイレクトアタックに見えてるんだが、余談)背中の蟲が生まれたのは【第25話】『寂しいことが一番怖くなった』『一人で死にたくないって思った』『だからお前にころさ』(れたいと思った)から、という作者さんのブログによれば『極大の甘えが発露』した結果。 なるほどなるほど。と、矢晴の心境がわかって嬉しい回。 編集部で会った時の純の印象は【第16話】でも語られてるけど、矢晴はその時は純の攻撃性が自分に向いたら、という恐怖に怯えてた。純は矢晴が饒舌にしゃべってくれるのが嬉しかった印象でこれは酒の入った居酒屋の印象だろうなあ、と思える。矢晴は覚えてなくて、純だけの大切な思い出になりそうな気がする。 そのうち居酒屋で語った映画をふたりで一緒に観て、「このセリフ好きなんだ」とかなんとか話してるうちに同居当初の純の言葉思い出して「あ…」ってなって欲しい。 で、アパートでの純の印象を『妙に距離が近い大男が突然やってきて』『家を掃除したり抱きしめてきたから』『ああ』『私はコイツに今から』『襲われるんだって思ったんだ』と恐怖体験を語って、純が驚くあたり、すり合わせが上手にできた感じがする。純が必死に矢晴を助けようとしたあれこれ全部、矢晴にとっての恐怖体験だったのがわかったのは純にとっては良いことだ。 死にたいから殺されたいけど襲われるのは怖い、とはいえこのぬくもりの中で死ねるなら……とかだったのかなーと思ったりすると【第8話】の『ここで死ぬならいいかもな』ってモノローグとラストの蟲の感情もわかる気がする。死神としての純への期待と欲望で蟲も育ちますね、はい! 「純に殺されたい」が極大の甘えということなら、【第17話】の渾身のハグからの矢晴ったら、恥も外聞もかなぐり捨てて(ふたりきりの空間だから外聞なんてものはないが)超絶甘え倒してた感じだなーと...

毒虫

 矢晴の背中の蟲は蝶の幼虫かなーとか思ってたら、なんだか今回巨大化して、さらに足の生え方とかが、イモムシというよりはムカデに近くなってきた雰囲気で、いかにも毒虫、という感じはしないでもない。 矢晴のモノローグで、蟲の正体が語られて、蟲は矢晴に芽生えた純への気持ちだったけど、なんとも複雑な心境だったんだなと。 純の優しさ暖かさが心地よくて、死にたくて、純に殺されたかったけど襲われるのは怖くって。矢晴自身が抱いている性欲の権化でもありそうな“欲深く穢い毒虫”だから、純に対しても「汚い性欲」みたいなこと言ったかな。 かわいいね、矢晴。 あんなにちっちゃく生まれた蟲が、今はもう何メートルあるんだかくらいに大きく育って、矢晴の純への気持ちのなかで、今はもう純にころされたいってのはなくなってるんじゃないかなあ? とは思うけれども、純が好きって気持ちも不純なものと思ってそうな、感じはする。本当に純粋に純のことが好きなのか? という疑いを抱いている感じもありそうな。 都合がいい(生活全般の面倒をみてくれて、ぬくもりくれて、一緒にいてくれる)から好きだと思っている、くらいの疑いは持ってそうに思うんだけど、純だって自分が死ぬまで一緒にいれる相手が欲しいって欲望も持ってて矢晴に手を差し伸べてるんだから、お互い様だと思う。 うん。問題ないからさっさ両思いになーれ。

矢晴の飲酒

 矢晴がアルコールに溺れるようになったのが、父親の事件を契機にしてるかと思ったんだけど、それ以前からちょいちょい……? 【第22話】では『鬱も重なって連載の休載が続いてた時』『このころはそこまで酒を飲んでなかった』と語っているから、若干の逃避に酒を飲むことはあってもそんなに飲んでない感じ。とはいえそこそこ飲んでたのかもしれない。 【第25話】で連載が始まってから逃げ場がなくて酒を飲み始めたっぽく語ってるから、B誌に居た頃は飲んでなかった感じかなあ、とは思うんだけれども。 状況的には、B誌に居た頃から飲み始めててもおかしくなさげではある。B誌で理不尽なボツくらうたびにやけ酒しててもおかしくないんじゃないかと思ってしまうのだけれども。ここらへん酒に逃げずに明瞭な思考のままドツボにはまった感じかなあ。 A誌に戻って連載取れてから逃避したくて飲酒を始めたのが矢晴の精神状態に追い打ちかけたような感じがする。のと、新担当の菊池さんの仕事のできなさを考えてしまう……。矢晴も連載のやり方わかってなかったわけだけど。ふたりとももうちょっとちゃんとできてたら矢晴がそこまで過労に追い込まれることなかったよねえ。 とかうだうだ考えるのが好きだからだらだら考えちゃうけども、作者さんのブログに詳細な解説があるから、わりと私の考えること的外れなんよね、とか思ったりもする。 矢晴の状態は結局のところ、連載中の睡眠不足と過労、父親の事件での心労、過剰な飲酒、連載打ち切りにしての過剰な飲酒とオーバードーズ、まともな食生活をしてない栄養失調に自律神経失調症とどんどん積み重なっちゃってのあの状態で。 純の家に住んで療養しての2ヶ月弱の今がかなり調子良くなってて純がえらい。あんなに必死に助けようとしてたのに矢晴には襲われる殺されるって恐怖と期待と抱かれてたのがちょっと不憫。

だい25わ!!

 月曜なのに! 出かけて雨に振られたけど、更新あってハッピー! むしろ出かけなきゃよかったくらいだけれども! 今回は18ページくらいの短い話、というのは事前に知っていたけれど、19ページある〜♪ 忘年会が過ぎても一緒に寝てる純と矢晴が愛おしい。純の部屋いっぱいに大きくなった蟲もかわいい。 読み返しつつ、感想を綴ろうと思う。 【図・スター】というタイトルがなにを表しているのかは謎なんだけど。 矢晴が星でも描くのかしら? とか思ったけれどそんなこともなく……? 電気毛布の上で大の字の矢晴が星型なのかしらん? とか考えながら読んでたら、純の『もしかしてさすってほしくて背中を向けてた?』が矢晴の“図星”か〜なるほどね〜。 この日は忘年会の日の夜なのかなー? いい肉食べて人と喋ってロボット掃除機たちに追い回されてで、体があったかくてはしゃいでる矢晴がめっぽうかわいい。 電気毛布の設定温度高すぎて、矢晴が煮えちゃいそうな気もする。 純は寝る前にストレッチするんだねえ。純が『今度さ家に友達呼んでもいい?』って矢晴に了承とろうとするところが好き。純の友達ったらあのおっきい子と眼鏡の子なんだろうな〜って思うんだけど、純の恥ずかしいエピソードも持ってそうなくらい仲良さげではあるから、友達さんたち矢晴に純の話いっぱいしてあげてほしい。ついでに純が古印葵に狂ってるところもずっと見てきてるんじゃないかと思うからその話もしてあげてほしー。友達〜楽しみ〜。 客観視カメラが何台もある矢晴……。1台でもあれば十分じゃないかと思ってしまうが、矢晴は自分と状況をずっと俯瞰で見ながら思考してるってことになるのか……? わからん……。こわい。むしろ、他人と喋るときにだけ客観視カメラ起動してそうな気がするのに。 『ていうか君はつい最近までそのカメラが壊れてただろ』『※13話参照』のどこらへんを見たらいいのか……と悩みつつ、読み返しつつ。水面のあたりなのかなー? 純が矢晴は人と話すのが好きなんじゃないの? と問いかけて、初めて会った日のことを引き合いに出すけれど、純と矢晴の認識にけっこうな差がありそうな、というか、純が言ってる矢晴が饒舌にしゃべってくれたの居酒屋でのことっぽくて、矢晴は酒飲みすぎて記憶にないあたりっぽく。ここらへんもちょっとすり合わせしてほしいかもしれない。 矢晴の『漫画家として調子が良...