好きと嫌いと無関心

 「好きの反対は無関心」とはよく言われることで。

純は古印葵が好き。だから、矢晴は【第4話】で純に対して『正直に言います 私は純さんの漫画 読んでないです 私はあなたに無関心です』って言ったわけで。自分自身に対して興味を持ってくれない人間に対しては、人は興味を持たないだろうから、興味を失わせようという意図があったかと思うんだけども、純には関係のないことで。

【第4話】のこのシーンは矢晴の言葉をしっかり聞いてて、順番に対応して話していくところが好きだなあと思っている。


「好き」「嫌い」「無関心(興味がない)」と並べると、「好き」から「嫌い」へは感情のグラデーションがあって、「無関心」には感情がない。「好き」の反対は「無関心」だろうけど、「嫌い」の反対も「無関心」。だから、私は「好きじゃないもの・嫌いかもしれないもの」のことも考え続けちゃうんだよなあーと、思ってる。

矢晴にとって望海可純の漫画は「読んでないから好きか嫌いかもわからない」「無関心だから読まないわけじゃなくて、漫画全般読んでなかったから読んでない」「過去に読んだ分だけで言えば、望海可純は漫画がうまい」あたりかな? 漫画が好きな人間の言う「漫画がうまい」って「相当好き」みたいには思えるんだけど…?

これから先、矢晴が純の漫画読むことあるのかなー? と期待するんだけど、粗相して洗われた後、ソファーに横になってて目の前のテーブルの上に純の漫画が置いてある(付箋のついた3巻が置いてあるから純は今描いてるあたりの伏線にしようとしてるのかもしれない、と推理してみる)から、その場で何気なく手にとって読み始めたりするのかな…? どうだろな…? と、これまた期待してしまう。

矢晴が「純の漫画は面白い」とか「純の漫画は好き」とか言ったら、純は自分の漫画が好きになれるかもしれない。


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