投稿

蓮の台の半座を分かつ

いろんな検索語で遡っていたので、一番件数の多そうな語を後回しにしていたのだけども。やっとこそこらへんも遡れる(数が少なそうな検索語での遡りが終わった)ようになったので、Twitterで遡っていたらば。 「蓮の台の半座を分かつ」(はすのうてなのはんざをわかつ)なる語を呟いている方をお見かけし。  「死んでからも仲睦まじく」……、「善悪にかかわらず運命を共にする」……、「一蓮托生」……、ふわわわわ、と語釈を見て、悶えているところ。 矢晴、蓮華座ってどこからもってきてん!? みたいな気分ではあったから、ふわー! なるほど!! と膝を打ち。自身の無知蒙昧さに腹も立ち。 それがいいな。 いやんもう、純……切ない……。

【感想】第14話 一生・ベイビー (再)

 【売れうつ】1周年記念で、「設置しているアンケートの5月4日までの集計によって、ピックアップして感想を改めて書く」と決めていて。4件の回答(うち1件は自分)により、【第14話 一生・ベイビー】がトップになった。ので、感想を書く。(日付超えてからもう1件回答いただいたけど、結果としては【第14話】がトップで変わらず) できるだけ、前回と違う角度からの感想を書きたいなと思って、改めて前回の感想も読み直している。初見感想からも見ていくといいかも、とは思ったが、量が多いんよ……と、思う。それよりやっぱり本編読もう。 さて、感想。 やっぱりこの表紙がかわいい! 伏し目がちの矢晴の、やわらかい色合いと、笑顔にも泣き顔にも見える表情がたまらんの。本編ではジャンバーだけで寒そうだけど、この表紙ではマフラーしてて、それもかわいい。顔つきだけで言えば、それなりにお肉ついてて赤みもさしてて、かわいらしい赤ちゃんな雰囲気もありーの。 前回、【第13話】で純にお風呂で洗われて、お風呂で純に言われたことのいろいろは矢晴の心に届いているのかよくわからんな……、というくらいに落ち込んだままの矢晴。ソファーに臥して、純の心配をしている、というよりも粗相してしまったことに一番心囚われて落ち込みすぎてる気がする。夜までずっと気にしてるもんな……。 ソファーの前のガラステーブルにはテレビのリモコンとティッシュと純の漫画の3巻。【第2話】のときと、置かれてる向きとリモコンの配置が違うんだが……とかは些末なこと。表紙絵も違……。 戻る。 付箋つきの「シヴァ・アンバー 3巻」。純が設定確認用の資料にしてそうな雰囲気。矢晴が想像する純の行動がとてもかわいい。 『1年で一生遊んで暮らせる金額を稼いでいる漫画はさぞ面白いだろう』という思考が、矢晴の劣等感を示してるのかなーという感じがするけど、面白いかどうかは向き不向きがあるからなあ……と思っていると、『けど読みたくない』『もしも全編読んで話を好きになれなかったとしたら?』と続いていくのが、矢晴が純を失いたくないみたいに思っていることのあれそれかしら? と思わせる。 でもなんだかんだといろいろ考えながら、その思考とは裏腹に本を手に取る矢晴が、好きだわ〜。純に興味があるのか、漫画を読むという行為に向かえるほど心が回復したのか。両方な気はするけど。 言い訳しなが...

憧れてるポーズ

 純の憧れてるポーズは祈りにも似て。 編集部で初めて矢晴と話す時、憧れの古印先生に自分がどれだけ古印葵が好きなのかを語る口調は早口で、頬は紅潮し、憧れてるポーズ。 同居21日目に矢晴の話を聞いている純は頬を染めうっとりとした表情で、憧れてるポーズ。 同居1ヶ月目、一緒に寝ることにした寝室で、矢晴に詰られ、その表現に古印葵を見出してか、憧れてるポーズ。 古印葵に憧れてる純はかわいいんだ。 同居21日目にはかなりしょっぱい感じで矢晴に『なんなのその顔とポーズ?』『祈ってる?』と言われてるけども、同居1ヶ月目の寝室で矢晴が防御姿勢をとってたときに純が『なにそのポーズ? 三戦?』と、矢晴が言ったのと似た言い回しをしているあたり、純は矢晴の言葉を無意識に取り込んでしまっている感じがするなあ、と思う。「あそぅ…」もそんな感じだし。

下心

 純の行動に、下心があるのかどうか。 語釈によれば、下心は「表に出さずひそかに考えていること。本心」と「悪巧み」とあるので、純にあるのは悪巧みではないほうだけど、矢晴には悪巧みがありそう、と受け取られているような気がする。 ただ、純って、矢晴を家に同居させたいって思っての【第4話】で、本心全部言ってる気はするんだよな。その裏側にある“慈愛”はその発想に至る体験というか記憶というか自体から歪みまくってはいるけども。愛はまっすぐだと思うんだー。 「どん底で弱った人間を自分の思い通りに操りたいと思ってる」って矢晴は思ってるような気がするけど、純にとっては「好きな人がどん底で今にも死にそうだから助けたい」ってだけだと思うし。「なんで矢晴を」には「好きだから」しか言いようがないし。 とはいえ、ここで語りたい「下心」は「恋」の話だったりはする。 「恋」は「戀」で、糸と刃物と口と糸と心臓。糸言糸に下心。と文字の成り立ちを見ていたら、「古印葵を紡ぐ」と「言葉のナイフ」と連想し。 矢晴の紡ぐ言葉に心臓貫かれてるねえ、純! と、心わきたつ。 【第15話】の激昂した矢晴の、それが性欲かどうかについては議論の余地がありすぎるくらいだけども『性欲を慈愛だとか清潔な言葉で飾りやがって』『きったねえ欲望を蓮華座に乗せてんじゃねーよ糞野郎』の言葉選びときたら、純がぽーっとして、ドキドキして紅潮してうっとりしちゃうのも、わーかーるー! くらいには、素敵だし。 「糞野郎」なんてひどい言葉で罵ってんのに、純が恍惚としてるなんて、矢晴にとってはこの上ない恐怖体験になってそうだけどもさ。

上下左右

  以前 に「単純に「攻と受」というよりも「top and bottom」(別の意味も含めて)みたいに思えてしまったりはするなあ、と考えたりはする。」と、純と矢晴の関係について考えているわけだけども。 そんなことを言っていながら、矢晴の言う『逃したくない支配欲』には、そうかぁー? と、ものすごく疑問視して、それはなかろうもん、みたいな気分でいたりする。 純が矢晴の質問に答えて、明らか「全方位に善人」ではなく「矢晴限定」なことに、その実、ちょっとした罪悪感のようなものを感じているあたりの繊細さがかわいらしくて、ますますいい子だなあと思う。矢晴の言うところの「好きなものしか愛せない弱い人間」だもんね。 もともと、かなり序盤から、「好みとしては、うつ×売れ」という方はちらほら見受けられ、【第15話】の純の反応をふまえて、「うつ×売れになっちゃうの?」的な方もちらほら。わーかーるー!って気分にはなる。 このふたりのパワーバランス的に優位になるのは矢晴だし、矢晴のが強いし。私は、強いほうが受けになるのが好みなので、「売れ×うつ」というのは変わらないのだけども。「パワーバランス的に優位=攻め」とする向きがあるのも、わかる。 まあ別に、どっちでもいいのよ、ふたりが幸せなら、とかまで思ったりもする。 【第15話】でBL方面に急激に進もうとしてるように見える。ソウイウコトになる場合、気になってしまうのは、矢晴の体のかたさだな、と思って。【第11話】の差し替えられた表紙の前屈具合から見て、開脚も厳しそうだな……と思うと、正常位は無理そうよねえ……。

羨ましいと憧れと

 純が『私は心底……う』と言いかけて『幸せそうで』『憧れたんだ』と言い換えた。 純の話を聞く分には、そして、回想部分までを含めても、憧れるか……? と疑問しか出なかったりするんだけども。 言いかけた言葉が「羨ましい」として、「憧れる」との違いはといえば、羨ましいには妬みの気持ちが含まれて、憧れにはそうなりたいという理想が含まれる、といった感じなのかな。 純は極力ネガティブな言い方はしないように、チクチク言葉は使わないように努めている感じがする、とすれば、「羨ましい」を「憧れる」と言い換えたのかな? とも思える。前の晩にチクチク言葉満載のこと言って、矢晴に怒られたし。 いや、羨ましいか……? 純の話を聞く分には、どうしたって、病気で死にかけてる大好きなお父さんに、その友達が「さっさ死ね」みたいなこと言ってきて、「死んだら骨拾う」言ったのに結局拾わんかった嘘つきやんけ……。みたいにしか思えず。それを必死でどうにかこうにか美談風に思い込もうとしている純の健気さは感じる。 純の話を聞かずに、単純に、病気で余命幾ばくもない男に、その友人が「死んだら骨は拾ってやる」(後のことは任せておけ)と言った、というエピソードは、確かに、長年育まれた友情を感じられると思うのだけども。 ここで純が『焼いた骨は家族しか拾えないし常套句の冗談だって分かってたよ』と言ってしまうと、矢晴に言った『あなたの亡骸は私が拾いたいんです』も常套句の冗談になってしまうんじゃないのか? 大丈夫か、純!? と、心配になる。

抜くのか……

 純のことを何だと思っているんだ、ってくらいに好き勝手考えてきて、この子は頭の中だけで完結できそう、まで思ってたから、『私生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』という言葉に、純潔なのね! という喜びとともに、「抜くのか……」という謎のがっかり感を得た。 いやまあ、健康な男子ですしね、そりゃね、毎日生産されるもの適度に放出しとかないとね! とは思うものの、抜くのか……。 とはいえ、その対象の2次元は「古印葵作品」の可能性も大アリだし? ちゅーて、そんな直接的な行為が描かれているわけでもなさげなちょっと異色の恋愛漫画で抜いてるって、そんな変態的な……じゅるり。 ああ、でも、ごくふつうに、純が布団のなかでもぞもぞハァハァしてる感じのところは、見たいね! オカズが古印葵作品だろうと、なんだろうと。 とはいえ、望海可純の同人時代の『隣に越してきた大学生がチョロすぎる』とかはタイトルからして面妖本な気がするしなあ……とは思ったりはしたから、やっぱそこらへん、ごくふつうの2次元エロ好きの男子な感じだろうかなあ……? 2次元でしか抜いたことがないオタクでも、こんだけの美貌備えてたら女子が群がりそうな気もするけど、そこらへん見向きもせず……、ここまで純潔で……。 抜きもしない、完全に性的なことに興味ない子だったら、そもBLにならんだろうしなあ……。でも「2次元でしか」発言自体が、矢晴を安心させるための方便だったりする可能性とかあったりする……? とか、まーたぐるぐるしてるけど。 ここらへん、というか、純の性指向についてとか、次の純曰くで語られたらいいけどなあ。

外側と内側

 【第2話】【第13話・後編】の『体の外側のことはいくらでも見せてよ』『内側はいくらでも隠せるんだし』の「内側」は「心」のことであろうかな、と思うのだけども。 隠したいなのか、隠れているなのか。「いくらでも隠せる」というからには「隠したい」だよなあ、という気分にはなる。見せたくない、見せられないとも言えるだろうかな。 散歩に出た矢晴が『網膜からはがれない』と思い出してる純の顔は、ここのシーンだなあと思うと、顔を思い出すと同時にその言葉も思い出してたりするかな。 見えてる外側と見えない内側。 矢晴の内側は、いまんところ、純への恋心がつまってるはずだけども、単純に、純の人柄に惹かれて、とか、外見が好きで、とかの発端ではなく、純にどん底から救い出された(引きずり出された)、純に衣食住すべて賄ってもらってる、とかの負い目からの依存心を恋と錯覚してるのかもしれない、みたいな葛藤もありそうなのかなー。寄生虫よりも浅ましいって考えはそこらへんだろうし。 あと、純の表向きと内側が違うんじゃ……? という疑いも持ち始めたのか。 純の内側は、矢晴と古印葵への愛がつまってると思うんだけども。古印葵への信仰に近い執着と尊敬と憧れ。古印葵を生み出した矢晴への好意。ここらへんは表にも出してきてる感じだけども、内側ではさらに煮詰められてドロドロのんがあるかしら。 それが支配欲で性欲かは、わからん……。 守りたい、覚えていたい、忘れない、助けたい、笑顔が見たい、一緒にいたい、とか、純は全部、自分のエゴから出てることだと自覚はしてそうだけども。それを“慈愛”って言葉でくるむからおかしいわけよねえ、とは思うけど。 きったねえ欲望……なのか……? 純の愛は美しく一点の曇りもないものだとは思いはせんけど、そこまで言わんでも……よよ……、みたいな気分にはなる。 純の言うところの“慈愛”と、矢晴の言うところの“性欲”は、やっぱり私の辞書と語釈がかなり違ってそうだから、そこらの語釈を聞きたくなる。 ピックアップして【第14話】の感想を書こうって読み返してると、毎度のことながらあっちゃこっちゃと引っ張り出して読み返しちゃうし、思ったこと吐き出したいからとすぐキーボード叩くし、むしろそれは感想でやりなさいってなこともどんどこ出しちゃうから、感想もまとまらんなあ……と思ってるところ。

それを愛というのでは……?

 矢晴が『執着の過ぎた好意』という、純の「執着」と「好意」は、セットにすることで「愛」というのでは? と思った次第。矢晴に対して性的興奮を覚えるかどうかは別問題として、純の行動は古印葵と福田矢晴への愛でしかないと思うんだけども。 矢晴が勝手に『逃したくない支配欲』とセットにするからややこしいことになるだけで。 純に優しくされて甘やかされて絆されて、純のことで頭いっぱいにして離れたくなくなってるのを、純に支配されてるって転嫁して。 純が矢晴のことを逃げられないように堕落させたと言い募り。 いやはやもう……、読めば読むほど、あのシーン、矢晴の本当に言いたいことが「私のことを好きだと言ってよ!」に見えてしまうんだけども。 純がちゃんと矢晴のこと好きって言わないから、またややこしいことになるわけで。でも、ちゃんと聞かない矢晴もあかんけど。もう、どっちもどっちなんだけど。 そもそも、純は矢晴に危害を加えないって、同居前から言ってるんだからさ。「襲われるかも」とか思っちゃう矢晴は純のことを信用してないってことでさ。むしろ、やっぱり襲われたいの……? って感じはするけど。自分から求めたって形が嫌なんだよね……? 裏腹だもんね。 純が矢晴を安心させようと『大丈夫だよ!』『私 生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』って言うの聞いて、もんのすごい顔でがっかりしてさ。純が「大丈夫だよ、襲わないよ」程度で言っとけば、ちょっとがっかりする程度だったかもしれないけど。結局がっかりしそうなやつ。 まあ、純に恋し始めちゃったところで、「3次元は対象じゃないよ」って言われたらそりゃもうがっかり通り越して百年の恋も冷めるのかもしらん。そのうえ、“慈愛”とか言われちゃったら、何だとこの野郎、になってもおかしかない。 純のこと好きになっちゃったこの気持ち、どうしてくれるんだ! ってなもんで。 でもねえ、矢晴がもし「純のことが好きだから恋人になって」とか言って純が受け入れたとしても、「純は受け入れたけど、私のことを愛してるわけじゃない」とか思うわけでしょ? 矢晴だし。 矢晴が純の愛を知る日はいつなんだろうかなあ? とかなんとか、自分の考えに固執してるけども、さくっと次の話で、「純が矢晴を支配欲でもって支配していた」って話になってもだいじょうぶ、どんとこい! どきどきどき……。...

神託

 【第15話】の矢晴から純への言葉を、「神託」と表現しているのを、いくつか見かけて。そりゃもう、純にとっての古印葵・福田矢晴は神だしなあ、と思う。 それはそれとして、私は以前に、純から矢晴への祈りの言葉を、「神託」だと解釈している。 なんだこの 神 vs 神 は……。とか思って、ちょっとおもしろがっている。 いまのところ、お風呂で純が言った祈りの言葉は、あんまり矢晴には響いていない感じはする。さすがに、自分の粗相で落ち込んでやさぐれているときに、あんな前向きな言葉をかけられても、目の前の暗黒しか見えまいて、と思うので、今すぐに反応がないのは当然だろうなと、思う。 対して、矢晴の言葉は、その場でものすごく、純に響きまくっている。あんな熱烈に見つめられて、情熱的に言われちゃったら、ねえ。 この矢晴の純への言葉は、解釈が分かれていて、見ていて面白い。 ・矢晴が純の深層を暴き立てて、純が開き直った。 ・矢晴が純の言動を決めつけて、純が受け入れた。 大雑把にわけると、こんな感じになるかしら。みんなの解釈を詳細に分類してみたい気持ちに駆られるが、かなり多いからまだ追いきれてない。