朝の純

 ふわっと書きたいことが思い浮かぶものの、多少なりまとまった考えになる前に霧散してしまって、なにを考えていたっけか……と途方に暮れることばかりになってきたこの頃。

同居1ヶ月目の夜を超えた朝の純は、結局のところ、矢晴だけがぶちまけて、矢晴だけが勝手に整理ついてたんじゃないかなあ? と思えるくらいに、スキンシップはいつもどおりだし、前日夜に『我欲に走って言葉をほしがって君を傷つけた』という反省はどこへやら『ね私達の関係ってなんだと思う?』と矢晴に言葉にさせようとしていたり……。お前って奴は……と思ってしまうが、そんな一晩寝たらすべて忘れるくらいの純の明るさに矢晴は救われているのかもしれないな……、と思ったりもする。

「なんだと思う?」って矢晴にだけ問うってのが、ズルいんだよ、純は〜〜〜〜。と暴れたくなるのだけど。矢晴の答えによって関係性を調整しようとしてるようにしか思えんし。純は今のふたりの関係をなんだと思ってるんだってばよ! 教えてくれ! って気分になる。


矢晴と暮らしているときの純は前日になにがあっても翌日になればケロッとしている感じがするのだけど、もともとそういう性格なのかしら? と考えると、わりとしっかり根に持つタイプというか、ずるずる引きずるタイプのような気もする。そうでなけりゃ古印葵への6年近い執着にならないんじゃないか……と思えて。一晩寝たら忘れる事柄といつまでも忘れない事柄とで区分がはっきりしているのだろうかな、とも思える。

死にたい気持ちで満載だった矢晴を同居してたった1ヶ月で生きてて良かったの境地に引き上げた純の手腕よ……と感心したりもするけれど、純を好きになった矢晴が勝手に浮上してきただけかしらん……? とも思える。でもやっぱり純が『私は君を見捨てない』って言ったのがよかったんだろうな。


矢晴のベッドのマットレスが使えなくなっての純と一緒に寝るだけど、この後、矢晴のベッドのマットレスを新調するのかしないのか。これからもずっと矢晴と純は一緒に寝るのか寝ないのか、気になるなぁ。


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