同じ雑誌
純は古印葵に憧れて、同じA誌でデビューしたいと月例賞に応募してデビューできて。でも、望海可純のデビューと入れ替わるように古印葵はA誌を去って。
純のデビュー作が載った時には古印葵の読切は載ってなかったんだろうなあと思うのだけど。だから同じ雑誌に望海可純と古印葵の作品が両方載ってるときがないまま、古印葵はいなくなってしまった。
古印葵が3年ぶりにA誌に帰ってきたとき、望海可純は連載中で、10巻発売あたりで。古印葵が休載やら掲載延期やらやってても、4話までは連載作を載せれたから、「望海可純と古印葵の作品が両方載ってる雑誌」が4冊はあるはずで。
純がA誌でデビューしたかったのは「古印葵と同じ雑誌で漫画を掲載したいというささやかな夢」であったなら、たった4冊ではあるけども、実現はした、ということにはなる。(予告の掲載された号も含めると5冊になるかな)
ただ、戻ってきた古印葵の作品は『あれ?』『絵は格段にうまくなってるし冒頭のセリフのセンスも相変わらずいい』『けど…』『なんで?』と狼狽するほど「古印葵らしくない漫画」になっていて。
「なんで?」ってそりゃもう、担当の菊池が一番いい6ページ削ったりなんだりしたせいなんだが。
掲載誌は連載作家だから買わずとも届くからそれで読んでただろうなあと思うのだけど、純のことだから10冊ずつとか買ってたかもしれないなと思わせる。電子の単話も買ってるくらいだし。電子の単話買ったのは、電子だと担当編集の名前も載るから「古印葵をダメにした担当の名前」を確認するために買ったのかもしれない……と、憎悪に滾る純を想像してしまうけども。
矢晴が純の家で療養して、古印葵として漫画家復帰して、A誌で読切なり連載なりできるようになったら、それはそれは純が幸せだろうなあ! と思う。
矢晴は純専属の漫画家になっててもいいような気もするけど、矢晴の幸せを考えると、漫画家になって雑誌に連載して原稿料貰って単行本出してって、社会的に認められた存在にならないとダメなんだろうなあ……という気がする。
純と矢晴が同じ雑誌に漫画載せれるようになったら、ふたりとも幸せでいいよな。うん。
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