他力本願
純が矢晴を助けたいと思ったり祈ったりする心は、阿弥陀仏が衆生を救いたいと願う他力本願と同じようなものなのだなあ、とふわっと考えた。
とはいえ、純は不特定多数の衆生を助けたいわけではなくて、矢晴限定、もしくは自分の好きな人限定だから、「排他的で残酷になる」とあまり考えたくない事柄になってしまうのかな、と思う。
矢晴にとっては、純に助けられる唯一の存在になっていることが、純の下心を疑う状況になるんだろうけども、【第12話】で純が好きな人を集めて暮らすのが夢と話してるときに『きっと私みたいなのが家にたくさんいたら純が話を聞いてくれる時間はなくなるのだろうな』と、純と一緒にいたい気持ちとか純を独占したい気持ちがわいてきてて。
純がなんで矢晴を家に住まわせてるのかを確認したかったのが同居1ヶ月目の夜になるのだろうけども。
【第17話】で『私は君を見捨てない』って純の言質とれたのが矢晴にとって一番の収穫であろうかな、と思う。けども、純を独占できる特別な関係になれたわけでもないんだよなあ、みたいには思う。
お前たちの関係は結局のところなんなんだ。気になる!
純にとっても、生涯一緒にいられる相手、としての特別な関係を望んでいる気はするんだけども。でも、ここで“恋人”関係になったとしても、純の欲情問題がどうなるかによって、矢晴は性的な接触がないことに不満を持ちそうな、気もするんだけど、矢晴は襲われたくない子だからないほうがいいのかもしれないし、襲いたい子なのかもしれないし。わかんないな、矢晴も。
と、変なところに向かったまま終わる。
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