シヴァ・アンバー
望海可純の初連載作品で、秋にアニメが予定されていて(というと、作中時間でも、もう放送されてる気がする)、現時点で15巻まで発行されてる王道バトル漫画。『新感覚バトルエンターテイメント!』というアオリがつけられている。
『シヴァ・アンバー』の舞台設定とかは明かされてないのだけど、ポスターの絵とか見るに、近未来か未来か異星かみたいな気分でいたから、【第10話】でのネームの話で「夜だから古い蛍光灯」と現代日本にあるけどもちょっと古い時代っぽいアイテムを取り入れてたのがけっこうな違和感ではあった。近未来、未来でも開発されてない地域みたいなところであればまだ現存するかもしれない、とか思えなくもないけど。シヴァ・アンバーは現代日本設定なのかな?
2020年7月13日にブックワインのインタビューでシヴァ・アンバーの制作秘話を語り、日本のトレンドにもシヴァ・アンバーが上がる。
10巻発売時点で総発行部数が700万部、15巻発売時点で1400万部だから、もう各巻100万部くらいにはなるのかな。人気作だなあ。
初連載でそんだけ人気になっちゃうと終わらせ方が難しいような気がする。最初から結末まで決めて何巻想定で〜みたいな感じで始めたわけじゃなさそうだし、純が【第10話】で『長編って設定が複雑になる分説明も多くなるし』『ゲームのチュートリアルみたいなキャラが多くなればなるほど雰囲気が野暮ったくなるじゃないですか』とも言ってるから、長く続けるために設定を盛っていってキャラクターが増えていってる感じがする。
昔からの少年漫画の人気作は、どれだけ長く続けるか、みたいなところがあって、広げきった風呂敷をたたむのが超困難みたいな感じで、ずるずると面白くなくなって読者が離れてどうにか結末の格好つけて、みたいなこともあったり。最近の人気作は、最初に結末まで決められてて、途中のエピソードを膨らませて延ばしたとしても人気絶頂のうちに終わらせる、って感じが多いように思う。
望海可純の『シヴァ・アンバー』は前者っぽいなと思う。
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