アンデッド
《アンデッド(英: Undead)は、かつて生命体であったものが、すでに生命が失われているにもかかわらず活動する、超自然的な存在の総称。》Wikipediaより。 【第10話 経験・アンデッド】で、純のネームにアドバイスして、表現やその読解手段について語っていった矢晴に対して『まだ古印葵は死んでない』というラストの純の言葉が、タイトルにかかるのかと思うのだけども。「死んでない=un dead」ということでいいのかなーと思いつつ。 undead自体は、「化け物」や「怪物」とも解釈されるから、「古印葵は化け物作家」ではないか、というのを見かけて、なるほど、と思うなどした。化け物じみた超天才、みたいなところだろうか。 古印葵自体は、連載を持っていないとはいえ、デビューからコンスタントに読切を載せ、デビューから4年の間に短編集を2冊出し、2冊目の単行本で国内の漫画賞の審査員特別賞と、フランスの漫画賞の部門賞をとっているのだから、国内・海外に認められるかなり有望な作家だったのだから、B誌に行っていなければ、今頃は連載も順調で大衆に爆発的には売れないまでも、それなりの通好みの漫画家として活動してたんじゃないのかなあ? と思えるほどに、天才なのだと思う。 国内、海外で賞を獲り、注目され始めたところで姿を消した謎多き作家にも思えてしまうけども。 賞獲って、これからA誌で連載持って、とトントン拍子に進むはずだったのではないかと、思うのだけども。 そうなると矢晴が落ちぶれることなく純に引き取られることもなく、彼女と幸せに暮らしましたになっちゃうわけで。それでは純と矢晴が始まらないからなあ……。それにしたって、なんであんなひどい雑誌に行ってしまったの、矢晴。よよ落涙。