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■【売れうつ】の二次創作(24)(小説)

本編とかけ離れているほのぼのライフ系。  以前 (15) で矢晴の誕生日の話を書いたので、今度は純の誕生日の話。 この子達の誕生日が知りたい。 書きかけの二次創作は、正月(裏)バージョンだけども、自分が見たかった純のパジャマのボタンを外して純の肌を見るあたりで止まってて進んでない。だけど、本編で純がパジャマのボタンを外して肌を(乳首も)見せてくれたので、すでに満足して昇天している。 ■

楽園

 色々と宗教モチーフなどなどで暗示とか隠喩だか暗喩だか、メタファーとかしている感じではあるけども、それらを理解できる・分析できるだけの知識と脳みそが私には備わっていないなあ……と思うと、古印葵の漫画を分析できない上薗純に親近感がわく。でも純が分析できないのはさらにその深層部分だろうから、メタファーがうんちゃらは全部読み解けてるんだろうなあ……と思う。 上薗純の名前の「かみぞの」は「神の園」で「楽園」なのかな? と思ったことはある。 純の家でのふたりの暮らしは「外界から切り離された理想郷」にはなってるかな、と思う。矢晴が誘惑されたユートピア。 神話とか好きだけど、そんなに深く知っているわけでもなし、聖書は物語として読むにしてもあまりにも(神や神の子、その信者側が)非人道的だったりする気分で挫折するし、おおまかなあらすじを伝聞でくらいのあいまいな知識や印象しかない。 そこらへんの知識の深い人だと、【売れうつ】の表現のあれやそれやへの解像度が違うのだろうなあ、詳しく聞いてみたいなあ、とも思う。

宗教戦争……?

 Twitterで「汝は竜しちゃったんだよな?」との感想をお見かけし、「汝は竜」ってなんぞ……? と、またまた浅学さをあらわにしちゃうのだけれども。 なんぞ……? と思うので、検索してみるのだけども、どうにも原典らしきものにたどり着けず、技の名前なのかなんなのか、みたいなものしか見当たらず……。 うううん……と悩むのだけども。 とりあえず、【売れうつ】の中で「竜」のモチーフがあるところは、【第12話】で矢晴が病気の話をするところ。矢晴が藪に進んでいっての次のページの枯れ葉の竜。 これが、「矢晴が純を「汝が竜」した」を暗示するものとして。 ざらーっと検索した中で、かろうじてこれでは……? と思えたものは、「主文:汝は竜である。理由:罪ありき」かなー? と思うのだけど、キリスト教系のなんかだよね……? 「冤罪」とも「判決文」ともあって、「冤罪」とするなら、純への『もうそれ性欲だろ』は完全な言いがかりになるけれど、判決文とするなら純は矢晴に断罪されており。 と、思うと、純の背景が仏教で、矢晴の背景がキリスト教に……? ずいぶん前に「矢晴はヤハウェ」と分析されてるブログ記事をお見かけしてたけど、そういうこと……? と、宗教戦争でも起きそうな対立な気もしてきて……。でも純にとって古印葵が神で、矢晴がヤハウェで……偶像崇拝禁止だから、偶像の古印葵を信奉する純を罰したい感じ……? ついでに、なんだかんだで「ヴリトラ」という蛇の怪物も行き当たり、『ヘビを見るのと操るのとじゃ違うんでしょうね』という純の言葉を思い出し。「囲うもの」とか「その姿は蛇のほか雲や蜘蛛だと描写」だの、「足なく手なき」怪物だとか……。足なく……義足……? ということ……? と考えてみたり。 純が竜で蛇の怪物ということでよろしいか……? 結局のところ、やっぱり原典とされてそうなものにはたどり着けていないのだけど、なんとかこんなかんじではないか、というあたりまでこぎつけたかな……? 適当に継ぎ接ぎした感じだから、ほんとのところのちゃんとした解釈はわからない。というか、もうこの【売れうつ】のなにもかもの表現がむずかし……。古印葵の漫画難しすぎ……。 ついでに、古印葵のペンネーム……「cain」から『OとAを入れ替えて』「coin」……? だったりする……?

好きすぎてパート8

 【売れうつ】1周年だから、設置してある アンケート で一番得票数の多い話をピックアップして改めて感想書こう〜と思っていて、今は4人の回答(うち1件は私)があり、【第14話 一生・ベイビー】がトップになっている。 とりあえず、5月4日(売れうつ初トレンド入り記念日)までの回答数で、ピックアップして感想を書く話を決めようと思う。から、アンケートにちょちょいと参加していただけると、うれしく、ありがたい。 この後は、話は変わるし、私以外にはわけわからん自分メモだが。 なんかサルベージしてる人いるなあ、変なふうに騒がないでくれるといいなあ、とか思いながら、私はもっと深いところまでサルベージしようとしていて、というか、していて、人の心に残した痕跡だけは見つかるけども……と思っていたところで、新しくそれを話題にしている人を見かけて、あらタイムリーとかも思ったりした。 それ自体もとても見たいのだけども、それがあれで、だから……と納得したり、痕跡だけでもはや跡形もないあたりに、この未来を恐怖し始めてしまったり。とはいえ、そのスタイルはとても、it's so cool ……。昔からお変わりなく……。 という、なんのこっちゃわからんことを自分メモとして残す。

古印葵に高まるオタク

 純は、それはそれは古印葵のことが好きで。 大学時代の旅行中に初めて古印葵の作品(春眠の底)に出会って、その場で10周するほど心鷲掴みにされていて。 そこから、おそらく毎回読み切りを読み、最初の単行本(終霜)を買い。 2冊めの単行本(Unexpected Encounter)を買い。古印葵と同じ雑誌でデビューしたいからと、月例賞に応募してデビューを勝ち取り。 アシスタント先の牧野先生に「古印葵が出る授賞式だから」と連れて行ってもらい、生身の古印葵を見て、(たぶん直接)サインをもらい(もらったんだよね…?)。 年が明けたら、A誌から古印葵が去ってしまい。古印葵の新作も出ない不遇の期間を過ごす。 自身の連載作で、古印葵への届くか届かないかわからないラブレター(返歌)を綴り。 3年後、A誌に古印葵が戻ってきたことを喜び。 しかし、連載作は古印葵の本来の良さがなく、休載延期を経ての4話で終了。布教活動に乗り出す。 が、布教はまったくうまくいかないし、古印葵の新作も出ない不遇の期間、再び。 1年後、編集部での話の流れで、古印葵に会えることになり。 会えた古印葵は、見る影もないほどやつれていて。 どうにか食い下がって親交を深めたく散歩、お茶、居酒屋と過ごし、古印葵の自宅へ。 古印葵の現在を知り、掃除して、同居を迫り、怯えられ。 同居にこぎつけ、療養をすすめつつ、それなりに穏やかな1ヶ月を過ごし、古印葵は死んでいないと実感し。 同居1ヶ月目の夜。古印葵の紡ぐ言葉と情動を目の当たりにして恍惚となる。 2冊めの単行本から4年以上が経過し、その間、良質な古印葵の新作を浴びれず、過去作だけで命をつないできた古印葵の熱烈なファン、信者、狂信者が、こんなふうに、真っ直ぐに目を見つめられ、息もかかるほどの間近で、古印葵の言葉のセンス、表現を五感で感じたら、昇天しちゃうわ。 1ヶ月の療養の甲斐もあり、ってくらいに元気になってきたようにも見えるし。 喜びに満ち溢れ、高まるオタクの上薗純、はーーー! かわええ! ここで、福田矢晴=古印葵で完全一致になるのかどうか、矢晴は思いを遂げられるのか、気になるー!

欲望の自覚

 純自身は、【第11話】で矢晴にペンを持たせ漫画の話をすることを辛くないかと問い、『これが矢晴さんにとって社会復帰へのきっかけになるのか』『それともただの私の欲望なのか』『今の段階では判別がつかないんです』と、自身の欲望「古印葵の復活」に自覚的ではある。 「好きな人を助けたい」「好きな人を死なせたくない」という気持ちも欲望といえるかもしれない。 性欲は、本人の自覚では2次元にしか向いていない。馴れ馴れしいボディタッチも、3次元の肉体同士が触れ合うことに対しての性的な身体反応が起こらない故、ともいえる。 支配欲があるか、というと、矢晴がなにを根拠に「支配欲」というのかがよくわからないが、矢晴が現状、純に支配されているとする根拠としては「逃げられないように堕落させ」「赤の他人を家に住まわせ」「甘えさせ」「赤子のように世話をして」「何をしても怒らず親切にし」「なにもかもを肯定し」「思考を放棄」するように仕向けている、といった感じだろうか。 甘えさせる=思考を放棄するように仕向ける=逃げられないように堕落させる、と言った感じであろうが、これだけでは、意図的であるのかどうかすらわからない。ただ純が優しいだけに思えるし。ついでに、上に示したように、矢晴の社会復帰についても考えているようなので、どうにもそぐわない気がする。 ただ、この家に矢晴が住むことになった約束は、『死ぬまで孤独じゃなくなる約束』であり、「死ぬまで純のそばにいることを約束させられている」とも言える。純にとっては「矢晴が死ぬまでそばにいて、決して孤独にはさせない」という決意や誓いでもあるかと思うのだけども、「約束」自体は出処が怪しい。 純自身は、古印葵である福田矢晴に、献身的に世話をすることに喜びを感じているかと思うが、純が献身的に世話をするためには、福田矢晴が世話を受けるためにこの家にいる必要がある、とするとそれは純が矢晴をこの家に縛り付け、逃げられないようにしてる、とも言える。 純としては、矢晴に来てもらった、住んでもらっている、という意識かもしれない。矢晴から見れば、純の家に監禁され、状況を疑問視したり逃げ出したりする思考力を奪われている、ということになるのかもしれない。 どう考えても、『逃したくない支配欲』には納得がいかないなあ……と思うのだけど。 純が矢晴に断言されたことで受け入れて、自身が矢晴...

執着の過ぎた好意

 矢晴はあんまり純が矢晴のことを好きなんだということを受け入れてくれてない感じではあるのだけども、それでも「純が矢晴(古印葵)を好き」「古印葵に執着してる」ということを『執着の過ぎた好意』として受け取ってはくれてるのよね。と、ほぅ……とうっとりとした気分で溜息がでちゃう。 純が矢晴のことを甘やかすのも、純が矢晴の世話をするのも、全部、矢晴への好意からしか出てきてないと思うのだけども。 むしろ、好意がなければ、できないことしかしてないから。古印葵が大好きで、古印葵の描き出す世界が好きで、矢晴の顔がかわいくて。 それを「性欲」にしたいのは、矢晴の一方的な思いではあると、思うんだよなあ。 でもでも、純の側の「性欲」が『2次元でしか抜いたことがない』と2次元限定にはしてるけど、「抜く程度」にはあるわけだから。性欲が一切ない相手ではないところが、望みがある。むしろ、純が抜いてる「2次元」が「古印葵の漫画」という可能性のが高い。 今まで生身の矢晴を、「3次元だから」と欲情の対象として見てなかったのに、これで、もう、矢晴の希望通りに、純は矢晴を性的に見てくるようになるだろうなと。好意どころじゃなくなるレベルで高まってきてしまうと思うんだけど、大丈夫かな、矢晴。 でも、純は矢晴が望まないことはしないだろうから、ソウイウコトしたいと思ったら、矢晴から言わなきゃダメな気もするのよねえ。大丈夫かな、矢晴。 あと、矢晴を性的に見るようになった純、これまで「2次元で抜いてた」のを「矢晴で抜く」ようになるだけで、そんなに変わらなさそうよねえ。

詳しくプリーズ

激昂した矢晴の言った色々が、私にはけっこう難しく……また、かなりの論理の飛躍もありそうで、むしろ、【第3話】の純が四階に言った『早口でたくさんしゃべるわりには言葉が足りてない』『一般論はこうだと断言調を多用するものの個人趣味と偏見と感情論ばかりで根拠と説得力がない反証例が多すぎる』『ロジックも破綻してる』と同様のことを言いたくなる。 矢晴の言ったことったら、大半が感情に任せた決めつけになってたじゃない? ちょっとそこらへんもっと詳しく根拠とかも一緒に解説してくんない? って思っちゃう。私には「成立しない……? 支配欲……? 性欲……? そうかあ……? どこがあ……?」とずっと疑問符が浮かぶ。 そしてまた、私がこのあたりのシーンで気になって、それはおかしいだろ、って指摘してほしいのは、 純の父親とその友人の話をした時の『そんな状況でキツい洒落を言い合える仲って』の「キツい洒落」、『常套句の冗談だって』『でも約束したのは嘘じゃないんだよ』あたりの自己欺瞞。 『死んだ後の約束までして仲良くしてくれるって』『死ぬまで孤独じゃなくなる約束だろ?』『孤独じゃなくなる約束はこの世で一番の慈愛だと思う』という論理の飛躍。 ここらへんも、じっくり詳しく聞きたいわぁ。純の人格形成にむちゃくちゃかかわってきてるんだろうし。 そしてまた、『私は心底……う』がなにを言おうとしてたのか、知りたい。

古印先生……

 激昂する矢晴の言葉の中に、純は大好きな古印葵を見出して。 古印葵の作品は、 少女漫画とも青年向けとも違う、ラブコメでもない、恋愛を扱った漫画。『きれいで寂しい世界の中で情動が夏のアスファルトの陽炎みたいに揺れてる』 『ドキドキして眠れない』『だけどいつもと気持ちが違う』『今まで触れられたことのない場所を触られたような…』と、興奮している。 そして『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』『繰り返し読めば読むほど夢みたいに気持ちいい』『あなたの世界が好き』と話す。 『創作者のフィルターを通って濾過されたものが作品のこだわりとして表れる』『私は矢晴のフィルターが好きだよ』と話す。 こんな感じで、ずっと好きでいた古印葵=矢晴のフィルターを通して、描き出された“上薗純”を古印葵のガチファンである純が拒否するはずもなく。 『私』『それがいいな』ってなるよねーーー! ってこっちも大興奮しちゃうわ。

たぶんさ

 矢晴はベッドに入ってからの質問で聞きたかったのは、「なんで私の汚物触れたり、一緒に寝たりできるの? 私のことが(性的に)好きだから?」ってことなんだろうなと思うのよね。 ただ、そこで「好きだから」って答えても、「性的に好きだから」って答えても、矢晴は信じないじゃない? 矢晴だから。 でも、「好きだから」って言われたかったのに、言ってくんないし。それなのに、肌を触らせて『もっと触って』なんて劣情を煽ってくるし。なんなんだよお前! って思ったら、『私生まれてから今まで2次元でしか抜いたことがないオタクだから!』なんて、矢晴(3次元)は性的対象じゃないよ! って朗らかに言われちゃって。 盛り上がってた自分、バカみたいじゃん……って、がっかりしたところで『けど』『矢晴が望めばなんでもするよ』って、それって性交渉でもいいってこと!? 聞き間違い!? って振り返ったら、エロかっこいい顔さらして、エロいこと言ってきやがるわけ。 ふわあぁぁぁ……って舞い上がっちゃったら、お父さんとその友達の話とかしはじめて、『孤独じゃなくなる約束はこの世で一番の慈愛だと思う』『私は矢晴を安心させたいだけなんだ』って、矢晴の劣情がとことん恥ずかしくなる感じのきれいなこと言われちゃって、さっきのエロかっこいいのんとか望めばなんでもとかなんだったん……? って混乱しちゃったんだと思うのよー。矢晴。 すんごい純に矢晴の感情が振り回されちゃってるしね。まあ、矢晴が勝手に上下してるだけなんだが。 という感じの読み方をしているので、矢晴が激昂していろいろ言ってんのも、八つ当たりじゃんとか、『もうそれ性欲だろ』ってお前がなー、みたいに思っちゃうんだー。 ただまあ、この流れで面白いなと思うのが「2次元でしか抜いたことがないオタク」と純は言うけれど、「2次元の女子」とも「2次元の男子」とも言ってないあたり。どっちもイケるのか、そもそも「純の言う2次元=古印葵の漫画」であるのか、とか興味が尽きない。