純の喜び

 『まだ古印葵は死んでない』

このセリフが本当に、素敵で。絵も、部屋を出ていくのを見守る純から、矢晴=古印葵の、ペンを持つほうの右手、というところが、たまりませんね!!

第5話で、純がアシスタントに言った『私は漫画のルーブ・ゴールドバーグ・マシンを考えてるだけ』『だから正直なんで売れてるのかよく分かんない 私って運がいいからなあ!』というシーン。純が評価するのは「古印葵の漫画」だから、そうじゃない自分の漫画が『なんで売れてるのか』疑問であるってのは本音だろうし、古印葵の作品を崇拝するあまりに、自分の漫画を下に見ているフシがありありと見えるわけだけども。

今回の第10話で、矢晴から『優劣はない』と言われて、純の漫画が大衆に支持されている理由を言語化してもらったことは、かなり嬉しいことだったんじゃないかなあ? と思う。

同居5日目で、まだまだ新生活は短くて、矢晴も浮き沈みが激しい(1年以上かけて培ってきてしまったうつ状態が数日で治るかー!と矢晴に言いたくなる)けども、アルコールが抜けて、十分な食事と睡眠をとって、生来の聡明さを取り戻しつつある矢晴と漫画の話ができた、ネームを見てもらえた、褒められた、古印葵がここにいる、っていうのは、純にとってどれほどの喜びだろうかと。


第10話(同居5日目)の続きも第1話(同居1週間後)になるので、また何周もしてしまうだろうなあ。

そういえば、今回の表紙がカラーで純のアップだけども、たぶんこの顔は矢晴の被害妄想のなかの純かな? という感じの青い顔なのが怖いよーって思うんだけども、純ってわりと歯並び悪いのかな? と前からちょっと思ってたことが、視覚化された気がした。犬歯はわりとはっきり描かれてることがあるように思うのだけど、わりと他の歯もガチャッとしてるような気がして。


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