だい23わ!!

 そろそろ来てたりするー? って更新したら結構前に来てた〜。

今から読む〜。

純のかっこよさが致死量……。ちょっと落ち着いたら初見感想書くわ。


さてさて、【第23話 微温湯・チャイム】(純の地域と矢晴のアパートの地域、チャイム同じなんね……、と思ったりした。)

表紙の足湯のふたりがかわいい〜。かわいい〜。鎖骨の見えるVネックに7分丈かもそっと短いかのズボンとか、矢晴がかわいい〜。いい笑顔だし、お団子食べようとしてるのもかわいい。それを見てる純もかわいいけど。この純と矢晴の足の大きさの違いがたまらん。かわいい表紙である。

そして本編。

矢晴が後ろ髪しばってヘアバンドして、かわいいったらもう。と思ってたら、『1年ぶりにヒゲ生えてた!』って嬉しそうなのが良い……。元気になってきた、矢晴。

間取りが変わってしまったのはちょっと残念なんだけど(私情)。

純は目玉焼きのった厚切りトーストにコーヒーで朝ごはんしてるとこ、矢晴の席にはカップしかないけど、食べ終わってるのかこれからなのか。純が飲んでるボトルはプロテインとかなのかなあ? と気になったり。

純が実はめっちゃ毛深いのが面白く。純は全身医療脱毛してるのか。『純毛ツエー』がやばいかわいい。純が矢晴の身体を健康にしようとするのに余念がなくてすぐ病院連れてこうとするあたり、かわいいけど、そんなことしてるから仕事が進まないんだぞ、と思う。

夕方に純と一緒に徒歩で遠目のスーパーに行くのを日課にしてて、夕飯材料を買って帰る、となると、もしかして純、今、毎日ご飯自炊にしてるんじゃ……? そんなことしてるから仕事が進まないんだぞ、と思うパート2。

夕方に帰宅を促す放送が鳴る地域にふたりとも住んでたんだなあ、と思いつつ。矢晴が自分の自立について考えてるのを純に話してるのが、矢晴元気になってきたんだなあ、とも思えるし、焦りすぎてて療養やめて負のスパイラルに陥りそうでどうなんだ、みたいに思う。

純は矢晴が自立に近づいてるって思ってるし、『こういう時の私は当たる』って『ブイ』ってしてるのが、良い。かっこいいし、頼れる。

純がおかしなことしゃべってる間に、矢晴は思考に集中しててなにも見えてなくて公園の入り口に激突。壁に激突とか車道に飛び出すとかじゃなくてよかったよ、ホント。

そのまま公園に入って砂場で山を作り始める矢晴がかわいい。

『理想の自立を考えてて…』という矢晴が、ほんとになにもかもに前向きな感じでいいなあ〜と一連の矢晴の話を聞いているんだけど、ちょいちょい矢晴が『私程度の実力で』とかなり過小評価してるのが気になる。けっこう売れてたくせして、純の心鷲掴みにするくらいいいモノ描いてたくせして、国内外で賞もらえるくらい認められてたくせして、ナニイッテンダ。と思ってしまうのだけど、ここらへんの感情を最後のページで昇華される感じねえ。

で、同居21日目にもそんな話して、純から受け取り拒否されちょったけども、今度は自分で描く場合の話になってて、前進してるなあ、と思う。でも、同居21日目のほうが自分を多少なり有能だと思ってた雰囲気はあるよーな? 価値観のすり合わせで純への見方が変わったから、ここにとりあえず着地した感じかな。

矢晴が作った山をすぐに踏みつけて崩しちゃったのを、超スピードで寄ってきてむっちゃ高く作り直す純がスーパーマン。

そして矢晴に語る言葉が、かっこよすぎて、どうしちゃったよ? 純?! って気分になる。なんでだ、公園に来ると純はかっこよくなっちゃうのか? お家の純より公園の純がかっこよすぎるのは何故なんだ。公園マジックとかあんのか?

『「どうやって自分が自分になったか」』についての部分、純もそんなこと言ってたよね、純が言ってたことより論理的で詳細で、わかりやすいけど、同じことだよね……? と思ってしまって、実はちょっと矢晴の話に集中できない。あの時の矢晴の絶望した感じの顔ってなんだったんだろう?

んー、ここらへんはまたそのうちじっくり考えたい。

矢晴の話は、自分で選んできたものじゃなくて他人から評価されたことが主体になって人格形成されてるってことになるのかなー(純の話は自分で選ぶって話かなー)とぼんやり思いつつ、矢晴が『「己」の中が否定で埋め尽くされてる』って言うのに対して純の『否定された期間より褒められた期間の方が長いし褒めた人数の方がずっと多いのに?』って言葉と表情がとても素敵。(ここの純がSNSの進捗で見せてくださった純なのね〜)自分含めて古印葵を認めてる褒めてる多くの人間より、極少数の否定意見を重視してるみたいな矢晴に多少なり怒りがあるかしらん。

その後の矢晴の話しぶりが、ここらへんもやっぱり描かない理由を集める言い訳くさいんよ、と思える。もともとの矢晴ったら、別段世の中に嫌なことそんなになかったと思うし。嫌な現実って、「両親や家族の絆、愛情が感じられない、家庭内で孤独になることが辛い」くらいだったと思うんだけどなあ……? ついでに絵を褒められたから漫画を描き始めて〜でも、絵を描いてたのは自分が好きで自分が嬉しかったからなのでは……? と思うと他者に道を示されたことはあれども根本は自分の好きなものを選び取ってきただけには思う。

で『もし』と話してる部分は、多分にB誌での経験になると思うんだけど。そもそも矢晴の漫画を否定してたのB誌だけだったと思うんだけど? それ全部B誌で言われたことじゃない? 誘ってきたくせして掲載しようともしなかったB誌がそもそもクソなんだけどもさ。

って思ったところを、純が『矢晴は』『今はもうそんな環境にいないし今ここではそれは起こってないよね?』と、過去と妄想と現実と今とって切り離してくれるのが良い。かっこいいぞ、純。

本音を話しだした矢晴に純がいい感じに軌道を示してて、ほんと公園にいる時の純はなんでこんなにしっかりしてるの? ベッドではあんななのに? と混乱するんだけど、純がかっこいい。

『杞憂が致死量だ ストップ!』って言い方がこれまた好き。

それに対して、矢晴が素直に方向転換できているところも好き。あと自分の食べたいものちゃんと言えてるところがとてもいい。元気になった、矢晴。純の奇声に『え? 〆うどんNGか?』ってなってる矢晴がかわいい。

絶望を裏返した希望の話と、漫画への執着の話と、エネルギー、だからなんで純は公園だとそんなに頭が回るのか。いや、いつもけっこう回ってる。

大喜びして鉄棒に向かう純とあの身長で児童公園の鉄棒でぐるぐるできる純の身体能力……そして、純の奇行を『ふふ』と微笑ましく見る矢晴がいいし、純に呼ばれて『はーい?』ってなによ、かわいすぎるでしょ、矢晴!

そして、超重要なラストの3ページ。

純が矢晴をアシスタントに誘う。きゃー! しかもちゃんと期限つけてるのもいい、『アイディアを思いつくまでの間』絶対その時が来るって思ってる純が良い。

資料集めや雑用をしてほしい、からの『古印先生は写真を撮るがうまかった』『漫画を見ればわかる』しゃしーん!! って思ったところで矢晴の表情が! なんて素敵。純の褒め言葉をすごく素直に受け取った感じがする。

矢晴の写真がどうので【第5話】をちらっと読み返し。今回の話で矢晴が漫画を描くモチベがどうのってのがほんとごまかしなんだよねーみたいに思える、元気な頃の矢晴のスピーチ。この頃の気持ちを思い出してほしい。

『私のところでしばらく働きなさい』って命令口調で決定事項なのが、たまらんかっこいいんだが! なんてヒーローなんでしょう! もう、さすがスパダリ!

『何回失敗しても何十年かかっても』ってあたり、矢晴の一度の失敗、ごく短期間で全てが終わったみたいな思考を取り払ってくれそうで、純が素敵。頼れる。がんばれ。

最初のヒゲが生えたって快方への芽吹きから、一気に純が引き上げてくれそうなラストシーンで、物語が昇っていく感じ。

で、【第23話】終わり。公園の純は、いつもの何倍かって感じにかっこいい。お家の中だと矢晴のが強いけど、お外だと純のが強いの?


そんでもって、次回は「忘年会編」で前後編になるらしいから、望海組の忘年会で新アシスタントの矢晴のお披露目だったりする〜? とワクワクしている。どうなるんだろう?

あと、このちょうど1年後に矢晴が漫画を描いて純に見せることになるとのキャプションだったので、純のアシスタントして半年かもうちょっとかくらいで漫画描きたくなる感じ? 【第1話】のあの漫画見せるとこ、同居人に見せるだけじゃなくて、雇い主の先生に見せるでもあったということで……? と1年後のふたりを想像してソワソワしている。


コメント

匿名 さんのコメント…
純の「否定された期間より褒められた期間の方が長いし褒めた人数の方がずっと多いのに?」という言葉について考えたのですが、もしかして純は他人から否定されたことなく生きてこられたのかな?と思いました。100人に褒められても1人から否定的な意見を言われたら、褒めてくれた100人の事を忘れてその1人の言葉だけを延々と反芻してしまうんですよね。褒めてくれた事だけ信じていればいいのに裏切られるのが怖いから、嫌な事ばかりを選んで信じて「ほらやっぱり思った通り、嫌な事になった」って期待通りになった事に安心してしまうというもう訳の分からない状態に矢晴は陥ってしまってるんじゃないかなと。上手く言えませんが……。
ただのファン さんの投稿…
矢晴はそんな状態に陥っていると思います。
純は、過去に古印葵をどれだけ推しても周囲に無視されてきた経験があって、自分の漫画は自分しか救わない無能と考えているあたりから考えると、世に出した作品が他人にどう思われようと関係ない、否定されても構わない、と考えているようには思います(なので、私は純の『人の善性や知性を必ず信じる』あたりの言葉にものすごく違和感があります)。
でも純がそんな強靭なメンタルを持てるのも、デビュー早々で連載持って初連載が大ヒットした売れっ子で、遠巻きなアンチはいても編集部やアシスタントからは持ち上げられるだけで否定されたことがないから、だと思います。