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10月, 2021の投稿を表示しています

読み方がわからないな

 【売れうつ】の作者である【溺 英恵】さん。名前の読み方がわからないな、とはずっと思っているけども。 『森英恵のパロディです』ということだから、普通に「はなえ」と読むのかな? とは思っていたりするのだけど。 一説では「出来酷え」なのではないかということで。そっかー! と納得は行くのだけども、それはあまりにも過ぎた謙遜が嫌味になるパターンでは…? という気分にはなってしまう。

支配

 純が意図的に矢晴を支配したいと思って、さんざん甘やかして純なしでは生きていけないように依存させているのかどうか。 というと、ビミョーなところだなあ……? と思えるわけだけど。 【第5話】の編集部で古印葵に会えるように、ってところでは、不安材料(古印葵が望海可純の漫画が嫌いだったら来ないかもしれない)を排除して、『絶対会いたいので念には念を…』と言っていて、その表情と合わせて、矢晴、逃げてー! って気分にはなるのだけど。 【第6話】での『これは慈愛』のとこなんかは、泣いてる矢晴を見下ろす純の表情とか歪んでいく目とか、明らかに「噓ついてんじゃねーわよ」とひっぱたきたくなるくらい純が怖いわけで。だって、絶対「慈愛」じゃないもの。なんかしらの欲望ダダ漏れな気がする。 それが、支配欲かどうか、というとわかんない。 弱りきってる矢晴を世話したい、古印葵を大事にしたい、元気になるまで甘やかしたい、あわよくば古印葵が復活して漫画描いてもらいたいってのはあると思うんだけどさー。 矢晴に頼られるのは嬉しいだろうなと思うんだけど、矢晴の思考力奪って支配したい、みたいなほうにはいかないと思うのは、やっぱり純が古印葵の漫画が好きってのが核だからかな。支配ってより、庇護って感じはする。 「慈愛」は噓だろうけど、『あなたを守ってあげられる』ってのは本音だと思う。ただ言い方が「あげられる」って何様だよ、って程度で。 とはいえ、矢晴は純に生活・生存のすべてを握られてて、純に生かされてる現状を「支配されてる」って表現するわけだけども。6日目にあんな純とじゃれあって笑顔になった翌日に、そんな言う!? と、矢晴の感情ジェットコースターには驚くばかりだけども。 とかなんとか言っても、私個人としてはドミ系とかもかなり好きなので、そういう側面を純が出してきても嬉しくなりそうな気がする。

夢にまでみてしまう

 続きが待ち遠しくて、夢にまでみてしまう。 読んだエピソードの内容は忘れてしまったのだが、「どこかの国で滞在中になにかをするために古新聞をもらったら、そこに見たことのない【売れうつ】の話が載っていた」という夢。もらった新聞では3ページ分ほどしかなくて、残りのページを探しに行くという展開になったわけだけど、いざ出発という段で目覚めてしまった。 これは続きが更新されたという啓示では!? と思って支部を確認しに行ったけど、まあ、なかったよね。 今は、「続きを、続きを!」という気分が大きすぎて、なにかしら純と矢晴のことをじっくり考えたりとかできてないし、二次創作のほうにちょっとリソース割いてるわりにそんなに進まなくて、と今月は記事数少なめになっちゃったなーと思っていたりはする。続きが来たら一気に10記事とか書きまくりそうではあるんだけど。 【第12話】からの続き……、矢晴は純への気持ちを曖昧にしたいと思ってるくらいだから、たぶん純に恋し始めてるけど、純にそれを伝えるなんてことは絶対しないだろうなとは思うんだけど。純は矢晴の気持ちの変化に気づきながら気づいてないふりするかな? 全然気づかないかな? 純が好きなのは古印葵だから……ってことで、矢晴が漫画に向き合い始めるとか? きっかけはどうあれ、矢晴が漫画に向き合い始めたりは全然いいと思うけど、やっぱりそれじゃあドツボにハマっていくんでは……? とも思えるから、違うかなー。 独占欲とか優越感とか、支配欲とかなんとか、いろいろと欲望うずまく展開になってくれてもいいような……、と欲望丸出しで思ってしまったりもするけども、さすがにそれはないだろうなと、思う。 毎度、続きはこんなかな? とか考えたり予想したりしてみても、いつもいつも予想を遥かに超えてくるので、早く続きが読みたくて仕方ない。 明日が今月最後の土曜になるから、そこでこなけりゃ今月は更新ないんじゃないかと思うんだけど、11月初旬にこなけりゃまるっと2ヶ月……ううう。続きが読みたい……。

見開きの

 見開きの視線誘導がたまらん! と、【第11話】のラスト2ページをじっくり見てて思ったわけで。 『純の手』と右下から始まって、 『強く触ってきても皮膚が痛くならないな』と中段に上がり、 『不思議だ』と上段に差し掛かり、 頂点で矢晴の笑顔、 そして急落下する感じで左下に骨と蟲。 こう、山型にね、視線誘導されて視線と一緒に気分も上がっていって、頂点で矢晴の笑顔でうひょー!ってなった次の瞬間、急落して蟲を見るから、不安というか不穏というか、見開き5コマで感情の起伏が起こるというか。むっちゃ丁寧にコントロールされてるなと。 さすが漫画がうまい。うますぎる! と改めてしみじみと思った次第。 この2ページはほんとに見開きで、2枚並べて是非!! と思う。

裏腹

 【第2話】で、矢晴が『行く気はなかった』と言いながら編集部に向かうために歩いているところが好きで。考えていることと心が求めていることが逆で、裏腹な行動してるところが、矢晴は本当は漫画が描きたくて仕方がないのだなあ、と心に訴えかけてくる。 『それで全部終わりにしよう』とペンを折るイメージだけど、それでもきっと漫画から離れられないだろうなとも思う。 ただ、心の奥底では漫画を描きたくて仕方がなくても、思考や体が拒絶してしまうだろうから、このままの状態では絶対に無理なんだろうなあ。心を引き裂かれて遠からず死を選ぶだろうなと、思えるし、自ら命を断たなくてもアルコールに溺れたまま死んでしまいそう。 漫画から切り離したら生きていけないだろうけど、漫画と関わるだけで病む。だから純の働きかけがとても有効な気がする。無理させてるわけでもないし。 【第10話】で同居5日目にネーム読んでもらえたのは、純にとっては断られるだろうって思って差し出したら思いがけず読んでもらえてアドバイスまで貰えた僥倖で。 【第11話】ではペンを持たせて漫画の話をして、本人に辛いかどうか確認して。 1年後には矢晴は漫画を描けるまでに復帰してるから、【第13話】以降でどんなことがあって漫画を描くに至ったのかが読めるだろうから楽しみではあるけども。そこまでの間にもいろいろと裏腹な行動とか出てくるんだろうなあ。 なにしろ、今は純への気持ちが「恋」か「依存」かその他のなにかか、曖昧にしたいと願って酒に逃避するくらいに混乱してるわけだし。気持ちと言葉と行動が裏腹になってしまうだろうなあと、期待してしまう。 「あーもう、ほんとは好きなくせに〜〜!」とやきもきしたい。裏腹な加減で矢晴の本心を計り知りたい。

43日目……。

 更新間隔が、これまで第9話から第10話までの43日間が最長だったわけだけど、第12話が更新されてから今日で43日間が経過したので、今日更新されなければ更新間隔の最長を更新するわけで。 これまで日曜に更新されたことはないから、今日はないかな。 早く続きが読みたい。けども本業がお忙しいだろうし、第12話のときには入院されてたということで、それもあって本業のスケジュールが狂ってしまったのだろうし、これから更にお忙しいだろうから、忙しくなる前に何卒! とか、身勝手に考えてしまうわけだけど。 【第12話】で純への気持ちを曖昧にしたくて酒買って飲んだ矢晴が粗相して、【第1話】終盤から【第2話】序盤の一緒にお風呂を経ての続きが来るはずだから、早く読みたい。 矢晴が純のことを「恋愛的に純が好き」って自覚するのかどうかとか、純は「恋愛的に福田矢晴が好きなのかどうか」とか、知りたいことは山ほどあるし、なによりも【売れうつ】の世界に、溺英恵さんの漫画の世界に浸りたい。

若い時の純

 今も若いけども。まだ26歳だし。 大学時代に古印葵の漫画に出会って、22歳でデビューして。 デビューした時は、わりと大御所の漫画家さんのアシスタントもしてて。コミケでは台車が必要なほどの大手さんっぽく。 高校生の頃から漫画描いてるから、どっかで賞とったかなんかして、担当さんついてて、その伝手でアシスタント行ってたかな? とは思えるんだけど。 高校生のうちからか、大学入ってからくらいでアシスタント始めてたかな? そっから数年、大学卒業してからデビューして、すぐに連載持って、売れっ子になって。 若い時の純の顔ってどんなだったのかなーと思ったりはする。【上薗純、曰く】でも若い時の顔は頑なに出ないし。気になるなー。 デビューの前後くらいで授賞式で古印葵にサイン貰いに行ってるはずなのに、編集部で会った時の矢晴は純のこと初めて見たみたいな感じだし、純も「初めまして」って挨拶してるし。印象が違いすぎて結びつかないのか、本当に初めましてなのかが気になって気になって。 これからそこらへん明かされるんだろうか。

シヴァ・アンバー

 望海可純の初連載作品で、秋にアニメが予定されていて(というと、作中時間でも、もう放送されてる気がする)、現時点で15巻まで発行されてる王道バトル漫画。『新感覚バトルエンターテイメント!』というアオリがつけられている。 『シヴァ・アンバー』の舞台設定とかは明かされてないのだけど、ポスターの絵とか見るに、近未来か未来か異星かみたいな気分でいたから、【第10話】でのネームの話で「夜だから古い蛍光灯」と現代日本にあるけどもちょっと古い時代っぽいアイテムを取り入れてたのがけっこうな違和感ではあった。近未来、未来でも開発されてない地域みたいなところであればまだ現存するかもしれない、とか思えなくもないけど。シヴァ・アンバーは現代日本設定なのかな? 2020年7月13日にブックワインのインタビューでシヴァ・アンバーの制作秘話を語り、日本のトレンドにもシヴァ・アンバーが上がる。 10巻発売時点で総発行部数が700万部、15巻発売時点で1400万部だから、もう各巻100万部くらいにはなるのかな。人気作だなあ。 初連載でそんだけ人気になっちゃうと終わらせ方が難しいような気がする。最初から結末まで決めて何巻想定で〜みたいな感じで始めたわけじゃなさそうだし、純が【第10話】で『長編って設定が複雑になる分説明も多くなるし』『ゲームのチュートリアルみたいなキャラが多くなればなるほど雰囲気が野暮ったくなるじゃないですか』とも言ってるから、長く続けるために設定を盛っていってキャラクターが増えていってる感じがする。 昔からの少年漫画の人気作は、どれだけ長く続けるか、みたいなところがあって、広げきった風呂敷をたたむのが超困難みたいな感じで、ずるずると面白くなくなって読者が離れてどうにか結末の格好つけて、みたいなこともあったり。最近の人気作は、最初に結末まで決められてて、途中のエピソードを膨らませて延ばしたとしても人気絶頂のうちに終わらせる、って感じが多いように思う。 望海可純の『シヴァ・アンバー』は前者っぽいなと思う。

やっぱり紙で欲しいので

 自分で冊子にしてしまうことにした。 支部自体は保存を禁止してないので、1話分の画像をページ順にファイル名を連番で保存して、余白なしのPDFファイルにする。 出来上がったPDFをUSBメモリなどに入れて、コンビニで小冊子印刷(出力紙サイズA4)すると、中綴じ用に面付けして4の倍数に足りないページは勝手に白紙を入れてくれるから、印刷できたのをそのまま中綴じできるホチキス(百均で売ってる)で綴じれば、1話分の小冊子(出来上がりA5サイズ)になるので。 小冊子印刷のときに余白が自動的につくことになるので、PDFにするときに余白なしにするのがちょうどいいかな、と思う。 あくまでも個人で楽しむためだけの冊子。 大量に印刷して頒布するとか作者でもないのにネップリに登録するなんてことはしてはいけない。 どうしても手元に紙で欲しい方は、挑戦してみてもいいのでは? と思う。 左右のページ配分とか断ち切りの使い方とか、紙(左右のページ見開き)で読むための漫画の描き方になってるから、やっぱり紙で欲しくなるわけで。 作家さんは紙の本で出す気はなさそう、というか現時点(12話分)で単行本2冊分程度にはなってるし、紙の本として作る場合の印刷代、在庫管理、頒布方法とかいろいろもろもろ現実的でない。紙で出したら作家さんの負担がやばい。 6年後にペン入れしなおして電子にするかも、というのも楽しみだけど、今のこの下描き状態のペンタッチとは変わってしまうだろうことを考えると、現在公開中のものもそのままで欲しくなる。両方、欲しい。

まだかなー

話数 タイトル ページ数 投稿日 投稿時間 前回投稿からの日数 第1話 虚・プライド 33 2021/4/24 土 22:38 第2話 後悔・プライド 30 2021/4/26 月 23:35 2 第3話 攻撃性・マインド 30 2021/4/29 木 0:36 3 第4話 荼毘・アルコール 34 2021/5/1 土 0:34 2 第5話 上薗純、曰く その① 33 2021/5/8 土 16:19 7 第6話 上薗純、曰く その② 38 2021/5/15 土 18:36 7 第7話 誘惑・ユートピア 31 2021/5/24 月 21:00 9 第8話 零・クッション 18 2021/5/24 月 21:01 0 第9話 再現・クリエイト 31 2021/6/8 火 22:09 15 カラーイラスト 2021/6/18 金 12:27 10 第10話 経験・アンデッド 35 2021/7/21 水 23:02 33 43 第11話 蜘蛛・オキシトシン 35 2021/8/5 木 17:32 15 第12話 幼生・トランスフォーム 40 2021/9/11 土 16:55 37 2021/10/19 火 38   次は【第13話】で、前回【第11話】から【第12話】までの期間37日を越えたので、そろそろ、来て欲しい、とソワソワされる方も散見される。 これまでの最長は【第9話】から【第10話】までの43日間ではあるが、作家さんの本業もこれからさらに忙しそうだし、それを越えてくるのではないかしら? とも思える。でも、今日にも更新されるんでは? という気分で、数分おきにページをリロードしてしまうし、最初からじっくりと読んだりもした。 【第12話】から続く【第1話】【第2話】のエピソードでは、風呂上がりにソファーに臥した矢晴が、ガラステーブルの上の純の単行本を眺めながら過去回想に入っているわけだけど、そのまま純の漫画読んでくれないかなー? とちょっと期待してしまう。 ついでに、L字型ソファーの謎だけども、テレビの前のソファーが、場面によってL字型になったり普通のソファーだったり、という作画のゆれのよう。L字の向きもたまに異なるわけで。そこらへん、ペン入れされる時には統一されるんだろうなあとは思うので、けっこう貴重な作画になってしまうのでは? という気分にもなった...

ヘビ

 【第12話】の矢晴の病気の話を聞いた純の『ヘビを見るのと操るのとじゃ違うんでしょうね』という台詞がわからないというコメントを見かけて、だよね、だよね! とはしゃいでしまった。 私もあのシーンのこの台詞はよくわからないので、誰かに解説してほしかったり、解釈を聞いてみたかったりしている。 「ヘビ(使い)を見るのと、(自分で)ヘビを操るのとじゃ、違うんでしょうね」だったら、見る(知る)ことと体験することは違う、ということで、多少話は通じるかな? とは思うんだけども。 でもなあ、矢晴の話としては、「人それぞれ症状の違う病で全体を一言で言うことはできないけど、大雑把に病名がつけられて括られる」みたいな話でもあった気がするし、「病気の一部分の症状を知ったからといって全体がわかるわけでもない」という話でもある気がするし。「同じ病名がつけられても症状は人それぞれで、他人のことはわかりっこない」って話でもある気がするし。 むしろ矢晴の話が難しすぎて、純が何を言っても会話として成り立たない感じはしないでもなく……? 矢晴が話してるとこで描かれた「枯れ葉の龍」が「純が矢晴の話を聞いているときに思い浮かべていたイメージ」であったなら、龍からの連想で「ヘビ」が出てきたのかも? とは思えたりもするけど。「枯れ葉が寄り集まって大きな龍を見せるけども、その構成要素の枯れ葉は1枚1枚それぞれ違って、ひとつとして同じものはない」みたいな表現だったかな? とも思えるから、矢晴の思い描くイメージだよな〜とも思えるわけで。 ほんと、ここの純の台詞は、どうにもわからん。

頭いっぱいの純

 次の話が来ないかなーとうずうずしながら【第12話】から読み始めて(こっから第1話へと進もうと思ってて)、逃げ出した矢晴が純のことたくさん考えてるシーンのたくさんの純はかわいいなーと思いつつ、頭いっぱいの『上薗純』のなかにひとつだけ『望海可純』が入ってるのを今更見つけて、おおおーって気分になっている。 純の頭のなかはこれと逆バージョンで、たくさんの『古印葵』だろうけど、ひとつ『福田矢晴』入ってるかなー? 入ってるといいなー。というか、半々ぐらいになってたらいいなー。とは思う。

読み違え

 ちょいちょいと、読み違えているコメントを見かけて、「そ、それは……」と突撃したい気持ちになったりする。しないけど。 【第12話】で純がビデオ通話しているのを「テレビを見ているだけ」と受け取っていて、「純がテレビ見てるだけなら矢晴は部屋に入ればいいのに、電話してるわけじゃあるまいし」というようなコメントを見かけて、「ビデオ通話だよーー」と言いたくなって。純が通話してるから矢晴は階段で待ってた。 あと、たまに純のことを矢晴だと思っている人がいて。純が「矢晴」で矢晴が「古印葵」と認識してるのかな? 「売れっ子の上薗純(望海可純)」と「うつ病の福田矢晴(古印葵)」の2人しかいないけど、名前は4つあって、どっちがどっち? みたいになることもわからないでもないんだけど。でも、純が矢晴、という読み違え方をしてしまうと、そもそも【売れうつ】の話自体がまったく通じなくない……? どんな話読んでるの……? と興味深くなったりはする。 私もなにかしらの読み違えがあるだろうし、解釈がおかしいところもあるだろうなあと思うから、できることなら読み違えを指摘されたいし、色んな人の色んな感想、解釈を聞いてみたいなと思う。

雑誌カラー

 それぞれの雑誌にはそれぞれのカラーがあるなと。なんの前情報もなく何気なく読んだ漫画が、「あの雑誌っぽいなー」と思ったら、そこに掲載されてることは多く。断ち切りの使い方、台詞のフォントや句読点の使い方とかでも、各雑誌の特色はあったり。よその雑誌に行ったけど、そっちじゃ全然連載続かなくて打ち切りの嵐で元の雑誌に戻る作家さんもけっこう多く。それぞれの雑誌カラーと読者層に合う合わないってのは顕著だなあと。 古印葵のちょっと異質な恋愛漫画が載るA誌は、恋愛漫画はラブコメが多くて、王道のバトル漫画も載る。イメージとしては普通の週刊の少年漫画雑誌かとは思う。 A誌でデビューして読み切り掲載できてるんだから、A誌が合ってたと思うんだけども、たぶん一番合ってたのはA誌の担当さんだろうなあと思う。古印葵を一番理解してて、一番のばしてくれてた。自由にのびのび描かせてくれてた気がする。 B誌はどんな雑誌なのかわからないけども、矢晴が「声をかけられて興味があったから」打ち合わせを始めたってことだから、古印葵の漫画に合う雰囲気はあったのかな? どうなんだろうな。一応、B誌の担当は古印葵を理解してたらしいけど(矢晴が理解してくれてるって思い込んですがりついてただけかもしれないけど)、編集部の上のほうは古印葵を理解してないどころか使い捨てよりもひどい扱いしかしてくれてないから、雑誌の雰囲気が合うか合わないか以前の問題なんだよなあ。いっそのこと、1回掲載して、「うちのカラーに合わないから、バイバイ」って捨ててくれたほうがマシだったわさ。 古印葵が復帰してA誌に戻れるかどうかは謎だけど、元担当さんが異動した先の雑誌に行ってもいいような気がする。元担当さん、いい人だった。

■【売れうつ】の二次創作(9)(小説)

 矢晴のバイトがこうだったらいいなというもしもの話 の続き。4つめ。 前の話は二次創作(2)(5)(8)。 ■ (番外)  で、AIのべりすとに読み込ませていた冒頭部分は、この話。「明日の昼間に〜」という台詞の行まで。

続きが読みたーい

 という気持ちがそろそろ、抑えきれなくなってきていたり。 あらかた語ったから落ち着いてきてもおり、純と矢晴のほのぼのライフが見たいなあという気持ちから二次創作をすすめていたり、最近公開されたwebサービスによって二次創作を読みたい欲はまあまあ満たされたり。 とはいえ、やっぱり続きが読みたーい。 作者さんのキャプションによれば、ほのぼのライフは14話まではあるということなので、あと2話はほのぼのライフ。それ以降がほのぼのライフではないのかどうなのかはわからないけど。【第12話】がほのぼのライフか…? と疑問を持ってしまうので、13話・14話がどんな展開になるのかはドキドキしている。 もしかしたら、14話までは純の家で暮らし始めた矢晴の生活で、15話からちょっと純視点をやってくれるみたいな感じかなー? とかも考える。 矢晴が純の気持ちをわかってないのと、読者としても今の純の気持ちがわからないのとで、続きが読みたくて仕方ない。矢晴の気持ちが純への恋になってたとして、その気持ちが純に通じてくれるのかどうかも知りたくて。 そもそもやっぱり純は矢晴に先に恋してるかな? 彼女いるからって失恋して、数年後に知り合えたら彼女いなさそうでワンチャン!? みたいな。そしたら、もう純と矢晴は両思いですぐ幸せになれそうだけど。 どうなるんだろうなあ。気になるー!

契約書

 純が矢晴と同居するために『転居やそれにかかる諸費用とその次の転居にかかる諸費用を私がすべて負担することについて』契約書を作ったはずで、『私が契約を破ると違約金が発生する条件にすればどっちを選んでも矢晴さんの得ですよ!』と、矢晴が有利になる条件にしてあるはずで。 純は『作りましょ! 作りましょ!』とノリノリだったけど、実際作ったのかどうかは本編で語られてないのでわからないけども、矢晴が純の家に引っ越してくるにあたって、引っ越し業者の手配とか料金とかは純が負担しただろうし、矢晴のアパートの退去費用(原状回復費用とか)も純が払ったようで。 原状回復費用の見積もりだか請求書だかを見てその額に驚いているというかなんというか、表現しにくい表情をしている純は、矢晴を引き取ることにしたことを後悔してやしないかとドキドキしてしまう。 『たかが金』と言ってくれる純だから、そこらへんは大丈夫じゃないかなー? と思うけど。 契約書ちらつかせて純を脅す矢晴みたいのも見てみたいような気がするし、実は矢晴に有利な契約書じゃなかったってことで純に束縛されるような矢晴も見てみたいような気もする。でもでも、それよりも、ふたりが結ばれて生涯ともに暮らすことを誓うのに新たな契約書をつくるシーンとか見てみたいかも。

■【売れうつ】の二次創作(番外)

  AIのべりすと  というwebサービスに、今書きかけてる二次創作を読み込ませて、続きを書いてもらったのだけど、自分の書きたい話とはどんどんズレていくものの、台詞はそれぞれ2つ3つくらいしか書いてないし、どんなキャラクターか事細かに書いているわけでもないのに、なんでこんなに的確に……! と驚いてしまったのでお披露目しておこうと思う。 ■ ここには載せていないが、読み込ませた書きかけ部分はほんとに冒頭で、論理行で11行、550文字ほど。 一人称が「私」なせいか、たまに「彼女」となるのを「彼」と修正した程度で、ここに載せてあるのはAIが書いたもの。これはすごい。

睫毛

 純は美人系な美形って感じもあって、わりと睫毛がビシバシ描かれてる気がするんだけど、矢晴もけっこう睫毛が長めできれいだったりはする。 目の下のクマで紛れてる部分もあるような……というくらい。酒に酔って紅潮しててクマが消えてる時なんかは、睫毛がきれいですごい美人に見えるし(実は睫毛じゃなくて薄くなったクマだったらどうしようみたいな気分ではあるが)。 まだ元気だった頃とか横顔とか、睫毛かわいーって思う。 矢晴は男性にしてもちょっと小柄なのもあって、純が『かわいい顔して』とか思っちゃうのもわかるわーってくらい、かわいい。 ぼちぼち、前回の更新から1ヶ月といったところなので、そろそろ次のお話が来ないかしら? とソワソワしちゃうんだけども、本業のスケジュールが大変そうだし、この作品も下描きレベルといいながら、かなり細かい効果とか背景の素材配置とかされてて、下描きとペン入れの中間レベルくらいに手が込んでる気がするので、そんな定期的にはされないんだろうなと思う。 今の最新話【第12話】の続きが【第1話】にあるけども、ソファーに臥してる矢晴がその後、純とどんな会話をするのかってところも早く見たいし、同居してからの純視点の話とかも見てみたいし、なんにせよ、続きが楽しみでしかたがない。

漫画の内容を

 【第1話】で『あ〜〜〜……少なくともあと5周はして』『作品の感想をたくさん言いたいけど……』『自分の漫画の内容を他人から語られると恥ずかしいよね…』『私もそう だから』『漫画への思いは漫画で描いて返す』と、純が言ってるわけだけども。純ったら古印葵の漫画どんだけ好きなのよ? と微笑ましく思いつつ、『自分の漫画の内容を他人から語られると恥ずかしいよね…』『私もそう』というところで、え、そうなんだ? と思ったりもする。 【第5話】で『ていうか今回の原稿ヤバくないですか!? まじ泣きました! デジタルでよかったあアナログだったら原稿用紙濡らしてました!』『わかる かなりグッときました!』とアシスタントが純の漫画の話をしてるときに『ありがとー』とかなりあっさりだったり、『木戸ちゃんが感動したとこって何ページ目?』とリサーチに話を持っていったりしたところも、「自分の漫画の内容を他人から語られると恥ずかしい」から? 古印葵の漫画を読もうとしないとか理解しようとしないアシスタント連中に心中で怒ってたからとか、望海可純の漫画なんかで感動したとか何言ってんだこいつとか思ってたからとかでなくて? と、どっちなんだろー? という気分にはなってる。 それはそれとして、矢晴の漫画を読んだ純が描いた漫画が読みたいなと思うし、古印葵の漫画が読みたい。 今同居1ヶ月だから、あと11ヶ月くらいで矢晴の漫画が完成するのか……。ドキドキする。そこまで何話でいくんだろ?

耳鳴り

 矢晴の耳鳴りは可愛い音だな、と。 鈴虫の鳴き声なのね。さすがにこの時期(秋の終わりから冬の初め頃から1ヶ月経過)に鈴虫が生き残ってるなんてことはないだろうから、音のイメージで鈴虫が描かれてると思うんだけど。 高音の金属音が切れ目なく頭蓋骨のなかで反響し続けるような。『耳鳴りがうるさい』『頭の中がうるさい』っていう矢晴に聞こえてる耳鳴りはそんな感じかな? 矢晴は連載やってたとき難聴も出てたってから、耳鳴りで済んでよかったなあ、今回。とは思ったり。

ぬくもりにほだされて

 矢晴のなかに生まれた蟲は、純に抱きしめられたからで。純のぬくもりによって生まれた矢晴の気持ち(恋とか好きとか)かなと。 【第4話】で抱きしめられて、【第7話】で蟲が芽生えて。【第7話】のラストで釣り針にかかるために生まれ出て。 【第8話】のラストで、矢晴が引っ越してきたことに大喜びする純を見て微笑む矢晴の背中で蟲が成長してて。 【第9話】で恍惚とした純の告白を聞いて、純に肩を抱かれて、蟲は純の指で背を撫でられてのけぞってて。 【第11話】で純とふれあって笑顔になった矢晴と、蟲は背中から肋骨の内部に溶けて滲入する感じで。 【第12話】では、蟲がいることを矢晴が自覚してて、『自分が』『自分の知らない生き物になりたがっている』と、純への気持ちが溢れ出そうとしてて。 矢晴は『眠れない夜のうちに肥え太った幼虫がいる』と言ってるけども、「純のぬくもりを吸収して肥え太った幼虫」な気がするなあ。『この家が お前が 大きな繭だ』ってところで純の作用に言及してるかな。 【第8話】のラストの矢晴の可憐な笑顔が読みきれなかったけども、蟲が矢晴の純への気持ちなのだったら、大喜びする純を見て笑顔になって成長する蟲とすれば、純が矢晴を迎えて喜んでることに対して嬉しい気持ちの笑顔だったわけだなあ、と。ちゃんと嬉しかったんだ、良かったなあと今更ながらに思ったわけで。 純に抱きしめられて体温感じて生まれた蟲が、矢晴の無自覚な恋心だったとして。どんだけぬくもりに飢えてたんだ、矢晴。そんな奴に惚れて大丈夫か、矢晴!? みたいな気分にならんこともないけども、純の古印葵への気持ちはたぶん本物だからたぶんきっと大丈夫……だよね? と、なーんかグラグラしちゃう。 純の古印葵への思いは本物だとしても、福田矢晴については……? と思っちゃうからなあ、やっぱり。純は古印葵フィルターを通して福田矢晴を見てると思うから、素の福田矢晴を好きになってくれるかどうか……という不安がつきまとう。 「2年以上かけて幸せにする話」だから矢晴が純への気持ちを自覚したところから幸せにしてもらうまで2年以上かかるわけか……? えー、辛いー。ドキドキするー。続きが読みたーい。

チワワ

 【第12話】の『純にとって私はチワワ何匹分だよ?』『変換できないけど……?』という一連のシーンがやっぱりBL的に、矢晴が純の仲の良い友達に嫉妬してる雰囲気とか、純の一番になりたい雰囲気とかを感じて、とても好きな会話になるのだけども。 矢晴の問いに対しての純の返答が、「矢晴の質問の意図がわからない」のか、「矢晴の存在が大きいからチワワ何匹とかに変換できるものじゃない」のかがはっきりしないのがもどかしい。 純は矢晴がいなくなったらその寂しさを埋めるためにチワワ何匹飼うんだろう……? とか考えてみても、純が動物を飼うところはあんまり想像できないなとは思ってる。 ペットを飼うとしても、純は猫派かなー? とかぼんやり考えたことはあるけども。矢晴は犬派。というか、それぞれの存在が、矢晴が猫っぽくて、純が犬っぽいなと勝手に思っているわけで、そんな感じの二次創作は書いた。 『今、私は』『結婚相手の喪失を埋める象徴物(チワワ)で己と純の関係を喩えようとしたのか?』『顔赤すぎるけど酒飲んでないよね?』と、純が飲酒を疑うくらい真っ赤になってる矢晴がかわいい。 純が矢晴の言葉の意図に気づいたら即両思いになりそうな気がしないでもないんだけど、こっから先は矢晴の片思いで古印葵がライバルみたいな状況になるんだろうか? 上薗純と古印葵と福田矢晴の三角関係……?

スリップ

 同居1ヶ月で、同居の翌日から断酒してたけどもスリップしてしまった矢晴。 断酒5日目まではどんな感じだったのかわりと詳細。( 断酒5日目 ) それ以降は、【第12話】で同居3週間過ぎた頃に、お酒を探して純のクローゼットなどを荒らしている日が描かれて、純に食卓で『お酒を探してる間はお酒を飲めてないってことでしょ?』と言われているので、矢晴はお酒は飲みたいけどもお酒を飲めてはいない状態の模様。 『早く私を殺してくれ』『――と願う恐怖から逃げたいのに今は酒という逃げ道が封鎖されてしまっている』と、矢晴がアルコールに何を望んで飲んでいたのかがちょっとわかる。酒への逃避は「ゆるやかな自殺」でもあるかと思うので、「殺してくれと願う恐怖から逃げるために死ねる可能性のあるアルコールに溺れている」という状況だろうか。私は酒は飲まないが、その気持ちはわかるなあ……。 それでもどうにかこうにか断酒は1ヶ月は続いてたものの、いろいろ重なって、純への気持ちを曖昧にしたくて、逃げ出して、お酒を買って飲んでしまった。 【第10話】で『私の財布を預かってもらえませんか?』『持っていると絶対に酒を買うからです』と純に財布を預けちゃってたのは正解だったけど、お酒買えるぐらいチャージされてるPASMAはいったいどこから出てきたんだろうか。 矢晴の持ち物だろうなと思うのだけど、病院に行くために交通費チャージして使ってたとかで一時的に手元にあったとかかなあ? 密かに手元に使えるお金が欲しくて隠してたとかではないような気がするんだけど、どうなんだろう。 矢晴はたぶん純と会う前にも断酒をしようとしてるだろうし、何度もスリップして再依存に陥ってるんだろうなと思うけど、今は純と暮らしてて支えてもらえるからまた断酒開始できると思う。とはいえ、飲酒に駆られた原因は純(への気持ち)なんだよなあと考えると、なかなかきびしそうだなと思う。

文字量

 新しい話が出ると、だいたい第1話から読み返すことになるのは、現状、最新話の続きが第1話になっていて、そのままループしてしまうからなのだけど。その後も週に1度は最初から読んでいるような気がするし、好きな話数をつまんで読んでいるような気もする。そろそろ次の話が来てくれまいかと思っている。もうじき1ヵ月経つから。 このブログに台詞を引用したり、確認用などのために、毎話テキストをまとめていたりはするのだけど、ルビや記号、テキストの改行などを含めた文字数が12話現在で3万9千文字弱と、なかなかのテキスト量があるなと思う。 予定では40〜45話ということなので、だいたいこの4倍弱のテキスト量になるとして、15万文字くらいにはなるのだろうか……? すでに最後までの台詞はできてるとキャプションで語ってらしたから、それだけのテキストできてるのだろうな……と思うのだけど……、すごいな。 【売れうつ】を読んでいる時、そんなに「テキストが多い」というのを意識したことがないというか、むしろ「テキストが少ない」とまで思っていたりしたのだけど、よくよく考えると、けっこうテキスト多いな…? と思う。 矢晴がけっこう長尺でしゃべり倒す人だな、とは思ったりするのだけど。 なんか意外なほど、矢晴っておしゃべりだな……とは思った。けっこう長くしゃべるというか語るのに、純がじっくり話を聞いてくれるのが、いいなと思っている。ただ、なぜだか私は矢晴が長々しゃべっている(ふきだし)とき、テキストを斜めに読んでいるような気はする。初回はじっくり読んでるんだけど、数度読み返したときには、ちょっと飛ばし気味に読んでしまっているような……ということに気づく。 台詞をあらかた覚えてるから全体をざっくり雰囲気で読んでしまうときもあるわけだけど。それとは別で矢晴の長尺台詞だけ斜めに読んでるときもある。たぶん矢晴の話が長いからだと思うんだけど……【第12話】の病気の話の文字量はだいたい700文字くらいで。長いわ。長いね。

光と闇

 というのも、よくわからんな……という気分にはなるのだけど。「心の闇」は、まあわかる気がする。 俗に言う「光」と「闇」のキャラクター属性としては、純が「光」で矢晴が「闇」なんだろうかな? と思わないでもないけども、私の印象としては「光」は正義とされて主人公が属する側、「闇」は主人公と敵対する側で主人公の「光」に焼かれて強制的に改心させられる、くらいの認識だったりはするので、純と矢晴には当てはまらないな……と思う。 もしかしたら、純と矢晴にも当てはまる属性の定義があるのかもしれないけども、知らないのでわからない。 純と矢晴のキャラクター属性としては「陽キャ」と「陰キャ」かなー? とは思う。矢晴から純への印象としても『この人距離感バグってるしボディタッチが多いしこういうノリ苦手だ』とか『陽キャの体力無尽蔵かよ』とか、純のことを「陽キャ」として認識していて、矢晴自身は現状うつなどを患っていることを差し引いても、キャラクターとしては「陰キャ」かなとは思うのだけど、そこまででもないような気がする……。 やっぱり、簡易な言葉で分類できるようなもんじゃないなあ……というのが正直なところで。言葉の定義にしても、各人によってバラバラだったりするから、結局通じないということもあり。むずかしいなあと思う。

救済

 福田矢晴は貧乏と病によって困窮しているところを、上薗純に物理的に救済されたわけだけど。 心の安寧を得るだとか、病が癒えるだとか、そういった方面ではまだまだ救済は訪れない感じ。なにをどうしたら救い出せるのかもわからないけども。 「救われる」ってなんだろな? とは思う。 宗教系の記事で「居場所があること」といった感じのをちらっと読んだけど、純は矢晴の居場所(もともと住んでたアパート)を奪って、純の家という新しい居場所を与えたことにはなるけども。 【第7話】の矢晴が言った『仮に私が純さん家に住んだとして…』『純さんの家から追い出されたら私はどこへ行けばいいんですか?』『その居場所を純さんは奪おうとしてるの分かってますか?』に対しての『その時は転居先をこっちで探して諸費用も全部持ちますよ』『難しいことはあとで考えればいいじゃないですかぁ』という純の軽さと胡散臭さに《にゃは》という笑顔が拍車をかけて、矢晴逃げてー!って気分にはなるのだけど。 ただ矢晴が住んでたアパートが、矢晴の居場所だったかと考えると、「ただ居られる場所」で「生きられる場所」ではなかったなあとは思う。純の家でなら「生きられる」のかというと、現状ではまだまだそこまでいってないなと。 矢晴にとっては、あのアパートにいるよりは絶対に環境は良いんだけど、純に養われてる現状が精神衛生上まったく良くない、みたいな感じだなとは思う。 【第12話】で矢晴が純でいっぱいになりつつあったし、「幸せにする話」だから純が矢晴の居場所になってくれるかなーと期待するけども、どうなるんだろう? 純と矢晴の関係を、安易に、「救う」「救われる」などと表現したくはないなと思っていたりはする。自分が「救う」ってなんだ? 「救われる」ってなんだ? と思っていて、わかっていないからだけども。

矢晴の思考

 矢晴は【第7話】で『なにも考えたくない なにも考えずなにもせず全ての憂鬱が消えてほしい』と考えているけども、やっぱりずっと考え続けちゃってて、自分自身を責めてたり、他者の姿に仮託して責め続けたり、と大変そうな思考をしてて。 純が生活全般の面倒見てくれるし、そこにいるだけでいい、人間らしく振る舞わなくていいとまで言われてるのに、矢晴の思う規範の人間であろうとしてるみたいな感じで、それができないからってまた自分を責めて……という悪循環が起こってる。 完全に純に依存して自分自身で考えることを放棄するというか、頭空っぽにして純と楽しく過ごせるようになったら、変に考えすぎて自分を責めてっていう悪循環のルートから抜け出せるような気がするけども、今のところ、純への依存だか恋だか、という気持ちから逃げ出したくて曖昧にしたくて、ってなってるから、純に全てを委ねるなんてことはできなさそうだなあー……。 なにも考えなくていいのに……と思っても、無理な話なんだろうなあ。考え続けるのって止まらないし。思考を止めるのに一番手っ取り早いのがアルコールだろうし。 断酒してた1ヵ月の間に、余計に大変な状態になってはいる感じなのが、この先どうなるんだろう? とドキドキするけども。 3歩進んで2歩下がるならまだいいけど、1歩進んで3歩下がるみたいになってるような。純が矢晴を幸せにしてくれるはずなのに、現状どうにも幸せへの道筋が見えなくてこわいよー。

いっぱいの純

 【第12話】の矢晴のなかにいっぱいの純が、どれもこれもかわいいなーと、今日また【第1話】から読んでて思ったわけで。 いっぱいの純のなかで【第9話】の恍惚とした純がパジャマの襟の形が違ってたり、変に間違い探しみたいな気分でそれぞれ該当話のあるシーンを見比べてしまったりした。 引っ越してきたことに大喜びする純を一番大きく思い描いてるのが、矢晴にとって一番嬉しかったことだからかしら……? と思ったり。 【第10話】の矢晴にネーム見てもらってる間の純は、読者が見た方向とは逆の、ちゃんと「矢晴の見た純」になってるのが、細かい、すごい。ちゃんとあのかわいい純を矢晴が見てくれてたのがうれしい。 編集部で『私本当に古印先生のファンなんです!』って言ってる純も、正面に座っていた矢晴の視点だし。純はかわいいし。 大きなホットケーキ?を笑顔で差し出す純がかわいい。純のお手製だろうかしらん? ふたりで食べてるシーンが見たかったなあ。