読み直し(第12話)
【第13話】を踏まえての読み直し感想もこの【第12話】で終わると思うと、ちょっとさみしい。
【第12話】では【第11話】の続きで笑顔になった矢晴が純とふざけあってたところが少し描かれ、スイッチが切れるが如くにまともでいられる2時間の活動時間がなくなる。コタツで座ったままイチャイチャとふざけあってたのかと思ったら、【第13話 後編】ではあんなにはしゃいで走り回って……元気良すぎてちょっと心配。
矢晴視点では『この家に引っ越し』『2週間3週間と過ぎ』と端折られてしまったほのぼのライフが純視点で補完される。14日目には人間ドックをふたりで受けて、21日目には純に怒られ。蟹の茶碗蒸し食べさせてもらって無理くり風呂に連れて行かれてたのは何日目なんだろう?
酒を探して大きいクローゼットやキャラ看板のある部屋を荒らしまくったのは、21日目より後、純が予約してくれた病院に行くより前なのかなー? お酒欲しくなったのは21日目の出来事が理由かな? 隣に座って寄り添ってくれる純がいいなあ〜『けどさ本当に探してるものの代替品がアルコールなんでしょ?』って言葉が好きだな〜って思うけど、毎度、その後の一言二言が余計なんじゃ、プンスカってなる。
ルーフバルコニー?で日向ぼっこ。21日目のことも考えると、天気のいい日はほぼ毎日ここでおしゃべりしてるのか……? 冬だからそんなふうに外で過ごせるくらいあったかい時間って少ないだろうなと思うと、純、仕事できてる……? と心配になる。
純が矢晴の病気を自分に引き寄せて理解しやすいように自身の体験や考えを話してるのは21日目に矢晴の「相互理解」の話をちゃんと聞いてたからなのかな? と、改めて読んでみると「一般論に落とし込もうとしてる」よりは「相手の状況を考えようとしてる」みたいには見えるなと思う。でも結局矢晴の話は『どれだけ本やネットや人の話を漁ろうが体験しようが知った気になるだけで全知は不可能だ』と、純が勉強してることとかが無駄みたいな話に着地してしまっている気がしてしまう。
純がこの時柵のところで外を見てたのは、こないだうっとりした表情で矢晴の話聞いてたらしょっぱい対応されたからうっとり顔見せないようになのか……? と思ってしまうがどうなんだろうな……。結局のところ、『ヘビを見るのと操るのとじゃ違うんでしょうね』という言葉の真意はよくわからんが、なんとなく、そういう感じ……? という雰囲気だけは伝わってきたように感じ始めた。
そして食事シーン。純が能天気にお酒の話題出してくるのが、もー! って気分になるけども、家の話して、純の言葉で矢晴がショックを受けてって、気持ちがすれ違ってって、矢晴は『自分の価値がすごく下がった気分になるのはなんでだ?』って思ってるけど、この話の流れだと、やっぱり純にとって矢晴は「大勢いる好きな人の一人」みたいには聞こえちゃうからなあ……。21日目に純に怒られたことも影響してそうな矢晴の落ち込み方。あんなにうっとりと自分の話聞いてくれてた純が「他にも一緒に住みたい好きな人がいる」みたいに言ってきたら、あんなにしょっぱい対応した矢晴でも落ち込むのね。と、【第13話 後編】を読んでからだと、矢晴も大概だぞ、という気分にはなっている。
そんなに大事にしてほしいんだったら、あんなしょっぱい態度しなけりゃいいでしょーが! と思うものの、なにをしても純には自分が一番って確かめたい矢晴の気持ちもよくわかる。
以前は、純ったらそんなこと言って、矢晴が泣いちゃうじゃーん、うえーん、みたいな気分だったけども、今は、純も矢晴も大概だよ、すれ違い過ぎだよ! もっと素直になってくっついちゃえよ! って思えてくる。ついでに判定するなら、矢晴が先だからな! みたいな気分。
そして同居1ヶ月目の前日で。『引っ越してから一ヵ月が過ぎた』と言われると、もうちょい過ぎてる感じがするけども。
スマホをなくした矢晴が純に鳴らしてもらおうと思ったら、純はリビングで楽しげにビデオ通話してる。邪魔しないように階段で終わるのを待ってたら180分後……。180分で何時間よ!? とびっくりするくらいおしゃべりで。純がおしゃべりなのは不思議じゃないけど、1日のうちまともでいられるのがせいぜい2時間な矢晴とはそこまで喋り倒したことなさげだなあと思うと、寒そうな階段でじーっと楽しげな純の笑い声とか聞いてた矢晴の心境は、なかなかなもんになってただろうなと思う。
純は友達としゃべってたそのままのノリで矢晴に話を聞いてほしくてで、チクチク言葉いっぱいになっちゃって、矢晴はすでに機嫌悪いから八つ当たりみたいに純を責めてとどっちもどっちなんだよなあー、もう。
そしてもうスマホ探してもらうことなんか忘れてソファーで膝を抱いて『純にとって私はチワワ何匹分だよ?』ってのがもー! BL的に滾るところで!
【第13話】でここの裏側がなかったのがさみしー! 言われた純の気持ちとか矢晴が出てった後の純とか見たかったなあ。
真っ赤になってる矢晴かわいー。身体のなかで収まりきらんくらいに大きくなってる蟲は結局なにになるんだろうか。
逃げ出した矢晴のモノローグと純とのふれあいや見てきた純がかわいくてたまらん。
そういえば、耳鳴りだけかと思ってたけど、よくよく考えると『外の音が消えていく』『潮が引いていく』『世界が遠くなっていく』は難聴の症状も出てたのかなー? 耳鳴りが大きすぎて他の音が遠いのかなーとか思ってたけど。
そして持ち出したPASMAでお酒買って。やっぱり病院行った時の交通費用のPASMAだったのかな? 断酒続いてるの褒められたばかりなのに……。とはいえ、現状の矢晴は自分の意志で酒をやめようとしてるってよりは、純の家にいるばっかりに酒を飲ませてもらえない、みたいな感じだもんな……。
ベッドの中で笑顔で焼酎のボトル抱きしめて、酔っ払った顔もかわいいんだけど、翌日の部屋の中に水のペットボトルが散乱してたりってことがないってことは、この1.5リットルくらいありそうなボトルの焼酎、そのままストレートで飲み干したのかしら……?
翌朝、起こしにきた純を『体調悪いから昼まで寝させて…』と追い返し、布団の中で震えて、時間が過ぎて、気分悪くなって動けなくなって『ああいやだいやだいやだいやだ』からの《じゃぷっ》ってのがたまらんな……。
その後が【第1話】の終盤、『おっそよ〜』『矢晴〜昼飯…』と起こしに来た純が粗相に気づき、【第13話 後編】【第2話】序盤のお風呂シーンに続いていくということで。【第14話】は矢晴視点のお風呂シーンになるのか、お風呂上がった後の話になるのか、楽しみだし、どんな話が来るのか、まったく予想つかなくてドキドキする。
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