戸建て
純の家はでかいけど、純が今の家に引っ越してきたときってのは、純がそこそこ売れ始めてきた頃、という感じではある。
矢晴がA誌での連載を始めた頃には、純は今の家に住んでいると思うんだけど、そのちょっと前24歳〜くらいでローンを組まずに買ったとすると、それなりにまとまった額が必要で、その頃にこんなに大きい戸建てを買えるだけの収入があった、ということにはなる。
漫画家だから賃貸の審査に通らない、と純は言っていたけども、それまで住んでたところに住み続ける、という選択肢はあったのかどうか。
引っ越しを考えて、賃貸でいろいろ申し込んだけどそこそこ売れ始めているとはいえども、漫画家という職業自体でハネられてしまって賃貸を諦めて、戸建てを買う、という方向にシフトしたかな〜とも思えるけど。
純は自分の家のことを『郊外の戸建て』と言うから、都市中心部からはそれなりに離れた地価の安い場所ではあるんだろうなと思う。編集部に毎週、通える程度の距離ではある。作者さんの設定話を聞く分には、近いか……? と疑問も生まれはするけども、たぶん純のなかで「古印葵の情報を得るためならば」と屁でもない距離なのかも、と思える。
古印葵と同居始めたらぱったりと編集部に出向かなくなってて、その後の編集部の雰囲気すら知ることもなく。古印葵の断片手に入れるための編集部通いだったみたいな感じがするのがあからさまに思えて、編集部に用がなくなったから行かなくなったみたいな。
実際は矢晴の世話やら通院やらもろもろの雑用で編集部に行ってる暇がないだけなんだろうけど、「編集部に近いから・外出るの好きだから」と言っていたのがある時からぱったり出てこなくなるのは、特に深く考えない担当でも心配にはなりそう。
で、純が売れ始めて、戸建てを買う、というのは住居の確保と税金対策かなー? みたいには思うんだけど、ローンを組まないなら住宅ローン減税みたいのは受けられないし、新築でもないみたいだから、新築でどうのこうのという制度も受けられないよなあ、と思う。
連載が忙しくなってきてて、自分で物件探しつつ、不動産屋に条件伝えて探してもらったりとか? とは思うんだけど。
純って、人を使うのがうまいというか、それぞれのプロに任せてしまうことに抵抗がない感じがするから、食事の宅配とか家事代行とか使うんだろうし、掃除はロボット掃除機だし、税理士入れてそうだし、アシスタントは8人もいるし、と思うと、家探しは不動産屋に丸投げしててもおかしくなさげな気もする。
こんな物件どうですか、って送られてきた間取り見てたらどんどん夢が広がって欲しい部屋が増えてったという気がとてもする。【第12話】の『どうしてこんなに大きい家買ったの?』に答える純を見るに、どうせ買うならあれこれもと夢を詰め込んだらでかくなってしまった感じはある。でもそんなに広い家に独り暮らしだった時期ったら寂しくて泣いちゃわない? みたいな感じはしてしまうのだけど。
欲しい部屋数が増えれば必然的に家も大きくなり、予算内で買える家はどんどん地方の郊外になる、みたいな感じだったのかな〜と想像するだけでとても楽しい。
純が引っ越しを考え始めたきっかけが、そこそこ売れ始めて車を買ったけど、都内だと駐車場代が家賃並みだしそんなに車に乗れないから駐車場付きの物件に〜とかだったとしてもいいかもな、とか考えてみる。引越し先はちょっと地方で車必須な場所だったりしても、車乗れるしいいじゃん! ってなりそう。
ショッピングが好きだけど、買い物に出かける時間もなくて店もなくてで通販が捗る感じもわかる感じだし、届いた時にはまた忙しくなってて広いお家で使わない部屋のクローゼットや物置にしまっておいたら買ったの忘れてまた通販で買ってしまう純……。
今が26歳で1年前に電気毛布買ってしまい込んでるなら1年はこの家に住んでいるかなと思えるし、矢晴が連載してた夏くらいにはこの家に住んでたとすると、去年の夏前までにはこの家に住み始めてると思われる。
純の年表の24歳あたりがなにもないから、ここらで家買ったとかあってもいいな、とおかしな方向で考えてしまうけども。24歳終わりから25歳くらいで家買った、という感じでいいのかなー、どうかなー、と考えている。
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