夢の話
矢晴の見た悪夢。
矢晴自身がわりと見栄っ張りで失敗に多大な不安と恐怖を持つ人って感じがするから、「自分が出来るはずのこと(文字を読む)が出来なくて、衆人環視で失敗し、大勢から非難される夢」なのかな、と思いながら読んでたから、矢晴が山渕への励ましにと夢の話をしたときの夢の解釈にけっこうな違和感がある。
矢晴の説明で「インプットが不明瞭だとアウトプットも不明瞭になる」というのは、その先のキャラクターの作り方の話にも通じる、というか、そっち向けの説明のような気がしてしまうけれども。
ぼんやりとした把握ゆえ、対象がズレてる感じかなーと思うので、よく考えてみる。
山渕の「他人の声に気付けない」話に「似てる」と思い出した『入ってくる情報が処理できない時に起こりえる感覚』と矢晴は言うけれども……。
似てるかなあ……?
似た状況とするなら、夢の方は、「いきなり台本渡されて状況もわからないのに舞台に上げられて台本の文字も読めない文字で書かれてて、なんの説明もされないのに、できないことだけ非難される」みたいな感じのほうが近くなるんじゃないかなあ? と思ってしまうのだけれど、解説求む。
山渕は自分が何をしているのかも把握できず、友人からの忠告も聞こえず聞こえていても内容を把握できておらず、自分の行動が他者に及ぼす影響に気づかず知らずで、「なにもしていないのに突然怒られる」事が起こってから、何があったのかを伝聞で知る、みたいな感じかな、と思うので。
その後の話は「状況把握ができるかどうか」の話に寄ってて、なんか違うよなあ……? と思ってしまう。アドバイスも確実に無理めな感じで、山渕がかわいそうになるんだけれど。山渕、あの矢晴の長話をちゃんと聞いててえらいな。
その後、矢晴が『他人を励ましそうとして分かったふりをした馬鹿なことをした回答も間違えた』と盛大に反省しているから、やっぱり夢の話と山渕の話は似てないのかもな、とも思う。
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