支配

 純が意図的に矢晴を支配したいと思って、さんざん甘やかして純なしでは生きていけないように依存させているのかどうか。

というと、ビミョーなところだなあ……? と思えるわけだけど。

【第5話】の編集部で古印葵に会えるように、ってところでは、不安材料(古印葵が望海可純の漫画が嫌いだったら来ないかもしれない)を排除して、『絶対会いたいので念には念を…』と言っていて、その表情と合わせて、矢晴、逃げてー! って気分にはなるのだけど。

【第6話】での『これは慈愛』のとこなんかは、泣いてる矢晴を見下ろす純の表情とか歪んでいく目とか、明らかに「噓ついてんじゃねーわよ」とひっぱたきたくなるくらい純が怖いわけで。だって、絶対「慈愛」じゃないもの。なんかしらの欲望ダダ漏れな気がする。

それが、支配欲かどうか、というとわかんない。

弱りきってる矢晴を世話したい、古印葵を大事にしたい、元気になるまで甘やかしたい、あわよくば古印葵が復活して漫画描いてもらいたいってのはあると思うんだけどさー。

矢晴に頼られるのは嬉しいだろうなと思うんだけど、矢晴の思考力奪って支配したい、みたいなほうにはいかないと思うのは、やっぱり純が古印葵の漫画が好きってのが核だからかな。支配ってより、庇護って感じはする。

「慈愛」は噓だろうけど、『あなたを守ってあげられる』ってのは本音だと思う。ただ言い方が「あげられる」って何様だよ、って程度で。

とはいえ、矢晴は純に生活・生存のすべてを握られてて、純に生かされてる現状を「支配されてる」って表現するわけだけども。6日目にあんな純とじゃれあって笑顔になった翌日に、そんな言う!? と、矢晴の感情ジェットコースターには驚くばかりだけども。


とかなんとか言っても、私個人としてはドミ系とかもかなり好きなので、そういう側面を純が出してきても嬉しくなりそうな気がする。


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