部屋の鍵
矢晴の部屋はもともと純の家で客室として用意されていた部屋で、純は物置に使っていた、と言うけど、クローゼットをパンパンにしていることを誤魔化すためだろうかな、と思ったりする。
同居初日の夜に、純は矢晴の部屋を出るときに『部屋に鍵つけたかったら言ってくださいつけますんで』と言っていて、矢晴は少し考えるように『…………』と間があってから『大丈夫です』と答える。
矢晴にはこの時の純の「鍵をつける」というのが、「矢晴を閉じ込めるため」に聞こえてるんだろうなあ、ってくらいに、純の表情が怖めに描かれている。
けど、純にしたら、プライバシーを確保する、程度の鍵だろうかな、と思える。
ただ、矢晴の希死念慮が実行してしまう程度まで体力が回復すると、部屋の鍵をつけてしまった場合に純が入れなくて手遅れに、みたいなことも想像してしまったりするから、矢晴が鍵をつけることを断ってくれてよかったなあ、とかも思ったりする。
自分ひとりでしか住んでない家で仕事部屋に鍵つけてるくらいなんだから、わりとプライバシーを重視してそう……? とも思えるんだけど、純の仕事部屋の鍵が、家を建てた最初から、なのか、矢晴が引っ越してくることになったから、なのか、ちょっと気になる。
純が仕事部屋にこもってる時に矢晴は仕事部屋の前は通ったけど、中にまで入ろうとした感じはないから、純が仕事中に鍵をしめているのかどうか、はわからない。仕事部屋に鍵を開けて入る、鍵を閉めて出る、という行動で、オンオフを切り替えてるだけかもしれない。
矢晴が【第15話】で純のベッドを初めて見た感じがあるから、純の寝室にも鍵がかかってたりするのかな? と思えたりする。矢晴自身が、ここが純の寝室、と知っているから、プライバシーに立ち入らないように気をつけてただけかな? とも思う。
矢晴は純の仕事部屋と寝室以外の部屋は全部見て回ったり、荒らしたりしたのかな。
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