純が矢晴に感じる恐怖

 「矢晴が怖い」ってわけじゃないけども、「矢晴を怖がらせたかもしれない」とか「矢晴が死ぬかもしれない」とか、そういった方面で、純は矢晴に恐怖を感じている気がする。

【第13話・後編】の冒頭、前編からの続きで振り向いた矢晴が見た純の顔は描写されないから、矢晴が純にどんな感情を抱いたのかわかんないし、純が何を思って矢晴を見ているのかもわかんないし、純の目の動きや動作からは、かなり矢晴に対して萎縮した感じなんだけども。こんなおっきい子が萎々と……かわいいけども。

純は古印葵のファンだけども、ファンとして古印葵に拒絶されるのは怖いだろうなあ、とも思う。ファンだから見ていたいのに、あまりに熱を入れすぎて気味悪がられてブロックされたら……と思ってしまうような心理が純にあるのかどうかはわかんないけども、古印葵のファンとしてかどうなのか、うっとり矢晴の話聞いてたらものごっそしょっぱい対応されてしまうし……。

古印葵のファン、が出発点だとしても、純は矢晴のことが好きでかわいいと思っているのは確かなことだと思うのだけども。「失うのが怖い」というのは古印葵に対しても矢晴に対しても思ってるのかなー。

【第6話】終盤、【第7話】序盤、安心させるために考え抜いて最大の愛を差し出した言葉で矢晴がものごっそ恐怖を感じて部屋の隅に逃げてしまったところは、純にとってはかなりのトラウマ的なものになってるんじゃないかと思ったりする。

と、やっぱり【第13話・前編】の終盤で矢晴に真摯に訴えかけたつもりだったけど、【第13話・後編】で振り向いた矢晴に対して、純はけっこうな恐怖感を持ってたかなあーと、毎度、【第13話・後編】の1コマ目の矢晴の顔を見ると思う。

――のだけども、これがクレショフ効果だったりするんだろうか……?


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