作中、純と矢晴の同居開始が2021年(去年)で、同居してから1年後に矢晴が漫画を描きあげて純に見せる。

リアル時間で考えると、……あれ、もしかしたら、もうそのイベント終わっているんでは……? とはたと気づいた。

作中ではあと10ヶ月とちょっとくらいかかるんだけども。同居開始からぴったり1年後ということでもないだろうけども。2年ぶり、という言葉からだと、最後に漫画を描いたのは初の連載の4話目になるのだから、夏かもしれない……でも服装は秋〜冬っぽいからざっくり2年ぶり、同居1年後くらい。その日の話を早く読みたいけども、矢晴が漫画を描き始めるまで、描いてる間を余すところなく見たい気持ちもある。


純と同居してちゃんと生活して体調が整いだしてからの矢晴は、今のところで描かれている1ヶ月半でずいぶんと落ち着いてきている感じで、よかったなあ、よかったなあ、と思う。

なによりアルコールが欲しくて、同居翌日に料理酒、みりんに手を出して、同居4日目にはマウスウォッシュまで飲み、この酒席の半月ほど前には純への気持ちから逃げ出してスリップしたような矢晴が、酒を目の前にして、酒を飲んで気持ち良くなっている人を見て、アルコールが欲しいという素振りを見せないのだから、ほんとに矢晴にとってアルコールは逃避先であったのだなあ、と。アルコールで酩酊する気持ちよさに依存するというよりは、思考から逃げ出したいだけのもので。

普段からやけ酒的に飲み続けてのアル中になってしまったのかと考えると、純と楽しいお酒を飲んでほしくもあり。陽気に饒舌に話す矢晴とはもう純は会えないのだなあ、と思うと、【第19話】冒頭の純が担当にしていた話を思い出す。

アルコールを飲んで饒舌な矢晴の話を聞きたいからといって純は矢晴に酒を飲ませるなんてことはしないだろうなと安心もする。

それはそれとして、純と矢晴で正月気分にひたるために、純には矢晴のために麹からつくる甘酒を用意してあげてほしかったりしている。アルコールではないし、栄養価も高く矢晴向けではあるし。

今後、矢晴がスリップしてしまうことはあるのかどうか、と思うと、なにかしらありそうで色んなパターンを考えてしまう。純がお返しに描いてきた漫画読んで打ちのめされて飲んでしまうパターンはあるのかどうかと、ドキドキしてしまう。

純が矢晴のことを不安にさせなかったら、そんなに酒に逃避しようなんて気にはならなくなるとは思うんだけども、矢晴の知らない純の交友関係だとかアシ連中だとかが矢晴を不安にさせそうでもあり。

「純が矢晴を不安にさせなかったら」なんて考えている時点で、矢晴が依存先を酒から純に変えたんだと、私は思っているのだな、と気づいた。矢晴は純との性行為に依存したい気持ちもありそうだけど、純の性質がそれを阻むから、矢晴にとって純はそのままの純でいてほしい気持ちにもなる。

でも、そのままの純のことがよくわからなくて、矢晴は勝手に追い詰められて追い詰めて、不安になりそうでもあるから、矢晴は酒に逃避しそうで……と、堂々巡りに陥る。


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