クローゼット

 【第9話】で矢晴の部屋のクローゼットの説明をしていた純は『矢晴さんの部屋は物置にしてた客室でして』『クローゼットがすでにモノでギチギチですみません』と言い、通販で買ったまま開けてない、高圧洗浄機とダインソのなにかと筋トレグッズとスチーム系調理器具と電気調理鍋的なものがそれぞれ3、4個などと言っていた。

【第18話】では1年前に買った電気毛布を探すために、クローゼットの中身を出しまくっている。フライパンやらドライヤーやら、それぞれ数個出てくるし、うるおいドライヤーと同じ箱にシェーバーも見え、それぞれの家電を開けてないというよりも、複数なにかを買って同梱されて届いた箱を開けもせずに詰め込んでいるだけじゃないか……と思うと、純は金が湯水のようにわいてくる生活になってしまったばかりに「買う」という行為のみに快楽を見出し、買ったものには興味のない買い物依存症的な感じに見えてしまうのだけど、どうなんだ……、とドキドキしてくる。

でも、日付が変わるまで仕事してたらしいおかしなテンションの純を見てると、深夜テンションで通販かまして、届いたときには興味がないとか今は使わないとか普通にありそうには思える。

ほんとに物置にしてたからクローゼットがギチギチであったのか、矢晴を部屋に住まわせるのに自殺防止でクローゼットを埋めていたのか、それもよくわかんなくなっちゃったな、という気分。

電気毛布使ってる矢晴はほんと幸せそうでかわいいけども。

あれだけ物を出しまくった矢晴の部屋、そのまますぐに箱を戻したとも思えないから、しばらくそのまま出しっぱなしなら、矢晴の部屋を今後も使えない理由(純の寝室で寝る理由)にはなるなあ、とニマニマする。


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