これから

 現実の日付を考えると、矢晴は今、漫画を描いている頃で、あと1ヶ月かそこらくらいで完成した漫画を純に読ませている頃なんだよなあ、と思う。始まった当初はそこそこ未来の話だったのが、今現在でまだあのふたりの生活は同居1ヶ月目の、去年の12月12日の朝、というけっこう過去の話になってしまった。

同居してからまだたったの1ヶ月なんだよ、と思うと、矢晴が純と出会ってから、同居してから、前向きな気持ちになるまで、ものすごいスピードな気がする。あれが前向きなのかどうかも怪しいのかもしれないけれど。いやいや、生きてて良かったって思えるのは前向きだろ? と脳内会議が始まる。

同居6日目であの笑顔が出たというのもすごいスピードだわよね、とも思うんだけど。こんな笑顔がたくさん見たいって思ってる純は、矢晴にしっかり恋してるでしょうがよ! って思う。全開の笑顔なのに、さめざめと泣くような姿勢で蟲が体内に浸透するような骨はいったいなんなのさ、と毎度思いつつ。

これからの矢晴は純に甘えることに抵抗がなくなるのかどうか。気になっている。自分から純の肩を抱く、というスキンシップができるようになったのだから、それなりに心を開いているというのか、親しく思えるようになったというのか、なんなんだろうな。

純にべったべたに甘えてる矢晴と、それが嬉しい純とか見たいんだけど。お前たち、それはもう恋人同士のあれそれではないのか、とか思って萌え転がりたい。

作中、今が12月の中旬になるから、これからの行事的なことを考えると、純は今たぶん年末進行中かしら? とは思える。矢晴が純にべったりしたいのに純は仕事部屋にこもってるから矢晴が拗ねちゃったりしてもかわいかろうに。ふたりで過ごすクリスマスはどんなかなーとか、純が謝恩会に行ってる間の矢晴は留守番なのかなーとか。正月が近くなったら矢晴は純に、実家に帰らないのかどうか聞きそうだから、そこで純の実家が現状どんななのかわかるかなあ? と期待してたりする。

矢晴が自分から漫画を描きたいって言い出すのか、純が描いてみる?って働きかけるのかも気になる。そこらへんに到達するまでにはまだ数話かかるんじゃないかなと思うけど。

ふたりの生活のすべてが見たいーーー。


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