薬
矢晴の飲んでる薬ってのは、どういう作用のものなのかな? とは考える。ネガティブに振れる思考を遮断とまではいかずとも、それ以上いかない程度に押し止めるようなものかな? と考えてみたりするけども。
矢晴の聡明さはそんなに損なわれてはいないようだから、思考全てをぼんやりとさせてしまうようなものではないと思える。
とはいえ、薬を飲んでいない状態をマイナス100としても、薬を飲んでマイナス20なのだから、生来の矢晴と比べてしまうと、マイナスでしかない、ということにはなるようだけど。
矢晴の妄想では、他人の姿で矢晴を罵倒するし、矢晴は自分で自分を罵倒する。薬を飲んでても飲んでなくても、パニックに陥ればそうなっちゃうらしいから、薬の効果でパニックにならない、ということはないんだな、とは思う。
同居1週間目の温室での朝食時には、薬とサプリと飲んでいたけど、この時の薬は医者の処方による薬ではなかったのだよなあ? と思う。飲むのをやめれば離脱症状が出てしまうらしいから、飲む以外の選択肢はなかったのだろうけど。矢晴の状態に対しての適正量なのかどうかは謎な状態だから、アルコールの離脱症状とデタラメな薬でどんどん状態が悪くなっていった、みたいな感じもあるのかしらん。
その後、純が予約を取って、断酒を褒められた通院時には、矢晴の治療に必要な処方がされたんだろうなと思うのだけど、同居1ヶ月目の朝は起きずに純を追い返し、昼に粗相して風呂に入れられ、という状態だから、朝の薬は飲んでいないことにはなると思うんだけど。夜の薬だけになっているのか、朝晩飲んでいるのかは不明。朝の薬を昼過ぎに飲んで、夜の薬を定時で飲んだとしたら、薬の効き方とか不安定になったりする? とか思ってみたり。前日、がっつりお酒飲んでるからそこらへんでも薬の効き方おかしくなってたりしそうだし。矢晴は夜の薬は飲んだというけど、純の記憶はあやふやだから、結局飲んだのかどうかもわからんけども。
同居6日目には「1日のうちまともでいられる時間は2時間だけ」と言っていたのが、通院を再開して、適正量の薬を飲むようになったら、それ以上の時間、ふつうに過ごせるようになってたんだろうな、と思える。それにしても階段で180分待つのはいかがなものか、って感じがあるんだが。
夕食後だろうから午後8時過ぎからとしても、純の通話が終わったの夜11時過ぎてたってことになるじゃない? 矢晴ったら階段で待たないでお風呂とか済ませちゃえばよかったのに……。
同居1週間目の温室での朝食時に、矢晴が『安楽死の薬みたいな飲み方…』と言ったのに対して『ペントバルビタール?』と聞くあたり、漫画家の嗜みみたいな知識、共通言語だったりするかしら? と思ったりもした。ここで安楽死の薬を『いつかほしいな…』『買ってよ金持ちだろ…』とか言っちゃってる矢晴が、同居1ヶ月目の夜を越えて、『タバコ吸ってなくて良かったぁ』という境地に至っているのが、すごいな、と改めて思う。
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