助ける

 【第25話】で『目の前で誰か死にそうだったら助けるのが普通だろ?』と純が言うのが、なんだかなーという気分にはなっている。

人道的だとか道徳的だとか宗教教義的なあれやらこれやら、人を助けるのは“普通”なのかもしれないが、純の言い方では、「そこにいたのが矢晴じゃなくてもこれくらいする」という印象を矢晴に与えてしまいそうで、ちょっと嫌。

純の生来からの優しさやらなんやらで、誰が相手でも親切にする、助けるのだから、相手は矢晴でなくてもよかった、みたいな話になるんだったら、私はこの物語から離脱かな~まで思うのだけど、この先、「純が矢晴に好意をもつ理由」のエピソードがあるらしいから、それを楽しみにしている。

【第19話】で『人の命より重い漫画ってこの世にないので……』と純が言っているのも「古印葵(矢晴)の命より私の漫画が重いわけがない」と言いたいのを我慢してる気もしてて、矢晴の影響により、人に優しくする範囲が拡がっているのが現状かなあと妄執している。

そう思うと、冒頭の発言については「矢晴の影響下で、人を助けるのが当然という規範を持つようになったからの言葉」と思えば、まあ、なんとか?

でもやっぱり同居当初みたいに「『好きな人が目の前で死にそうだったから』助けるのが普通」って言ってくれたらいいのになーいいのになー。

いやまあ、別段純のことを人を見捨てる冷血漢だったとか思っているわけでもなく、困窮した友人を助けるだとか、緊急事態に救急車を呼ぶとかのごく普通のことはする人なんだろうとは思うけど、赤の他人が死にそうだからと言ってここまではしないだろうと思ってて、やっぱり古印葵(矢晴)が特別なわけですよ! と妄言をわめきたいだけ。


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