忘れる
【第1話】『そしてみんなすぐに忘れる』『まあ漫画なんてただの娯楽だし』『私だって観て楽しんだのにタイトルを思いだせない映画が山ほどある そりゃそうだ』
年々、流行の消費ペースも早くなり、一瞬話題になってすぐに終わる、忘れられるということが多くなっているように思う。
古印葵の場合は、流行の消費とはまた違うのだけど。
短編集を2冊出して、小さな賞をとれて、多少は話題になって、とはいえ、そこまで人気が出たわけでもなく売れたわけでもなく。
その後、B誌に移ってしまって姿を消した状態になってしまっているから、露出がなければ忘れるのは容易いことで。忘れ去られるに足る状況を自ら招いてしまったように思う。
せっかく小さいとは言え賞を獲った作家を手放してしまったA誌もどうかとは思うのよ? むしろ古印葵を売り出すのにこれからじゃない? 賞獲って、それを看板にして待望の連載開始! みたいに持って行きたかったところじゃないの? と思うのだけど。
その当時のA誌編集部の古印葵への対応を知りたい……。作家の意志が固いから泣く泣く手放したのかどうか……。そしてまた、古印葵がなぜにB誌に移ったのか、移りたくなったのかの理由が知りたい。
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