古印先生……
激昂する矢晴の言葉の中に、純は大好きな古印葵を見出して。
古印葵の作品は、
少女漫画とも青年向けとも違う、ラブコメでもない、恋愛を扱った漫画。『きれいで寂しい世界の中で情動が夏のアスファルトの陽炎みたいに揺れてる』
『ドキドキして眠れない』『だけどいつもと気持ちが違う』『今まで触れられたことのない場所を触られたような…』と、興奮している。
そして『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』『繰り返し読めば読むほど夢みたいに気持ちいい』『あなたの世界が好き』と話す。
『創作者のフィルターを通って濾過されたものが作品のこだわりとして表れる』『私は矢晴のフィルターが好きだよ』と話す。
こんな感じで、ずっと好きでいた古印葵=矢晴のフィルターを通して、描き出された“上薗純”を古印葵のガチファンである純が拒否するはずもなく。
『私』『それがいいな』ってなるよねーーー! ってこっちも大興奮しちゃうわ。
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