恋愛
純自身は、まず間違いなく、「恋愛」をしたことがない、と思うのだけども。「恋愛」に関する知識としては、ある程度あるはずではあって。
『恋愛を扱ってるけどA誌によくあるラブコメではない』と古印葵の漫画を分析していて。恋愛をしたことがない純にとって古印葵の漫画が「恋愛観」の教科書になっていてもおかしくないかも……? とは思える。
ただ、少年誌であろうA誌では、男女の恋愛漫画しか載らないんじゃないかなあ? とは思って。
純が自身の性的指向を勘違いしているだけならいいなあ、と思ったりもして。
「普通の人は異性に恋をする、欲情する」けど「純は人間に欲情したことがない」のは、そもそも純の恋愛対象が同性だから、で、すでに古印葵に恋してるから他の人間に恋しない、欲情しないってだけで。ということであればBL的に話が早くて助かりはする。
男女の恋愛漫画を読んでも、特にときめくこともなく、それは人間に欲情しない自分の特性だから、と済ませてきてて、恋愛対象が違うことに気付かないような子だったり……しない? どうかな?
とはいえ、そんなところに落ち着かれても、嫌なんだけど。そんなところに落ち着かれたらある種裏切られた気分になりそうなんだけど。ジタバタ。でも、BLで矢晴と恋愛して欲しいからさー。ジタバタ。
純の父親とその友人の仲の良さに、別種の憧れを抱いてしまっていたりとか、してない? してなかった? とか、聞いてみたくなる。
とかなんとかむりくりでいろいろ考えてみても、二次元では抜くんだったな……とかで、破綻するんだけど。
『愛という言葉を考えるときに思い出すもの』が『父の友人が父によく言ってた言葉』というのもおかしな話なんよ。だって、普通ならそこは「友情」だもの。「愛」を入れるなら「親愛」「友愛」とか言葉はあるけど。なんで“慈愛”だよ?
てか、ここ、順序が違うんよね。
【第6話】では泣いてる矢晴に対して“慈愛”を先に持ち出して、「愛とは」って考えて、父親のエピソード持ち出してきて型にはめた感じで。
【第15話】では父親のエピソードから導き出した約束が“慈愛”なんだ、と言っちゃってる。
そこらへん、純の記憶改変になってるんじゃないかなー? みたいに思っちゃう。矢晴に対する恋心を「恋愛」と結び付けられないけどなにかしらの愛情と庇護欲とをごった煮にしてなんとかひねり出した言葉が“慈愛”だから、その時にした『死ぬまで孤独じゃなくなる約束』は慈愛である、と思い込んでるみたいな。
純はとりあえず、欲情云々の前に、恋愛感情の有無をはっきりさせてくれまいか。矢晴のことが好きじゃろ? な?
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