作品が好きか、その人が好きか
というのは、たしかに重要なところだなあと。
たまたま読んでる別作品のなかで「自分の作品とは正反対の作品に惚れて、作品と本人とのギャップに興味を持って、付き合って結婚したけど、お互いに相手の作品にしか興味がなくて、離婚した」というエピソードがあって。なんでも自分が今一番好きなものの話に引き寄せて考えてしまう癖があるので、このエピソードを【売れうつ】で考えてみると。
純は、たしかに「古印葵の漫画」に惚れてて、でも矢晴のことはどうなんだろう……? くらいのところがある。
矢晴は、望海可純の漫画が好きかどうか謎で、純には今依存だか恋だかわからん感じに惹かれてて。
現状だと、先のエピソードのようなことにはならない……かな?
でもこの先、望海可純の漫画のことが好きになったら……? と考えてみても、矢晴にとっては、上薗純が先にあって、望海可純の漫画は純のついでみたいになりそうかな。
矢晴が純に恋したとして、一番のライバルが自分の漫画になるんだなぁ……と思った次第。矢晴の恋が茨の道に……。
「作品は好きだけど、その作家には興味ない(嫌い)」とか「その人自身は好きだけど、作品はどうでもいい(嫌い)」とかあって。「作品もその人も大好き」というのが一番いいんだろうけども、「作家の人間性を知って作品が嫌いになる」という事例もあるだろうし。だから矢晴は【第4話】で『私のこと知れば知るほど幻滅すると思います』『だから過干渉っていうんですか? やめた方がいいですよ』と言ったわけで。
結局のところ、純は、矢晴がどんな人間だったとしても古印葵の漫画に対する評価は変わらん感じでよかったなと思うけど、矢晴のことどう思ってるんだろ……?
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