全然関係ないかどうか
次回予告の【第22話】冒頭を読むと、純が四階をやりこめたこと自体は、「事態の証拠」のひとつにはなってそうだから、ちょっと関係あるよね、みたいな気分にはなる。
「四階が古印先生に罵詈雑言かました」ほうが四階のやらかしとして使われるかなあ、とは思うんだけど、それを聞いた雑誌の看板の売れっ子作家が激昂してた、ってのは、「会社側の損」として計上されそうだし。
ただ、すでに事を起こすことが決まっていた後に、純が四階をやりこめた事件があった、ということにはなるから、純が行動の契機になったわけではないあたり、純は全然関係ない。
編集部の動向を軽くまとめてみる。
- 2020年上旬:新人編集の菊池福子はA誌に配属されていて、古印葵の担当になる。
- 2020年夏頃:古印葵の体調不良の訴えを聞きながらも仕事をさせ続けて、古印葵が連載打ち切りを願い出る。
- 〜〜:菊池の同僚が突発性難聴になり、深夜まで説教されて病院に行けず片耳が聞こえなくなる。
- 2021年5月:A誌に四階が異動してくる。
- 〜〜:四階が後輩を虐めていたり、担当作家を怒鳴りつけたりしている。
- 〜〜:桃井がコンプラ室に相談に行く。
- 2021年秋頃:この時点ですでに桜木は後輩編集たちから「四階が怖い」と報告を受けたり電話口で担当作家を怒鳴っていたりすることを把握している。
- 〜〜:桃井が編集部内での協力者と証拠を集め、コンプラ室を動かす。
- 2021年11月3日:四階が古印葵に罵詈雑言を浴びせ、それを聞いた望海可純が四階を叱る。
- 〜その週:編集部の会議で、後輩編集らが四階を糾弾する。
- 〜〜:編集長、上司らが降格し、他誌から引き抜き、上司の総入れ替えが行われる。
- 2021年12月:四階が編集部をやめる。
- 2021年12月下旬:望海可純が担当の桜木から編集部でクーデターが起こったと聞き、菊池、桃井から詳細を聞く。
編集部のなかでの問題自体は菊池さんが来る以前からの体質といった感じだけども、上司に相談しても会社に相談してもどうにもならず我慢し続けるしかない状態、だったのを、四階が来て問題が大きくなり、桃井の行動力で事態を動かした、という感じで、「純が煽動したかもしれない」という心配はまったくもって関係ない。でも、看板作家が四階を叱ったってのは、会社に対してのアピールとしてはちょうどよさげには思える。
とはいえ、すでに行動が決まってた後の出来事ではあるから、おまけみたいなもんだったんだな、と。
桃井の行動力がすごい。
ついでに、話が聞きたいって矢晴に頼んで菊池呼び出して、行動を起こした当事者引き当ててる純の強運がすげえ。かもしれない。
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