インプット

 だらだらと自分のブログを読み返しつつ、矢晴はどんなふうに漫画を描きたい心境に至っていくのかなあ、純からもらった自室に机と椅子を入れてどんなふうに過ごすようになるのかなあ、と考えていて。

眼鏡を探そうという気になったのは、本を読むとかテレビを観るという行為に対して前向きになったという感じがする。ぼんやり見える状態でぼんやり眺めるとかじゃなく、クリアな視界でしっかり見たい・読みたいという心境かなあ、と思えて。

そうやって、本を読んだりテレビを見たりが蓄積していくと、なにかしら表現、創作したくなるのが創作者だと思うわけで。

矢晴は今のところ、【第1話】の『思いつきそうになると脳から否定の声が聞こえて』『自分の意志もそれに同調するようになった』と自分の創作を否定する声に同調してしまっている状態で、描きたい気持ちを否定する存在しない声に同調してて。その同調してしまう気持ちがなくなるか、否定する声が聞こえなくなったら、描きたい気持ちが優位になれるはずだし、否定する声をかき消すくらいに創作したい気持ちが強くなったらいい。

矢晴は純の家で療養することで、働くことをしていない有り余るような時間を使って、漫画を読めなくなった2年間くらいのブランクを取り戻すためのインプットをするようになるのかな、と期待する。

反面、純がここしばらくゲームもしないしドラマも映画も観ていないというインプット不足にあるような気がして、そっちはちょっと心配になる。


矢晴が映画観たりする気力・体力を取り戻して、純と一緒に毎晩とまではいかずともふたりでゆっくり映画観て、ふたりで感想言い合って、良いインプットをふたりでして、それがそれぞれの漫画にアウトプットされるようになったらいいのになーーー! とはいつも思う。


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