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2月, 2022の投稿を表示しています

アンデッド

 《アンデッド(英: Undead)は、かつて生命体であったものが、すでに生命が失われているにもかかわらず活動する、超自然的な存在の総称。》Wikipediaより。 【第10話 経験・アンデッド】で、純のネームにアドバイスして、表現やその読解手段について語っていった矢晴に対して『まだ古印葵は死んでない』というラストの純の言葉が、タイトルにかかるのかと思うのだけども。「死んでない=un dead」ということでいいのかなーと思いつつ。 undead自体は、「化け物」や「怪物」とも解釈されるから、「古印葵は化け物作家」ではないか、というのを見かけて、なるほど、と思うなどした。化け物じみた超天才、みたいなところだろうか。 古印葵自体は、連載を持っていないとはいえ、デビューからコンスタントに読切を載せ、デビューから4年の間に短編集を2冊出し、2冊目の単行本で国内の漫画賞の審査員特別賞と、フランスの漫画賞の部門賞をとっているのだから、国内・海外に認められるかなり有望な作家だったのだから、B誌に行っていなければ、今頃は連載も順調で大衆に爆発的には売れないまでも、それなりの通好みの漫画家として活動してたんじゃないのかなあ? と思えるほどに、天才なのだと思う。 国内、海外で賞を獲り、注目され始めたところで姿を消した謎多き作家にも思えてしまうけども。 賞獲って、これからA誌で連載持って、とトントン拍子に進むはずだったのではないかと、思うのだけども。 そうなると矢晴が落ちぶれることなく純に引き取られることもなく、彼女と幸せに暮らしましたになっちゃうわけで。それでは純と矢晴が始まらないからなあ……。それにしたって、なんであんなひどい雑誌に行ってしまったの、矢晴。よよ落涙。

来なかったー

 来ないだろうなあと思いながらも、いつも予想をぶっちぎって来てた感じがあるので、ついつい一縷の望みをかけて起きてる間は毎時のように再読み込みしてたけども、やっぱり来なかった。 更新のない間も新規の読者さんはちらほらと現れてて、また、数ヶ月ぶりに見たら何話も更新されてたという方もいたりする。ただの偶然だったのだろうけど、そうやって「久しぶりに見たら何話も更新されてた」という方を見かけた翌日や数日後に次の話が更新されてたことがあるから、もしかしてそろそろ……? とソワソワしてしまうようになったりもした。 今月は来ない感じなんだろうなあと思うし、以前にイラスト投稿があってから次の話までが1ヶ月ほどだったことを考えると、次の話はまだまだ来ないかな? とも思える。 でも、来ないだろうなって思ってたら来てた、という経験を何度もしてしまったので、でも来るかも? とか思ったりもする。とはいえ、来るかも? と思っている間はだいたい来ないので、なかなかに難しい。 更新間隔の最長記録は更新してしまったので、次は最長が何日になるのか、が気になるところ。

56日……

 これまでの投稿間隔の最長記録が【第12話】から【第13話・前編】までの56日なのだけども、今日で【第14話】から56日となっていて、明日になったら57日で、最長記録を更新する。 【第14話】までがほのぼのライフで、じゃあ次の話からはどんなライフになるのかとドキドキしながら、約2ヶ月。この調子では軽く2ヶ月を超えるんだろうな、という気はするのだけども。 以前にキャプションで『けど仕事が忙しくて以降の更新は特に遅いのでまったり待ってください。』と言われていたので、じっくり待つ心構えではあるのだけども、それでもやっぱり続きが早く読みたーい! という気持ちもずっとあって。これはもう仕方のないことなのだけども。 今後の展開を妄想してみると、矢晴が純に対して感じている恋心を純に告白したら、すぐに両思いでラブラブハッピーになりそうな気がするのだけども、そうはいかんだろう……と思うと、矢晴は純に対する恋心を1年以上も隠していくの? というのも辛そうだし。 現状、療養目的として純に衣食住すべて提供してもらってなにも考えずに心身の健康を取り戻してくれればいいのだけども、矢晴はなにもかも純の世話になることに劣等感とかなんとかいろいろ感じてて、専念してくれそうにないのが病状が長引きそうな感じではあるのだけど、1年後には拙いながらも漫画を描くことを再開できるまでになっているのだから、再度漫画を描こうと思い始める数ヶ月の間に純が矢晴にどんな働きかけをして矢晴の心を動かしていくのかっていうのが、早く読みたいところで、そしてまた、想像がつかないところでもあって。 純の働きかけが矢晴の心を動かして漫画に向かわせる、のがかなりポジティブルートで。矢晴が純の気をひくために漫画を描こうとする、のがけっこうなネガティブルートになるかなあーとは考える。ただ、【第1話】を考えると、どちらもないな、と思えて。 矢晴が純の漫画を読んで「あれもこれも全部、私が書いたこと」と純を非難したり、しそうな気もするし。 とかなんとか、考えてても、もしそんなエピソードがあるにしたって数話先だろうからさらに何ヶ月先なのさ? みたいなところで。 目下のところ、一緒に寝るとかハグしに行くとかがどんな感じなのか! 見たい! というのが一番の関心。

替えが利かない

 純にとって、古印葵の漫画は古印葵にしか表現できないもので、【第9話】『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』というくらいに代替品は存在しない。 【第13話・後編】で『全部お前にやる』と矢晴に言われても『私じゃ古印葵を紡げないのは私が一番知ってる』くらいに、純にとっての古印葵は特別だし、望海可純には古印葵の漫画を創ることはできない。 「本当に求めているものの代替品が〈ない〉」ことを理解しているから【第12話】で『けどさ本当に探してるものの代替品がアルコールなんでしょ?』という言葉が出てくるのかな? と思うのだけど、『それって普通だよみんなそうだもの』『目に見える現れ方がみんな違うだけでさあ』という一言二言が、ほんとに余計で、余計すぎて……これ、ほんとに純が言ってるの……? という気分にすらなる。 「みんな〈何か〉を求めて、探している」けど「見つからないから他で代用しようとしている」だから、「矢晴も〈何か〉の代わりにアルコールを求めて、探している」……と考えてみるけども、いまいちしっくりこない。 矢晴が本心で求めているのは「漫画を描く自分」とか「自分の描きたい漫画」なんだろうなと思うのだけども。その代替品がアルコールであるのかどうか。現実から逃げるための手段がアルコールだから、アルコールが必要で探してて、アルコール以外に現実を忘れさせてくれるものはないからアルコールなんだよ、みたいな気分にはなる。 そして純が求めてるのも「古印葵の漫画」なんだけども、純は【第9話】『あなたの世界が好き』『けど描けとは言いません』『幸せになってほしい』、【第13話・後編】『瓶の中身が漫画にならなくてもいい別のものでもいい』と言っているのを本心とするなら、「古印葵である福田矢晴が生きて幸せになることを求めてる」ことにはなるのかな。 純にとって「古印葵の漫画がくれる幸せ」は替えが利かないものだから、古印葵である福田矢晴も「かけがえのないもの」であることは確かで。 純にとって矢晴はかけがえのない大事な人だから、古印葵をトレースできたらポイみたいなことはないだろうなと思う。そもそも、純には古印葵を紡げないのだし。 思うんだけど……、それが永続するかどうかは不安がある。 とはいえ、『あなたの亡骸は私が拾いたいんです』『死ぬまで孤独じゃなくなる約...

純の趣味

 ってなんなんだろうな? とは常々。 家に温室があって、家庭菜園の手入れをしている。家庭菜園が趣味なのかどうか。 生活的に節約のために家庭菜園やらないと、ってこともないし、趣味が家庭菜園や植物を育てる、ってことくらいにはなりそうなんだけども。 趣味の部屋がほしいから、と大きい家だったりもしているから、趣味の用具が嵩張るのか、多趣味過ぎて、いろいろあるから独立した趣味部屋にするのが都合がいいのか。 『漫画描いて趣味して友達と遊んでたらもう時間なくない?』と生活のけっこうな時間を趣味に費やしてそうな感じもあり。 純の趣味っていったいなにさ!? と気になっている。 趣味の部屋、というのが古印葵コレクションの収蔵部屋だったり……? とか思ってみても、どう考えても、古印葵関連のもの集めたところで棚ひとつで十分な気もしてしまうし。古印葵と趣味は別、って感じもするし。 やっぱり家庭菜園が趣味なのかしら? 掲載用の原稿を描くのは仕事だけど、漫画を描いたり絵を描いたりも趣味だろうし。矢晴を家に初めて連れてきたときはゲームしてたからゲームも趣味かな。

生活費

 矢晴を家に住まわせたことで純の家の生活費はどうなったんだろうかな? とちょっと考えたりもするけども。 矢晴が小食だと言うから食費はそんなに変わらなそう。とはいえ、純は矢晴のためにフルーツを用意している感じがするから、その分が一人暮らしのときよりも増えてそうだし、酢酸系の調味料も矢晴が使う量が多くて、で余分に買わなきゃになってるかなあ? あと、サプリは矢晴用に揃えた感じがするからドドンと上乗せかもしれない。 光熱費、は純の家がもともとどこもかしこも床暖房とかで、純がリビングにいない間もリビングに暖房が入っている、みたいな状態だったら、矢晴がいようがいまいが、そこらへんの電気代だかガス代だかは変わらない。けど、純が一人暮らしのときに「自分のいる場所だけ冷暖房を使う」生活だった場合には、今、矢晴がどこに移動してもいいように全部屋稼働したら電気代だかガス代だかは跳ね上がる。 お風呂はもともと大きい湯船だからお風呂ためてどうこう、では沸かし直しが必要ない状態で入れればそんなには変わらないだろうけど、シャワーもよく使うなら、一人分の水道光熱費は上乗せされる。 洗濯は、純の洗濯と一緒にまとめて、だろうからそこまで変動はなさそうだけど、シーツや毛布の洗濯が数日毎でこれは嵩張るから、ちょっと余分にかかりそう。あと、布団乾燥機やダインソも2日に1回、矢晴のために、って感じではあるから、その分上乗せかな? 矢晴の医療費は確実に跳ね上がってる感じにはなると思うのだけど。人間ドックが食事券がもらえるレベルのを受けてるんなら、一人あたり数〜十数万円のコースだと思うし、矢晴の状態を確認するのに一度で徹底的に診てもらえるコースのが都合がいいわけだし。それを矢晴だけに受けさせるんじゃなくて一緒に行ってる純がえらい、かわいい。 精神科の通院も純が予約を取って送迎してで定期的に通えるようになるとして、他にも悪いところを治そうと多少なり病院通いは増えるだろうし、そうやって考えると、矢晴の医療費及び通院費(電車とかで行くにしろ、純が車で送迎するにしろ)は、純ひとりのときには絶対に発生しなかった費用で、矢晴の生活費として計上するに一番大きくなってる気がする。 純の生活レベルだと、矢晴ひとり増えたくらいでそんなに変わらないんじゃ……? とか思ったりもしたけど、やっぱりけっこう純の出費は多くなってる感じ...

好きすぎてパート3

 ちょっとまとめとか思ってたけど、全然“ちょっと”じゃなくて、いまだ書き終わらないけども、440記事目の枠取りはしたかったから公開してしまっていて、ちみちみ書き足している感じの「【感想】上薗純、曰く」。長くかかりそう。 【売れうつ】の更新がなくて、作者さんは本業が忙しそうだなあと状況がわかるから、ゆっくり待つ感じになっている。 これは完全に私個人の問題なのだけれど、「もしかしたらこの先、私は【売れうつ】を読めなくなるかもしれない……」という恐怖がある。 命がなくなるから物理で読めないってんなら話は簡単なんだけども。私個人の性質により、「一人の作者が同時、並行で連載しているふたつの漫画で、同じネタを扱われると、どちらの作品も読めなくなる」という厄介な病があって。 扱い方、描かれ方にもよるのでわからないけども、ここ数回の本業の作品により私の中の危険信号が点滅し始めているのを感じ始めていて、これは、やばい…………という気分になっている。 【売れうつ】が好きで、純と矢晴が幸せになるところを見届けたいのだけども、私個人の病によって読めなくなったらどうなるんだろう……と思うと、かなり怖い。 これまでの経験からいくと、「興味を失う」「もともとの好きの量に応じて冷ややかさが変動する(まあまあ好きなら、まあまあ冷ややかになる)」ので、今【売れうつ】にどっぷりな自分が、「興味ないわー」とかになったらすごく嫌なんだけども……。 そこらへんが杞憂じゃーんって思いたいので、次の話が読みたいのだけど、読んだら杞憂じゃなかった……ってなるかもしれなくて、とかぐるぐるぐるぐるしている。

【感想】上薗純、曰く

 【売れうつ】の更新はないけれど、なんだか純が見た居酒屋の 矢晴に似て 見えて、動揺している。え、これ、矢晴じゃない? 矢晴だよね? どどどどうなの……!? と、何も手につかない気分になりつつ、感想を書くために【上薗純、曰く】を読み返しつつ。……矢晴……だよねえ……?(「にゃはーい」の真ん中「やはる」って読めるじゃん!? とかも思ったりしているが、このイラストに対して「矢晴だー」と言っている人は私以外いないようなので、矢晴じゃないのかもしれない……。) はてさて、【上薗純、曰く】は(1)が【第5話】、(2)が【第6話】、(3)が【第13話】で、純が古印葵の作品に出会ってから、現在、同居1か月目までが描かれている。 【売れうつ】は、「漢字・カタカナ」のタイトルは矢晴視点、「上薗純、曰く」で純視点で、それぞれの視点人物が語る形式になっている。ところもまた、漫画がうまい。 さて、感想本文。 純と古印葵との出会いは、大学時代、旅行中の非日常な空間で。雑誌に掲載されてた読切作を10周するほどのハマりっぷり。『恋愛を扱ってるけどA誌によくあるラブコメではない』と分析しているから、わりと普段からA誌読んでるっぽいなと思ったから、「普段A誌を読んでる→初めて古印葵の漫画を読んだ→古印葵のデビュー作」とか思ったりしたんだけども、『春眠の底』はカラーページもあるみたいだからデビュー作ではない…のか…? とも思う。普段からA誌読んでるけど、興味ない作家は飛ばしてて、旅行中手持ち無沙汰で全部読んだら古印葵にハマった、とかかもー? とかも考える。 純のハマりっぷりがかわいいんだ。なんでこんなに心掴まれてるんだ!? って一生懸命考えてるけど、理屈じゃ説明できない感じで。ここから【第9話】のうっとりしながら『矢晴さんの漫画…』『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』『繰り返し読めば読むほど夢みたいに気持ちいい』にまで古印葵にどっぷり行くのか……と思うと、純がしこたまかわいい。 そこから数年後。授賞式で壇上の古印葵を見て、スピーチ聞いて、師匠の牧野先生に背中を押されてサインをもらいに……。このとき、サインもらえたんだよね? 「授賞式のときに単行本にサインもらいたかったけどもらえなかったから、『今度は…』...

えらい

 【第14話】散歩先の公園で、純が矢晴を『……じっと座ってえらい』『パニックになったら外だろうとその場に寝れば治りやすいしちゃんと休んでて偉い』とほめるけれども。 「えらい」って言い方は、矢晴にとっては褒め言葉にならなくて、余計に追い詰める言葉のようで。矢晴は『なにが偉いんだ?』と声を荒らげる。立派でもなければ優れているわけでもない。そもそも、こういう「えらい」という言い方は、立場的に上の者(親など)から立場的に下の者(子)への言葉になるような。 私もよく、純や矢晴が良いと思われる行動をしたときに「えらいぞ、純」とか褒めてるけども、完全に部外者で神の視点から覗いているうえ、本人に聞こえないことがわかっているから、というところもあり。 矢晴が「えらい」と言われても『なにが偉いんだ?』と否定して、『ハグしに来なよ』と言われて『なあ……私のこと幼児だと思ってるのか? お母さんごっこか?』と問うのは、「えらい」という言葉をかけられたことが「子供扱いされている」という感じにも思えるからだろうなあと思う。 古印葵が好きで矢晴に憧れてて、うっとりと崇拝してもしょっぱい対応されるし、あれやこれやと世話を焼いたら赤子扱いされてるって思われてるし、純がなにをやっても矢晴に受け入れてもらえない雰囲気になってしまうのは矢晴の心の問題なんだけども、純も矢晴を上に見たり下に見たりしないで対等を目指してほしいところだ。

49日目……

 前回投稿日から数えて49日。ぼちぼち禁断症状でも出ようかというくらいにどっぷり依存していたりはするけども、今月は更新ないだろうなあーと思っているので、続きを激しく求めすぎないようにと、読み返す回数も極端に抑えていたりする。 ほどよく内容を忘れて、新鮮な気持ちで読み返したい気持ちもあるものの、なかなかどうして、内容を忘れない……。ゆっくりめにやっていって、440記事目に「純曰く」のちょっとまとめ感想を書きたいなあと思っているところ。 私が勝手に想定している日程で考えると、今頃は同居2か月目程度にはなっていて、矢晴は自分のベッドが使えるようになっても純のベッドで寝ているのかしら、うきうきわくわくと妄想してたりする。 矢晴は純にハグしに行くことに抵抗なくなってきたかなあ? 同居してから3週間ちょっとで矢晴の病院に行ってて、次の予約がまた3週間後か1ヶ月後ぐらいだったとしても、もう行ったかな、ぼちぼち行くかな、とかも考えてて。 物語が始まった時は作中の時間軸は「そこそこ未来」「ちょっと未来」だったけども、今は「ちょっと過去」になりつつあって。追いついて、追い抜いてしまった……とか思ったりもするけども、【第1話】で示されている時間軸は「そこそこ未来」だから、まだまだ先の気分なのだけども、あっという間に到来しちゃうんだろうなあ……。 ほのぼのライフは14話まで、ということだったので、第15話から趣が変わるのかもしれないけども、それが地獄方面なのか天国方面なのかも明かされていないし、そもそも「ほのぼの、とは……?」というような描写もよくあったほのぼのライフなので、まったく予想がつかないでいる。 とりあえず『ハグしに来なよ』『一緒に寝る?』がどうなったのかが描かれるんだろうと思うので、それが知りたくて、次の話を楽しみにしているところ。 ううう……、次の話がはよ読みたい……。

嫌なこと

 【第13話・後編】で矢晴が『嫌なことを何度も反芻してるとどんどん怖い記憶になるんです』と言うからには、【第7話】の後半部分の純の再訪は「嫌なこと」だったということに……? 「嫌なこと」がどんな種類に属するのかがわからないけども。 【第7話】の矢晴の記憶と【第13話・前編】の純の記憶とじゃ、相当の違いがあって、矢晴の記憶はすでに何度も反芻されたがゆえにかなり怖い記憶に塗り替えられたとしても、もともとの矢晴の「純の再訪時の体験」自体が、矢晴にとって「嫌なこと」だったということにかわりはないということにはなるのかな。 そもそも、純の第一印象は『優しい顔…』だったけども、四階に対する一件で、かなり怖い人間だとはわかっていて。ファンだと言われて褒められたけども自尊心はズタズタにされてて。そんなにいい印象はなかったけども、飲み屋で話した分では『身の上話とかつっこんでこなくてすごく気が楽だった』くらいに浮上してきたけども、翌朝、同居を迫ってきた純には、恐ろしい圧で迫られて恐怖を感じさせられてて。 たった1日で、上薗純の色んな面を見てるわけだけど。 会った翌日、部屋を掃除されてて『あのゴミ山の7割が酒って異常ですよ』とか『こんなところにいたら病気になりますよ』『あなたをこんなところから出したい』『なんであなたがこんな目に合わなきゃいけないのか』『納得できない』『とにかくここにいちゃダメだ』『じゃあここで死ぬんですか?』と、矢晴の現状・境遇を散々に言ってくるわけだし。 矢晴の現状、この環境を矢晴自身が嫌だったとしても、そこから抜け出す術を持ってなかったのに、前日会ったばかりの恵まれた人間に、そんなに散々に言われるのはキツイし、この時点で矢晴にとって純は「何も知らないくせに口だけ出してくるイヤなやつ」ではあったかなあ? とは思える。純は掃除するっていう行動も示してはいるけども、矢晴にとっては溜め込んでしまった恥の部分を漁られたみたいなものだと思うし。 泣いちゃって抱きしめられて、優しい言葉かけられたけど、最後に言われた言葉が怖すぎて。 こんな怖い思いしての翌日、ほとんど寝てない、なにも食べてない状態で、矢晴が純の話したことを正確に記憶できてるとも思えないけども、「また、純が来た」ってだけで「嫌なこと」だったのかもしれないなあ? とも思えるし、純に説得されて現状から助け出された...

fanatic

 純の古印葵への執着を表現するのにちょうどいい言葉かなあ、と思った「fanatic」。 純は古印葵のファンってだけで。古印葵の作品に心掴まれてて、ただの純粋なファンってだけだったと思うんだけども。 執着してるのか? 執着ってなんだ? とか思ったりするけども、古印葵を好きで、忘れたくない、忘れない、と思っている気持ちは、執着かな。 ここまでの執着心が生まれたのは、古印葵がA誌に戻ってきて、古印葵らしくない連載作に狼狽して、古印葵の布教活動を始めたものの失敗して、自身の無力と古印葵を認めない世の中に絶望したから、だろうかな、とは思うのだけども。 「世の中が古印葵を認めなくても、私だけは!」みたいな気持ち。 【第13話・前編】の回想の『――と言うことはこの人の惨状を分かっているのは〈この世で私だけ〉?』『私がここから去ったら――干渉しなくなったら――』『この事実が〈存在しない〉ことになる?』というあたりの思考も、純の執着心に拍車をかけたかなーと思う。 「古印葵を助けたい」「古印葵を忘れたくない」「古印葵に生きててほしい」という古印葵ファンの欲望。古印葵を世に広めることには無力だったけども、古印葵である福田矢晴を物理的に助けることに対しては有り余るほどの力(財力)がある。 望海可純は古印葵がいなければA誌でデビューすることもなかった。今の望海可純が売れっ子漫画家になってるのは、古印葵がいたから。今、古印葵にそれを返す。くらい思っててもおかしくないし、【第6話】『私はあなたの前では「たかが」を渡さず口だけ出す偽物なんかにならない』というのは言い換えれば「あなたに対してだけは金も手も出す本物になる」みたいな感じになるか。 【第13話・後編】の『世界は変わらないけど』『世界が綺麗に見える時間はこれから増えていくよ』という言葉が矢晴に対してどう響くのかはわからないけども、純自身の実体験から生まれた、矢晴もそうなるようにという「矢晴への祈り」になるのかなあ、と考えてみたりもする。 「古印葵を認めない世の中を変えることはできなかったけど、今、矢晴がいることで私に見える世界は綺麗」といった感じの純の歪み。 同居1年後には、矢晴は漫画を描いてて、純の望み通り期待通りになってる気がするから純も矢晴も幸せになりそうなんだけども、もし、矢晴が本気で漫画を諦めると言い出したら純はどうするん...

これもあれもたぶんきっと

 愛だよ、愛! 慈愛とか博愛じゃないけども。 (親が子にするように)慈しみ愛したい、というのも少なからずあるだろうけど、それが全部なわけがあるかいな、とずっと思ってる。 ただなー、純に“肉欲”的なものがあるのかないのかは、謎でしかないなあとは思っていたりする。ソウイウ方面に特化した商業誌であったら、「風呂に入れる」イベントなんかすぐソウイウ……ってなるはずだけども、純は矢晴の裸見ても、身体洗ってあげても平然としてるようには見えるし。気配があれば矢晴は察知しそうだから、気配すらなかったんだろうな、とかは考える。でも、純ったら平静を装うの上手すぎるからなあ……、実は案外……? んー、わかんね。 ソウイウ方面は、わりと最初から、矢晴のほうだけは意識しすぎてる感じはある。 【第7話】の『座敷牢に閉じ込めたり妾にしたりしませんので安心してくださいよ』(【第13話・前編】『閉じ込めたりとか怖いこととか危害を加えるとか絶対しません』)とか、【第9話】の『もしかしてこれが…目的ですか?』(【第13話・前編】『そっちからよりかかったんじゃ?』『??』)とか。 下着を洗われたと気にするポイントあたりなんかも、矢晴はかなり性的な意識を持って純を見ている気がするわけだけども。 これが「ボディタッチが多い人」と「ボディタッチが苦手な人」との差なのかしらん? 苦手ゆえ、特別視してしまうのだろうかな、矢晴。と思うと、矢晴の恋心は盛大な勘違いによって成り立ってくるような気がしてしま……う……。【第12話】で逃げ出した矢晴が思い出してるの、全部、純と触れ合ってるところだしなあ……。でもでも、走りながら頭のなかいっぱいの純は可愛い笑顔とかいろんな表情の純の顔だから、矢晴は純の顔も好き。 顔と身体が目当てなんか……? いや、目当てとかないけど。 矢晴の恋心が触れ合い起因だと、【第14話】の『ハグしに来なよ』とか『一緒に寝る?』とか、矢晴の恋心が爆発しちゃうわ。ドキドキドキ。すぐにソウイウコトしたくなっちゃいそうじゃないの、矢晴。 純自身は“肉欲”的になにかあったりはしないかもだけども、矢晴の内面(古印葵として表出した部分と、一緒に暮らして知った部分)も外見(かわいい)も好きなことには変わりないし。古印葵には6年くらいの恋と愛を捧げてそうだし。矢晴自身にも4年の片思いがあってもおかしくないわけだし...

作者と読者

 作者と読者では、作品に対するなんやらかんやらが違うというのは当然のことだと思うのだけども。 【第5話】でアシの木戸から『ご自身であのシーンを思いついた時は感動しなかったんですか?』と言われて純が答える『自分の漫画ではまずないかなあ』『私は漫画のルーブ・ゴールドバーグ・マシンを考えてるだけ』というあたりで、作者の純と読者の木戸の差が出てるなあと思ったりする。 「物語を積み重ねて、読者の感情を高める」というのを考え続ける作者の望海可純と、ただ受け取るだけの読者の木戸では、作者は読者のような「感動」は得られないのが当然で。それを『えー……』『もしかして先生って感情がない?』とか何言ってくれてんだ、木戸コノヤロー! と怒りがわいてくる。 木戸はグループトークで『同人時代のやつじゃんwwwwwwwwww』とか言ってるし、猿田が同人時代のタイトル出してくるし、ももせも『なつwwwwwww』と乗ってきてるから、純のアシスタント連中は、純の同人時代からの知り合いか後輩くらいで構成されてるのかな? とも思えるんだけども、木戸ってアシはするけど、自作を作ったことがないのか……? みたいな気分にはなる。 それなりに気心知れてて楽なのかもしれないけど、アシ一掃しちゃってもいいんじゃない……? みたいな気分になったりもする。ももせはまだちょっと古印葵に興味示してくれたから残してもいいと思うけども。 すぐに話がそれる。 純は古印葵の漫画の読者だから、矢晴が表現したことの全部を理解できてるわけでもないだろうけども、描き手としての立場から【第1話】で『自分の漫画の内容を他人から語られると恥ずかしいよね?』『私もそう』と言っているあたり、古印葵のファンで読者で、というあたりから、同じ漫画家、同業者くらいに意識がランクアップしてる気がするなあとかも思ったりした。 ここで純が『漫画への思いは漫画で描いて返す』と男前でかっこよくて好きなんだけど、この時点で「純が漫画を描いたら矢晴が読む」というのがごく当たり前のことになってるんだなあ、と気づいた。読まれないなら、純は徹夜してでも語り明かしそうな気がするから。 そして、この矢晴の2年ぶりに描いた漫画に対する返歌としての純の漫画は、短編なのかシヴァ・アンバーに組み込まれるのか、というのが気になり始める。

バレンタイン妄想

 純と矢晴はバレンタインという行事をするのかどうか……。 作中、クリスマスも年越しも特に描写されておらず、明確な日付も出てこなくて曖昧なので、そういったカレンダー行事はやらないかなあ? とか思いつつ。 純は、ファンレターとともにチョコとかプレゼントとかいっぱい届きそうだなあとか思ったりはする。 純は甘いもの好きだから、矢晴からなにかしらチョコとかプレゼントしてあげてほしいなあと思ったりもするけども、矢晴の財布は純が預かってるし、矢晴は純にお金使うときに監視してほしい、って言ってあるし、買い物したいときは純と一緒に行くってことにしてるから「純に内緒でこっそり」用意することが出来ないんだよなあ。 純は有名なチョコとか通販で買って矢晴にプレゼントしたりするかもなあって思うけども、高級なのだと洋酒の入ってるチョコとか多くて、吟味するのに苦労するかもなあ。 とかなんかいろいろ考えたりする。

純が矢晴に感じる恐怖

 「矢晴が怖い」ってわけじゃないけども、「矢晴を怖がらせたかもしれない」とか「矢晴が死ぬかもしれない」とか、そういった方面で、純は矢晴に恐怖を感じている気がする。 【第13話・後編】の冒頭、前編からの続きで振り向いた矢晴が見た純の顔は描写されないから、矢晴が純にどんな感情を抱いたのかわかんないし、純が何を思って矢晴を見ているのかもわかんないし、純の目の動きや動作からは、かなり矢晴に対して萎縮した感じなんだけども。こんなおっきい子が萎々と……かわいいけども。 純は古印葵のファンだけども、ファンとして古印葵に拒絶されるのは怖いだろうなあ、とも思う。ファンだから見ていたいのに、あまりに熱を入れすぎて気味悪がられてブロックされたら……と思ってしまうような心理が純にあるのかどうかはわかんないけども、古印葵のファンとしてかどうなのか、うっとり矢晴の話聞いてたらものごっそしょっぱい対応されてしまうし……。 古印葵のファン、が出発点だとしても、純は矢晴のことが好きでかわいいと思っているのは確かなことだと思うのだけども。「失うのが怖い」というのは古印葵に対しても矢晴に対しても思ってるのかなー。 【第6話】終盤、【第7話】序盤、安心させるために考え抜いて最大の愛を差し出した言葉で矢晴がものごっそ恐怖を感じて部屋の隅に逃げてしまったところは、純にとってはかなりのトラウマ的なものになってるんじゃないかと思ったりする。 と、やっぱり【第13話・前編】の終盤で矢晴に真摯に訴えかけたつもりだったけど、【第13話・後編】で振り向いた矢晴に対して、純はけっこうな恐怖感を持ってたかなあーと、毎度、【第13話・後編】の1コマ目の矢晴の顔を見ると思う。 ――のだけども、これがクレショフ効果だったりするんだろうか……?

プロット

 【第9話】のキャプションによると、すでに最終話までの内容もセリフもできているということなのだけど、続きが投稿されるのも待ち遠しくて待ち切れない気持ちになってしまうし、プロット段階で取捨選択されたエピソードが描かれているのだろうから、描かれなかったエピソードも描かれないエピソードもあるかもしれなくて、と思うと、プロットから構想メモからなにからなにまで見たくなる。 純と矢晴の生活の一部始終を見たくて見たくてたまらない。あああ、見たい! そういえば、というか、まあずっと思ってるんだけども、矢晴はA誌での初連載のとき、プロット作ってない感じ……? 菊池さんも新人であんまりよくわかってなさげな雰囲気もあったけども。ストーリーの大枠と進行決まってたらあんなにまでネームの描き直しにならん気がするんだけども。 掲載用の20ページ分の確定ネームをつくるのに、毎度100枚ネーム描くってことは軽く4回分ボツくらうみたいなもんだし? 原稿描く時間なくなるくらいネーム描いてるわけだし……? 矢晴が数話後用の伏線にと入れ込んだページとかコマとかエピソードをがんがんに削ってったんじゃないのかな……、菊池さん。 そりゃもう薄っぺらく浅くなるよなあ……。

開かない瓶

 だったらどうなるんだろう……? と、記事数末尾0だし、純曰くのちょっとまとめ感想でも書こうかなーとか思いながら、瓶のことに思いを馳せ。ちょっとまとめ感想はまたそのうちに書こうかな、と。 矢晴は相当自棄な感じだとは思うのだけど、純はいつか快復すると思ってそうだし、イメージとしては蓋付きの瓶なのだろうし、1年後を考えれば、わりとすぐに瓶の蓋は開いてそうな気はするのだけども。 なにかを入れてある瓶だけども、その後開けることを想定していない蓋のない瓶とか、蓋が固定されている瓶とかだったら、どうなるんだろうなあ? と、思って。 そうだったら、壊すしかなくて……。破壊……? 純は『瓶の中身が漫画にならなくてもいい別のものでもいい』『けど開かないからって理由で瓶を放り投げるな!』って、「いつかは必ず開く瓶」を想定してるけども、矢晴の瓶は蓋がないかもしれなくて、絶対に開かないのかもしれなくて。 いつか開く瓶の場合でも、絶対に開かない瓶の場合でも、純の言葉は「生涯諦めることを許さない」っていう強制にはなっちゃうんだなあと思って。 これが21日目で、矢晴は3週間が過ぎたあたりで酒を探してて、そりゃあもう、酒欲しくなっちゃうなーって会話だったな、ってのと、『けどさ本当に探してるものの代替品がアルコールなんでしょ?』って言葉も、矢晴にとってはまた怖い言葉になっちゃうなあ……と思って、そしてまたその後の一言二言が余計なんじゃプンスカ、ってなり始める。

お昼ごはん

 同居1ヶ月目、矢晴が酒を飲んで粗相した日は、朝起こしに来た純を追い返して昼までベッドで過ごして動けずに粗相して、昼に『おっそよ〜』『矢晴〜昼飯…』と起こしに来た純が気づいて、矢晴を風呂に入れてくれて、風呂上がりは矢晴はソファーに臥して、純が仕事部屋で電話してる間に矢晴が純の漫画をちょっと読んで、リビングに来た純に飲み物たずねられたけど『いらない』って断って、純とちょっとしゃべって散歩をすすめられて、散歩に出かけて……という状況かと思うんだけど。 お昼ごはん、どうしたんだろ? という疑問が。 まだ食べてない気がするんだけども。 散歩の帰り道、矢晴の手が冷たそうだから手を繋いでほしいなー。そんで、「お腹すいたね〜お昼なににしようか」とか話しながら純の家に帰ってくれたらいいなー。とか、ちょっと妄想する。 お昼に起こされてお風呂入れられて散歩に出かけるまで1時間くらいとして、矢晴が散歩に出かけて30分くらい経っててそっから純とちょっと過ごして、だから「お昼」から2時間くらい? まだお昼ごはん食べてないなら、矢晴は朝から食べてないからかなりお腹空いてるんじゃ? と思うし、純はプリンたい焼き食べてるけど、それじゃあ全然足りないだろうし。 風呂上がりからソファーに臥す、の間にお昼ごはんしてるかもしれないけども。 お風呂入れてもらって、お昼ごはん食べて、ベッドは使えないからソファーで臥して。純は、昼ごはんの後だから仕事に戻った感じで、仕事部屋で電話してる。 おやつ時に休憩兼ねて、矢晴に『なにか飲む〜?』って来たけど断られ。矢晴に散歩をすすめて外に出して、ちょっとしてから「おやつ買いに行くついでに矢晴を迎えに」とかかもしれない。 それでも散歩の帰り道は矢晴の手が冷たそうだから、手を繋いで帰ってほしい。 『一緒に寝る?』の後、寒さで赤くなってる矢晴の手を握ってあげてくれよー、純ー! とか思ってる。 できることなら、純と矢晴の生活を毎日24時間余すところなく見たいものだと思ってしまう。 ざっくりまとめても、同居してからの1ヶ月中の出来事は13日分しか明かされてないし、それぞれの日も数分〜数時間程度だし。 これからの話数(残り30話)で2年分、となるとまた飛び飛びになってしまうだろうけども。ふたりの生活をずっと見ていたい…………。

BLかどうか

 【売れうつ】は作者さん自身が「創作BL」としてジャンルタグをつけてくれているので、紛うことなくBLなのだけど。 もともと設定段階で『ギリギリまでGLにするかBLにするか悩んだせいでキャラクター達の身体と名前は男、一人称は「私」、PNは女性名になりました。』と【第1話】のキャプションで説明されているように、「男同士」でも「女同士」でもよかった物語のようで。つまるところ、「同性の人間同士の物語」を描きたかったのかなー? とは思える。 でも、恋愛要素が絡んでくるから、GLかBLか、ということになったんだろうなと思って。 よくこの作品を紹介するのに「BLの枠に収まらない」とか「BL苦手でも読める」とか言われるのは、「人間同士の物語」を描いているからだろうし、いまのところというか、【第11話】までは恋愛要素が薄くて、明らかに純の一方的な片思い(矢晴は彼女がいたからノンケと認識されるし)だし、うつの思考は生々しいし、介護だし、とか諸々の要因があるだろうけども。 「男同士で恋愛要素が薄いからブロマンス」みたいに言われるのだけは、心底我慢ならん気分になってしまうので、憤慨するのだけど。 ブロマンスには男同士の恋愛はねーし。恋愛やら肉体関係やらになるならそれはもうBLだからな! とか思うし。純と矢晴の間には、ブロマンスに必要な度を超えた親密さや信頼関係は存在してないし。心理テスト的に「愛する女と親友が崖からぶら下がっててどちらかだけは助けることが出来る、どっちを助ける?」みたいな状況で、「愛する女を助けて、親友とともに落ちる」のが私にとってのブロマンスの定義に近いものではあるのだけども。ほら、BLならそもそも「愛する女」なんて出てこねーでしょーがよ! っていう。 原典がブロマンスなのはそれはそれは素敵で素晴らしいから、それはそれで尊んで、二次創作でスラッシュにする、というのは、とてもよい……と思うタイプだけど、BLと銘打たれたものをブロマンスと言われると、とても憤慨するタイプではある。 閑話休題。 それで、【第12話】【第14話】で矢晴の頭のなかは純のことでいっぱいになってきて、いよいよBLとしての恋愛発展! と色めき立つ感じではあるのだけど、今度は純が矢晴の質問「恋人つくらないの?」に答えて合コンや婚活、と恋愛対象は異性っぽいようなことを言い出し始めて、え……? と動揺し...

ここしばらく

 次の更新は当分先だろうからと、ここしばらくTwitterで【売れうつ】について語られているものを検索して読み返している。 わりと細かく時間を区切って見ているのだけども、2度目のトレンド入りのあたりは件数が多すぎて、けっこう読んだよなと思って確認してみると1時間分も遡っていなかったりしている。翌日の日時から遡り始めて、まだ【第10話】更新時点まで遡れていない。 各話更新当日は流れが早いので読み切れていないもの、見落としているものや後から追記されたものとかけっこうあるなあ、と思いながら。 2度目のトレンド入りについては、当時話題になった読切作がどうの、ということでの話題になるのだけど、ちょいちょい誤解されている感じもあり、「誤解と読解」とか考えたいなと思ったりもしたりして、思考がちょっと脇道に逸れたりもする。 〈物語のなかで「各個人の読み取り方、読解方法は違う。そこに優劣はない」という話を古印先生がしてて、それが世で絶賛されてる読切作を面白いと思えなかった層への救いになる〉ということなのだけども、短絡的に〈読切作より「売れうつ」の方が優れている・好きである〉みたいな話に持っていってたり、憤慨していたりするようなものもある。後者が“誤解”の典型な感じではあるけども。 検索範囲は狭いので、【売れうつ】に関する感想などのすべてを見ることがかなわないのがさみしいけども、【売れうつ】が人気で、色んな人が語ってくれてるのがうれしい。

学歴

 野暮ったいことこの上ないが。 純は『古印葵の作品を初めて読んだのは大学の友達との旅行中』ということだから、大学に行っていた。22歳でデビューしているから、デビューは卒業後かな? 在学中は、コミケにも参加していて、『本当に動けないときは大学時代にコミケで使った台車で運びますんで安心してくださ〜い』と用意されてた台車はけっこう立派な代物で。相当な大手サークルだったんじゃないかと思われる。コミケでかなり大手の子なんだから、プロになったら売れっ子になるのは当然な気もする。昔からすごい子なのね。 ついでに「牧野先生に師事してアシスタントをしていた」「E・B大賞の授賞式に連れてってもらった」ということで、在学中から牧野先生のアシスタントをしてるっぽいし、アシスタントを続けながらA誌の月例賞に応募して22歳でデビューして、デビュー後もしばらくは牧野先生のアシスタントしてたのかなー? 授賞式は純のデビューのちょっと後くらいになると思うし。 矢晴は、大学に行っていたかどうか、という描写はないけど、21歳でデビューしているから、大学に行っていたとするなら、在学中にデビューしていたことになる。矢晴の話しぶりとか知識量とか考えると、大学は行ってそうな気がするんだけども。英語論文読めるくらいには英語に精通してるわけだし? ただ、矢晴の家は家族仲が悪い、となると、学費はどうしたんだろかな? とか、ちょっと気になる。家から独立したい、という思いは強かっただろうから、漫画家デビューできたのは嬉しかっただろうなあと思う。

お風呂

 矢晴のお風呂事情。矢晴は風呂なしアパートに住んでいたから近所の銭湯に通っていたということだけども。 編集部に行く前にお風呂に入っていなかったのかな? とずっと思ってて。 純が矢晴のアパートを再訪したときに【第7話】『上薗純に家へ突撃されたがずっと風呂に入っていないのと睡眠不足で脳が鈍くなっているため布団から出ないで対応死ている』と『ここまでのあらすじ2』で語られていて、ここで言われる「ずっと」が何日間くらいなのか……と、悩んでいる。 対外的な礼節を重んじる感じの矢晴だと、「外で人に会う」イベントがあるなら、その前日にはお風呂に入っていそうな気がするのだけど、編集部に行った翌々日に「ずっと風呂に入っていない」と言うのは、なんだか「ずっと」にしては短いような……? バイトもしてるから、週に2〜3回(1〜2日おき)くらいはお風呂に入っているとして、バイト用にお風呂に入った数日後くらいに編集部に行ったとすると、本来の生活スケジュールでは、編集部に行った日くらいが次の入浴予定日になり……とするなら、入浴予定日に風呂に入れず、その翌々日(次の次の入浴予定日くらい)であれば、たしかに「ずっと風呂に入っていない」になるのかな。 矢晴の予定では、「編集部に行って担当に謝って」「アパートに帰って、銭湯に行って」「翌日は生活のためのバイト」くらいだったろうか。「純と会う」「散歩する」「純のおごりで居酒屋で飲む」なんてのは予想すらしてない出来事だったろうし。 ただ、矢晴の「ずっと風呂に入っていない」から「布団から出ずに対応」ってのは、矢晴お得意の自身への言い訳にも聞こえるかなあ、という気はしてしまう。純を近寄らせないための防御壁として布団をまとっている、顔を見せないために布団から出ないんじゃないの? と思う。 ただ、それを理由として口に出したために、純の家の風呂を借りるイベント発生のフラグを立てた感じはするなあ、と【第7話】と【第8話】の間の会話を想像してしまう。 ―――――― 「……風呂に入ってないんで(近寄らないで……)」 『ここ風呂もないんでしょ? うちに引っ越しましょうよ』 「いや……銭湯に通ってるんで大丈夫です……」 『通ってる銭湯って来る途中にあった菊湯ですか? 休業中でしたよ』 『えッ』 「じゃあ、私の家でお風呂入りませんか?」 『最近いいシャワーヘッドに変えたんで...

純の歪み

 【第13話・後編】のお風呂シーンで矢晴が『私の頭の中もお前の頭の中も歪んでる』と言うけれど、矢晴は純のなにを見て、そう思うのかなー? というのが疑問ではある。 純は、矢晴に対しては、だいたい穏やかに優しく接していると思うのだけども。そんな人間いるわけがない、という意味での「歪み」だったりするかしらん? とか思いつつ、純が『歪みって人間がもつ脳内フィルターだろ』と応えるのも、矢晴の発言の意図とはズレてるような……? という気もする。 ただ、読者の私としては、矢晴が「純の頭の中は歪んでる」と言うと、「確かにーー!」と【第6話】の『これは慈愛』のシーンを思い出してしまうわけで。 見下ろしてる矢晴の泣き顔を映す瞳がぐにゃあって歪んで、思考の歪みを表現するかのようなフォントの歪みも効果的で。徹夜のハイテンションが手伝ったとしても純もたいがい歪んでる。 もともと、純は「他人」に対して、そんなに「良い人間」ではないし。「好きな人=古印葵=矢晴」に対しては、かなり「善い人間」であろうとしてる。そこらへんも「歪み」と言えるのかなー? とは思う。まあ、ごく普通の“人間”ということにはなると思うけども。 と、考えると純の言った『歪みって人間がもつ脳内フィルターだろ』という言葉が思い出されて、ああ、たしかに……という気分になる。 純は、「他人に対しての自分」と「矢晴に対しての自分」の違いや歪みに自覚的なのかなあ? 矢晴の前に出ると、知能指数だだ下がりなのも、わかってるかなあ? むしろ、矢晴の前でアホの子演じてたり……してたらヤダけど。

自分に力があったなら

 【売れうつ 第1話】のキャプションにある『手の届かない範囲の好きな人たちが死んだり消えたりするたびに起こるスパダリになりたい気持ちから生まれた話。』というこの物語の根幹。 「自分に力(財力・行動力などなど)があったなら、好きな人達の困窮を助けることが出来るのに」という思いが具現化したのが「売れっ子漫画家(財力のある)である上薗純(行動力などなどがある)」というキャラクターで。 「現実にこんな人はいない」というのは当然のことで。むしろ、「なりたい理想」じゃないのかなーと思うわけで。いやほんと、自分に財力があれば、金に困ってる好きな人たちを囲いたいけど、そもそも、そんな金はねえ! みたいなもんで。 【上薗純、曰く】で語られる、純の古印葵への気持ちだとか、編集部で「死んでるかも」って最悪を想像させられたときのショックとか、『なんであなたがこんな目に合わなきゃいけないのか』『納得できない』という言葉とか、ものすごく共感してしまうし、古印葵への執着とか狂信みたいなものも「すごくよくわかる」と思ってしまう。 だから、純の『これは慈愛』をまったく信用してないのだけど。 矢晴の境遇や心境は現実の自分に近くて、純の心境や行動は自分の理想でもあるわけで、どちらのキャラクターにも感情移入するんだなあ、と思う。 矢晴も純も大好きだー! ふたりで幸せになってくれー! といつも思ってる。

同じ雑誌

 純は古印葵に憧れて、同じA誌でデビューしたいと月例賞に応募してデビューできて。でも、望海可純のデビューと入れ替わるように古印葵はA誌を去って。 純のデビュー作が載った時には古印葵の読切は載ってなかったんだろうなあと思うのだけど。だから同じ雑誌に望海可純と古印葵の作品が両方載ってるときがないまま、古印葵はいなくなってしまった。 古印葵が3年ぶりにA誌に帰ってきたとき、望海可純は連載中で、10巻発売あたりで。古印葵が休載やら掲載延期やらやってても、4話までは連載作を載せれたから、「望海可純と古印葵の作品が両方載ってる雑誌」が4冊はあるはずで。 純がA誌でデビューしたかったのは「古印葵と同じ雑誌で漫画を掲載したいというささやかな夢」であったなら、たった4冊ではあるけども、実現はした、ということにはなる。(予告の掲載された号も含めると5冊になるかな) ただ、戻ってきた古印葵の作品は『あれ?』『絵は格段にうまくなってるし冒頭のセリフのセンスも相変わらずいい』『けど…』『なんで?』と狼狽するほど「古印葵らしくない漫画」になっていて。 「なんで?」ってそりゃもう、担当の菊池が一番いい6ページ削ったりなんだりしたせいなんだが。 掲載誌は連載作家だから買わずとも届くからそれで読んでただろうなあと思うのだけど、純のことだから10冊ずつとか買ってたかもしれないなと思わせる。電子の単話も買ってるくらいだし。電子の単話買ったのは、電子だと担当編集の名前も載るから「古印葵をダメにした担当の名前」を確認するために買ったのかもしれない……と、憎悪に滾る純を想像してしまうけども。 矢晴が純の家で療養して、古印葵として漫画家復帰して、A誌で読切なり連載なりできるようになったら、それはそれは純が幸せだろうなあ! と思う。 矢晴は純専属の漫画家になっててもいいような気もするけど、矢晴の幸せを考えると、漫画家になって雑誌に連載して原稿料貰って単行本出してって、社会的に認められた存在にならないとダメなんだろうなあ……という気がする。 純と矢晴が同じ雑誌に漫画載せれるようになったら、ふたりとも幸せでいいよな。うん。

純の愛と恋するハート

 呪いの蟲と心臓の話。 見た目も演出もかなり不気味にホラーに表現されてるけども、「ボーイズラブ=男性同士の恋愛物語」ということを踏まえて、これまでの流れを思い返せば、 呪いの蟲は「純が矢晴に向けた愛情」でそれがどんどん大きくなっていって。【第11話】の同居6日目の矢晴の笑顔の裏側で、矢晴の自覚なしに純の愛が矢晴の内部に浸透してて、日々、大きくなって矢晴の身体を満たしてて。【第12話】で矢晴は自身の恋心を自覚し始めてて。【第14話】のラストページは「純の愛が矢晴の恋心をとらえた瞬間」。むっちゃときめくシーン! 胸キュンってやつ? ということなんじゃないかなあー? と、考えている。 あらやだ、両思いじゃないの! とかはしゃぎはじめる。 矢晴、ここ2年くらい人と触れ合ってないし、愛情に飢えすぎてたところがあるとはいえ、純に惹かれるのはやすぎじゃない? ふつうの商業BLだったら、もっと急展開で出会った即日両思いになってベッドインでもおかしいとも思わないのに、なぜ私は、矢晴の恋心の急成長には戸惑ってしまうのだろうか。 純の愛情は、純の自覚では「慈愛」らしいけども、私は全然それを信じてなくて。もうちょっと利己的な欲望もあってくれていいのよ? と、純の愛(恋愛のラブとかエロスとか)が表出するのを心待ちにはしているのだけど。 次の話が待ち遠しいのだけども、作家さん、本業のほうがとてつもなくお忙しそうで、息抜きに漫画描いてる余裕もないんじゃ……? という感じがするから、次の話はこれまでの最長期間よりも長く空くかもなあ、と思う。本業の連載作も楽しみにしているから、どっちも待つ。

再生と破壊

 シヴァ神が一般的に「再生と破壊の神」ということで、純は矢晴にとっての「シヴァ」になるのだろうけども。 「再生」は良いとしても、「破壊」ってなにする気なのよ!? とドキドキしてしまう。 純は四階に『相手に想像させる余地を与えない話法と再生を放棄した破壊ってあなたの仕事にいらないんじゃないですかね?』と言ってるから、「再生させるための破壊」を知っていると思うのだけど。 『彼の言動から察するに』『彼の自己肯定は一度破壊されてから再建されていない』と考えていて、目下、「再建(再生)のために尽力中」であろうから、ここから「さらに破壊する」とは思えないし、思いたくないのだけども。むむむ。 四階をやりこめたことが「恐ろしい」「破壊」で、矢晴を庇護することが「再生」で「慈悲深い」「幸福を与える」恩寵を与えるってことになるのかしら? 未来を司るシヴァとか、曖昧さとパラドックスの神とか、大黒天はシヴァから発展した神格で財と幸運を司るとか、芸術の守護神とか、多方面にいろいろ司ってる気がするわけで、なんでも純につなげようとすればつなげれてしまう。こじつけようとすればいくらでも! みたいな様相。 シヴァの絵姿には蛇も描かれていて、これは『ヘビを見るのと操るのとじゃ違うんでしょうね』のヘビ……? とかも思ってみたり。んー……、このセリフ、ほんとにどういう思考ででてきたのかわかんないんだ……私には。

矢晴の状態

 純と編集部で出会った時の矢晴は自分でスタスタ歩いて、いろいろ理知的に喋って、酒が入ったら饒舌に語ってくれてて。翌朝、起きたときも二日酔いで頭痛いとかはあったけども、わりとまともに受け答えしてくれてて。 その翌日は、前日に純が帰った後、食事もせず、酒も飲めず、睡眠もできず、だから、相当弱ってたし、頭も働いてなくて。純は、そんな状態の矢晴に愕然として、駆り立てられて説得してたわけだけど。その後、お弁当食べて、純の家でお風呂入って、ゲームしてピザ食べて、ゆっくり眠って、たぶん夕食も食べてって。けっこう動けてる矢晴を純は見てるわけだし。 引っ越してきた日は、『引っ越しって使用体力以上に生命力が奪われる行事だよな…』『今すぐ五リットル酒飲みてえ〜』ってソファーに臥してるけども、その日の様子はと言えば、酒は飲んでないけども、食事のときに酢酸をたくさん摂取してるみたいで頭は働いてる。夜中に純の言葉に恐怖を覚えて睡眠薬を多めに飲んじゃうくらい。 翌日は、比較的さわやかな目覚めで、断酒を決意して純に財布を預けた後、酒を探してキッチンを漁る。その翌日も酒を探して家中探してるらしいし、そのまた翌日はマウスウォッシュ飲んで。 ちょいちょい動きつつ、ベッドにもこもる感じだけども、まだそこまで知能の低下は認められない雰囲気、かな? とか思う。 純の見立てだと、薬飲んだら病状がマイナス100からマイナス20になる程度には浮上してるらしいから、「動けない・動きたくない」状態の矢晴も見てる感じではあるのかな。 5日目はネーム見てアドバイスして、6日目は純とはしゃいで。 たぶん、食事時に酢酸摂取した後なら、多少頭働いてる感じだけど、それ以外の時間はほんとに動かなくなってきたんじゃないか……? と思う程度に、脳ミソに栄養足りてなくて『逃げ道がないので脳が爆発しそうになる』『そうなると脳が仕事を放棄して言葉が口から出ずうめくだけの肉になる』んじゃないかなあ? って気がするんだけど。 ここらへんの時期の純は、『最近はうめいているだけで純がこちらの意志を汲み取ってくるようになった』ってことだけども、純としては、こんな状態の矢晴のことをどう思っていたんだろうか……? 同居してからどんどん状態悪くなってるんだけども。 矢晴が1日のうちまともでいられるのは2時間だけ、とか言うけども、明らか同居前はもうちょ...

生きててくれればそれだけで

 よかったはずな気がするんだけどなあ、純。 【第4話】で徹夜で掃除して矢晴に同居迫って、矢晴の吐露を聞いて抱きしめたときには、「古印葵だった福田矢晴が生きててくれればそれだけでいい」って心境だったと思うんだけども。自分の担当から「人知れず死んでるかも」って聞かされてショック受けて、編集部で会えたときも、「生きてて、そこにいるだけでいい」って思ったとは思うんだけども。 【第10話】で『まだ古印葵は死んでない』って気づいちゃった。 というか、純は今、矢晴のことを「福田矢晴」として生きていてほしいと思っているのか、「古印葵」が生きていてほしいと思っているのか、も、やっぱりかなりごっちゃになってる気はするんだけども。 古印葵の生身は福田矢晴だから、【第4話】で『古印葵が死んだとしてもこうして話せるなら』『私はあなたを一ミリも忘れたくない』って言ってる時は、「古印葵が死んでても、福田矢晴が生きていればそれでいい」ってなったと思うんだけども……? 【第10話】で『まだ古印葵は死んでない』って気づいてからは、「古印葵の再生」を夢見て、矢晴の話をうっとり聞いてる感じはする。 福田矢晴のアイデンティティが古印葵だっていうなら、破壊されたアイデンティティの再生・構築は古印葵を取り戻すことになるのかなーって思うんだけども。 【第1話】の『やっぱり矢晴は…』『古印葵先生は天才だ』『矢晴は漫画描いて正解だよ』あたりは「矢晴=古印葵」だけど、「古印葵は古印葵」って感じもしちゃうしなーとか、ぐるぐる考えている。 矢晴は「福田矢晴として上薗純が好き」で、純は「古印葵が好きだから、福田矢晴の世話をする」みたいな感じになっちゃってるし、矢晴は純のことをそう思ってるだろうなあって感じもするし。と、結局、福田矢晴と上薗純と古印葵の三角関係の話に帰結しちゃうわけだ。 同じ話を何度も何度もしてしまうのは、同じ話をするのが好きだからなんだけども。 最近、というか、同居1か月目の時点では、純は矢晴と古印葵を切り分けてる感じがするようなしないような。ただ、矢晴に対してはかなり対等な位置に来たような気がする。とする根拠が単純に『君も私も』って言い方が! って部分なんだけども。 『君も私も』ってむちゃくちゃいい! 「君」だよ、「君」! って萌え転がり続けている。