それを愛というのでは……?

 矢晴が『執着の過ぎた好意』という、純の「執着」と「好意」は、セットにすることで「愛」というのでは? と思った次第。矢晴に対して性的興奮を覚えるかどうかは別問題として、純の行動は古印葵と福田矢晴への愛でしかないと思うんだけども。

矢晴が勝手に『逃したくない支配欲』とセットにするからややこしいことになるだけで。

純に優しくされて甘やかされて絆されて、純のことで頭いっぱいにして離れたくなくなってるのを、純に支配されてるって転嫁して。

純が矢晴のことを逃げられないように堕落させたと言い募り。

いやはやもう……、読めば読むほど、あのシーン、矢晴の本当に言いたいことが「私のことを好きだと言ってよ!」に見えてしまうんだけども。

純がちゃんと矢晴のこと好きって言わないから、またややこしいことになるわけで。でも、ちゃんと聞かない矢晴もあかんけど。もう、どっちもどっちなんだけど。

そもそも、純は矢晴に危害を加えないって、同居前から言ってるんだからさ。「襲われるかも」とか思っちゃう矢晴は純のことを信用してないってことでさ。むしろ、やっぱり襲われたいの……? って感じはするけど。自分から求めたって形が嫌なんだよね……? 裏腹だもんね。

純が矢晴を安心させようと『大丈夫だよ!』『私 生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』って言うの聞いて、もんのすごい顔でがっかりしてさ。純が「大丈夫だよ、襲わないよ」程度で言っとけば、ちょっとがっかりする程度だったかもしれないけど。結局がっかりしそうなやつ。

まあ、純に恋し始めちゃったところで、「3次元は対象じゃないよ」って言われたらそりゃもうがっかり通り越して百年の恋も冷めるのかもしらん。そのうえ、“慈愛”とか言われちゃったら、何だとこの野郎、になってもおかしかない。

純のこと好きになっちゃったこの気持ち、どうしてくれるんだ! ってなもんで。

でもねえ、矢晴がもし「純のことが好きだから恋人になって」とか言って純が受け入れたとしても、「純は受け入れたけど、私のことを愛してるわけじゃない」とか思うわけでしょ? 矢晴だし。

矢晴が純の愛を知る日はいつなんだろうかなあ?


とかなんとか、自分の考えに固執してるけども、さくっと次の話で、「純が矢晴を支配欲でもって支配していた」って話になってもだいじょうぶ、どんとこい! どきどきどき……。


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