トレンドの波
5月初旬、第4話まで公開中のあたりでトレンドの第一波。最初にバズった紹介ツイートの翌日夜、別の方の紹介ツイートがさらにバズり、またたく間に広がって、トレンド入り。
けっこう多くの方が、【売れうつ】を読んだ模様。「トレンドにあったので」という言葉が頻出。作家さんの正体について「〇〇先生だよね?」的なツイートもよく見かけ、また、「別名義でやってる意味を考えて、正体追及しないように」というツイートもあわせて見かけた。トレンドに乗るタイプのニュースサイトでは、その日のうちに「正体は〇〇先生で確定!?」的な記事も乱立した。
7月下旬。第10話の更新がトレンド入りして、トレンドの第二波。「更新待ってた!」「トレンドにあったから久しぶりに読みに行ったら続きたくさんあった」「トレンドにあったから初めて読んだ」「〇〇先生だよね?」といったツイートがあふれる。「プロだよね? 誰だろう?」というのも見かける。
今回は、数日前に公開されたプロ作家さんの読切作品と並べてツイートする方も多く、トレンドと拡散に拍車をかけた模様。
前回のトレンド入りから、2ヶ月半経過しているのもあるが、「トレンドに入らないと見に行くことをしない・忘れている層」がかなり多い印象。
更新はまだかと日参している人も少なからずいるが、すっかり忘れて日常に戻っていく人が圧倒的に多い印象。所詮、娯楽だし。
私自身は、「トレンドに入っていたから知った」わけではないが、5月初旬に沸いた時からの読者である。自身でトレンドを見ていないが、トレンドを見た人が話題にしているのを見た、という形になるだろうか。pixiv自体はアカウントを持ってはいるが、ここ数年、そんなに利用していない(読むこともなく、二次創作を発表することもなく)状態であった。世の中で話題にならなければ、気づきもせず、読みに行くこともしなかっただろうと思う。
「トレンド入りすごい!」という言葉もよく見かけるが、奇しくも【第5話 上薗純、曰く その(1)】での『みんな他の人が言ってることしか喋りたくないんだ』という純の嘆きのシーンが現実でも起こっているような。「その作品が本当に良い」から話題になっているのか、「話題になっている」から話題になっているのか。
トレンド入りの当日は検索結果を追うのにも、数時間かかるほど、いろんな人が話題にしている。翌日には、昨日の勢いが嘘のように話題にする人が減るのだが、それがトレンドというものだろうし、話題は一瞬で消費され消えるのが世の常。とはいえ、日々ゆるやかであるが、【売れうつ】の紹介ツイートや感想ツイートはある。ひそかに嬉しい。
この調子であれば、更新のたびにトレンド入り、というのはなさそうだけども、節目節目でトレンド入りするだろうか。次のトレンド入りは最終回かもしれないな、とも考えられる。
トレンド入りするかどうかには興味はないが、【売れうつ】を継続して読んでくれる読者(同好の士)が増えるといいなとは思う。
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