優先順位
【第12話】で、矢晴が「純のなかで自分は多くの“好きな人”のうちの一人に過ぎない」と知ってか気づいてか思い込んでか、自分のなかの純の存在がどれだけ大きくなってるか、心を占めているかに気づいて、怖くなって逃げて、というのが、切ない辛い。そして赤面と泣き顔がかわいい。
で。それで。
【第6話】の私があまり好んでない挿話の『絶望してる時に自分を優先順位の一位にしてくれない人間しか周りにいなかったらどうなるか知ってるか?』が効いてきてる気がするんだけども。
純は! また! 同じ轍を! 踏んで! と怒りたくなるんだけども。
矢晴が心開いてきたのに、『私は大きい家に好きな人を集めて一緒に暮らすのが夢なんだ!』とか『仲のいい友達が中年になっても生活に困ってたら一緒に住みたいし』って、「矢晴が特別だから一緒に住んで世話をしたい」わけじゃない的なことを言ってしまうから、『自分の価値がすごく下がった気分になるのはなんでだ?』って矢晴が落ち込んで。
矢晴は純が「古印先生好き好きオーラ」バシバシ出してるから、「自分を一番認めてくれる・一番大事にしてくれる人」って思って、心開きかけてただろうし、純に馴染んできてただろうし、って思うのに、別に純にとっては「好きな人の一人」ってだけだった、って知っちゃうのは辛いよー。「優先順位の一位じゃない」んだもの。
たぶん、最初の「夢なんだ!」のあとに、「だから、一番大好きな古印先生が一緒に暮らしてくれて嬉しい!」とか言ってたら、もうちょっと違っただろうに……と思っちゃうんだけど、言わないよねえ……。
【第7話】の『ルームシェアで暮らすの夢なんですよ』ってのが、矢晴を籠絡するための嘘じゃないとは思ってたけど、方便だとは思ってたのに……。
ううう。
矢晴だけ大事にしてほしいようぅ……。
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