【感想】第9話 再現・クリエイト
\祝/ 100記事目!
おおまかに末尾が0になる記事で感想を書くようにしつつ、途中、ちょっと詰めたりしたら、100記事目で一番好きなシーンの入ってるエピソードの感想が書けることになり。ばんざい。
さて、本題。
いよいよ純の家に矢晴が引っ越してきて同居開始のエピソード。
まずは表紙。矢晴の部屋の原状回復費用の請求書だか見積もりだかを見ている純の思考が描かれる。『かわいい顔して』と小悪魔な矢晴を想起してるが、この『かわいい顔して』が常套句であるのか、本気で好みの顔で矢晴がかわいいと思っているのか…は謎だけども、矢晴はかわいい。
本編。純の家に引っ越してきて疲れて動けなくなっている矢晴に純が家のことを説明する。純の説明に矢晴は内心でツッコミをいれる感じで進行。
食事について。同居しているロボット掃除機について。矢晴の部屋に置いた小さい冷蔵庫について。矢晴は説明を受けながら酒のことしか考えてないけど、「酒を飲んじゃダメ」って思い込んでる感じがするのは「純がお酒を飲まない」からなのかな?
お風呂が沸いて、純に引きずられロボット掃除機たちに押されてお風呂に連行される矢晴がかわいい。脱がされそうになるまで身を任せてる矢晴だけども、そのままにしてたら純が一緒にお風呂入ってそうな雰囲気だなーとは思う。
お風呂上がりに、ぴったりサイズのパジャマを用意してる純がかわいい。矢晴がボタンをかけちがってしまうのはうつの症状かアル中の症状かただのドジっ子か。矢晴の人生がボタンの掛け違いでこうなった的な比喩表現だったりするのかな?
お風呂のリモコンに表示されてるのが23時で矢晴がお風呂を出たのが30分後。その後に純がお風呂入ってるから矢晴の部屋で話してたのは0時過ぎって考えると、けっこう夜更しになってるのでは? という気がするけども。
矢晴の部屋でクローゼットの説明をする純。特に疑いもしない矢晴。矢晴のボタンの掛け違いを直そうとする純。お風呂で脱がされそうになり、寝室で脱がされそうになり。サービスシーンかな?
前半は純の家の説明パートで、ここからが物語の本筋になるかと思われる。
矢晴の部屋を出ようとする純に『まだ仕事ですか?』と声をかけた矢晴への純の返答『夜更かしや徹夜してたら漫画描けませんからね』が、矢晴のトラウマを刺激する。
直前までの穏やかな雰囲気とは一変して、矢晴の精神状態が危うい感じで、「なぜ純は矢晴を助けるのか」の疑問を投げかける。ここの話で、矢晴の彼女らしき後ろ姿の女性とスーツ姿の元気な頃の矢晴の後ろ姿が描かれてるのだけども、E・B大賞の授賞式で純が見た矢晴と彼女なのだろうなあと思う。当時、矢晴に彼女がいるから諦めた的なことがあったかなーと。
ここで『好きな人が』と言っているのと、居酒屋で矢晴が話していた映画の話にからめての『たかが金じゃあないですか』というセリフが好き。
間接照明でムーディーななか、矢晴の漫画について語るところのフォントが好きで、恍惚の表情で『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』と言う純が、とてもとても好き。
耳まで染めて乙女でかわいい純と、純が座って偏ったベッドで純に引き寄せられるように滑っちゃう矢晴の顔がまた、かわいいのだけど。
『あなたの世界が好き』『けど描けとは言いません』『幸せになってほしい』ってのが、純の正直で純粋な思いなのだろうけども、肩を抱かれてそれを聞いてる矢晴の表情と汗がやべえことになってるのが、先行きの不安を煽りつつ。純の指で背中をなぞられてのけぞる蟲が矢晴の心に純の真心が通じてるのか通じてないのかドキドキさせる。
そしてまたボタンの掛け違いを直されそうになって壁際に逃げる矢晴。『もしかしてこれが…目的ですか?』ってむっちゃ襲われる・犯されるって怯えてるけど、純には「これ」がなにか通じてなさげ。わかっててとぼけてる感じでもなく。次のコマの涙と汗と赤面の矢晴の顔かわいい。
また部屋を出ようとする純の顔がちょっと怖い。矢晴はなんだか何度も話しかけて純を引き止めちゃっててその都度ドツボにハマってく感じがするんだけども、なぜそんなことをしてしまうのか。
純が出ていって、純の言ったことをベッドの中で考え続けちゃう矢晴。時計は深夜2時43分。人気漫画家としての自信と実力を見せつけるような純の言葉の数々を思い出して『そんなことひとつもできない』からの『いつもより多めに睡眠薬を飲んだ』っていう次回への不安だけを煽る終わり方に、むっちゃドキドキさせられての次の話までの1ヶ月半が長かった……。
- 純の家についての説明(食事・ロボット掃除機・矢晴の部屋の冷蔵庫)
- 矢晴の入浴。純が用意した新しいパジャマ(純とおそろい)
- 矢晴の部屋。家電でパンパンのクローゼットの説明
- 矢晴のパジャマのボタンの掛け違い
- なぜ純は矢晴を助けるのか
- 純の矢晴の漫画への思い、矢晴への思い
- 背をなでられてのけぞる蟲
- 矢晴のパジャマのボタンの掛け違い。襲われるかもと怯える矢晴
- 「分析できた作品は手法を再現できるのか?」「それが漫画でしょ?」
- 純に対して劣等感だけをいだき追い詰められる矢晴
- 『いつもより多めに睡眠薬を飲んだ』
純が用意したおそろいパジャマがかわいい。
純が矢晴の漫画に対する思いを矢晴に直接言って、恍惚の表情になるところが、一番好き。
純の言ったことに劣等感いだいて追い詰められてく矢晴の精神状態が心配。多めの睡眠薬で死にかけるんじゃないかと本気で心配した。(むっちゃ健やかな目覚めでよかった。ほんとに良かった……)
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