天才だもの

 矢晴の天才性が語られて、それを聞いて大興奮している純がとてもかわいい。

きっとこの時の純ったら頭の中がとてもとても気持ちよかったんだろうなあ〜絶頂だったんだろうなあ〜ってのが身体反応にも現れての鼻血とか、ほんとにまあ古印葵大好きだな、純は。

古印葵の漫画の底知れなさの一端が、矢晴の語るキャラクターの作り方というか生み出し方で、漫画のキャラクターが「人間」として存在しているゆえ、純程度では分析できないのだろうな、と思う。

純の分析自体が、大雑把にカテゴライズして、おおまかなディテールを把握するって感じはしないでもない。矢晴はさらに細部の深度がある気がする。

ただ、純は【第5話】『ジャンル分けできないからサブカルにあたるのだろうけど乱暴に括ってそこで思考停止するのはあまりにももったいない…』と考えられる子だから、古印葵にハマっちゃったんだなあ。

純だけがハマってて古印葵を天才だと言ってるってだけじゃなくて、ほんとに古印葵は天才すぎた、やべーって感じなんだけど、アシ連中にはその純の興奮はわからんのよねえ。共感してくれる人がいないのはちょっと純がかわいそう。でも、古印葵を理解できるのは私だけ! みたいに得意になっててもいいよ、純。


純が【第24話】のラストで『古印先生のことは60年かけて読みたいなぁ』と大興奮してるのがとてもかわいい。すでに「古印葵の漫画」ではなく「古印葵本人」にドハマリしてるし、矢晴を60年生かすつもり満々なあたりがとても良い。


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