支部版とサイト版

 公式サイトがオープンして、ちょっと修正されてたり加筆されてたりで、支部版と読み味が変わるなあ、ということで、各話突き合わせて読んでた数日。

差分自体は別記事でまとめてある。差分をまとめ終わったので、ちまちまと書き進めるもずっと書きかけだった【第19話】の感想も書き上げた。これは感想と言えるのか……? とまた悩んでいるけども、書き終わったので、ちょっとだけ抱えていた荷物(やらなきゃと勝手に自分を追い詰める)が減った気分。書きかけの二次創作4つのうちどれかを書き上げたい気持ちになる。

設置しているアンケートに回答が1件増えていて、ありがたや。得票数が同じで並んでいる話数が6つに増えた。

と、雑談多めにした。


本題。支部版とサイト版で、ちょっと読み味が変わる。

加筆によって【第4話】のラストはホラー的なインパクトは弱くなったような気がするけど、純の優しさが加味されたような気はする。もしかしたら、性的な印象を減らすための加筆だったのだろうか……? とかも考える。

【第6話】の担当の台詞を変更したのは薬の名前を出さない、という方針によるものかなあ? と思う。矢晴のアパートを掃除する純の思考がちょっと書き換えられている。大きく変わらないけど、負のループになっていることがわかりやすくなった感じかな?とも思う。

【第13話】の矢晴がネットで薬を買っている、という話の純の返しは、かなりの常識人になった感じはある。というか、そこでひっかからなくなった。サイト版だと前後編での分割がないかわりに2ページ分の黒ページが挟まるのだけど、いい感じの間になってるように思う。

後編の冒頭部分の純の視界については、作者さんがSNSで語られていたけど、「矢晴を見て薬を見て落ち込んで足元」ということになるらしい。純が何を思って「落ち込んで」いるのかが気になったりしている。薬を見て、ということだと「あれがネットで買ってる薬……」みたいな落ち込みなんだろうか。別に矢晴に睨みつけられて萎縮してたわけじゃないのか……と思うとちょっとさみしい。


一番読み味が変わるのは【第15話】だなあ、と思う。支部版で読んだ際には直前の『心底……う』の効果もあいまって純にとっては父親の友人は嘘つきだった、みたいな印象を強く持ってしまったけども、サイト版だと「父親とその友人は本当に仲良しだった」という印象になるし、純の子供心に憧れてもおかしくなさげな生涯の友、という印象にはなる。

ただ、仲睦まじさに憧れるとして、なぜにそこに父親と母親の伴侶としての愛情が来ないのかは気になるんだけども。【第22話】のタイトルに「ファミリー」ってあるから矢晴の家族の話か純の家族の話か、してくれるのかなあ〜と期待してたりはする。

純の父親とその友人の友情・愛情を、純が憧れて、羨ましく思い、「愛」を考える時に思い出すものとして、かなり自然になったので、純への認識を改めなければ……と思う……。私は純への認識をけっこうこじらせてしまったけども、純は父親とその友人への認識をそんなにこじらせてたわけじゃなかったのだなあ……。


サイト版が初読の人とは感想が食い違いそうな気がするなあとも思うのだけど、支部版もサイト版も好き。【第22話】以降はどちらも同じになるのかな。


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