寡黙と饒舌
矢晴は饒舌な人だけれど、家族は寡黙。矢晴自身も家のなかではしゃべることもほとんどなく、しゃべっても返事がほとんどなく、会話が続かずで、家族全員、ほとんど会話をしない静かな家族。
物静かで穏やかで、と言えば聞こえはいいけれど。
矢晴自身は家の中でしゃべることができない分、外ではかなりしゃべっていたのかもしれないし、溢れる言葉を漫画に昇華していたんだろうな、という感じがする。
古印葵の現担当の菊池は『古印先生はおとなし〜い方でしょう?』と言うけれど、それに反論して純が『いえいえ! 古印先生が喋らないのは意見がないとか無言で大人しいからではなくて』『先を考えすぎて一般人の10倍自分に我慢を強いているため言いたいことを抑えているだけなんです』と、どこまで本当なんだかといった語り方で、仲良しアピールしてくる。
純の仲良しアピールは「耳鳴り」で気がそれてか女性陣にそこまで突っ込まれなかったのがちょっとさみしい。
純は古印葵を寡黙もしくは物静か、口数は少なめ、みたいに考えていたのか、『古印葵福田矢晴は』『思っていたより饒舌だ』と回想していた。
純の言った「先を考えすぎて〜」はどこらへんから来たんだろうかな? と思うと、矢晴が純を責め立てるように言った「後先考えず〜」からなのかなあ? とは思うんだけど、普段の言動が未来への悲観しかないみたいなところもあるのかな? どうなんだろう。
純に対してべらべらしゃべるところはそんなに我慢している感じはないような気がするけれど、語りすぎたと『恥ずかしそうなバツが悪そうな顔をする』あたりから純が認識した矢晴なのかな、とも思う。純に見えてる矢晴は思慮深い人のようだし。
矢晴がB誌にしがみついてた期間は、思慮深いとは言えそうにないけれど。
矢晴が純に先輩風吹かせて思慮深く見せているのかもしれない。
今は漫画を描けないから、思ったこと考えたこと全部喋ってたりするかもしれないな、と思うと、漫画を描くようになったら物静かな人になってしまったりするんだろうか……? とかちょっと気になる。純と長々おしゃべりずっとしてほしー。
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