死ぬまで一緒
アンケート回答ありがとうございます。興味深い議題なので取り急ぎ。
純のランキングにおいて「死ぬまで一緒にいてくれる人」に対する幸福は何位に位置するか、という方面をちょっと考える。
単純に、純が死ぬまでわからない、とは思う。純が死ぬ瞬間、一緒にいてくれる人がいるのかいないのか。
純は矢晴と「死ぬまで孤独じゃなくなる約束」をして「死ぬまで一緒にいよう」としているけれど、矢晴が先に逝ったら純はまた孤独になってしまうし、純が先に逝ったら矢晴と過ごした人生に大満足して逝けるだろうけれど矢晴を独りにしてしまうし矢晴との約束を守れない心残りなんかもありそうで。
「死ぬまで」というのは誇大というか常套句のようなものかな、と思うと、純は「末永く」一緒にいられる人を求めているとは思うので、古印葵を60年かけて読み、福田矢晴と末永く幸せに暮らせることが一番の幸福になる。
けれどやっぱり、末永く暮らせた、という結果が出ないとランキングにはのらない事柄だなあ、と思う。
その結果を期待して、純は「死ぬまで一緒にいられる人」を求めているとは思うのだけれど、純の性質から【第16話】『実在する人間に欲情したことがない』『それができると他人がもっと特別に見えるらしい』という状態で、特定の誰かを特別に好きになったことがないっぽく、現状、古印葵は非実在で福田矢晴は実在と区別しているかもしれないなと思ったりもする。
矢晴に『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』と言ったのは矢晴の窮状に手を差し伸べると同時に純の欲望を満たしたいためで、古印葵を手元に置きたいとか幸せにして看取りたいとかなんかいろいろ渦巻いているんだろうなと思う。
純にとっては特別好きになれるんなら矢晴じゃなくてもいいんすよ、とは思うけれど、今のところ純が最も特別視してるのは古印葵だから福田矢晴なのだなあ。
純が矢晴を矢晴として好きになるだとか、人を愛するのに性愛は絶対必要ではないと気づくだとか、なんだかんだと、純と矢晴がちゃんと両思いになれたら、ランキングの1位に「好きな人(矢晴)と一緒にいること」が輝くかもしれないな、と思う。
それはそれとして、肉体的にもイチャイチャして欲しい。
個人的には遠い未来、純が先に逝って、矢晴に「嘘つきめ」と言われて欲しい。
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