性と死と
矢晴の期待と恐怖と恋心があの蟲に集約されているとして。
純に対しては、『優しい顔…』で一目惚れだったかなーと思うんだけど、それ以前に漫画の才能に惚れ込んでいる気はしないでもない。同じ雑誌に載りたくなくてB誌に行ってしまった可能性はありそうな?
もしそうだったら、同じ雑誌に載りたーいってがんばった純がとても不憫。
とはいえ、矢晴が純を意識してB誌に行った、と考えるのはやっぱりちょっと納得行かない感じはあるので、本編で明かされる日を心待ちにしている。
閑話休題。
矢晴の思う「襲われる」が性的に襲われるだとしても、「襲うほどに求められてる」と捉えることもできるし、死をともなうような暴力的な襲われるだとしても「いつも願う死を与えてもらえる」ということにもなるしと、矢晴にとってはどっちでもバンザイ、という感じがする。
人肌に飢えてただろうし、純に抱きしめられて『寂しいのが一番怖くなった』状態で、求められたらどんなに嬉しいだろうか、ってのと、殺されたら死にたい気持ちが満たされるわけだし。
この状態で純の『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』のなんと甘美なこと。でも襲われて殺されるのは怖いから逃げちゃう。
純に殺されるんなら最期の瞬間まで一緒にいてくれるわけだし。一人で死にたくないから純に殺されたいし、純が約束を守ってくれるんならいつか矢晴に死が訪れたときに一緒にいてくれるはずなわけだし。
今の純は、矢晴の死にたい気持ちも受け止めて、死にたがるのを尊重はしてくれるけど純が手を下す、ということはしなさそう。そうなると矢晴の期待は性的な方面に邁進すると思うんだけど、純の性質がどう転ぶのか……。
気になるわぁ。
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