さじ加減
純が矢晴に導かれているつもりで行動や思考が変化していくのが、「自分本位で正義と権威をふりかざし他者を傷つけることも厭わなかった感じの純が、他者に優しく自分の行動を顧みる人間になった」という感じの変化に見えていて、自身の変化を望む矢晴にとっては「人は変わる」の実例に見えるのだろうな、と思うんだけども。
自己肯定感がないとも言えるくらいに低い矢晴が純に求められて大事にされ続けたら、それなりに矢晴も変わりそうだなと思う。
矢晴は純を導いているつもりがあるのかどうか、というと、年上だからと先輩風を吹かせているあたりなんかはそんな感じがある。純は憧れの古印先生だし、大好きな矢晴だしって感じで素直に聞いちゃうから、そこらへんは相性よさげ。
矢晴の話したことをけっこう真剣に考えて、思考をめぐらす純の話を聞いて矢晴が『お前のさじ加減っていうか思い込みっていうか』と言っているあたりで、ほんとに純が勝手に深く考えてるだけだよな、とは思った。
ただ、古印葵である矢晴の言葉でなかったら、純はそこまで考えないんじゃないかなあ? というのと、人として正しくありたい、みたいな矢晴の言葉だから純に響くんだろうな、という感じがする。
でもやっぱり、憧れの古印先生のお言葉! って感じで深く考えてるってのと、生の古印葵作品、みたいに思っている風味がありそうな気がするから、そのうち矢晴に「私自身を見ろ」ってキレられるんじゃないかと思ったりもする。
コメント