愛の欲求
『食う寝ると同質の欲求の合致が世間の言う両想いってやつなんだよ』と矢晴は言うけれど、その欲求がなんなのか、を矢晴ははっきりと明示してはくれないから、結局いったいなんなのさ! と悶々としてしまう。
だって、純のランキングの4位に「射精」と書かれていて、それは純にとっては1位の「漫画を考える」よりは低い順位になっているけれど、価値が低いかどうかは矢晴の勝手な判断に過ぎないし、純は「自分が射精すること」については好きなこと・幸せなこととしてランキングに入れているけれど、それが「矢晴との性行為による」とも書いていなくて、「矢晴と肉体的に愛し合うこと」が4位というわけでもないじゃないか! と、純に対しても矢晴に対してもプンスカしてしまう。
はっきりしてくれ! と叫びたいのだけども、そのうちはっきりするんだろうなと期待はしている。
矢晴にとっては「性欲を満たす肉体的な性行為」であろうかな、と思えるけども、純はいまのところ性処理としての自慰行為はやれてそうだけど、三次元に欲情はしない・したことがないと頑なな感じがあって、矢晴と性行為に及んだとしても絶頂しないとかなんとかいじけた雰囲気を醸し出し、とりあえず性行為に及んでみたけど失敗しましたって感じではないのが、ムカつく。
矢晴自身は、性と愛が直結しているその思考をどうにかしないと純の愛を受け取れそうにない。けど分離したところで純が相手では性的な満足を得られないかもしれなくて、それはそれで辛そうだなあ、と思うんだけど、矢晴はいったいなにを求めているんだろう……? というのは甚だ疑問。
ふたりが求めている愛の欲求は、矢晴は性欲込みの“love”で、純は“affection”なのであろうかな、と、愛の欲求を解説しているページを読みながら思った。
BL的に話が早くて滅法助かるんだけど、矢晴、なんで純のこと性的に好きになったの……? とか疑問が生まれつつあるんだけども、そもそも、矢晴は純のことを「矢晴を性的に好きだから世話を焼こうとしてくる人間」として認識してるから世話になるからにはそれに応えなければならない、みたいな気持ちが意識にない部分で蔓延ってたりする……? みたいな気分になってきて、矢晴の言った『言われて従って思い込んで成立する? そんなものなわけあるか』ってブーメラン……? みたいな気分になってきてしまって、どんどんとっちらかってくる。
そしてまた矢晴は純からの愛情を信じてないくせに利用してくるんだからタチが悪いな! とプンスカしている。
好きすぎてイラついてくる期に突入してしまった気がする。矢晴は素直に純の胸に飛び込んで、ふたりでいちゃいちゃしなさいよ! ぷんすか!
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