純の愛と恋するハート
呪いの蟲と心臓の話。
見た目も演出もかなり不気味にホラーに表現されてるけども、「ボーイズラブ=男性同士の恋愛物語」ということを踏まえて、これまでの流れを思い返せば、
呪いの蟲は「純が矢晴に向けた愛情」でそれがどんどん大きくなっていって。【第11話】の同居6日目の矢晴の笑顔の裏側で、矢晴の自覚なしに純の愛が矢晴の内部に浸透してて、日々、大きくなって矢晴の身体を満たしてて。【第12話】で矢晴は自身の恋心を自覚し始めてて。【第14話】のラストページは「純の愛が矢晴の恋心をとらえた瞬間」。むっちゃときめくシーン! 胸キュンってやつ?
ということなんじゃないかなあー? と、考えている。
あらやだ、両思いじゃないの! とかはしゃぎはじめる。
矢晴、ここ2年くらい人と触れ合ってないし、愛情に飢えすぎてたところがあるとはいえ、純に惹かれるのはやすぎじゃない? ふつうの商業BLだったら、もっと急展開で出会った即日両思いになってベッドインでもおかしいとも思わないのに、なぜ私は、矢晴の恋心の急成長には戸惑ってしまうのだろうか。
純の愛情は、純の自覚では「慈愛」らしいけども、私は全然それを信じてなくて。もうちょっと利己的な欲望もあってくれていいのよ? と、純の愛(恋愛のラブとかエロスとか)が表出するのを心待ちにはしているのだけど。
次の話が待ち遠しいのだけども、作家さん、本業のほうがとてつもなくお忙しそうで、息抜きに漫画描いてる余裕もないんじゃ……? という感じがするから、次の話はこれまでの最長期間よりも長く空くかもなあ、と思う。本業の連載作も楽しみにしているから、どっちも待つ。
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