古印葵が凄すぎた
矢晴の創作論、ぶち怖え……なんて恐ろしい子なのかしら。
という感じで、紛れもなく天才。そりゃあ純程度の子には底が知れない。
キャラクターの構築論としては、純も矢晴も似たようなことをしてる感じではあるけれど、矢晴はさらにキャラクターに深みをもたせる。純が止まっている段階から数段飛ばしで駆け上がってる感じはする。
矢晴は『すみません私の説明じゃわかりにくいですよね……』と言うけれども、内容が深すぎて高尚すぎてアシ連中はついてこれないだけで説明が下手というわけでもない。矢晴なら相手の知的レベルに合わせてもっとわかりやすく説明できそうではあるけれど。
とはいえ、噛み砕いてわかりやすく言ったところで内容が深すぎてついていけない。
モデルを決めてキャラを作る方法にしたって数百人分のデータ入れるとか、脳みそ沸いてんの? とか言いたくなる。山渕さんがかわいそう。
周りが見えてない、人間把握が出来てない・出来そうにない人間に対して、「あらゆる人間覚えておいて記憶から引き出せ」は乱暴すぎて非情。むっちゃ軽く『大丈夫ですよ』って出来る人間の傲慢さが……キッツ。
純が万能で売れっ子だからって「そんなことひとつもできない」とか呻いてた人間の言うことじゃねえよ……。怖えよ、矢晴。
そんな矢晴の凄さ加減がわかっちゃう純がずっと興奮状態なのが面白いところだけれども。身長ある子が立ち上がってるからアシ連中にそこまで顔見られてなくてよかったよねー。
純が『経験が少ないならいっぱい調べたり考える時間を他人の100倍持てばいいってことだよ』とまとめたところで矢晴がにこやかに『100倍とか物理的に無理なこと言うな』『見たものを思い出すだけでいいんだよ』と言うのがまた天才すぎて……。凡人、そんなに記憶力よくない。思い出せてもせいぜい数十人が限度ちゃう?
純が凄すぎる古印葵に興奮しすぎて鼻血でちゃうあたり、とてもかわいらしいけれど。いやもういっそそこは勃起してくれ、とか思っちゃうけど、さすがにアシ連中の前でテント張ってたら「うちの先生、変態……」ってなっちゃうかー。なっちゃうなー。
古印葵は天才で凄いんだけど、『なにされてた方です?』に『コンビニのレジ打ちとかしてました』って答えてるから、アシ連中からは矢晴の話はゴミ箱行きにされた感じもあり。仕方ないねー、という感じはとてもする。
アシ連中が「福田矢晴は古印葵」と知ったときの反応が知りたい……!
ついでにちょっと疑問なんだけど。
矢晴がちょっと脳の特性やらなんやらに詳しすぎでは? ってところが。古印葵として漫画描いてキャラ構築するにあたって若いうちからそういうこと調べてたりしてたんだったら、脳みそ関連で腫瘍で性格が変わる話くらいは聞きかじってたり見かけてたりしててもよさげなもんじゃん……? と。
矢晴自身がうつ患ってからそういう時の脳特性みたいなものを調べ始めた(情報源感作とかの論文読んでたりとかした)んだとしたら古印葵のキャラ構築にはそこらへんの意識はまったくない状態だったかと思うから、前置きで脳について語る必要もなかった気もするし……?
実際のところ、割とあの脳の話でアシ連中を門前払いした感じはあるよなあーという気はしている。
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