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クリスマスが過ぎて

 リアル時間で考えると純と矢晴の4回目のクリスマスが過ぎたことになる。本編ではまだまだ1年目のクリスマスが過ぎて忘年会をしたあたりになるわけだけど。 さらっと数日経過していて純と矢晴がどんなクリスマスを過ごしたのかは描かれていない。純曰くで描かれるのを楽しみにしている。 二次創作で1年目のクリスマスのふたりの話を考えてて、ちまちまと進めていたけれど、結局間に合わなかった。 謝恩会の日に大雨大雪警報が出ていたほどなら、クリスマスに雪が降ったのではないか。ホワイトクリスマスでロマンチックな夜を過ごしたのではないか……? と妄想してみるけれども、忘年会やその夜のふたりの様子から考えると、そんなにロマンチックな一夜を過ごした気配はない。ちょっと残念。 純がクリスマスツリーに本物の樅の木を用意して、その後、庭に植えたらすくすく育って家に入れられなくなったりしないかな、とか、考えてみたりする。純ならやりかねん気がするんだがどうだろう。 お揃いのダサセーターでクリスマスを過ごすふたりが見たいなあ、と密かに思っていたら、そんなファンアートが流れてきて、ほっこりしている。ありがとうございます。 忘年会後の年末年始でちょうど時期もかぶることだし、年末年始あたりで更新あったらいいのになーと思うけれども、どうなんしょ。

古印葵じゃなかったら

 矢晴が古印葵じゃなかったら。 ということを考えてみる。そもそも物語が始まらないなあ……と途方に暮れるわけだけど。 矢晴が古印葵でないというのは、矢晴が漫画家でない、ということになるけれど。矢晴が漫画を趣味ででも描き続けていたらコミケかどこかで純と巡り合うことがあるかもしれないけれど、かなり途方もない確率になりそうな気がする。 古印葵に憧れてA誌でのデビューを志した純がいなくなってしまうから、純は別の雑誌でデビューしたものの鳴かず飛ばずだったりするかもしれない。純は純で、古印葵関係なしに売れっ子になっている可能性もある。 矢晴が古印葵じゃなかったとしても、家族問題に翻弄されてうつ状態及びアルコール依存にはなっていたかもしれない。けれど、そこに純からの救いの手は差し伸べられることはない。そもそも接点がなくて。 純が矢晴と会えたのは、そもそも純が古印葵のファンで、編集部でファンアピールをして会える算段を引き寄せた執念の賜物だと思うし、矢晴が古印葵でなかったらそんな執念も持ちようがなく、矢晴の窮状を知るすべもなく。 結局のところ、純と矢晴の接点がなくなればこの物語が始まらないので考えるだけ無駄なことだな、と思う。 矢晴が古印葵であって、純が古印葵のファンだったら、もし純が売れっ子じゃなかったとしても、矢晴の現状を知ったら一緒に住んで世話をすることを選んだだろうなと思える。 ただ、純が売れっ子じゃなかったら担当編集が漫画家の要望に便宜を図る、なんてことはなさげ。「古印先生のファンなんです」「へー、そーなんですね」で会話が終わりそう。その場合、どうにか打ち合わせの日程を聞き出した純が朝からずっと編集部付近で古印葵待ちをする図は容易に浮かぶ。怖い怖い。 そんなに売れてない漫画家が病人抱えたら半年もたずに共倒れにはなりそうな気がするから、純が売れっ子で良かったな。

好きすぎてパート22

 うっかり2ヶ月超えてしまった。 結局のところずっと【売れうつ】を読めてない。大好きな気持ちは変わらないんだけど。純と矢晴のことは大好きなんだけど。

客観視カメラ

 矢晴は普段の思索に耽るときには頭の中に客観視カメラが複数台稼働しているということなんだけれども。 客観視カメラってなんなんだ? という気がしないでもない。 矢晴は自分の思考に対して反対意見を常に持つ、というから、客観視カメラで自分の思考を観察し、それに対して反論の思考が生まれる、ということになるのかなーとは思うのだけれど。 単純に、客観視カメラが頭の中で稼働している、と考えると、「他人への自分の言動に対して、他者がどう思うのかを思考してしまう状態」を想像してしまったりもする。 よくある少女漫画やら陰キャ系の思考やらで「嗤われるかも」とか「気持ち悪いと思われるかも・言われるかも」といった他者の反応をネガティブに想起する感じの。実際は全然そんなことないやつ。むしろ、そのネガティブ思考が相手を人として信用してなくて超失礼な感じするやつ。と、思える。 矢晴の客観視カメラは、それとは違うんだよな? と思う。よくわからない。 矢晴が普段独りで考えるときには客観視カメラが稼働している・他人としゃべるときには客観視カメラを停止する、と言っていて、純が、こないだまでその客観視カメラが壊れていただろ、と言うから、余計によくわからないんだよなあ……。 第13話参照、ということだから、たぶん矢晴の記憶と純の記憶の違い、矢晴の記憶が反芻によってどんどん歪んでいくことが「矢晴が記憶を反芻するたびに、壊れた客観視カメラで記録しなおすためにどんどん記憶が歪んでいく」ということになるのかな、と思う。 うん、よくわからないけれども。

醜さ

 死神についてあれやこれや考えているんだけれども、いまいち文章にならないので、先に矢晴の言っていた【第17話】の『約束と一緒に私達の醜さも認めろ』の“醜さ”について考えてみる。 矢晴の首筋に大きな大きなキスマークがあったんだから、純は「私達(純と矢晴)の醜さを認めた」ということになる。純は自分自身が醜い心で矢晴を囲ってるという自覚はありそうではあるんだけど、純は矢晴の“醜さ”とはなにかどう考えてるんだろう? とは思う。 矢晴は【第25話】で『背中に欲深く穢(きたな)い毒虫(呪い)がついたのはそのせいだ』と矢晴自身の心の醜さを表明してくれたように思うんだけど、それは純は知らないわけだし。 【第17話】で矢晴が蛸のように絡みついて純を誘惑している、と純は認識しているんだから、そういったところを矢晴の醜さと解釈してるのかどうか。 純が矢晴(古印葵)を好きだ、という気持ちにつけこんで甘え倒している、というのが矢晴の認識な気はするんだけど。あと金持ちに寄生してる、みたいな意識もありそうで、一切合切、矢晴の醜さ、とは思ってそう……かなあ? とぐるぐるする。 そこらへんの、矢晴が認識している矢晴の醜さを純が感知できるのかどうか。とはいえ、純が矢晴を醜いと思っていなくても、純は純の醜さを自覚してるから、それを認めるためにキスマークつけるんだろうな、と思える。 でもそうすると、純は「純の醜さ」は認めてても「矢晴の醜さ」は理解していないことになるから、約束の印鑑も半分嘘っぱちになってしまうんじゃないかと……、またぐるぐるする。 そしてまた、矢晴は「純の醜さ」をなんだと思っているのか、というところがまたまた疑問で。【第25話】で【第4話・第7話】当時のことを『ああ』『私はコイツに今から』『襲われるんだって思ったんだ』『コイツに襲われて死ぬんだって思ったんだ』と言っているけれども、純が矢晴を見捨てない約束をしたから「今はないとわかっているけど、当時はそう思っていた」と話せるようになったことだよな〜と思う。 その当時に思った『なにかとんでもない目的がないと優しくしてくるわけがないおかしいって』『その時はそう思ったんだ』というところの「とんでもない目的」を隠し持っているだろう純を“醜い”と思っての【第17話】なのかどうか。どうか……? 違うか……、あれ? 違わないか……? ん……? と...

猫を数える

 純の『そんなすぐ眠れないかネコでも数える?』がとてもかわいくて。 定番なら羊だろうけども実際のところ日本語で羊を数えても無意味らしい。となると、純のネコを数えるは、だんだんと眠くなったり数えすぎて舌がもつれたりとで「ねこ……ねんこ……ねんねこ……」と子守唄のようになっていくのではないか、なーんて考えると、純天才! みたいな気にもなる。 矢晴の背中をとんとんしたりさすったりしながら、「ねんねこ、ねんねこ」と囁いて矢晴を眠りの世界に誘う純ったら、なんて素敵なのかしら。 とかなんとか妄想するけれど、純はすぐにでも眠りそうな気もするし、純の数えるネコはヒーローみたいに登場してはバトルを繰り広げて、とても眠るどころじゃないかもしれないし、などいろいろ考えてしまう。 それにしてもやっぱり純は猫好きなんだなあ。猫派だと思ってた。

■【売れうつ】の二次創作(54)(小説)

 書きかけのを進めようかなと読み返しつつ、あまりの暑さにかき氷ではしゃぐ純を妄想したので、かき氷の話。 ■

自由

 純も矢晴も思考による広がりだとか自由さを感じていて、ちょっとうらやましいな、と思ったりする。 考えることは好きだけれど、別にそれで自由を感じたことがないから、純の言う【第22話】『君の話を聞いた後はすごく考える』『処理しきれない時もある』『けどその後すごく頭が自由で世界が美しいんだ』だとか、矢晴の言う【第25話】『体調が良かったころは感情が邪魔することなくずっとなにかを考えられた』『考えれば考えるほど自由になれたし』といったあたりを理解できない。 ただ、矢晴の思考についての話の直前が『うん確かに』『漫画家として調子が良かったころまでは人としゃべるのは嫌いじゃなかったよ』なんだけれども、どうも話がつながらない気がしてしまう。「人としゃべること」の話はそこで終わってて、思考の話に移行してしまって、いきなり跳んだなという気分になるんだけれども。「調子が良かった頃」というつながりなのかしらん。 とはいえ、矢晴の思考の自由さ、というのは「家族のことを考えないこと」が条件になっているような? 矢晴にとって思考することは現実逃避で、思考の世界ではなににも縛られずに“自由”ということになるのかもしれないな、と、思う。 純は【第22話】で『今まで自分の思考に拘束具がついてたなんて感じたことなかったのに』『君に会ってからちょっとずつ外れていって』『今まで色々縛られてたんだなって分かるようになって』『ずっと走り回れるようになってすごくすごく思考が続くんだ』と自分についていた思考の枷のことを話しているから、純と矢晴の思考については、やっぱりちょっと違うのかも、と思うんだけど、到達するのは同じ場所、といった感じだろうか。

■【売れうつ】の二次創作(53)(小説)

 二人称小説が書きたくなったので。 あなたが6人目です。 ■

助ける

 【第25話】で『目の前で誰か死にそうだったら助けるのが普通だろ?』と純が言うのが、なんだかなーという気分にはなっている。 人道的だとか道徳的だとか宗教教義的なあれやらこれやら、人を助けるのは“普通”なのかもしれないが、純の言い方では、「そこにいたのが矢晴じゃなくてもこれくらいする」という印象を矢晴に与えてしまいそうで、ちょっと嫌。 純の生来からの優しさやらなんやらで、誰が相手でも親切にする、助けるのだから、相手は矢晴でなくてもよかった、みたいな話になるんだったら、私はこの物語から離脱かな~まで思うのだけど、この先、「純が矢晴に好意をもつ理由」のエピソードがあるらしいから、それを楽しみにしている。 【第19話】で『人の命より重い漫画ってこの世にないので……』と純が言っているのも「古印葵(矢晴)の命より私の漫画が重いわけがない」と言いたいのを我慢してる気もしてて、矢晴の影響により、人に優しくする範囲が拡がっているのが現状かなあと妄執している。 そう思うと、冒頭の発言については「矢晴の影響下で、人を助けるのが当然という規範を持つようになったからの言葉」と思えば、まあ、なんとか? でもやっぱり同居当初みたいに「『好きな人が目の前で死にそうだったから』助けるのが普通」って言ってくれたらいいのになーいいのになー。 いやまあ、別段純のことを人を見捨てる冷血漢だったとか思っているわけでもなく、困窮した友人を助けるだとか、緊急事態に救急車を呼ぶとかのごく普通のことはする人なんだろうとは思うけど、赤の他人が死にそうだからと言ってここまではしないだろうと思ってて、やっぱり古印葵(矢晴)が特別なわけですよ! と妄言をわめきたいだけ。

性と死と

 矢晴の期待と恐怖と恋心があの蟲に集約されているとして。 純に対しては、『優しい顔…』で一目惚れだったかなーと思うんだけど、それ以前に漫画の才能に惚れ込んでいる気はしないでもない。同じ雑誌に載りたくなくてB誌に行ってしまった可能性はありそうな? もしそうだったら、同じ雑誌に載りたーいってがんばった純がとても不憫。 とはいえ、矢晴が純を意識してB誌に行った、と考えるのはやっぱりちょっと納得行かない感じはあるので、本編で明かされる日を心待ちにしている。 閑話休題。 矢晴の思う「襲われる」が性的に襲われるだとしても、「襲うほどに求められてる」と捉えることもできるし、死をともなうような暴力的な襲われるだとしても「いつも願う死を与えてもらえる」ということにもなるしと、矢晴にとってはどっちでもバンザイ、という感じがする。 人肌に飢えてただろうし、純に抱きしめられて『寂しいのが一番怖くなった』状態で、求められたらどんなに嬉しいだろうか、ってのと、殺されたら死にたい気持ちが満たされるわけだし。 この状態で純の『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』のなんと甘美なこと。でも襲われて殺されるのは怖いから逃げちゃう。 純に殺されるんなら最期の瞬間まで一緒にいてくれるわけだし。一人で死にたくないから純に殺されたいし、純が約束を守ってくれるんならいつか矢晴に死が訪れたときに一緒にいてくれるはずなわけだし。 今の純は、矢晴の死にたい気持ちも受け止めて、死にたがるのを尊重はしてくれるけど純が手を下す、ということはしなさそう。そうなると矢晴の期待は性的な方面に邁進すると思うんだけど、純の性質がどう転ぶのか……。 気になるわぁ。

Exactly

 ジョジョからかな? 【第25話】で純の言うことがまさしくその通り、と矢晴が思って出てくるフレーズ。繰り返しがまた面白いなと思う。 『嫌ならいいけど君一人で新しい人間関係を開拓できるように見えない』と純は言うけど、純の家にこもりっぱなしで仕事も純のアシスタントだと、人間関係は純としか構築できないもんねえ。矢晴が外に出ていくようになったらそれなりに人間関係構築できそうだけど、むしろ人間観察に没頭しそう。 家族とは希薄だし、彼女とは7年付き合ったと言っても付き合うきっかけからしてもそんなに濃密そうな感じもしないし。学生時代から漫画家になってからもある程度友人はいたはずだけど、あらかた関係切れちゃってそうだし。 純の友達としゃべることで他人と接するリハビリになるといいな〜。そんで純より仲良くなって純に嫉妬されてもいいかもしれない。ぬはは。 『ていうか君はつい最近までそのカメラが壊れてただろ』と純が言うのも矢晴にとってはその通りのことらしくて、【第25話】の純は冴えてるのかズバズバと言い当ててる。それが矢晴を追い詰める方向じゃなくて、矢晴も納得の指摘になってるのが気心知れてきた感じで良い。ふたりが仲良しになってる。 『もしかしてさすってほしくて背中を向けてた?』もきっと Exactly なんだろうなあ。矢晴は認めるのが恥ずかしくて言えないだろうけれども。 矢晴の表情が【第11話】の『漫画に未練あるからですか?』って言われたときと同じに目を見開いてて、かわいいわけで。赤面して泣いちゃうのは言い当てられたことで、余計に自分の気持ち認識しちゃったからかしらん。

温度

 【第25話】の矢晴の電気毛布の設定温度が火傷を心配してしまうくらいに高くてびっくり。 電気毛布いらないかもーと調子に乗ってたけれど、布団に入ったらだんだんと寒くなってきたのか布団を丸め込んで体をすっぽりと覆ってしまったからなのか直接電気毛布の高温に体をさらしているわけでもないのだろうなと思える。電気毛布と体の間に布団を巻き込んでるから通常の温度では温かさが伝わらないのかもしれない。 それにしたって、『ダニ殺し焼』な温度は高すぎて、矢晴も焼き殺されそうでドキドキする。そして純がどれだけ定期的に布団乾燥機を使って、掃除機かけて、シーツを洗ってとしてもまだダニは生息しているのかと思うとその生命力に驚きもする。 矢晴が手足を曲げて布団を丸め込んで縮こまっている感じがするから、電気毛布の温度を中くらいの快適そうな温度にして、純が矢晴の背中からすっぽりと抱きしめてあげれば手足のばしても全身あったかいだろうに。と思うものの、純が寝入るとものすごい寝相で布団も矢晴もふっとばしそうだからやっぱり電気毛布必要だねえ。

回想回

作者さんのブログにて綴られたあとがき(解説)にて、『この回はわりと回想回でもあるので』とのことだけれども、矢晴の口から出会った当初のアパートでの純に対する印象が正確に語られて、矢晴の蟲がどういう感情から生まれたものかが明示された、これまでに提示された謎への解答編みたいな印象もある。 どうもうまい言葉が出てこない。予定残り話数40話と3分の1を超えているところで状況整理した回というかなんというか。なんていうんだ。 【第7話】で矢晴が純の胸に飛び込んで(股間にダイレクトアタックに見えてるんだが、余談)背中の蟲が生まれたのは【第25話】『寂しいことが一番怖くなった』『一人で死にたくないって思った』『だからお前にころさ』(れたいと思った)から、という作者さんのブログによれば『極大の甘えが発露』した結果。 なるほどなるほど。と、矢晴の心境がわかって嬉しい回。 編集部で会った時の純の印象は【第16話】でも語られてるけど、矢晴はその時は純の攻撃性が自分に向いたら、という恐怖に怯えてた。純は矢晴が饒舌にしゃべってくれるのが嬉しかった印象でこれは酒の入った居酒屋の印象だろうなあ、と思える。矢晴は覚えてなくて、純だけの大切な思い出になりそうな気がする。 そのうち居酒屋で語った映画をふたりで一緒に観て、「このセリフ好きなんだ」とかなんとか話してるうちに同居当初の純の言葉思い出して「あ…」ってなって欲しい。 で、アパートでの純の印象を『妙に距離が近い大男が突然やってきて』『家を掃除したり抱きしめてきたから』『ああ』『私はコイツに今から』『襲われるんだって思ったんだ』と恐怖体験を語って、純が驚くあたり、すり合わせが上手にできた感じがする。純が必死に矢晴を助けようとしたあれこれ全部、矢晴にとっての恐怖体験だったのがわかったのは純にとっては良いことだ。 死にたいから殺されたいけど襲われるのは怖い、とはいえこのぬくもりの中で死ねるなら……とかだったのかなーと思ったりすると【第8話】の『ここで死ぬならいいかもな』ってモノローグとラストの蟲の感情もわかる気がする。死神としての純への期待と欲望で蟲も育ちますね、はい! 「純に殺されたい」が極大の甘えということなら、【第17話】の渾身のハグからの矢晴ったら、恥も外聞もかなぐり捨てて(ふたりきりの空間だから外聞なんてものはないが)超絶甘え倒してた感じだなーと...

毒虫

 矢晴の背中の蟲は蝶の幼虫かなーとか思ってたら、なんだか今回巨大化して、さらに足の生え方とかが、イモムシというよりはムカデに近くなってきた雰囲気で、いかにも毒虫、という感じはしないでもない。 矢晴のモノローグで、蟲の正体が語られて、蟲は矢晴に芽生えた純への気持ちだったけど、なんとも複雑な心境だったんだなと。 純の優しさ暖かさが心地よくて、死にたくて、純に殺されたかったけど襲われるのは怖くって。矢晴自身が抱いている性欲の権化でもありそうな“欲深く穢い毒虫”だから、純に対しても「汚い性欲」みたいなこと言ったかな。 かわいいね、矢晴。 あんなにちっちゃく生まれた蟲が、今はもう何メートルあるんだかくらいに大きく育って、矢晴の純への気持ちのなかで、今はもう純にころされたいってのはなくなってるんじゃないかなあ? とは思うけれども、純が好きって気持ちも不純なものと思ってそうな、感じはする。本当に純粋に純のことが好きなのか? という疑いを抱いている感じもありそうな。 都合がいい(生活全般の面倒をみてくれて、ぬくもりくれて、一緒にいてくれる)から好きだと思っている、くらいの疑いは持ってそうに思うんだけど、純だって自分が死ぬまで一緒にいれる相手が欲しいって欲望も持ってて矢晴に手を差し伸べてるんだから、お互い様だと思う。 うん。問題ないからさっさ両思いになーれ。

矢晴の飲酒

 矢晴がアルコールに溺れるようになったのが、父親の事件を契機にしてるかと思ったんだけど、それ以前からちょいちょい……? 【第22話】では『鬱も重なって連載の休載が続いてた時』『このころはそこまで酒を飲んでなかった』と語っているから、若干の逃避に酒を飲むことはあってもそんなに飲んでない感じ。とはいえそこそこ飲んでたのかもしれない。 【第25話】で連載が始まってから逃げ場がなくて酒を飲み始めたっぽく語ってるから、B誌に居た頃は飲んでなかった感じかなあ、とは思うんだけれども。 状況的には、B誌に居た頃から飲み始めててもおかしくなさげではある。B誌で理不尽なボツくらうたびにやけ酒しててもおかしくないんじゃないかと思ってしまうのだけれども。ここらへん酒に逃げずに明瞭な思考のままドツボにはまった感じかなあ。 A誌に戻って連載取れてから逃避したくて飲酒を始めたのが矢晴の精神状態に追い打ちかけたような感じがする。のと、新担当の菊池さんの仕事のできなさを考えてしまう……。矢晴も連載のやり方わかってなかったわけだけど。ふたりとももうちょっとちゃんとできてたら矢晴がそこまで過労に追い込まれることなかったよねえ。 とかうだうだ考えるのが好きだからだらだら考えちゃうけども、作者さんのブログに詳細な解説があるから、わりと私の考えること的外れなんよね、とか思ったりもする。 矢晴の状態は結局のところ、連載中の睡眠不足と過労、父親の事件での心労、過剰な飲酒、連載打ち切りにしての過剰な飲酒とオーバードーズ、まともな食生活をしてない栄養失調に自律神経失調症とどんどん積み重なっちゃってのあの状態で。 純の家に住んで療養しての2ヶ月弱の今がかなり調子良くなってて純がえらい。あんなに必死に助けようとしてたのに矢晴には襲われる殺されるって恐怖と期待と抱かれてたのがちょっと不憫。

だい25わ!!

 月曜なのに! 出かけて雨に振られたけど、更新あってハッピー! むしろ出かけなきゃよかったくらいだけれども! 今回は18ページくらいの短い話、というのは事前に知っていたけれど、19ページある〜♪ 忘年会が過ぎても一緒に寝てる純と矢晴が愛おしい。純の部屋いっぱいに大きくなった蟲もかわいい。 読み返しつつ、感想を綴ろうと思う。 【図・スター】というタイトルがなにを表しているのかは謎なんだけど。 矢晴が星でも描くのかしら? とか思ったけれどそんなこともなく……? 電気毛布の上で大の字の矢晴が星型なのかしらん? とか考えながら読んでたら、純の『もしかしてさすってほしくて背中を向けてた?』が矢晴の“図星”か〜なるほどね〜。 この日は忘年会の日の夜なのかなー? いい肉食べて人と喋ってロボット掃除機たちに追い回されてで、体があったかくてはしゃいでる矢晴がめっぽうかわいい。 電気毛布の設定温度高すぎて、矢晴が煮えちゃいそうな気もする。 純は寝る前にストレッチするんだねえ。純が『今度さ家に友達呼んでもいい?』って矢晴に了承とろうとするところが好き。純の友達ったらあのおっきい子と眼鏡の子なんだろうな〜って思うんだけど、純の恥ずかしいエピソードも持ってそうなくらい仲良さげではあるから、友達さんたち矢晴に純の話いっぱいしてあげてほしい。ついでに純が古印葵に狂ってるところもずっと見てきてるんじゃないかと思うからその話もしてあげてほしー。友達〜楽しみ〜。 客観視カメラが何台もある矢晴……。1台でもあれば十分じゃないかと思ってしまうが、矢晴は自分と状況をずっと俯瞰で見ながら思考してるってことになるのか……? わからん……。こわい。むしろ、他人と喋るときにだけ客観視カメラ起動してそうな気がするのに。 『ていうか君はつい最近までそのカメラが壊れてただろ』『※13話参照』のどこらへんを見たらいいのか……と悩みつつ、読み返しつつ。水面のあたりなのかなー? 純が矢晴は人と話すのが好きなんじゃないの? と問いかけて、初めて会った日のことを引き合いに出すけれど、純と矢晴の認識にけっこうな差がありそうな、というか、純が言ってる矢晴が饒舌にしゃべってくれたの居酒屋でのことっぽくて、矢晴は酒飲みすぎて記憶にないあたりっぽく。ここらへんもちょっとすり合わせしてほしいかもしれない。 矢晴の『漫画家として調子が良...

メソッド

 矢晴が純の家で暮らし始めた日の夜に【第9話】『分析できた作品って自分の漫画で手法(メソッド)を再現できるんですか?』と言っていたのが、単純に技術的な手法のことなのかなーと思ってたんだけども、矢晴的には違いそうだな、ということを、【売れうつ】ではない別の漫画を読んでて思ったりした。 【第24話】で矢晴の見た夢が舞台で演技するってのも、矢晴が自分を分解して何人もの人格・感情を分析するってのも、「メソッド」につながるのかなーと。他人の脳を再現するってのも、そうなんだろうな、といろいろつながってくる。 そう考えると、純が『それが漫画でしょ?』『漫画以外の創作物もそうだと思いますけど』と軽く言ってのけたことに対して矢晴が『そんなことひとつもできない――』と落ち込んでいるのも、確かに純が恐ろしいことをやっているように思えるんだけれど、「古印葵の漫画だけは分析できない」に対して『だったら他全部は――』と考えてる矢晴の認知の歪みが追い立ててるだけで、純は実際のところ、古印葵レベルでの分析はできてないから矢晴が落ち込む必要もないが……? とぐるぐるし始める。 純にとっては、矢晴の言った「メソッド」は単純に技術、技法、表現方法って感じだと思うけど、矢晴の言うところの「メソッド」はもっとずっと深いところにあるんだろうねえ……と、途方に暮れる。この天才め。

プロット

 純はプロットをしっかり作る派。ネームに時間をかけないようにプロットの段階で全部決めちゃう感じがするから、『下書きを兼ねたネームは5時間でできるし』というのは、矢晴が考えてるよりもネームにかける労力が少ないからこそ出来る芸当、という感じはある。 純のプロットは、会話や動作を全部、文章で書き出してから、どんな絵にするのか、ページ構成をどうするのかと考える、というから、かなり詳細なプロット、というよりも脚本に近い感じがする。 プロットにもいろいろな段階があって、ざっくりめに「何が起こって、何をして、こうなる」といったものから、もうちょっと詳細に、さらに詳細に、ってなると思うけれども。純のは脚本から簡易な絵コンテを経て、一発で通るようなネームにする感じなんだろうなと思う。 漫画として構成してからセリフの推敲する感じでもなく、脚本みたいなプロットの段階でもうセリフも完全に決まってそうな感じ。 テキストでそこまで詳細にセリフを用意してるんなら、ネームにするって段階で、まず大まかなコマ割りにセリフ配置して、どんどん絵を入れる感じになるんだろうと思うと、作者さんがたまに【売れうつ】の進捗を上げている画像の状態がそのまま純の制作スタイルっぽくもあり。 私は1テーマの短いものしか書かないし、会話文が苦手すぎて地の文を書くほうが好きでプロットを立てることはほとんどない。文章だからというのもあるから漫画とは全く違うんだけれども。 漫画は基本的に会話劇で、地の文にあたるところが絵になるのだから、プロットでセリフを並べ立て、ページ配分して構成してる純は効率的だし上手だなあと思う。 ただ、純は最初に文章で物語を構築するから、説明的な文章が多くなるのかもしれない。それがダサい、と思っているのかもな、と思う。 矢晴はどんなプロットを立てるんだろうと気になる。極力言葉を排す感じっぽいから、純みたいに詳細なプロットからセリフの推敲を経て、文字数半分くらいになってそうな気がする。絵で魅せるところ、言葉で魅せるところの取捨選択が巧みなんだろうなと思う。 絵は描かなくても、物語を構築することに抵抗がないんなら、純のアシスタントの仕事の合間にプロットやアイデアメモを量産して欲しい。けど、今の状態だと頭の中で思いついた瞬間に否定してボツにしてでアウトプットにまでは至らないんだろうな。もったいない。

死ぬまで一緒

 アンケート回答ありがとうございます。興味深い議題なので取り急ぎ。 純のランキングにおいて「死ぬまで一緒にいてくれる人」に対する幸福は何位に位置するか、という方面をちょっと考える。 単純に、純が死ぬまでわからない、とは思う。純が死ぬ瞬間、一緒にいてくれる人がいるのかいないのか。 純は矢晴と「死ぬまで孤独じゃなくなる約束」をして「死ぬまで一緒にいよう」としているけれど、矢晴が先に逝ったら純はまた孤独になってしまうし、純が先に逝ったら矢晴と過ごした人生に大満足して逝けるだろうけれど矢晴を独りにしてしまうし矢晴との約束を守れない心残りなんかもありそうで。 「死ぬまで」というのは誇大というか常套句のようなものかな、と思うと、純は「末永く」一緒にいられる人を求めているとは思うので、古印葵を60年かけて読み、福田矢晴と末永く幸せに暮らせることが一番の幸福になる。 けれどやっぱり、末永く暮らせた、という結果が出ないとランキングにはのらない事柄だなあ、と思う。 その結果を期待して、純は「死ぬまで一緒にいられる人」を求めているとは思うのだけれど、純の性質から【第16話】『実在する人間に欲情したことがない』『それができると他人がもっと特別に見えるらしい』という状態で、特定の誰かを特別に好きになったことがないっぽく、現状、古印葵は非実在で福田矢晴は実在と区別しているかもしれないなと思ったりもする。 矢晴に『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』と言ったのは矢晴の窮状に手を差し伸べると同時に純の欲望を満たしたいためで、古印葵を手元に置きたいとか幸せにして看取りたいとかなんかいろいろ渦巻いているんだろうなと思う。 純にとっては特別好きになれるんなら矢晴じゃなくてもいいんすよ、とは思うけれど、今のところ純が最も特別視してるのは古印葵だから福田矢晴なのだなあ。 純が矢晴を矢晴として好きになるだとか、人を愛するのに性愛は絶対必要ではないと気づくだとか、なんだかんだと、純と矢晴がちゃんと両思いになれたら、ランキングの1位に「好きな人(矢晴)と一緒にいること」が輝くかもしれないな、と思う。 それはそれとして、肉体的にもイチャイチャして欲しい。 個人的には遠い未来、純が先に逝って、矢晴に「嘘つきめ」と言われて欲しい。

■【売れうつ】の二次創作(52)(小説)

 書き始めから書き終わりまでに本編でけっこうな進展があったから、ちょっと時系列がゆがんでいるかもしれない。かもしれないじゃなく歪んでるけども。書き始め22年でえ?ってなった。 年明けて、矢晴が純のアシとしてそこそこ仕事してるくらいの時期という雰囲気でよしなに。 純が仕事部屋に矢晴を入れてくれるのかどうかは気になってるので今後の本編が楽しみ。机並べて仕事してほしー。真横に並ぶんじゃなく、斜めにお互いの顔見える感じの並べ方がいいなー。 ■

純ちのごはん

 純の家のご飯は基本的に家事代行に作ってもらって冷凍保存してるおかずと、月1に届くお惣菜。 矢晴が家に来てからも家事代行は週1か隔週くらいで来てるっぽいから、矢晴と暮らし始めてからの1ヶ月半ちょっとの間に家事代行は数回は来てるのかなーと思う。5〜8回くらいは来てるだろうと見積もる。 作者さんのブログ解説によれば、純は矢晴と外食するときには車で行く(アルコールを飲まないから)ということだけれど、外食するんだ!? という驚きのほうが強かった。女性陣との会食の日以外にも外食してたのかなーどうかなー。 家事代行や冷蔵のお惣菜の分量からみて、夕食だけの勘定みたいな気がするんだけど、朝昼はどうしてるのだろう? と考える。 こないだの朝は純は盛り盛りのトースト(オープンサンド?)食べてたし、同居序盤ではおにぎり握ってたっぽいんだから、朝は簡単なものを自分で作ってる感じかもしれない。 昼、夜で冷蔵・冷凍のおかずを消費するとして、たまに自炊だろうかな。 純が担当との食事で出かけてた時の矢晴は純の家に来てから初めてのひとりごはんだったんだなあと思うと、さみしかろうな……。どんな感じで留守番してたのかしらん。 矢晴の運動ついでの毎日の散歩で遠くのスーパーに行くとして、何を買うんだろうと思ってたけど、朝用のパンとかちょっとした材料、純が食べたいプリンとか、それなりに買うものはあるような気がした。 純にアシスタントに誘われたあの日は結局砂まみれでスーパーに行ったのかどうか、白菜と豚バラの鍋と締めのうどんはしたのかどうか。気になる。矢晴が自分でリクエストしたお鍋をふたりで楽しく食べたのかどうか、気になる。仲睦まじいふたりの食卓を見たい。 純はなんだか自分の家の食生活で矢晴に美味しいもの(出来立てとか高級)を食べさせてないみたいな負い目があるのかどうか、「うちじゃこんないいもの食べれないだろ」と寿司詰め込んだり貰い物の肉食わせたりしてる感じがする。 あんまり高価なものをお取り寄せなどして食べさせたとしても、矢晴が身分不相応って遠慮したり気に病んだりしそうだから、今の状態でちょうどいいんじゃないかと思うんだけど。 ちゃんと三食食べさせて、順調に矢晴の食欲も出てきてるし身になってるし。なにより食べて美味しいと思えるようになってるんだから、純がえらい。ちゃんと食べてる矢晴がえらい。自分で食べた...

時系列

 ちょっといろいろ詳細になるにつれ、時系列に混乱が出始めた。 矢晴がA誌に戻って連載を始めたのは、読んでる純が半袖だから夏ぐらい。連載読んだ純が古印葵の布教活動の手始めにブックワインのインタビューで古印葵をプッシュしてるのが7月なので、夏なのは間違いなく。 矢晴が語った身の上話で父親が事件を起こしたあたりが秋か冬。身の上話をした時から「ちょうど1年前」と言うから12月くらいなんだろうかな、と思うと冬。 アルコールに逃げるようになったのは父親が事件を起こしてからで、そこらへんで連載も終わりにしている。 連載中は休載がかなり挟まれての4話までで、夏から冬にかけて月1、隔月くらいの掲載になってたのかなー? とは思う。 うつ状態、難聴やらの身体症状は連載中には出てて、父親の事件は矢晴のうつ状態やアルコール依存を加速させはしたけれど、原因ではない。 父親に殴られたことが原因で家に寄り付かなくなって、漫画家として成功しなければ、という強迫っぽい状態になっていただろうなとは思う。それによって、連載のとれないA誌を離れて、誘ってくれた(必要としてくれた)B誌に行ったのかもなあ、とは思うんだけど、A誌は前年末に賞を獲った作家をこれからさらに売り出そうと思ってたんじゃないかと思うと、なんでB誌に行ったのか、矢晴よ……という気分になる。 B誌で掲載がなく、ボツを繰り返されたことで古印葵を否定され続ける経験をしてて、すでにうつ状態に陥っていると思う。A誌で連載がとれたけど、自分の漫画を描けているわけでもなく生活のためだけに面白いと思えないものを描き続けることで自分を壊していってしまった感じ。 忘年会で純が「ネーム一発で通るくらいじゃないと連載ついていけない」「命取り」と言っていたのに自身の経験を顧みて全面同意してる矢晴がかわいい。あの話を聞くと、古印葵の新担当がどれだけ仕事できてなかったか、作家の作業量を考えてなかったかが明らかになってしまうのだが、今は大丈夫なんだろうかな? 閑話休題。 矢晴のこれまでの漫画家人生を簡単にまとめると 15歳くらいから漫画投稿を始める 大学入学後、父親の性格が変わり怒りっぽくなる 21歳でA誌デビュー 大学卒業後の帰省で父親に殴られる、実家に帰らなくなる A誌で読切を掲載、単行本を2冊出す 2冊目の単行本が受賞 B誌に移籍。漫画の掲載がなく2年半 A...

事象の理由

 矢晴が「事象には理由がある、理屈を考えよう」みたいなことを言ってからの山渕の『普通の人って寝不足にならない限りこういうこと起こらないんでしょ?』からの矢晴の表情と回想とで、矢晴が何を考えているのかが全くわからないんだけども、それはそれとして。 矢晴は、純への気持ちに侵食されたくなくて曖昧にしたくて酒飲んで、朝になってもベッドから起きずに動けずに昼まで過ごして粗相しちゃったのを、なんだか「自分の知能やらなんやらが低下して自分の身体への認識がなくなっちゃって垂れ流してる」みたいに思っている節がありそうな? と思ったりする。 いやさ、1.5〜2リットルくらいの水分量とアルコールの利尿作用と、夜から昼までの12時間とか考えると、普通にトイレ行かなきゃ限界きてその場で漏らすよな……? としか思えず。ふつうに膀胱ぱんぱんになってて限界きたから開放しちゃっただけで夜尿症というわけでもなく。 動けなかったのも肉体を動かすための筋力低下とかでもなく、二日酔いと純にバレたらどうしようの恐怖ととかからだから、なんかちょっと矢晴が考えてることがよくわからないなあ……と途方にくれる。 事象の理由を考えると、矢晴が失禁しちゃったのは酒飲んで怯えてたから、でしかなくて、その夜に『純のベッドで失禁したらどうしよう……』とか考えてるのもちょっと違うんじゃないの? という気分になる。 矢晴自身は「排尿制御もできないくらいに知能・認知の低下がある、人間としての尊厳すら守れない状態になってる」と思ってるんだろうなぁ、とは思うんだけど。なんかこう、こだわりすぎてる気はしないでもない。そこにこだわってしまうのが矢晴なんだろうな、とは思う。漏らしちゃったは恥ずかしすぎるんだろうけどもね。 そのちょっと前に呻くだけの肉になってたあたりなんかは、アルコール依存からの離脱症状だろうしなあ、と思うと、矢晴が動けなかったという事象にはいろいろな理由があって、それはそれで致し方なし、という感じだし矢晴が「自分は馬鹿になった」と気に病む必要もなし、という感じがする。

天才だもの

 矢晴の天才性が語られて、それを聞いて大興奮している純がとてもかわいい。 きっとこの時の純ったら頭の中がとてもとても気持ちよかったんだろうなあ〜絶頂だったんだろうなあ〜ってのが身体反応にも現れての鼻血とか、ほんとにまあ古印葵大好きだな、純は。 古印葵の漫画の底知れなさの一端が、矢晴の語るキャラクターの作り方というか生み出し方で、漫画のキャラクターが「人間」として存在しているゆえ、純程度では分析できないのだろうな、と思う。 純の分析自体が、大雑把にカテゴライズして、おおまかなディテールを把握するって感じはしないでもない。矢晴はさらに細部の深度がある気がする。 ただ、純は【第5話】『ジャンル分けできないからサブカルにあたるのだろうけど乱暴に括ってそこで思考停止するのはあまりにももったいない…』と考えられる子だから、古印葵にハマっちゃったんだなあ。 純だけがハマってて古印葵を天才だと言ってるってだけじゃなくて、ほんとに古印葵は天才すぎた、やべーって感じなんだけど、アシ連中にはその純の興奮はわからんのよねえ。共感してくれる人がいないのはちょっと純がかわいそう。でも、古印葵を理解できるのは私だけ! みたいに得意になっててもいいよ、純。 純が【第24話】のラストで『古印先生のことは60年かけて読みたいなぁ』と大興奮してるのがとてもかわいい。すでに「古印葵の漫画」ではなく「古印葵本人」にドハマリしてるし、矢晴を60年生かすつもり満々なあたりがとても良い。

矢晴のお仕事

 純に溺愛されることー。 が本業になって欲しい今日このごろ。 本題。 こないだ純にアシスタントになれと迫られてから5日もなんの仕事も振られなかったら、あれは冗談だったのかと思ってしまってもおかしくなさげで、さらにそっから5日くらい後にやっとこ仕事振られて、仕事任されてはりきってる矢晴がかわええのうと思いつつ。 でもねー、「バイトしなーい?」って誘っておきながら10日も放置は矢晴がかわいそす。純の焦らし作戦だったりするかもしれないけれど。 電車に乗って写真撮影に行って、きっと帰ってきたらすぐに写真の加工をしたのだろうなと思うんだけど。 写真の加工に使ったパソコンって、どれ? どこの部屋でやったの!? もう純の仕事部屋に入ったの!? ねえねえ! と気になる。 ノートパソコンやらハイスペックなタブレットやらでリビングで作業してる可能性もありそうだけども。純の仕事部屋に矢晴の作業用机が入ってたらいいのになー。なー。 ついでに、矢晴を外出させている間に純が、矢晴の部屋のクローゼットに電気鍋を仕込み、物置に余分なコタツを仕込んでいたのかもしれないなと思うとまた楽し。 だってこないだ電気毛布探してた時、電気鍋がありそうな雰囲気なかったじゃんよ? と、脱線した。 矢晴は自分からずーっと「絵は描かない」と言っておきながら純に「絵は描かせない(から安心して)」と言われてがっかりしてそーなところが、裏腹すぎてかわいいところだな、と思うのだけど、そのうち撮ってきた資料写真のメモとかでさらっと絵描きそうだし、純に流されて絵描きそうだし、絵を描きそうだなと、期待している。

想像・創造

 自分自身が“直接”体験したもののみが経験に非ず、と思っているので、創作物を読む・観るだとか、他人の体験談を読む・聞くだとかも、十分に経験になりうる、と考えている。 だから多くのインプットをすることで、経験の密度は高められると思っているし、それらから応用して多様に想像することで、キャラクターも物語も創造できる、と思っている。 だから、矢晴の言った『「インプットした情報が不明瞭だとアウトプットも不明瞭なものしか出せなくなる」〜』は真理だな、と思う。ただそれが夢の状況と沿っているのかどうかは疑問の余地がある。 純の言った『経験しないと描けない説は極端な思想だし』というのも同意しかない。 純が矢晴の創作論が聞きたくて『経験しないと創造は生まれないと思う?』と聞き、『絶対に経験値がキャラクター創作力だとした時 なんの反論もないの?』と煽ってるところが好きなんだけど、「反論ないの?」と言われて話しだした割に経験値絶対論に落ち着いちゃった気がするので、いまいち矢晴の長話には乗り切れない。 インプットは重要、それは間違いないけれど、創作者としての想像をひろげて、創造に昇華する、という話だったらよかったな、と思ってしまう。そっちのが私の思想に合致するので、共感・同調しやすくて「一緒〜♪」とはしゃげたのに、矢晴は違うんだなあ……とちょっとしょんもりしてしまう。 ついでについこないだまで「自己とはなんぞや」とか「自己とは他人に作られたもので自分じゃない」的なことを言っていたような気がするから、矢晴の今回の主張の「自己のなかの複数の意識を掘り起こす」ってのが、どうにも、ちょっと、「矢晴がすでに自己を取り戻した〜わ〜い」って方面には行けず。矛盾だとかストーリー上の強引な転換みたいに見えなくもなくて、ちょっと嫌。

インプット・アウトプット

 矢晴のインプット量が膨大で、なおかつそれを的確にアウトプットできる感じがすげえなあ、と毎度舌を巻く。 そしてそれを矢晴はあんまり自覚してないんだろうかなあ、という感じで、聴覚からのインプットに多大な難がありそうで、知覚情報の咀嚼にも難がありそうな山渕さんに、声に出す言葉で長々と説明しているのが、どうよ? みたいな気分にもなり。 やれる人間はやれない人間の気持ちがわからんとですよ。と言いたくなるが、矢晴はもっと視野が広くて配慮に長けた人だと思っていた。 山渕さんは「人生経験」と大雑把にくくって、「若いから無理」という結論にすがりつこうとしてる感じだけれど、単純にインプットと咀嚼が足りてないだけではある。ただ、脳の構造的にインプットと咀嚼が難しいだけで、それなりにインプットされているかもしれない。売れっ子のアシスタントできるほどには絵が描けるし、自分の漫画も描いてるみたいだから。 単純に「人生経験」でくくってしまうと、生きてる年数で勝負が決まるみたいな印象を受けるけれども、密度によって差ができる。 だから純が『経験が少ないならいっぱい調べたり考える時間を他人の100倍持てばいいってことだよ』とまとめたのも正しい。それを矢晴がものすごくにこやかに『100倍とか物理的に無理なこと言うな』『見たものを思い出すだけでいいんだよ』と蹴り飛ばしているのが、矢晴の天賦の才を見せつけやがってコンチクショーな感じ。あんた記憶力良すぎでしょ! そんな記憶力いいのに、自分の漫画のセリフとか覚えてるわけねえとかなによ! ぷんぷん! 純の漫画読んだ時には「似たようなこと描いた覚えがある」って思い出してたでしょ! やっぱりちゃんと覚えてるんじゃないの! ぷんすか。 結局のところ、創作論の話をし始める前に矢晴の言った『「インプットした情報が不明瞭だとアウトプットも不明瞭なものしか出せなくなる」〜』が結論だったな、と思う。

夢の話

 矢晴の見た悪夢。 矢晴自身がわりと見栄っ張りで失敗に多大な不安と恐怖を持つ人って感じがするから、「自分が出来るはずのこと(文字を読む)が出来なくて、衆人環視で失敗し、大勢から非難される夢」なのかな、と思いながら読んでたから、矢晴が山渕への励ましにと夢の話をしたときの夢の解釈にけっこうな違和感がある。 矢晴の説明で「インプットが不明瞭だとアウトプットも不明瞭になる」というのは、その先のキャラクターの作り方の話にも通じる、というか、そっち向けの説明のような気がしてしまうけれども。 ぼんやりとした把握ゆえ、対象がズレてる感じかなーと思うので、よく考えてみる。 山渕の「他人の声に気付けない」話に「似てる」と思い出した『入ってくる情報が処理できない時に起こりえる感覚』と矢晴は言うけれども……。 似てるかなあ……? 似た状況とするなら、夢の方は、「いきなり台本渡されて状況もわからないのに舞台に上げられて台本の文字も読めない文字で書かれてて、なんの説明もされないのに、できないことだけ非難される」みたいな感じのほうが近くなるんじゃないかなあ? と思ってしまうのだけれど、解説求む。 山渕は自分が何をしているのかも把握できず、友人からの忠告も聞こえず聞こえていても内容を把握できておらず、自分の行動が他者に及ぼす影響に気づかず知らずで、「なにもしていないのに突然怒られる」事が起こってから、何があったのかを伝聞で知る、みたいな感じかな、と思うので。 その後の話は「状況把握ができるかどうか」の話に寄ってて、なんか違うよなあ……? と思ってしまう。アドバイスも確実に無理めな感じで、山渕がかわいそうになるんだけれど。山渕、あの矢晴の長話をちゃんと聞いててえらいな。 その後、矢晴が『他人を励ましそうとして分かったふりをした馬鹿なことをした回答も間違えた』と盛大に反省しているから、やっぱり夢の話と山渕の話は似てないのかもな、とも思う。

予想遊び

 忘年会で純たちがやっていた映画の展開予想遊びはなかなか楽しそうだな、とは思う。 とはいえ、あの人数で「誰も見たことがない映画」を見つけるのはなかなか骨が折れるのではないかと思ってしまう。それなりに話題の映画、面白い映画は見てるんじゃ……? と考えると、話題にもならない面白くない映画か、話題にならなかったけれど面白い映画になりそうな。 どんな映画を観ていたのかはちょっと気になる。犬の生死を気にするならホラーかな? 止血したり、バールで解決するんならアクションかな? ゾンビ物だったりするかもしれない。 純は何でも爆破で解決したいタイプのようで論外だけど、新山くんは序盤に登場したものにも注意を払っていて、けっこう見所があるんじゃないかと思ったりした。 私自身は一旦停止しながら考えるとかはしなくて、見ながらこの後こうなるだろうなあ〜とぼんやり考えている感じだけれど、展開の予想は当たることが多いけれど外れることもある、という感じ。 予想した展開で納得することもあるし、予想外の展開で意表を突かれることもある。どちらも楽しい。 映画やら漫画やら小説やら、基本的には伏線というものがあって、視聴者・読者に先の展開を考えさせて、先の展開のヒントを散りばめておくのがセオリーなのだから、それなりにじっくり見てれば先の展開は予想できるようになっているものだと思うのだけれども。 たまに、「誰も予測できない展開」と伏線すべてほっぽって、いきなり最後に登場したもので強引に物語を解決して作者だけが悦に入ってるようなものもある気がするんだけれども、それはあまりにも視聴者・読者への裏切りに満ちていて、好きではないなあ、と思う。

写真

 矢晴が写真を撮る仕事を任されて師走の街へとひとりで電車移動していたのが、元気になってよかったなあ! と感慨深く。 純の指示書のざっくりめの絵から、実際の景色を写真に撮った場合の画がわかっている、ってあたりの空間認識能力もすごいんだけど。ほんとに写真上手だったんだなあ〜と。 そこらへんも分かってて純はあの指示を出したのかしら? と思うと、純もまたすごい。 さらっと『フォトショで歪みを取る』とかクリスタ以外のソフトを使うように指示されてるのが、大丈夫か? みたいな気もしてしまうけれど、矢晴は普通に扱えそう。 展望台のある駅がどこなのかはわからないけれど、撮影する予定のビル群で考えると割と都市部かな? と思える。人が多そうなイメージがあるけれど、電車の中で矢晴はポツンとしてたのはちょっと心細い感じの心象だったのかなー? 三脚とカメラと担いで移動できるだけ体力ついたんだな、とか。警官に注意されても対応できるくらいシャッキリしてるんだな、とか、あっちゃこっちゃと移動してがんばる矢晴がとてもかわいい。 矢晴の撮った写真を受け取った3Dモデラーのアシスタントから「写真が的確でモデルが作りやすかったですよ」とか褒められて欲しい。それで矢晴が褒められて大喜びしてる純が見たいわ。

忘年会

 純は売れっ子になってアシスタント雇用するようになってから毎年忘年会はしてるのかなー? と考えてみる。 連載期間はまだ4年ほど、1年目はまだそんなに売れに売れてるって感じではないから仲間内で忘年会兼冬コミの打ち上げみたいなことはしてたかもしれない。 2年目からはアシスタント雇用してるかもしれない。謝恩会にみんなで参加したあと、予約しておいたいいお店で二次会兼忘年会みたいなことはしてたかもしれない。 4年目の今年は、純が矢晴のために電気毛布を探してたときにたくさん出てきたフライパンを忘年会の景品に〜という発言があるから、もともと忘年会は企画されてたと思うけれど、謝恩会を欠席にしたから別日でとアシスタントを自宅に招いての忘年会。 「1週間後にうちで忘年会をすることになった」と「1週間前にいい肉をたくさんもらったからみんなを呼んだ」と。謝恩会予定の日あたりにいい肉が届き、天気の都合で謝恩会を欠席することになったから別日での忘年会にするけれどいい肉がたくさんあるから自宅での開催にするとして、料理人を呼ぼうと思ったけど1週間前じゃ無理だったからみんなで協力して料理することにした、という感じなんだろうな。 純が自宅にアシスタントを招き入れたのはこれが初めてなのかどうなのかはよくわからんが。 以前の間取りのときにはコタツが大きかったから、純が寝転がるのにもいいサイズだけど、そこそこの人数でちょくちょく集まるためのものかなーとかも考えてた。間取りが変わってコタツがちっちゃくなってしまって、余分にコタツ買ってあってよかったーとかなんとか言ってるあたり、これまでこの家に人を招いたことがないんじゃないか疑惑を感じてしまうようになってしまった……。 いやいや、コタツを出してない時期に招いてる可能性はあるけれど……、いやいやいや……、と思考がとっちらかる。 忘年会準備を純がしてなかったことで、矢晴が手伝いに駆り出されているのもいい。忘年会の話を聞いた直後に部屋に籠もろうとした矢晴を見て対策を練ったのだろうかな、純。 前々から準備してたら忘年会が近いことに矢晴が緊張していたかもしれないし? ぜひとも忘年会に参加させたかったのだろうかな? 人と会わせたかったのかいい肉を美味しい状態で食べさせたかったのかは謎だけれど。 いい肉の調理法はすき焼きなのか鍋なのか。表紙はすき焼きっぽいけれど、す...

創作論

 創作論は語るのも聞く(読む)のも好きだけれども。 売れるための創作論(方法論)と、表現のための創作論と、いくつか種類はあるかと思う。 矢晴は純の語る創作論を「売れるための」と考えながら聞いてた節があって、『それを全部やったところで作った作品(もの)がベストセラーになるかっていったら――』『全然そうじゃないんだよな』と若干冷めた目で見てる。 『頭で分かってもできはしないことの方がこの世には多いんだよな』と考えてる人があんなこと言うかね……と頭抱えたくなるんだけど。 各作家の表現のための創作論がバチッとハマって出来た作品が多くの人に「これはすごい!」と受け入れられたら売れるだけだから、そもそも「売れるための」とか「これをすれば売れる」とかってのはないんじゃないかな、とは思う。 ただまあ、人気の出やすいキャラクターのテンプレ、的なものはあるなあ、と思う。(ただ、右も左もそんなキャラで溢れてて没個性の気味もある) 矢晴の語るキャラクターの作り方、ってのは常人には真似できそうにないし、「人気の出るキャラクターの作り方」とかが知りたそうな純のアシスタントたちには刺さらない。 正反対の特性を持ったキャラクターをペアで用意する、ってのは、純の言った『キャラ同士の差異をどんどん作って〜』『キャラ同士に思考の差異があり〜』にも近い話になるかな、と思うんだけど。 矢晴の話でアシスタントたちにも出来そうな実用的な部分は「正反対の人格をキャラクターの雛形にする」あたりから「ストーリー上の役割に応じたパラメータ」「性格」「過去」「信条」「未来」「個性」あたりまでで、純もそこでまとめようとしてたのもわかる。 よく語られる創作論では、「キャラクターの履歴書をつくる」とか「キャラクターの年表をつくる」とか、そのキャラがどういう経験をしてきてこの性格になったのかを考える、みたいなところ。 矢晴が言っていたほど深く深く作り込んであるキャラクターってのがこの世の創作物のなかにどれほどいるかはわかんないけれども、純はそんな古印葵の生み出したキャラクターの奥深さに心掴まれてて、それを生み出した古印葵に心酔してるわけだ、と納得してしまう。 このあと、純が矢晴の語ったキャラクターの作り方をがんばって自分のものにして「最近の望海可純の漫画、人物造形が深くなってますます面白くなった」とか言われるようになった...

■【売れうつ】の二次創作(51)(小説)

 書きかけのものが増えてしまっている中、ふわっと浮かんでささっとまとまったので。 望海可純の元アシスタント同士の会話。 ■

液タブ

 矢晴は液タブ派ですか。と謎の感慨。 純は板タブ派だけど、矢晴用には液タブと板タブとどっちを用意してくれるのかなーと考えてみたりした。 姿勢やら視力やらの方面で考えると、純と同じ環境を作るのが良さそうではあるけど、慣れた環境のほうがいいよね〜って高い液タブを買い与えそうな気もしてしまう。 高い液タブ買おうとしてる純を慌てて制止して、純のお下がりをもらうことでおさめようとする矢晴とかいてもいいなと思ったりもする。 矢晴がデジタルに移行したのはいつくらいかしら〜? というのも気になったりする。2冊目の単行本が賞を獲ったその賞金でえいやっと設備投資したとかだったりするかな? どうかな? でも矢晴の単行本、思ってたより売れてるから、普通に単行本の印税入ったときに設備整えたかも〜とも思える。 1冊目の単行本の印税で設備整えてたら2冊目の単行本ではデジタル移行の痕跡とか見えそうで、重度の古印葵オタクの純はアナログとデジタルの線の違いとかも把握してそうな気がする。 B誌にいた間、デジタルで作業してたんだったらお金なくて電気も止められるようになってって生活も作業も出来ずで散々だったんだなぁ……。 液タブを売り払ったのは、「もう絵を描かないから処分しよう」という感じだったのかどうか、と考えると、貧乏極めて金目の家財を売り払うついでに、だったんじゃないかなー? とか考える。

続・純のアシスタント

 「望海組」のメンバーひとりも残ってないやんけー! と、早々に打ち砕かれたこの気持ち。 作者さんのブログで【第24話】の解説がされていて、忘年会参加のアシスタントの名前も判明したのは良かったけれど、前に名前の出てたアシスタントひとりも残ってなさげでけっこうなショックを受けたりもした。 ももせさんくらいは残っててほしかった……かも。 いやいやいや、みんな漫画家デビューしたりして巣立っていったのかもしれないし。さすがにあの一件で純が全員解雇したとかなんてこたーなかろ……? どうだ……? 純、やったんか……? とドキドキもしてみたり。 木戸は解雇してヨシってくらいに純に失礼千万だったからいいけども。 今回の忘年会メンバーの、「あらやま(新山)」が、『前の店は良すぎてちょっと緊張しましたよね』と言っているから「去年の忘年会の店」だったり? とか考えてみると、新山は2年くらいは純のアシやってそうな? 他のメンバーがいつからなのかはわかんないけど、そんなに長くいる感じはない……? どうだ……? と情報が少なすぎて考えが及ばないけれど、そもそも純が売れっ子になってからまだ数年だわ。 連載序盤から手伝ってた「望海組」のメンバーをあの1件で全員解雇して、かなり売れてきたことだしと改めてアシスタント雇用してたりする感じかなー? どうかなー? 同居1ヶ月目のあの夜にベッドの中で「作業通話で……ちゃんが……」とかなんとか話題にしてた「ナントカちゃん」はどの子なの!? ねえ! という新たな疑問を持ちつつ。

純のアシスタント

 8人いるらしいアシスタント。【第24話】で5人が顔出ししたわけだけども、どれが誰やら。 「望海組」 ももせ 木戸 鵜飼 猿田 あらやま 山渕 (他、2名) で、プロット組まずにネーム描いちゃう「あらやま」、周囲が見えてなくて生きづらそうな「山渕」は顔も名前も一致するわけだけども、ほかがわからない。 キャプションによると、純は年下のアシにはタメ口、年上のアシには敬語、ということだから、「木戸」は木戸ちゃんと呼んだりけっこう気安い感じではあったから年下、「ももせ」には敬語っぽい雰囲気があったから年上? という推測は成り立つんだけど、ももせさん若そうなイメージと新人っぽい雰囲気あったからまだ馴染んでないから敬語っぽい感じ? とか勝手に考えてた。どうなんだろうかな? でも、ももせさん、純の同人時代も知ってる感じだからよくわからんのよね。 「あらやま」と名前わかんない黒髪太眉の男子には純はタメ口だから同年か年下。ロン毛白目の女子には敬語だから年上、「山渕」は明らか年下な感じで、トーン髪の女子は純と双方向でしゃべってないからよくわからない。年上かも? 純が26歳で若いからアシスタントも26歳前後、年かさでも30歳前くらいの子が集まってるのかなー? とは思える。あまり年上過ぎても扱いにくそうだし。 とはいえどれが誰やら。黒髪太眉の男子は特徴的なしゃべり方だから「木戸」でも「ももせ」でもない。ということだけはわかる。 「山渕」の『私の人生経験が少ないせいですよね?』という確認は、そうだ、と言われればそれを大義名分にして「私の人生経験が少ないからキャラが作れません」っていう言い訳にしそうな性格だなーとは思われ。話しぶりとかその内容からも「いつも自分だけよくわからないことで怒られてて助けてももらえない」意識が強めに思えるし。でもそんな話しぶりの人間に矢晴の語り口調はムズいって……としか思えん。(けど山渕さんが理解できるくらいに噛み砕くとページ数が倍増しそう……?) あとやっぱり「男は色盲で絵が下手」という発言に至った思考回路が謎い。尊敬するイラストレーターが20人いるとして、8割が男として(16人)そのうち5%が色盲だったとしても1人いるかいないかだし? 尊敬するというからには絵がうまいんだろうなと思うと、どういう思考経路でそこに至ったのか。ついでにお前の雇い主、男ぞ? みた...

古印葵が凄すぎた

 矢晴の創作論、ぶち怖え……なんて恐ろしい子なのかしら。 という感じで、紛れもなく天才。そりゃあ純程度の子には底が知れない。 キャラクターの構築論としては、純も矢晴も似たようなことをしてる感じではあるけれど、矢晴はさらにキャラクターに深みをもたせる。純が止まっている段階から数段飛ばしで駆け上がってる感じはする。 矢晴は『すみません私の説明じゃわかりにくいですよね……』と言うけれども、内容が深すぎて高尚すぎてアシ連中はついてこれないだけで説明が下手というわけでもない。矢晴なら相手の知的レベルに合わせてもっとわかりやすく説明できそうではあるけれど。 とはいえ、噛み砕いてわかりやすく言ったところで内容が深すぎてついていけない。 モデルを決めてキャラを作る方法にしたって数百人分のデータ入れるとか、脳みそ沸いてんの? とか言いたくなる。山渕さんがかわいそう。 周りが見えてない、人間把握が出来てない・出来そうにない人間に対して、「あらゆる人間覚えておいて記憶から引き出せ」は乱暴すぎて非情。むっちゃ軽く『大丈夫ですよ』って出来る人間の傲慢さが……キッツ。 純が万能で売れっ子だからって「そんなことひとつもできない」とか呻いてた人間の言うことじゃねえよ……。怖えよ、矢晴。 そんな矢晴の凄さ加減がわかっちゃう純がずっと興奮状態なのが面白いところだけれども。身長ある子が立ち上がってるからアシ連中にそこまで顔見られてなくてよかったよねー。 純が『経験が少ないならいっぱい調べたり考える時間を他人の100倍持てばいいってことだよ』とまとめたところで矢晴がにこやかに『100倍とか物理的に無理なこと言うな』『見たものを思い出すだけでいいんだよ』と言うのがまた天才すぎて……。凡人、そんなに記憶力よくない。思い出せてもせいぜい数十人が限度ちゃう? 純が凄すぎる古印葵に興奮しすぎて鼻血でちゃうあたり、とてもかわいらしいけれど。いやもういっそそこは勃起してくれ、とか思っちゃうけど、さすがにアシ連中の前でテント張ってたら「うちの先生、変態……」ってなっちゃうかー。なっちゃうなー。 古印葵は天才で凄いんだけど、『なにされてた方です?』に『コンビニのレジ打ちとかしてました』って答えてるから、アシ連中からは矢晴の話はゴミ箱行きにされた感じもあり。仕方ないねー、という感じはとてもする。 アシ連中が「福田矢晴...

同居カレンダー(追加・暫定

 【第24話】をふまえて同居カレンダーを追記。 とはいえ、確定している日付がないので2〜3日のズレがありそうな年末。 女性陣との会食は17日で確定しているけれど、夕方の散歩でアシになれと言われたのが何日なのか、でずいぶんと変わりそう。 現状、数日後の20日あたり、で考えたけれど謝恩会がクリスマスイブとか鬼畜の所業では……? という気分になったので、会食の翌日が散歩かもしれない。そうすると、全体が2日ずつ前倒しになって、矢晴が純に謝恩会の話を聞いた翌日がクリスマスイブになってふたりでラブラブのクリスマスを過ごせそう。そのほうがいいな、と思う。 あと純のアシ連中は冬コミは行かんのか……? という気にもなったり。忘年会は夜だから冬コミの後に来る、とかはできるだろうけども。冬コミ直前日なのか、当日なのかも気になってきた。 2021年 11月 日 月 火 水 木 金 土 1 2 3 4 5 6 ※編集部にて、小説の挿絵の仕事に古印葵を推挙する ※秋の終わり、1年以上疎遠だった担当から連絡が来る 編集部で会う。散歩。喫茶店でサイン。ミント色の鉄柵。夕食に居酒屋。矢晴の家に送り届けたらゴミ屋敷 純が徹夜で掃除して同居を迫る。矢晴を怯えさせて帰る。矢晴バイト無断欠勤(5回目) 矢晴バイトをクビになる。純の再訪。風呂を借りる。「おかえり」「ただいま」 望海可純が四階をやりこめる。その週の会議で後輩から四階が集中砲火 ・2・5・ ・2・3・4 ・6・13・ ・4・6・7 ・13・ ・7・8 ・13・ 7 8 9 10 11 12 13 同居1日目。引っ越し当日。ポン酢茶漬け。 「こういう幸せを私にくれたのはあなただけ」。睡眠薬を多めに飲んだ。 同居2日目。財布を預ける。みりんを飲む 同居3日目。日中仕事、夜間療養計画。矢晴の病院の予約は3週間後 会議から3日後、四階が若い編集から被害届を出されて退職勧奨を受ける。四階が辞表を出す。若手が結束し古参編集にクーデターを起こす ・8・9 ・13・ ・10・13・ ・10・13・ 14 15 16 17 18 19 20 同居4日目。マウスウォッシュ。「背中に目はついていない」。乾燥機から出したばかりの布団にくるまれ夜の隅から 同居5日目。実家に送る献本を詰める。純のネームを読む 「まだ古印葵は死んでない」 同居6日目。ジョギング、布団...