ぼっち
純は大きい家に一人ぼっちで住んでたけれど。社交性はあるし、友達多いし、アシスタントいるし。
仕事中はアシスタントのライングループだとかグループ通話しながらとかで、おしゃべりしながら作業してる。
打ち合わせに編集部に出かければ、楽しく会話して、他の編集部員にも挨拶して、時間の都合で担当と食事にでかける。
プライベートの時間は、ソファーで横になってくつろいで、スナック食べながら友達とビデオ通話することもある。(矢晴がいなかったら友達と食事とか夜遊びとかしてるのかもなあ、と思えるけど、どうだろ)
家族には献本とお菓子とか送るくらいしかまだ出てきてないけど、そういう交流がある程度には良好な関係。
純は「大きい家に一人ぼっちで暮らしてる」けど「孤独」じゃない。
矢晴は、ゴミ屋敷にしてしまった狭いアパートで一人ぼっちで暮らしてた。
漫画が描けなくなって編集部とも連絡取らなくなって。
もともと仲の悪かった家族とは険悪な状態になって。お姉さんもいるけど何年も連絡とってなくて。
7年付き合った彼女とも連絡を取らなくなって。
矢晴は「近しい人、親しい人がまったくいなくて」「孤独」になってた。
今は、純が『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』って矢晴に言ったことから、矢晴は純といることで孤独ではなくなったけど、矢晴の世界には純しかいない。
純の世界には矢晴以外に友達とかたくさんいて、矢晴は純が他所を向いたら孤独に戻っちゃうし、今たぶん、純の世界にも矢晴しかいない状態になってほしいと、潜在的に思っちゃってる気がする。
【第12話】の表紙が、「矢晴の世界に純しかいない」ってのをあらわしてるなあと、しみじみ眺めながら思う。
『きっと私みたいなのが家にたくさんいたら純が話を聞いてくれる時間はなくなるのだろうな』って思ってるところと、「食卓での純の話と、純が通話してるのが聞こえてくるところを思い出してるシーン」が、切ないなあと、うるっときちゃうんだけども。
これは矢晴の独占欲っていうのかなあ? 純に依存してるから純が離れる可能性に恐怖してる感じかなあ?
今回は純でいっぱいになってく自分への恐怖から逃げ出しちゃってお酒買ってってなったけど、これが純の気を引くためになにかしらするようになったらヤバそうだなあとは思って。
純が好きなのは「古印葵」だから古印葵になればいい、ってのが動機で漫画を描き始めたとかになったら、ますますドツボに嵌りそうな気もして。
こんなに純に満たされちゃってるのに、ぼっちには戻れないよなあ。
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