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1月, 2022の投稿を表示しています

アニメ

 更新来ないかなー? とちょっと期待してそわそわしてたけど、そりゃまあ、ふつうに来ないよね、来月くるかなー、うきうき、と待機状態に戻りつつ。 今月も70記事になってたので、どうしようかなーとか思ってたら、そういや、シヴァ・アンバーのアニメってどうなってんだ? と気になったので。 15巻が発売されたのが秋で、アニメの放送も秋だったはずなのだけど。 【第3話】でポスターに書かれてた『2021年秋 アニメ化決定!!!』ってのは、アニメの制作が秋に決まったでなくて、「2021年秋にアニメの放送が決まった」って話よな……? と思うし。 【第8話】で矢晴が『仕事も身体も大丈夫なんですか…?』って聞いたのに純が答えた『アニメ関係の仕事は先月やり終わったし下書きを兼ねたネームは5時間でできるし』と列挙しすぎなとこで、純がかかわるアニメ関係の仕事は「先月終わった」と言ってて、ここの「先月」が何月なのかはわかんないけども、アニメ関係で描き下ろしとかなんかかなあ……? とかぼんやり考えつつ。 ただまあ、矢晴が編集部から連絡もらったのが「秋の終わり」でアニメは「秋の初め」とかに始まってたんだったら、1クールだったら3ヶ月、同居開始頃にはアニメも終わってるかもしらん……。1クールなら、だいたい4〜5巻分くらいかしら? アニメのシヴァ・アンバーを矢晴と純が一緒に観る、みたいなとことかも見てみたかったなとか思いつつ。矢晴が「純の漫画を漫画として読む気はないけど、話は見てみたい」とかでサブスクの配信で流して見たりとかせんかな? とかも思ったりする。円盤出るなら純は原作者として献本的に貰ったりもするだろうから、それで一緒に見てもいいかもしれん。 1クールで4巻分とか5巻分とかだったとしても、3巻の例のシーンはアニメにも入ってるはずだし。そろそろ矢晴も数時間アニメ観るくらいの気力回復してないかなー? と期待もするし。漫画とアニメは別物だからアニメ観たからって漫画読んだことにはならないし、「自分で読む」よりも「アニメを観る」ほうが受動的だし、勝手に過ぎ去ってく分、今の矢晴には合ってそうな気がするし。 純と一緒に観たら、純が矢晴の反応見たくてチラチラ見てくるかもしれないなーとか考えると、それはちょっと矢晴がイヤそうだから、矢晴は一人で観るのがいいかもな、とかも思ったり。 こないだ矢晴が純の漫画を途...

ダブルミーニング

 ひとつの言葉にふたつ以上の解釈・意味合いをもたせること。 【第13話】の純の言った『この家の中で矢晴を馬鹿にする人は矢晴以外いないよ』が【第14話】で『愚鈍なお花畑にさせたのは誰だ』と矢晴の思考のなかでふたつ目の解釈が与えられたり。 タイトルの【売れっ子漫画家×うつ病漫画家】の『×』が【第14話】の表紙にて、「赤子が加護を受ける」意を持って表現されたり。 【売れうつ】の作者さんは、本業の過去作でも、ダブルミーニングを使われてて、名手な感じがするのだけども、私は浅学、浅慮ゆえ、解説されてからやっと気づく体たらくなのだけども。 他にもいろいろあるのかなーと思ったりはするのだけども、わからないのが残念ではある。 前回の更新の間隔が22日だったので、27日経過の土曜日……そわぁ……ってなってるんだけど、来るかな……来ないかな……どきどきどき……。一緒に寝る……? どきどきどき。

心を開く

 現在の矢晴は、「心を開く」まで行ってない気がするし、「心を開こう」ともしてない気はする。むしろ、純への感情をしまい込もうとしてて、「心を閉ざす」方向に行ってる気はする。 とはいえ、純は、わりと順当に矢晴の心を開いて行ってる気はする。 矢晴に与えた第一印象は『優しい顔…』だし。その後の四階への対応で恐ろしさを植え付けてはいるけども。 居酒屋では『上薗純は馴れ馴れしい身体接触こそあれ』『身の上話とかつっこんでこなくてすごく気が楽だった』『後半は全然覚えてないので確信は持てないが』と、「すごく気が楽」と思っているあたり、かなり心を開いている雰囲気。酒飲んでるせいもあるかと思うけど。 純はニコニコ話聞いてくれるしで、矢晴もいろいろ饒舌に話してた。 でも居酒屋では矢晴が酒飲みすぎてて記憶が定かではない状態だから、何話したかも覚えてないし、その時の純のこともほとんど覚えてないんだろうなあ、と思うと、けっこう残念な気分にはなる。 矢晴が純の誘いに乗って同居することを決めたのは純のどこらへんの言葉が矢晴の心を動かしたんだろう……? というのは描かれてないなあ、と思うのだけども。言葉というよりも、純の家でゼロクッションで西日で眠った心地よさが決め手みたいには描かれてる。よっぽど気持ちよかったんね、矢晴。『ここで死ぬならいいかもな』って思って引っ越してきたけども、純の働きかけと療養によって、「死」は遠のいた気がする。 ゴミ屋敷掃除されたりしたあたりからもう取り繕う必要もないから、純の家に引っ越した矢晴はけっこうやりたい放題で素を見せてるとは思うのだけども、心を開いているか、というとやっぱり頑なよねえ、とは思う。 純も矢晴が心を開いているわけじゃないってのわかってて『体の外側のことはいくらでも見せてよ』『内側はいくらでも隠せるんだし』と言ってる気がするなあと思うし、心を開けと無理やり踏み込んで蹂躙するみたいなことは、純はしなさそうで、ほんと、純はいい子だなあと思うわけで。 純自身に矢晴が心を寄せ始めたのは『あなたの亡骸は私が拾いたいんです』『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』に込められた純の真心が矢晴の心に響いていたからだろうか……? むっちゃ怖がってたけど。その後、ずっと考え続けちゃってたわけだし。 同居してからのあれこれで、ふれあい多くなって、純に衣食住すべて依存し...

同居を迫る純

 純が矢晴に同居を持ちかけて、説得するシーンは矢晴視点の【第4話】と【第7話】、純視点の【第6話】と【第13話・前編】で。 『あなたの亡骸は私が拾いたいんです』『死ぬまで孤独じゃなくなる約束しませんか?』と純が言って、矢晴が死ぬほど怯えたのは、両者の記憶に相違ない感じ。 純としては「愛を伝えて、安心させるための一番の言葉」を差し出したつもりなのに、矢晴には恐怖感しか与えていないのが、純が不憫かわいいけど、ふつうに純が怖い。 翌日昼の純の再訪時は、両者の記憶がかなり異なることになる。 矢晴が【第13話・後編】で『自覚はあるんです』『その時はそこまで思ってないのに時間が経つと』『徐々に感情が蝕まれて記憶が変形していってるって』『嫌なことを何度も反芻しているとどんどん怖い記憶になるんです』と語っているように、矢晴は、純の再訪時から同居4日目までの間に、【第13話・前編】の真摯に説得する純を【第7話】の胡散臭い純へと記憶を変形させてしまっていたということになる。 純に説得されたの、そんなに嫌だったのかしら……? というのは、またそのうち考えるとして。 【第13話・前編】の真摯に説得する純を、矢晴はまともに見ていない。両者同一のシーンは『あなたの目的はなんですか?』『助けるのが目的です』だけになるのかな。矢晴の記憶では、なんだかすぐそばにいたけど、純の記憶ではもうちょい距離がある。とはいえ、矢晴が掛け布団かぶって窓際に逃げてて、純は矢晴の布団に乗ってるという構図は同じ。 矢晴の記憶と純の記憶との差異は【第13話・前編】で比較されてるけども。説得の話の流れとか、【第7話】と【第13話・前編】を引き較べてもいまいち正解が見えてこない。見えてこなくても問題はないんだけど。 純が差し入れ持ってきて、矢晴は純が来たから扉側にしてた頭を窓側にするように布団のなかで向きを変えた。『進行方向変わった』。【第13話】では部屋の様子が変わってなくて食事をした形跡もないことに純が愕然としてて、矢晴の状態に思いを馳せて劣悪な環境から連れ出さなければ、と駆り立てられてる。 純から『ここ風呂もないんでしょ? うちに引っ越しましょうよ』って言われて『金ない全部無理』と言いながら、矢晴は掛け布団をまとって丸くなって防御姿勢。 純が部屋の話とかして『勝手に話すすめないで…』と布団かぶって座る矢晴。布団...

A誌と古印葵

 古印葵のデビューは21歳で、A誌。 読切を毎年何本か載せてもらって、23歳と24歳で、単行本を1冊ずつ刊行。約400ページくらいはA誌で漫画描いてるわけで。単行本に収録されてないけど、雑誌には掲載された分もあるんじゃないかな? と思うと、もうちょいある気がするけど。 純が読んだ読切ではカラーページもある。カラーページあるってすごくない? すごいよね!? みたいなところに気づいて。純が読んだ読切は何本目の作品だったんだろう、と気になってきたりもする。 連載までは持たせてもらえてないけども、そこそこいい感じの待遇な気がする。 古印葵本人が『遅筆だし』と言っているのと、担当さんが古印葵を理解してた感じからして、担当さんがあえて連載を持たせなかったような気もしてしまう。 2冊めの短編集がその年の年末に賞を獲った、なら、そこから短めの連載で執筆ペースの様子見て、数巻分の連載を〜とかって担当さんも考えてたんじゃないのかなあ……? という気がしてしまうのだけど。 B誌で掲載なしからの2年ぶりくらいの出戻りですぐに連載枠もらえたのって、前担当さんが準備・根回ししてた連載枠だったりしない……? みたいな気がしてしまう。 A誌での古印葵ってのびのびと思うままに漫画描けてて充実してそうだったのに、矢晴がなんでB誌に行っちゃったのか、がほんとに謎で。ずっと考えちゃうんだけども。「純のデビューで打ちのめされて、同じ雑誌に載りたくなかった」って感じはまだ全然しないんだけど、後々語られたりするんだろうか……? 待遇も担当も良さげだったA誌をわざわざ離れてしまうってーと、やっぱり連載ちらつかされたから……? とは思える。受賞したことで気が大きくなっちゃった……? A誌の担当さんに恩仇してない? みたいには思ったりする。 矢晴はなんだか勝手に気負うところがあるような気がするから、読切しか載せてくれないA誌を離れてB誌で連載して漫画家として安定したら結婚、とか考えてひけなくなっちゃったとかありそうかなあ? 乗り換える(A誌からB誌へ)んじゃなくて、取引先を増やす(A誌とB誌と)方向に行ってれば、こんなことにはならなかったのに……。そしたら物語が始まらないので、困る……。ううん。

インプットとアウトプット

 矢晴は漫画読まなくなる前は相当量の漫画や文学作品などを読んで、映画を観て、とインプットとアウトプットのバランスがとれてたんだろうなあ、と思うのだけど。 漫画読むのが辛くなってからは絞り出すだけで、ことごとくボツにされて、ってので、漫画読まなくてインプットもなく、アウトプットしたものは否定されてって生活じゃあ、枯渇するよねえ……って感じなんだけど。 漫画読まなくてもなにかしらインプットし続けないと生きられない人なのかもなあ、と思うと、論文読んだり、その手の本読んだりはし続けてたのかなあ。漫画は読めなくなっても本を読むとか文章を読むってのまでは無理になったわけじゃなさげなのが幸いか。(私は小説が読めなくなってからは実用書をやたらと読んでたから、そんな感じなのかもなあ、と思ったりする。) 今、矢晴が純に対して吐き出してるのは、そうやって蓄えた知識の整頓であって、創作のためのアウトプットにはなってない。矢晴が純に『全部お前にやる』とか言っても、「古印葵の全部」の「ごく一部」すら純に伝えてなくない? と思える。 創作するアウトプットが、矢晴の言う「形に昇華する」で、矢晴にとっては「漫画という形にする」ってことなんだろうなあと思うんだけども、いまのところ、矢晴は漫画という形に「アウトプットできない」と思い込んでて、「アウトプットしようともしてない」のと「アウトプットしたいと思っているのかどうかすら謎」みたいなところがある。 ただ、吐き出さないといられないというのもわかるから、純が聞いてくれる今の環境はとても良いのだろうなと思って。吐き出せば吐き出すほど、なにか入れないとすまなくなるし。これで漫画読み始めたり、映画観始めたり、本読んだりして、良質なインプットが増えれば、自然と創作意欲がわいてくるだろうなと思うし、それが1年後の『二年ぶりに漫画を描いた』につながるんだろうから、やっぱり漫画読んだりしてくれるようになるよねえ? とワクワクしてる。 創作意欲をわかすのに一番いいのは創作物にふれることだし。それが純の漫画だったら、いいんだけどなあ! と期待している。

下着

 矢晴の服やら下着やらを日々、洗濯してるのは純だと思うんだけどもさ。今更、下着洗われたって何言ってんのさ、とか思ったりもするけども。 日々の洗濯で洗濯機で洗濯して乾燥機で乾かして、ってのと、排泄物で汚したのを素手で洗われて、ってのじゃ、それはそれは心証が違ってくる。 【第2話】で『他人のションベンがしみた服を素手で触ってる』って矢晴が青ざめてて、相当気にしてる。矢晴自身が他人の排泄物を触れないタイプの潔癖なのかどうなのかはわからないけども、矢晴が自身の排泄物の付着した衣類を他人に洗われることに対して人間としての尊厳の部分で恥ずかしくて嫌なんだろうなあ、とは思う。 純は特に汚れがどうのは気にしないのだろうけども、矢晴の尊厳を守るデリカシーには欠けた行動だったよなあ……とは思えて。 ただ、矢晴が散歩中に【第14話】『あいつの顔が、ベッドのションベン染みが、洗われた下着の映像が、』と「下着」に限定してる部分は、「排泄物で汚した衣服を洗われた」以上の意味合いが込められてるような気はする。 関係がすすめば下着なんかさらっと剥ぎ取られるし、後ろを中まで洗われるようになるんだからさー……とか、尾籠な話にしてしまうのだけど。ソッチ方面いくよね? どうなの!? とワクワクソワソワしていたりはする。 前回の更新の間隔が22日だったから、そろそろ……? みたいにソワソワしはじめてるけども、はやくても土曜だろうからまだまだだろうなあ〜と、努めてのんびり待機する。 余談:先読み分でコンビニが同じで、同じコンビニ〜〜! ってなった。だけ。

望海可純ってさー

 古印葵の漫画読んでなかったら、師匠の牧野先生と同じ雑誌でデビューするみたいなことあったり? と思うと、古印葵がいなかったら純はA誌の月例賞に応募してないし、A誌でデビューしてないし、A誌で売れっ子になってないし、ということで。 他の雑誌で漫画連載しててもそこそこ人気にはなったかもしれないけど、今の売れっ子状態の漫画家望海可純の根幹に古印葵がいる感じがするし、古印葵を尊敬して影響受けてで今の望海可純の漫画があるんだと思うと、古印葵がいなかったら、望海可純も生まれてないよねえ、と思ってしまう。 そしてまた、【第14話】で「古印葵の漫画への返歌」としての描写なんかを見てしまうと、望海可純の漫画は古印葵の漫画なしでは成り立たないものになっているわけで? と。 純はそれをしっかり認識しているとすれば、今の純の稼ぎの半分くらいは古印葵のものとか思っててもおかしくなさそうな気がしてしまう。 そしてまた、古印葵から見ると、「望海可純の主体性の無さ」とかが気になってくるんじゃないのか……? 望海可純は漫画で描きたいことはないのか、みたいなことになってきそうな……? むしろ、純は古印葵の復活とともに、望海可純の古印葵からの脱却を目指さないといけないんじゃないのか……? みたいな気がしてしまう。

恋の愛の

純と矢晴が「一緒に寝る」ってどうなるんだろうな……とずっとずっと考えてて。自分で書いた二次創作を途中までAIのべりすとに突っ込んで続きを書いてもらったら、すぐに恋だの愛だの言い出してくるから、ちょっとうれしくはなったりした。 結局のところ、矢晴の純への気持ちっていうのは、恋とか愛とか方面でいいと思うんだけど。というか、すでに依存はしてるって自覚した上でそれ以上を望む気持ちが芽生えたって思ってて。 そんな気持ちで一緒の布団で寝るってなったら、欲情してもいいんでないの? とか思ったりなんだり。ムラムラっと。 純にムラムラして一晩眠れずに過ごすとかしちゃってもいいんじゃないの? みたいには思う。後悔とか被害妄想に苛まれて一晩過ごすよりよっぽど健全じゃない? 純のほうは、矢晴に昔から恋してると思ってはいるんだけども、それが性欲方面に出るのかどうかが怪しいようには思う。肉体的な、よりは、精神的な快楽方面のが強くて、古印葵の漫画読むだけで満たされてそうな感じはしてて。 矢晴が求めれば純は応じてくれそうな感じはするんだけど、それだと矢晴の気持ちが満たされなさそうな気はして。と、ぐるぐるしてしまう。 そもそも、この子達はそんなにすぐにラブラブモードには移行しなさそうな……。矢晴が漫画家としてお金稼げる程度まで復帰しないと矢晴が気持ちを告げないんじゃないかという気がしてきてて。 1年後に漫画描いた時は、絵もブランクでボロボロで、コマ割りも緩急なくて、と漫画の形にはなってるけど、矢晴は納得の出来じゃない感じ。と思うと、その後の1年半くらいかけて納得行く漫画描けるようになって雑誌に載せてもらえるようになったら、純と結ばれて、幸せになる感じ……? という予想までしてしまって、先が長い! ラブラブモードのイチャコラライフを長く見たい…………。

■【売れうつ】の二次創作(18)(小説)

 純と矢晴の「一緒に寝る」をちょっと考えてみた。 ほんとはえっちな雰囲気にしたかったのに、全然そっち方面いってくれなかった……。 本編で「一緒に寝る」の正解をはよ見たい。 ■

装う純

 悪く言うと、純って嘘つきなんだよなあ、と思うんだけども。 古印葵と編集部で会った時、【第2話】『古印葵先生……ですよね?』『やっぱり!』『先生の漫画のタイトルが聞こえたので…!』って偶然を装ってるけど、純はここに古印葵が来るって知ってたんじゃないのよさ。しかも、「タイトル聞こえたから声かけました」って装っときながら『ずっと聞いてました』ってのもおかしいだろうが! みたいに思うんだけど、どうなんだろう。 四階が罵詈雑言かましつつ古印葵の漫画のタイトル言ってなかったらどんなふうに声かけるつもりだったのかなあ? 菊池に声かけて紹介してもらうつもりだったかなあ? とか考えたりもするけど、結局、「偶然、編集部に来たら古印葵に会えました」って感じで通すつもりだったんだろうな、という気はする。 古印葵が編集部に来ることになった案件の話についても、【第5話】『そういえば菊池さん』『前に古印先生の担当してませんでした?』と菊池が古印葵の担当だってことばりばり知ってそうなのに、さりげない感じを装ってて。 というのを考えると、【第14話】の矢晴の『ついてきたの?』に対して純が答えた『ううん』『プリンたい焼き買いにコンビニ入ったら矢晴いたの』っていうのが、ものすごく嘘くさく思えてきて仕方がない。 【第13話・後編】で『質問に答えられなくて誤魔化してしまった』ってのも、咄嗟に嘘ついちゃった、みたいなものだしなあと思うと、純ってけっこう嘘つきの部類に入っちゃって、矢晴はそういう純の言動を見透かしてるから「こいつは信用できない」みたいに思ってたりするのかな? とかも考えたりした。

矢晴の性格と攻撃性

 矢晴の印象としては、性格は穏やかな人なのかなあ? と思っていた。のは、【第2話】で四階のことを『噂話でしか聞いたことのない――目の前に存在するとは想像できない――』『初めて会うタイプの人間だったからか――私の脳が少しバグったのだろうか』と語るところで。 四階みたいなのに、出会ったことのない状態。周囲は穏やかそう。類は友を呼ぶ、と考えると、本人も穏やかな人かな? と思えるわけで。 純が授賞式で見た古印葵もスピーチの内容も、自身の感性や感情を大事にする穏やかそうな人、という印象を受ける。 とはいえ、人間だし。 現状、矢晴は「穏やかな性格」とは言い難い程度に攻撃性が高いように思う。ただ、それはB誌での経験と病ゆえの人を信じられない、自身の心を守るための防御壁であって、攻撃は最大の防御を地で行く感じには思う。 純が鋭く、敵認定した相手だけに突き刺すような攻撃を繰り出すのに対し、矢晴は全方位ドーム状に棘を立てて、どこからも触れられないようにしてるなあ、とは思う。ただ、その棘ってドームの内側にもあるよね? みたいな。自分で自分を傷つけてくから余計に棘が鋭くなって数が増えて余計に傷ついて、という悪循環なんだろうなあ。と思う。 パーソナルスペースはもともと広めで、他者とそこまで親密になることもなさげ。だから、純みたいにボディタッチの多い、パーソナルスペースにどんどん侵入してきて0距離に詰めてくる人は苦手っぽいんだろうなと思う。 今は、純以外の人間と関わってないから、純にだけ攻撃性が向いてて、かなりしょっぱい対応してくれるわけだけども。【第13話前編・後編】にまたがる同居4日目の出来事で「純は信頼できる」と思ってくれたりはしてない、感じだよねえ……? とも思えるし、「信頼できるかもしれないけど、いつ裏切られるか」みたいに思ってのことかもしれないし。 あれだけ矢晴の病症を理解しようといろいろ調べてる純は、今の矢晴のしょっぱい対応とかは「信頼できるかどうか試されている」と認識して対応してるような気がするから、この先もツンケンされても『あそぅ…』って受け流してくれるんだろうなあ、という気はする。何から何まで矢晴が気に入るようにって媚び諂ってるわけじゃない純の対応が好き。 今んとこ、純に対して攻撃性が高い感じの矢晴だけども、この先どんな感じの関わり合いで元の性格に戻っていくんだろう...

満月

 散歩に出かけて、満月かぁと思って。 矢晴が逃げ出した夜も満月に近い月だったなと思い。秋の終わりに編集部から連絡が来て数日後〜十数日後くらいに編集部に出かけたとして、純と出会って数日後〜1週間後くらいに純の家に行ったとして冬の初めの満月の頃合いで……。 と考えていくと、もしかして、矢晴が逃げ出して酒飲んで粗相して、風呂入れられて、散歩して、『一緒に寝る?』って言われるのは、今日明日あたりなのか…………? とドキドキした。 でも、そうすると、純と矢晴が人間ドック受けたのは年明け早々……? ってか、元日あたりになってしまうので、さすがにそれはちょっと違うか……。と、ドキドキが急速にしぼんでしまった。

胎児

 生まれ変わり、生まれ直し、育ち直しもテーマになるのかなと思って。テーマなのかストーリーラインなのかはよくわからないけども。 【第12話】で矢晴が『この家が』『お前が』『大きな繭だ』と考えてるのも、蟲が変態するための「繭」だろうけども、矢晴を育む「子宮」でもあるんだろうなあと思う。 というのを、【第12話】のラストページ、矢晴が粗相したときって「胎児のポーズ」なんだよなって思ったときに、思った。 一人寝だと胎児のポーズって楽にとれるけども、純と一緒に寝るとなったら難しいのではないか、と思う。 純のほうを向いて丸まって膝を曲げると頭突きかました上に純のおなかを蹴り上げる感じになりそうだなと。純に背を向けて胎児のポーズを取るのも寝にくそうかな? 純も矢晴に添うように体を曲げて抱きしめる感じにすると寝やすいかもしれない、と思うけども、その体勢はそれはそれでえっちな感じがしてしまう。ぐふふ。 矢晴の「古印葵の部分」というのは、生まれながらの性質であるのかどうか。生来の性質に生育環境が作用しての古印葵であったら、純が育て直した矢晴は純の求める古印葵として再誕できるのかどうか……が疑問だったりするんだけども。でも、たぶん、1年後に再度漫画を描いた矢晴は純の求める古印葵だったっぽい。 矢晴の瓶の中身は漫画になるのだなあと。矢晴は漫画にするしか出来ない人なんだなあと思いながら、その過程がどうなるのかが楽しみでドキドキしている。

純と矢晴の、ほのぼのライフ

  同居生活 矢晴視点 純視点 1日目 転居初日。睡眠薬を多めに飲む。 第8話、第9話 第13話前編 2日目 味醂・料理酒 第10話 第13話前編 3日目 この日も捨てた。療養計画 第10話 第13話前編 4日目 マウスウォッシュ 第10話 第13話前編・後編 5日目 ネームを見る「まだ古印葵は死んでない」 第10話 第13話後編 6日目 思考の共有。敬語をやめる。 第11話、第12話 第13話後編 7日目 赤子のように世話された 第1話、第12話 8日目 9日目 10日目 11日目 12日目 13日目 14日目 人間ドック 第13話後編 15日目 16日目 17日目 18日目 19日目 20日目 21日目 「固い瓶のフタ」 第13話後編 22日目 ※部屋を荒らす。病気の話、価値暴落 第12話 23日目 24日目 ※矢晴の病院、断酒を褒められた。 第13話後編 25日目 26日目 27日目 28日目 29日目 30日目 チワワ何匹分。酒を飲む 第12話 31日目 粗相。風呂。純の漫画を読む。散歩。 第1話、第2話、第14話 第13話後編 ざっくりめに同居1ヶ月と話数をまとめてみた。 ※印は日付が明確でないから、前後するかもしれない。 男の子のお宮参りは生後31日目らしいので、同居1ヶ月目を31日目にしておいた。(ただ、生後〓日を数える場合の起点は、生まれた当日は0日目になるから、同居32日目になるかもしれない。)

一線を超える

 【第1話】で『最低限度の一線を超えてしまったのは』『望海可純の家に住み始めてから1か月目のことだった』と、粗相した矢晴が描かれるわけだけども。 粗相してしまうのは人の尊厳としての「最低限度の一線」ではあるかと思うので、明らかに「粗相したこと」=「一線を超えた」ではあるかと思うのだけども。 俗に「一線を超える」と言うと、また別の意味合いがあるんよねえ……。とは思ってて。そしてまた、【第14話】の時点で「1か月目の昼」なわけで。 まだ、夕方〜夜があるわけで。 夜には「純と矢晴が一緒に寝る」イベントが待っているわけで! と、勝手に盛り上がっている。 ただ、俗に「一線を超える」と言っても、個々の認識によってそのラインが異なるわけで。矢晴がそれをどこらへんに据えてるかによって、起こるイベントが変わるわけだなあと思うと、何が起こるのか想像もつかないし、一線は人の尊厳としての一線でしかなくて、別の意味での一線を超えるわけじゃないかもしれない、と思えば、やっぱり展開の予想は難しいなと思う。 でも、ソッチの意味での一線も超えてほしー。

家族とか

 純の家はけっこう大きめかな? と思ったりするのだけども。純の家族自体は、いまのところ言及された、過去回想にいた分では、胃弱のおじいちゃん、父親(けっこう細め)、母親。純は一人っ子なので、兄弟はなし。過去回想で見た感じだと、両親はけっこう年いってる感じするから、わりと遅くに恵まれた子なのかもな、とは思う。家族仲は良好そうだし、献本を10冊実家に送って親戚に配らせる、ということなので、両親の兄弟(おじ・おば)やいとこなんかはそこそこいそうな感じ。 矢晴の家はどんな感じなんだろう? とほとんど言及がない感じだけども。家族とはもともと仲が悪くて、どん底状態で援助を求めてか『人生で一番険悪な状態になって』、姉が一人いるけども、何年も連絡をとっていない。両親そろっているのかもわからないけども、親には金の無心をしたかもだけど、姉にはしてないっぽい。兄弟は姉と矢晴のふたりだけなのかどうかもわからないけども。『使命感から逃げたい人生』ということだから、家の跡取りがどうとかはあるのかもしれない。 矢晴の7年付き合った彼女は幼馴染だそうだから、小さいときから知ってる子ということにはなる。 矢晴は家族と険悪な状態が改善されていることはないから、親・姉とも連絡を取ってないし、彼女とは別れた。今、矢晴が頼れる存在は、金も手も出す純だけ。 純は稼ぎがあるから、実家を頼るなんてことも必要ないし、自由にやれるから、矢晴を囲ってても問題ない。ただ一人っ子だと、家の跡継ぎがどうとかありそうな気がするけど、まだ若いからそんな話にもならんのかどうなのか。 純と矢晴が「家族」になるときが来るのかどうか。純が生涯安定して矢晴を支えたいと思うのなら、「結婚(同性パートナー)」するのが一番はやい気がするし、万一、純が矢晴より先に逝っても矢晴が生活できるだけの遺産を残せるだろうし、矢晴が入院・手術とかなったときには、純が同意書なりなんなりの書類にサインできる立場になるわけだし。 純と矢晴が結婚するのが一番良さげよね〜ってほんとに思うのだけど、純が一人っ子だとお家で揉めたりせんか……? 純の稼ぎの状況だと、遺産泥棒みたいな感じで矢晴が責められんか……? みたいにいらん心配をしてしまう。

【感想】第14話 一生・ベイビー

 \祝/400記事目! で、感想を書きたいなとちょっと駆け足した、かもしれない。 はてさて、【一生・ベイビー】。 カラー表紙から。色合いがとてもステキで、綺麗で。矢晴の表情とか、唇の色とか、どこを見ても、矢晴がかわいくてたまらんな……って感じ。新年早々、こんな素敵なものをありがとうございますぅうー! って感じで毎日眺めている。(タブレットの壁紙にしたし、スマホのロック画面にもした) 【第10話】ではタイトル文字を1行で小さくおさめていたのに、【第14話】では大きく、絵にかかってしまうのが残念だなと思ったりもしたけれど、後でタイトル文字が絵にかかることも重要な表現だったとわかり、平伏す。すごい。ベイビー……。 本編は、服を乾かしているであろう乾燥機(純の家の乾燥機、その位置じゃなかったはずでは……? と余計なことを考えつつ)とあらすじ、【第2話】で描かれていた風呂上がりに、ソファーで臥す矢晴のシーンから。 汚したマットレスのクリーニングで『純が怒られるのかな…』と考えている矢晴の思考で、なんで純が怒られる……? と疑問をいだきつつ。「自分のせいで常に他人が迷惑を被る」思考なのかな。 間で純が仕事部屋でマットレスのクリーニングについて問い合わせてるシーンが挟まれ、別に怒られてもいない純と、クリーニングは不可だったけど気にしてない純がいて。矢晴の考えすぎ具合が浮き彫りになるような。仕事部屋で電話してる純が、矢晴への気遣いなのだろうけど、いい子だわ〜。 場面はリビングに戻って。矢晴がリビングのガラステーブルにある純の漫画を見つめる。【第2話】ではここから『漫画を読まなくなったのはいつからだったか』と過去回想にはいるのだけど、【第14話】では『なんでリビングに純の漫画の3巻だけ置いてあるんだ?』と現在の思考に流れる。 純の行動を考えてる矢晴がかわいいし、純はそんなことしてそうでかわいいし。純は結局、毎週編集部に打ち合わせに出かけるのをやめたのかどうか、また気になる。 『一年で一生遊んで暮らせる金額を稼いでいる漫画はさぞ面白いだろう』『けど読みたくない』という矢晴の思考が好き。わかる。ついでにチェーンで雁字搦めな表現が好き。『私が純の漫画を読まない理由が変わってしまう』と相当理性的に論理的に考えてるのに、裏腹に本に手を伸ばすところがまたいいんだ。矢晴ったら。 言い訳しな...

テディベア

 【第11話】で矢晴が『この席は暖かくて座り心地が良いせいか』『気分はそんなに悪くならないでいる』と巨大なテディベアに抱かれているイメージだったから、【第14話】で『一緒に寝る?』と言ってくれた純と一緒に寝る時も、巨大なテディベアに抱かれてるイメージでぐっすり眠れたらいいなあ〜と思うわけだけど。 純の『一緒に寝る?』が「純と一緒に」ではなくて「ぬいぐるみと一緒に」だったらどうしよう……と不安になってきた。 一番見たいのは、純のベッドで、純と一緒に寝るところだけど。 純のことだから、同じ部屋で布団を並べて、ということもありそうだし、それだとちょっとがっかりしちゃうなーって思ってたんだけど。純のことだから、安眠用にって大きなぬいぐるみと一緒に寝ると良いよ! とかもやりかねんような気がしてきて。 それはそれで、メンタルケア的にはありだと思うんだけども。いや、ここはもう、純はちゃんと矢晴と一緒に同じベッドで寝てほしいわけで。矢晴は純を大きなテディベアみたいに思って抱きついて安心して眠ってくれたら良いし。朝、早起きした純が、矢晴の寝顔を見て、ホッとしたりニコニコしたりするところを見たいなあ! と思ったりする。 矢晴が純と一緒に寝るから、と、自分に与えられた部屋に行かなくなってもいいんじゃないかなーとか。そうやってずるずると同居というより同棲ですね……みたいになってくれたら。うふふ。

公園で

 【第14話】の散歩先の公園で、純に「嘘をつくな!」って言って頭抱えてるときの矢晴の手が、指先とか赤くなってて寒いんだろうなーと思って。 『一緒に寝る?』って言われた矢晴はこの後どうするんだろうなー、とドキドキワクワク次の話が待ち遠しいんだけども。寒くて冷たくて赤くなってる矢晴の手を純があたためてあげて、手を繋いで純の家に帰ってくれたらいいなあ〜〜と思ったりする。 冷たくなってる手をあたためてるときに、やっぱりこの格好じゃ寒いよなーって、コートとか手袋とか用意して、用意しすぎて過保護だっつって矢晴に怒られてる純が見たい。 でも、純が用意したもの身につけて、ぬくぬくしながら散歩する矢晴も見たいし、ひとりで散歩に出すでなく、一緒に散歩に出かけてほしかったりもする。 仲良く手を繋いで散歩に出かけて、近所のおばちゃんたちの噂の的になってほしい……気もする。

心配と言う立場

 「心配」だと口に出せる人、というのは、基本、その相手に対して「何もしない」立場の人だと思っていて。自分もそういう「何もしようとしない部外者」である立場だからこそ「心配」という語を使っている認識はある。 だから、純が、【第13話 後編】で、矢晴に「心配」という言葉を言えなかったにしろ、言わなかったにしろ、純はほんとに矢晴のことを大事に思って身も心も尽くそうと思っているのだなあと思うし、【第6話】で『私はあなたの前では「たかが」を渡さず口だけ出す偽物なんかにならない』というモノローグの本気度が見える気がする。この先も、純が「心配」という語を口に出さないでくれるといいなという期待を持ちつつ。 そういう純の献身は、矢晴にはまったく通じてないというか、矢晴自身が見ないようにしてるし、見えていても信じようとしない感じで。この子達はずっと平行線ですれ違い続けそうな気がしてしまって、純が不憫かわいい。 ただ、純が「矢晴のことが好き」という恋情を伴う愛情でもっての献身であれば、矢晴が純に対して持ち始めた恋情と交差して交わってくれるんだろうなと思うのだけど、純の愛情って純の自覚としては「慈愛」なんでしょう……? と思うと、交差するどころか反発していきそうな気もしてしまって、ドキドキする。

誤字脱字衍字

 自分が書いたものを読み返してて、ちょいちょい誤字してるなーと、修正したりする。なるたけ誤字脱字せんようにと注意はしてるし、昔取った杵柄で、誤字脱字を見つける能力は高い方と慢心していたりはするけども、それでも勢いで書いてる(打ち込んでる)ときには見逃す率が高くなるなあ、と反省したり。 【売れうつ】のキャプションで、作者さんがご自身で指摘されているように、作中、わりと誤字脱字衍字が発生しているのにも、ちょいちょい気づく。 商業作品で専門の校正がかかっている作品ですら、誤字脱字は発生してしまうのだから、趣味の作品ではそこらへんは致し方あるまい、くらいに思うけども。 【第2話】と【第13話 後編】の同じシーン、同じセリフにならなきゃってところで、どかんと派手にやっちゃってたのだけは、「台無しだよーー!」という気分にはなった。 だから、キャプションで『6年後に直します。』と注記されたんだろうなと思う。 カラーイラストのキャプションでは、「6年後にペン入れし直して個人で電書で出すかも(出さないかも)」と未確定って感じだったけども、「6年後に直します」って言い方だと、確定っぽくはあり。期待してしまう。

怒られない

 純は矢晴が何をしても怒らない。 21日目は例外になるけども。私は簡単に表現するために「怒った」としてるけども、「純が矢晴の話にショックを受けて、説教した」あたりになるのかなー。 矢晴が何をしようが、純が怒る・叱ることでもないとは思うのだけども、矢晴は純に怒られそうなことはけっこうしている。 同居2日目に、断酒の協力を頼みながら、3時間も経たないうちに飲酒(料理酒・みりん)しようとしていたり。同居4日目にマウスウォッシュを飲んでみたり。 同居3週間を過ぎた頃、酒を探して純のクローゼットや物置を荒らしたり。 同居1ヶ月目は、酒を飲んで粗相して布団、マットレスを汚し。散歩に出かけてコンビニで酒を手に取り。 毎度、純が、矢晴を責めないところが、いいなあ〜と思ってるんだけども、矢晴にとっては怒られたいのかどうか。 怒られたら怒られたで、自身を否定された気分になるのではないか。ただ怒られたら「やっぱり私はダメ人間」って安心するような気はする。そういう方面の安心はしちゃいけないと思うんだけども、そっちのほうが楽なんだろうな、とは思う。 この先、矢晴が純に怒られようとしてなんか大きなことしでかしそうな気はするんだけども、純はどうするんだろうな……どきどき。

赤子

 【第1話】で『私は働きもしないで赤子のように世話された』とモノローグが入り、【第6話】で純は『これは慈愛』と矢晴への愛を表現し、【第14話】で『なあ……私のこと幼児だと思ってるのか? お母さんごっこか?』『人間ってみんなもともと子供だろ?』という会話をするエピソードタイトルは【一生・ベイビー】で、カラーの表紙絵では、「赤子の額につける魔除けの印、神のものだとする印」である「あやつこ」が矢晴の額にかかる「✕」文字で示される。 ずっと、純は矢晴のことを赤子扱いしてるんよねえ……としみじみ思ってみたり。でも、矢晴が「世話をされる自分」に嫌悪感を持って赤子と表現してるだけにも思える。 「慈愛」自体が「親が子を慈しむ、深い愛」とかなんとか。 敬愛する古印葵を赤子扱いするとは何事か、みたいな気分にはなるんだけどもさ。崩壊しちゃったものを立て直すのに、育て直すほうが早いんだろうな、みたいな気にはなる。 とはいえ、タイミング的に、純が「慈愛」とか考えてたのは、出会った日(翌日ではあるけども、徹夜してるので、当日の延長)だから、純も大概イカれてるって印象はずっとずっと変わらない。 「慈愛」って言葉はきれいだけども、「上位存在(強者)から下位存在(弱者)へ情けをかける」みたいなもんじゃない? みたいに思ってしまうので。 で、【第11話】の『他人に愛される弱者しか救われないって話ですか?』って矢晴が語ったところも思い出すわけだけど。 ただ、「親が子に」という形だとイヤな気分にはなるけれど、「神が赤子に」だとそんなイヤな気分にはならない。でも、果てしない断絶があるな、とは思う。「あやつこ」が「神のものである印」という説明を見たときには、「それって矢晴が純のものってことっすか!?」と滾りはしたけれども。

純愛

 矢晴に対する純の愛情は、純愛であるのか。ボーイズラブとして恋愛関係に至るのであろうと思うのだが、ふたりの関係は“純愛”となるのか。 と、先に書いた二次創作(年越し)の裏バージョンを書きたい欲に取り憑かれながら、考える。 個人的には、ふたりにはがっつりめにいって欲しいわけだけども。純の名前が“純愛”の純だったりするのであれば、本編中にソッチ方面に行ってくれないんじゃないか……? という気もするし、読み始めた当初は、ソッチ方面に行くことによってふたりの関係や結びつきが浅く消費されるのはイヤだなあ……と思っていたりしたのだから、“純愛”であるならあるで、それも期待通りとは言える。 ソッチ方面がないからといって、「ブロマンス」とジャンル分けされるのは、甚だしく憤慨する案件にはなる。 矢晴は、ここしばらくの感情の動きや純への問いかけから察するに、明らかに純への恋愛感情を持ち始めているのだけど、純の恋愛遍歴や性指向がまったく見えず、「こいつ、恋愛できるんか……?」まで思い始めたし、純は矢晴への愛情を『これは慈愛』などとひどく歪んで表現しているような気がするので、余計に不安にはなる。 矢晴自身は「7年付き合った幼馴染の彼女」がいたわけだけども、矢晴自身がその子のことが好きで好きで付き合ったのか……というと、幼馴染というあたりで、「惰性で、世の中は異性と付き合うものだから」と流されていた可能性も考えてしまう。実はノンケじゃないんじゃない? という都合のいい疑惑を持ち出してしまう。 純は、名前の通りに、純粋な子かなと思っているのだけども、純愛の純なのかもなあと、思い始め、純の矢晴への対応は「献身的な見返りを求めないひたむきな愛」などの“純愛”の要件を満たすものだなと、考えたりした。 ただまあ、個人的に、「肉体関係をともなわない愛」の方面にいかれると、ちょっと残念な気持ちになってしまうな……と思ったりしている。

■【売れうつ】の二次創作(17)(小説)

 純と矢晴の年越し。同居して1年後設定にしてある。 でも、この時期って本編だと矢晴が漫画描いて、純が『漫画への思いは漫画で描いて返す』って男前な時期なんだよなあ。純、どんな漫画描くんだろう? それ以前に、矢晴の漫画読みたい〜って気分になる。 矢晴が数ヶ月かけて描いた漫画に対する返歌として、純が数日で漫画仕上げてきたら矢晴落ち込んじゃわない……? とか想像したりする。 けど、ここらへんのことは未確定でもあるから、別段二次創作で書いてるわけでもない。ただの日常の延長みたいなほのぼのライフ、年越し風景を少し。 ■

無題

 古印葵……天竺葵……天竺……ガンダーラ……印度……シヴァ……古代印度……古印……?

服が

 気になってるんだけども。 【第13話・後編】の同居1ヶ月目、矢晴の部屋の窓の外のボトルを拾う時の服。 単純に、作画の都合で違ってただけとも思えるのだけど。【第1話】で昼に矢晴の部屋に起こしに来た純と、【第14話】で風呂上がりの矢晴に飲み物すすめに小走りで来たときの純は、同じ服を着てる。ベルト?の垂れ具合とか、色とかも。 窓の外のボトルを拾う時は、ズボンが黒くて。ちょっと外に出るから暖かい上着着て、はわかるんだけど、ズボンまで替えないよな……と思うと、ここ実は、矢晴が散歩に出た後に出かけるついでに窓の外でボトル拾った純が挿入されてる……? とかも思えて。ただそうなると、靴の色が違うんだけども。 ペン入れされて、作画統一されたら、純の服も変わっているかも、という可能性が高いような気はするんだけど。 そこらへんで、状態説明(純は矢晴が飲酒したことを知っている)のための時間操作がされてるとしたら、純は矢晴をすぐにお風呂入れてくれてたかなーと、ちょっとほっとする、というだけの話。 矢晴を散歩に出した後、30分くらいなのか、コンビニまでの10分を差っ引いて20分くらいか、お家でなんかしてて、矢晴を迎えにでもほんとに甘いもの買いにでもコンビニに出かけようとした純が、外着に着替えて、とりあえず勝手口?というのかガレージ側の玄関から矢晴の部屋の窓の外のボトルを拾いに行って(白い靴)、ボトルを家のゴミ箱に捨てた後、表玄関から出てコンビニに行った(黒い靴)くらいかなー? 整合性を考えると。みたいに考えてみたりする。 作画の都合、というか、下描きだからと簡易に省略してる部分とか描き漏らしとかもあると思うのだけど、【第14話】の公園の純は、軟骨部分のピアスがないなあとか、思ったりしている。

馬鹿にする人、馬鹿にした人

 イントネーションの違いで。Twitterで2つの意味に言及されてる方がいて、矢晴の『私は馬鹿だからこんな事を考えるんだ…』からの一連のシーンに感じていた違和感を言語化されてて、「あー! それそれ!」と感動している。 【第13話・後編】で『この家の中で矢晴を馬鹿にする人は矢晴以外いないよ』と純が言ったのを【第14話】で回想しているけども、この純が言ったのは「矢晴を嘲る人」で、矢晴はそれを回想している現在、「自分が馬鹿だから自意識過剰(返歌だと思う、わざと置いたと思う)になっている」じゃあ、私が(頭の回らない)馬鹿になったのは誰のせい? という流れ。 作者さんの本業の過去作でも、そういう一文に2つの意味合い、聞こえ方の違いをされているのはあって、解説もされてたのに、ここで気付けよ自分、と思いつつ。 私、『愚鈍なお花畑にさせたのは誰だ』の下のコマ、回想っぽい枠で微笑んでる純はどこのシーンだ!? ってほうに意識持ってかれてたからさーと言い訳しておく。 ざらっと読み返して確認したけど、こんな襟のときって矢晴が病気の話した時……か……? くらいだけど、この表情で微笑んでる純のシーンは、どこにもなかった……。はず……。 で、矢晴としては、純でいっぱいになっちゃってる現状、純の存在が矢晴をお馬鹿にして思考放棄させて知性の欠片もなくさせてる、みたいな感じに思って自己嫌悪してる感じかなー? 純が矢晴をお馬鹿にしたから純に依存するしかなくなった? 純のことが好きな自分は馬鹿だから、みたいな感じで嫌い? いやもう、とことん馬鹿になって純にどっぷりいっちゃえよーー! とけしかけたくなる。 「私が馬鹿になったのは純のせい」って思いたくなる気持ちもわかるけども。それで被害妄想に燃料投下するんでしょー? 矢晴の燃料、いくらでも湧いて出てくるから大変。もう、ほんと、純に意識焼き切ってもらっちゃいなよーー。

朴念仁

 同居初日に矢晴はパジャマのボタンの掛け違いを直されそうになって襲われるーって感じに逃げてるけども、純はわかってなさげで。 矢晴はたぶん純に『一緒に寝る?』って言われたときには、ソッチ方面も想像しちゃってるんじゃないかと思えるのだけど、純はどうなんだ? と考える。 矢晴が「脱がされそうになったから逃げた」ってのを純が後からでもわかってたら、一緒にお風呂に入る(汚れたの洗ってあげるだけ)も一緒に寝る(隣で寝るだけ)も、それなりになんかこう、ソッチ方面が一瞬でもよぎらんか? と思うのだけども。 矢晴はかなり意識する気がするけど、純は全然よねーって思うと、この朴念仁め。みたいな気分にはなるのだけど、矢晴は矢晴で、純が好意を向けても疑うだけみたいな雰囲気で、この朴念仁め。とは思う。どっちもどっち? 矢晴の気持ちが今、恋愛方面に向かってるのは、むっちゃよくわかるんだけど。 純の気持ちが恋愛方面なのかは、よくわかんない。矢晴のことを「かわいい」って思うなら、充分、恋愛方面に振れててもおかしくないし、そもそも、授賞式で生身で見た古印葵(福田矢晴)に恋したんだと思ってるんだけど。 純が「恋愛に割く時間はない」と思っているのか、「異性の恋人を作るための時間なんてない」と思っているのかも正直よくわかんないんだけど。そもそも、「自身の恋愛に興味がない(けど、古印葵の描く恋愛は好き)」とかかもしれないし。 純の性指向が知りたい。

自意識過剰

 【第14話】に挿入される望海可純の「シヴァ・アンバー」3巻にて、矢晴に『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』と思わせたモノローグから考えると、古印葵の漫画は、「果てなく手の届かない幸福を求める欲深き人間」でも描いていたのかな? と思える。どんな恋愛漫画なんだろう……? そこからの発展で、望海可純は「人間の幸福は空に無限に広がってるからさあ行こう!」みたいな感じだろうか。シヴァ・アンバー、王道バトル漫画だってけど、どんな漫画なんだろう……? という疑問はまあ、そのうち、作中で答えが出てくるかなーと思うので、置いといて。 矢晴が『いやいやいや自意識過剰すぎる…』と思ったのは、『私の作品(アレ)への返歌……か?』と、『だからわざとこの巻だけリビングに置いたとか?』のふたつともにかかってるようにも思うんだけども。 「古印葵作品への返歌として描いた漫画を、矢晴に読ませたいから、わざと目につくところに置いておいた」というのはあり得ることだなあとは思うんだけど。 そう思ったことを自意識過剰と思ってしまう矢晴もかわいいなあ、と思って。自意識過剰すぎると思っているところも自意識過剰ではないかと思うのだけども。だんだん混乱してきた。 実際、純が、自分の漫画を矢晴に読ませるために「わざと」置いておいたのかはわからないけども、「矢晴が漫画を手にとって読んでいた」ところは見ていたのかも? とは思える。 そうでなきゃ『30分くらい前に出てったのに家から10分のコンビニにいるから立ち読みでもしてたのかなって思ってたら』と「立ち読み」という発想は出ないんじゃないかなあ? と思えて。「漫画を読む」ということに意識を向けさせたいからわざと立ち読みって言った、とかも考えれんことではないけども。 純ってどこからどこまでが「わざと」なんだろう。

古印葵、漫画家復帰まであと11ヶ月

 【第14話】で同居1ヶ月目まで描かれたので、【第1話】の古印葵が『二年ぶりに漫画を描いた』というXデーまで、あと11ヶ月。 同居開始から激動の1ヶ月。たった1ヶ月でこの復調ぶりは、超展開とも思えたりする。きっちり酒抜いて、栄養状態も良くして、衛生的にも快適な環境で、すべてを受け入れる人間の世話を受けると、矢晴はこんなに回復してしまうのか。あんなだったのに。 同居初日には、純の漫画の手法の再現について慄き、漫画にいまだ未練があるところを見せ。 同居5日目には、純のネームを読んでアドバイスして、『まだ古印葵は死んでない』と純を感動させ。 同居6日目には、思考の共有で純の描いた絵に影をつけ。絵を描く楽しさを思い出し。 同居21日目では、やや反転して投げやりになったところ、純の言葉で踏みとどまったか。 同居1ヶ月目には、自身に言い訳しながらも純の漫画を読み始め。 『絵を見るだけ…絵を見るだけ…』と言い訳しながら、しっかり読んでるところがかわいいわぁ。ほんとに絵を見るだけだったとしても、これまでずっと漫画を遠ざけて来た人が、「漫画を手に取った」だけでもすごいんだもの。 漫画家復帰まで残り11ヶ月になったわけで。 先に望海可純の漫画を全部読むのか、他の漫画をゆっくりと読んでいくのか。漫画を読む楽しさを思い出してくれると、創作意欲が湧いてくるだろうから、どんどん漫画に触れていくことにはなると思うのだけど。 絵を描き出すのはいつからかなあ。ちょっと落描きとか、ちょっとスケッチとか。散歩するときにスケッチブックかクロッキー帳か持ち出して、公園で風景描いたり、人物スケッチしたり、するかなあ。海が描きたいとか言って、純に車出してもらってドライブデートとかして欲しいなあ。 矢晴が同居1年後に漫画を描いたときには、デジタルでタブレットで描いたのそのまま純に読ませてたから、タブレットのマンガアプリの使い方とかのレクチャーを純に受けるとことかあったらいいなあ。こっそりひっそり自分で勉強して描いてくれるのもいいけど。ドキドキワクワクしてる純が見たい。 漫画のストーリー考えて集中してる矢晴にそっと飲み物差し出す純とか。見惚れちゃってる純とか、見たい。 とか、考えてると、地獄めぐりしてる暇なんてどこにもないぞ? と思うのだけど。 純と一緒に寝るようになって、矢晴が感情ぐちゃぐちゃで情緒不安定...

嘘だったのか…

 【第14話】で公園で矢晴が純の言うことをことごとく否定していくところ。 大きな声出せるところもいい徴候だし、理路整然としていて、どんどん自分を追い詰めていくのはいただけないが、元気になってきているなあと明後日な感想が浮かんでしまうが、その矢晴が『嘘だ!』『嘘をつくな! 嘘を教えるな!』と言っているのを、否定するでもなく肯定するでもなく『嘘だったのか…』と受け入れる純が、いい子だなあと思う。 【第13話・後編】のお風呂シーンの純も、【第14話】の純も、【第12話】の長時間のビデオ通話後の純と比べると、ずいぶんといい子で、優しくて、良いこと・きれいなことばかり言ってくるんだけども、その印象の違いはやっぱり矢晴フィルターで【第12話】の純が歪んでいたということなのかなあ? と考える。 【第12話】で矢晴が『純にとって私はチワワ何匹分だよ?』と聞いたことを、矢晴が逃げ出した後、一晩じっくり考えてくれたのかしら? とも思えるけども。 矢晴が純の家に来てたった1ヶ月で、純への好意・愛情らしきものを抱え始めて。感情が動き始めたのは、回復し始めた証拠かと思うのだけど。それを、純が解っていて、さらに矢晴の全てを受け入れるために言葉を尽くしているような。 ん? 言葉だけに頼るなし、純。まだまだ触れ合ってオキシトシン増量せんと。 と、思うと、『一緒に寝る?』っつって、ちゃんとしっかり一緒に寝るようになったら、純の気持ちはちゃんと矢晴に伝わるのかな? 矢晴の気持ちも純に伝わるのかな? 純がどんな気持ちなのかはいまだイマイチわかんないけど。矢晴のことを「好きな人」とは言っているけど、「好き」のレベルがわからんから。 これからも純はずっと矢晴を受け入れ続けてくれると思うのだけど。同居21日目だけが、唯一、純が矢晴の言うことを突っぱねてるけども。やっぱりあの縄、矢晴が自分で死ぬ(古印葵を殺す)可能性が切れたってことじゃないかなあ? と【第14話】の矢晴を見て、思った。

■【売れうつ】の二次創作(16)(小説)

古印葵がA誌を去らず、望海可純の漫画を読んでいたら、の、もしもの話。  ■ 純と矢晴の年越しの話を書いていたけど、【第14話】での「返歌」に滾って、この話が先に書き上がった。

宣伝期間が短くて

 【第13話・後編】から【第14話】の期間が22日で。ここしばらく1ヶ月は超えていたから、あまりにも早い更新で、いつも以上に嬉しかった。 けども、【第13話・後編】のキャプションで、しばらくしたら消すと本業の宣伝をされていたのも、【第14話】更新とともに、キャプションが変更されて、宣伝は消えていた。 本業の宣伝がある間にも「この作者さん、〇〇先生に似てる」とか「〇〇先生なのかな?」とか、言っている方がちらほら見受けられたのだけど、宣伝が消えた後もまたそうやって「誰だろう?」と言っている人がちらほら増えていたりする。 宣伝がある間でも、見ていない人は明らかにいたのだから、宣伝があろうがなかろうが、なのだろうけども、もうちょっと長く宣伝文残していてもよかったんじゃないのかなあ? という気にはなってしまう。 もしも「宣伝文を消すために、早い更新だったんだ」ということだったら、かなり複雑な気持ちにはなってしまうのだけど。 キャプション読まない人は多いだろうし、私も比較的キャプション読まない派ではあるから、そういうのもあるよねーみたいな気分なのだけど、もうちょい長く宣伝文残してたら、普段読まないけど読んだみたいな人増えて、周知が進むんじゃないかなあ? とは思った。でも、作者さんはそこまで大々的に周知徹底したいわけでもなさそうだなあと思う。 私が病的に執拗に更新を確認して心待ちにしてしまう状態だもんで、「久しぶりに見たら数話更新されてた」とか見かけると、「す……数話……? 数ヶ月も気にしないでいられたのか……!?」と驚いてしまってもいる。数話レベルで久しぶりの方は、当然のごとく、宣伝文を見られてないわけで。それはそれで機会損失……という気分にはなったりもする。 宣伝文に「本業垢に凸らないでもらえると心穏やか」(意訳)ってあったのに、がっつり本業の連載媒体のコメントに書き込む人いたりするから、結局心穏やかでいられないのではないか、宣伝文が消えた今、また書き込まれてしまうのではないかと、心配になるが心配になるだけでなにかするでも、どうにかできるでもない。

窓の外

 【第14話】で、矢晴が純の漫画を読みたくない理由を並べていた時の窓の外。寒空に雪が舞っているような感じがするのだけど、そこに鳥なのか蝶なのか、羽のある感じのシルエットがあって。どっちだろ? と考えている。 そもそも雪が降っているのかどうなのか。 【第13話・後編】で純が『世界が綺麗に見える時間は増えていくよ』と言っている時に差し込まれる外の景色は、雪が降っているわけでなく、キラキラしているイメージの世界の景色かもしれないなとも思う。 【第2話】では、窓の外とおぼしき景色は、雪が降っているように思ったのだけど。 雪が降ってるなら、純が矢晴を散歩に出すかどうか……。さっきまで雪が降ってて寒いからと毛糸の帽子を被せたのだろうか。雪が降るほど寒いんだから矢晴のジャンバーじゃ寒いじゃないのさ……。もっとあったかいもの着せたげて。 設定された時期的に、特に寒い時期で雪が降っててもおかしくない頃合いのはずではあるから、窓の外の黒いシルエットは、鳥かなあ? とは思うのだけど。 蝶は再生・復活のシンボルでもあるというし、矢晴の蟲は蝶の幼虫のようだし、幼虫ってのは赤子で幼児なわけだし。【一生・ベイビー】だし。 窓の外、鳥に見せかけた蝶だったりするのかなあ? 考えすぎ、こじつけすぎかなあ? と、ぐるぐるしている。

どこからどう

 【売れうつ】の【第14話】の表紙だけをとっても、どこが起点でこうなるのか、と疑問が尽きない。 表紙の文字配置は【第1話】と同じ(重ねて透かして見た。誤差はあるかもしれない)で、この文字配置をしたときには、【第14話】で「✕」印をそのように活用するつもりだったんだろうか? 【第8話】の時点でキャプションにて『14話までほのぼのライフ描くぞ~!』ということだったし、【第9話】のキャプションでは『4月21-22日に思いついて全話のだいたいプロットを書き』『今は最終回(全40~45話程度予定)までの内容とセリフできてます。』ということで。 全体の構想は全話のプロットの時点で決まっていたんだろうなと思うのだけど、「純=シヴァ」「矢晴=赤子から再生」「タイトル文字の✕」「あやつこ=竈の神」「竈の神=三宝荒神=シヴァ」とか、どっからどう……? どこが起点でそんなすべてがぴったりハマるように発想できるの……? と、作者さんの底知れなさ、引き出しの多さ、などなど、すごすぎて恐ろしい。 古印葵の漫画も、こんな感じなんだろうか。古印葵が長編描いたら、すごいことになりそうだよなあ……。A誌でもB誌でもかなわなかったけど、長編の構想とかあったのかなあ? 気になる。1年後に漫画を描いて、漫画家復帰したら長編とか描き出すのかな。すごいだろうな……。純、そんなの読んじゃったら大変なことになりそうだよな……大丈夫かな……? って、妄想するだけでドキドキする。

換骨奪胎

 純が「シヴァ・アンバー3巻」で矢晴の作品を取り入れて、自作として昇華していたのは、「古印葵への返歌」であり「換骨奪胎」ということでいいんかな? と思いながら、この文字列に含まれる、「骨」「胎」が作中に描かれていたなあと思い出す。 記事タイトルと関係ない話になる。 【第14話】では、矢晴が生まれ直した、生き直すことを暗示してるのかなー? と思うのだけど、純が『人間ってみんなもともと子供だろ?』『子供の性質は人間の持って生まれた性質だよ』と語るシーンで「胎児」が描かれる。 この作品のなかで初めて、「骨」が出てきたのは、【第5話】で、純が古印葵の漫画を初めて読んで『今まで触れられたことのない場所を触られたような』と考えているシーン。複数の手に触られている「骨」が表現される。 純も空っぽの子だったんだよねえ〜と、思い返したりしてるのだけど、ふと、もしかして、これまで矢晴のことだと思ってた【第7話】からの「骨」って、実は純だったりした……? とか思ったりしたけども、【第7話】のは、明らかに矢晴だった。 【第7話】では矢晴が『この病気にとって蠱惑的すぎる』と背骨に蟲が取り憑いた感じで。『あいつはそれを分かってて言ってる』とまだ生まれてない蟲がアップになる。「蟲」=「あいつ」……? ってことは、やっぱり純……? 純の釣り針にかかりに飛び出したから、矢晴の気持ちだと思うんだけども……どっちだ? と混乱し始め。でも「骨」は矢晴かな。血肉もなく、「死者」を表現してる感じがする。 【第8話】では引っ越してきた矢晴を後ろから見たような「骨」と少し大きくなった「蟲」。その前に『ここで死ぬならいいかもな』と骨壷が描かれてて。ゴミ屋敷でひとり溶けて腐るような死に方よりも純の家で暖かく死ぬ方が断然いいよね、でも死なないでーとか思ってたけど、ここの骨壷にもなにかしらの意味が……わからんけど……と思い始めたところ。 【第9話】では、間接照明にした矢晴の部屋で純が『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』と複数の手に触られている「骨」が表現されてて、「蟲」は単体で背をなぞられてのけぞっている。セクシー。 【第10話】では、これまでの「骨」とは趣が違うので入れていいのかどうかと悩むけども、『死にたい』という矢晴の思いと縄、その次のコマで、王冠や豪華なマント、財宝をまとう白骨死体。こ...

祈りってか神託じゃん!

 さっき、「あやつこ」なる語を知り、【第14話】の表紙のタイトルの配置の意味を知り、翻って、【第13話・後編】最後の純の『世界は変わらないけど』『世界が綺麗に見える時間はこれから増えていくよ』という「祈り」の言葉が、その時の私にはいまいち響かなかった、というか、矢晴がその言葉を素直に受け取れると思えずなんだか突き放した言い方のような気がしてちょっとイヤだったんだけども、今、その言葉は「神託」だったんだ! と輝いて見え始めた。 なんかもう、ほんと、すごいね……作者さん。すでに全話のプロットとセリフはできてると言うし、全話の構想、構成がかたまっているからこその演出なのだろうけども、ほんと、すごい。すごいしか言えない。

あやつこ

 【第14話】についているコメントにて、「あやつこ」なる語を知り、なんぞそれ? という気分で検索したところ。 あやつこ あのカラー表紙の矢晴の額にかかる作品タイトルの『✕』記号、そんな意味合いまで含まれて!! すげえーーー! と、なってる。 以前に、額に文字かかるの残念〜とかフザケたこと抜かしてスミマセン! と土下座しても足りねーわ。そして、コメントで言及してくださった方、ありがとう。 そんな風習にまで思い至らず、新たな知見を得ることが出来た。 ・魔除けのための印。赤子の初出(宮参りとか)でつける。 ・あの世からこの世への社会的な誕生をあらわす。 あの世からこの世への……うつで死んでたような矢晴が、生まれ直して社会(漫画家)復帰の第一歩(純の漫画を手に取って読んだとか)を踏み出したみたいなところかなあ? わ〜〜〜、ほんと、作者さんの表現と知識とが、すげえ……。すげえ……。 あと。 [この鍋墨で書くことにも意味があり、竈の神様である荒神(こうじん)のご加護を受けている印とされていたためという説も。] 引用元 で、[荒神]って……? とふらふらして、 こちら を見て。 え、このタイトル文字の「黒」ってところにも意味があり、荒神の加護があり、荒神はシヴァ神で……? 純の漫画は「シヴァ・アンバー」で、【第10話】のカラー表紙の純はシヴァ神の配色で……? だから、生まれたての矢晴には純の加護があるわけで……? ということでいいんすね!? わーー! わーーーー! すげー!

シヴァ・アンバー

  仮発行月 (3ヶ月毎) 収録話数 2023冬 2月 20巻 191〜200 2022秋 11月 19巻 181〜190 8月 18巻 171〜180 5月 17巻 161〜170 2月 16巻 151〜160 2021秋 11月 15巻 141〜150 同居開始 8月 14巻 131〜140 5月 13巻 121〜130 2月 12巻 111〜120 11月 11巻 101〜110 2020夏 8月 10巻 91〜100 矢晴10回目のOD。 純7月に布教活動開始 5月 9巻 81〜90 2月 8巻 71〜80 2019秋 11月 7巻 61〜70 8月 6巻 51〜60 5月 5巻 41〜50 2月 4巻 31〜40 2018秋 11月 3巻 21〜30 同居1ヶ月目に矢晴が読んだ巻 8月 2巻 11〜20 5月 1巻 1〜10 2018年2月頃? 連載開始 矢晴は3話目から読んだ記憶がない 2017年 デビュー 純22歳「鬼弾児」矢晴は読んだ 望海可純の「シヴァ・アンバー」の発行スケジュールを逆算してまとめてみた。 3ヶ月毎に発行されているとして、15巻が秋、10巻が夏くらいになれば〜と仮定してだいたい、純の連載開始は2月くらいになっていて。2月中旬〜下旬くらいに連載開始かなあ? と思える。 矢晴はB誌に移って2ヶ月くらいか。漫画を読むのが辛くなっていて、3月に入ってからはA誌は買うものの積んでいて読まなくなっていて、そのうち買うのをやめたという感じになるのかな。 矢晴に読ませた(かどうかは定かではないが)のが3巻だったのはなんでじゃろ? と思ったのだけども、純の最初の連載も「当初3巻予定だった」とすれば、最終巻の予定だったと思える。 初連載、最後の巻に、古印葵への思いの丈やメッセージを詰め込んだのかもしれないなあと、思ってみたり。 それがきっかけで人気が出ちゃって連載続行とかになったんだったら、古印葵を認めない世の中に納得いかないだとか、古印葵に大恩ありすぎ、みたいなのは、むちゃくちゃ納得できるな! と思い始めた。 そこらへんの真相も知りたい。

冒涜と贖罪

 純が古印葵である福田矢晴に尽くす理由として、ふわっと思い浮かんだ。 私は純が“慈愛”だけで矢晴の世話をしているとは思ってないのだけど。そりゃまあ慈愛に似た愛情は存分にあると思うけども。 【第14話】で、矢晴が「シヴァ・アンバー3巻」をちらっと読んで、『ここのモノローグの前半……』『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』『後半の文章は違うな野心的で前向きに発展させた内容…』『もしかして』『私の作品への返歌……か?』と言っていたところ。 もしかして、ということもなく、「返歌」なのだろうと思う。 そしてそれがこの巻のこのエピソードのみだとしても、「シヴァ・アンバー」全体に及ぶとしても、累計1400万部を売り上げる望海可純の漫画は、古印葵がいなければ成り立たなかった。「望海可純が受けている称賛と対価は、本来、古印葵が受けるべきものである」と純が考えていてもおかしくないのではないかなー? と思った。 また、憧れているものの、自身の技術や表現力が理想とする古印葵に追いついていなくて、自身の満足のいくものではなくて。その程度であるのが「古印葵を冒涜している」と純が考えていてもおかしくないのではないかなー? とも思う。 「古印葵が唯一幸せをくれたからのお返し」「慈愛」以外に、「純自身が古印葵を冒涜しているから、古印葵である福田矢晴に贖罪している」というのもあるのかなあ、と考えてみた。 実際、純はそんなことはまったく考えてなくて、「古印葵のファンだから、矢晴が好きだから」だけであれだけの世話をできる人なのかもしれないけども。 「望海可純が受けている称賛と対価は、本来、古印葵が受けるべきものである」というのを純が思っていなかったとしても、いつか矢晴が言うんじゃないかな? という気は、している。

品定め

 【第14話】で矢晴が『純って恋人作らないの?』と「チワワ何匹分?」と同系統なんだろうなーと読んでてうふふってなってしまう質問をしたのに純が答えて、「合コンとか婚活とか、人間を品定めする場面がしんどい、気分悪い」と言っているのが、純の人間性を表していると思うのだけども、それは同時に、「自身にとって有用か無用かの価値判断で人を選ばない」から「矢晴が働いて金稼ぐとかできなくても問題ない」という話をしているのかなー? と思ってみたり。 「恋人を作る」という話だから、合コンや婚活という「異性を条件で選んで恋人という存在を作る」行為について話したのかなー? と思うんだけども。矢晴がストレートに「私は純の恋人になれるの?」とか聞いたら、どんな答えが出るのか、とても聞きたい。 純の恋愛対象は男性なのかなーとか思ってたけど、むしろ純ってそういう方面の気持ちがわかない人かも? とも思い始めた。 【第9話】で矢晴がパジャマのボタン直されそうになって逃げた時の『もしかしてこれが…目的ですか?』ってのに、『ごめんなさい…これ…とは?』って聞くくらいだし。性行為に関する知識、興味や性衝動がなかったりする人……? とか思い始め。だから、古印葵の恋愛漫画が好きなのかなあ? と思ったり。 矢晴が相手だから純の恋は前途多難、みたいに思ってたけど、もしそうだったら、純が相手だから矢晴の恋は前途多難ってことになっちゃうわけね?

同衾

 純が矢晴に言った『一緒に寝る?』は、同衾であるのか、添い寝であるのか。はたまた、同じ部屋で別々の布団で寝るだけなのか。 同じベッドで添い寝されて、純にトントンされながら寝る、くらいが良い感じなのだけど、赤子か幼児か、って矢晴がプンスカしちゃいそうではある。でもそうやって安心して眠れる状態が良いと思うのよね〜。 添い寝する純は、ソウイウ方面で興奮したりせんのか? どうなんだ? まったくソウイウ気にならんタイプか? と気になるんだけども。ちょっと悶々としてほしい。 同じベッドで、ゆっくりしゃべりながら、矢晴が妄想に襲われずに眠りに入っていく感じになれたら、ほんといいよな〜って思って。朝、矢晴よりもはやくに起きる純が、矢晴の寝顔見て、【第8話】みたいに撫でてくれたら、ほんとにもう! いいね! いいよね! 一番、残念なパターンは、「同じベッドで寝るかと思ったら別々の布団だった」かなー。アフゴンでやってたみたいな「ふたりきりでデートかと思ったら大勢いて、がっかり」っていう。同じ展開だったらちょっと泣くかもしれん……。でも、がっかりして壁に向かう矢晴はかわいいだろうなと思う。

カラー絵

 【第14話】のカラー表紙の矢晴が可愛くて、可愛くて! 伏せた目の表情とか、もういろいろと。マフラーしてて暖かそうだし。本編で散歩に出た矢晴の格好が寒そうだったから、表紙で暖かくしてそうで良かったよぉーともなってる。頬に赤みさして血色良さげに見えるのは色彩の取り合わせでそう見えるだけなのかはわからないけども、矢晴の肌色が病的な白ではない感じで、とても好き。 これまでのカラー絵は、「【売れうつ】ただの絵(1)」と【第10話】の表紙。 イラストのほうでは純の健康的な肌色に矢晴の病的な肌色の違いが愛しくて。当時お気に入りだったのか蛍光ピンクが鮮やかだなあと思いながら、今、よくよく眺めていたら、純のシャツの柄が、【第14話】の表紙にかかる光の効果っぽい菱形の連なった模様と同じでは……? と思った。 純の髪色が、想像してたより茶色だ! と思ったのを覚えている。茶髪の純の髪の影に緑色が入ってるところを見ると【第11話】で矢晴が『カラーなら反射光を補色でここにいれます』と言っていたのを思い出す。 純が軽々と矢晴を抱えあげて矢晴が叫んでるというシーンと構図がとても素敵なイラスト。この絵を見るまでは、「BLじゃなくてよくない? このふたりにそういうの(低俗に消費されるエロ系)ないほうがよくない?」と思っていたけども、「BL、いいね、あってもいいね、あったらいいね!」に変化した。 【第10話】の表紙は、イメージ寄りの現実的でない配色。純の顔が青くて髪が白くて、舌の赤さと濡れて光ってる感じがとても素敵で、怖くて。矢晴の妄想のなかで矢晴を嘲る純はこんな感じなのかなあ? と思わせるし、配色はシヴァ神(破壊と再生の神)で、いろいろなものを表現してる感じがすごい。目元もかっこよくて好きなのだけど、首筋から鎖骨とかもすごいかっこいい。好き。 ここまでで出された3枚のカラー絵がそれぞれ塗り方も色の使い方も違っていて、作者さんの技術とか引き出しの多さに、畏れ敬う気持ちがあふれる。 あと、カラー絵に入れていいのかどうか? という気にもなるけども、シリーズページ(目次ページ)のイラストも好き。色はピンクの濃淡なのかな?、今の、散らばった原稿、その上に横たわる矢晴、矢晴のそばに立つ純の足という構図とか、かっこいい。純を信じない感じの純から視線を逸らしてる矢晴と、足元しか見えてないから不穏な想像を掻き...

マットレス

 矢晴の使ってたマットレス、想像してたのと違った。そっちかー、って感じ。 【第14話】で純が仕事部屋でマットレスのクリーニングについて問い合わせしてるのは、一人称で語られる物語としての制約を外してるけども「リビングには矢晴は一人でいる、その間、純は電話をしているから来ない」と「矢晴のマットレスは処分するしかない」「矢晴が粗相で汚したマットレスについての話だから矢晴に聞かせないように仕事部屋でしている」って感じかなー。 矢晴はリビングで『もしションベンが理由でクリーニングを断られたら私のションベンのせいで純が怒られるのかな…』と考えてるところが、さらっと読むと矢晴が純の心配をしてるように思えるんだけども、よくよく読むと、「え? どゆこと?」みたいな気分になってきた。 誰に、純が怒られるんだ? クリーニング屋に? 「うちじゃ無理ですねー」って断るだけじゃん? って思うんだけど。矢晴の想像では「マットレスに失禁するなんて、人として非常識ですよ! そんなのクリーニングできませんよ!」みたいに店側が怒ってクリーニング断る、みたいな感じかなあ? 純がしたわけでもない粗相を理由に純が店の人間に怒られる、これは、理不尽……。 実はここも誤字で「純“に”怒られるのかな…」だったら、粗相したことは怒らないでお風呂に入れてくれるくらい優しい純だけど、「クリーニングを断られる=買い替え必須=無駄金使う」みたいな感じで「矢晴のせいで迷惑被る」みたいに純が矢晴に怒ってくるかなって期待してたり? とかも考えてみるけども。 矢晴のせいで純が誰かに怒られる理不尽な想像でも、怒られることを期待するような想像でも、どっちも矢晴っぽいなあとは思ってしまう。結局、「矢晴がダメ人間だから純に迷惑かけている」ことの証明になるし、自分が純に怒られるんなら、それはそれで安心できるし。(しちゃいけないほうの安心) 矢晴の汚してしまったマットレスは、処分するしかなくて、新しいものを買うまでとコイルマットレスをきれいにするまでの間は、矢晴のベッドが使えない、ということも、純が矢晴に『一緒に寝る?』って言った理由のひとつではあるんだろうなあーと思うんだけども。 矢晴は、「一緒のベッドで寝る」場合によってはソウイウコトもあり、みたいに考えてたりする? と思えるし、読んでる私もそんなシーンが見たくて見たくて! と思って...

甘いもの

 純は、甘党なのかなあ、というか、甘いものも好きね〜って感じがする。 お酒は飲むのか飲まないのかわかんないけども。矢晴が飲んでいろいろ話してくれるのニコニコ聞いてくれてたときはジョッキ持ってるような気もするし、飲んでない(酔ってないか酔わないか)っぽくもあり。 断酒褒められたお祝いにケーキとか、プリンたい焼きとか、甘いものをよく食べたり、矢晴に食べさせたりしたいのは、甘味で得られる幸福感とかもあるのかなー? ただの甘いもの好きかなー? 矢晴が来る前からお取り寄せで甘味も買ってるっぽいし、甘いもの好きっぽい。ご飯もおやつもいっぱい食べててかわいいなあ。矢晴も純と一緒にいっぱい食べれるといいなあ。 純と矢晴で甘味食べ歩きデートとか、したらいいよ。

望海可純の漫画が

 望海可純の漫画が、ほぼ全編に渡って、もしくは、一部が「古印葵作品への返歌」だったとして、以前に 貶し方 で「ストーリーが面白くないとかは言ったことがないな、と思った。」と自分で書いてるんだけども、そりゃー、言えるわけがないわ、と納得した。謙遜でも「面白くない漫画」なんて言えるわけがないんだわ、と。 矢晴が【第14話】で「シヴァ・アンバー3巻」を読んでくれたから、純の漫画がちらっと読めたわけだけど、この、3巻の矢晴が読んだ部分だけで言うと、若干小難しくて、【第11話】で矢晴が純の漫画を評して『純さんの漫画は言葉が親切です』と言ったことに対して、ものすごい疑問を感じるようになってしまったのだけども、途中からテコ入れ的に言葉を易しくするようになったとかあるんだろうか……? あと、純は、実際に自分の漫画で「古印葵作品への返歌」を表現することで、絶対に自分では『古印葵を紡げない』ってのを実践して理解してるってことなんだなーとも、思った。 古印葵の劣化コピーにもなれてないのをわかってて。でも、古印葵を取り入れた漫画は人気があって、売れっ子になってしまって。本歌である古印葵は売れてないし、消えちゃうし、世の中の誰も気づいてくれないし……って状況なら、『この世に納得いかない』ってなるなあ、ほんと。 ただ、この「返歌」として古印葵を取り入れてる漫画は、「望海可純から古印葵への個人書簡」にも思えて、そうすると読者を蔑ろにしてそうな感じはして、古印葵に怒られそうな気がする。 あと、純自身が「古印葵を冒涜した作品」とでも思ってる可能性とかもちらっと考えたりした。嫌われてるかも、って考えてるあたりで。 「返歌」として受け取られればなんの問題もないけども、場合によってはパクリ疑惑かけられて、炎上でもしちゃったら、漫画家としてもやばいし、担当や出版社にも迷惑かけるようなことしてるんじゃないのかなあ? と心配になってきた。

洗われた

 純が矢晴をお風呂に入れてくれたシーン、【第2話】と【第13話・後編】にあるけども、矢晴の身体の泡をシャワーで流すとこで、 【第2話】『ここまでのあらすじ私福田矢晴は他人の家のベッドと毛布と買ってもらった部屋着を己のションベンで濡らし家主である売れっ子漫画家望海可純(上薗純)にションベンの臭いをかがせてそれら全てを洗わせているあと自分も洗わせた死』 【第14話】『ここまでのあらすじアル中鬱病元漫画家の古印葵こと私福田矢晴は売れっ子漫画家望海可純こと上薗純の家に居候し高級マットレスにションベンを漏らし純に汚れた服と自分を洗われた死』 と、すでに「洗わせた・洗われた」と終わったことになってしまっていて、その瞬間は見せてもらえてなかったけども、風呂上がりにソファーで臥してる矢晴が『なにをしても怒られない親切しかされない』『愚鈍と不出来を肯定され』『なにもできない身体を肯定され』『いずれ思考も放棄するだろう』って考えてるところで、純がわしゃわしゃと矢晴を洗ってるシーンが入っているので、読んでる私はとても満たされた。 そしてまた、この矢晴の思考を聞いてると、ほんとに純は矢晴に優しくてなんでも受け入れてくれてるんだなあと、思う。でも、21日目に純に怒られたあたりの矢晴の気持ちはどんなだったか知りたいな。そんだけ優しい純にあんな強いこと言われたの初めてしょ?

記憶力

 矢晴の記憶力の高さが、やべえな……って思うくらいすごい気がする。 純の「シヴァ・アンバー3巻」を読んで、『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』ってけど、矢晴が漫画描いて純が読めたの、4年前じゃないですの。 4年以上前に描いた自作の内容、そんな細かく覚えてらっしゃるの……? と思うと、すごい記憶力だなと。そして、それを思い出せるようになるほど回復してきた矢晴がいいなあ〜って思うんだけど、もしかして、今、しこたま酒飲んだから脳ミソに栄養充分なだけか……? ん……? ままま。矢晴ったら、そんだけ記憶力高いから、ずっと反芻しちゃって記憶改竄しつつ強化しちゃうみたいなことやってるんだろうなあーとも思うし。矢晴の作品、ほんとに『忘れたくないと思ったモノや感情を取り込んで形にしてます』って言ったまま、「忘れたくない」「覚えてる」もので構成されてるんだなあ〜と感慨深く。 矢晴がA誌に在籍したまま、純の連載読んでたら、どうなったんだろうなあ……と、妄想が捗りはじめるのだけども。 純の連載が「古印葵作品への返歌」になってて、それに気づいた矢晴が作品通して純と交流始めちゃったりしてさー。実際に会わないまま魂の結びつきだけ強くなって、謝恩会で初めて顔合わせて、純に懐かれてほしー。ついでに、授賞式でサイン貰いに来たあの子、みたいに気づいてほしー。 でも、これだとむっちゃ仲良くなれそうだけど、恋にはならんか……。矢晴、彼女捨てて純とこ行ってくれたり……するかなあ……? わかんねーなー。

君も私も

 【第14話】で一番好きなシーンかなー。純の顔がかっこいいし。 『人間ってみんなもともと子供だろ?』『子供の性質は人間の持って生まれた性質だよ』『性質は成熟過程で薄まりはしても消えはしない』『みんな死ぬまで持ってる』『君も私も』 言葉選びも話しぶりも、ともすれば矢晴よりも深いんじゃ? と思えるし。話してる時の純の顔がかっこよすぎて。これは矢晴の欲目なのかしら……? かっこよ……。 そしてまた、矢晴のことを『君』と呼ぶところが、素敵で素敵で、たまらんの。 純が矢晴の心に一歩踏み込んだ感じというか、「ただの古印葵のファン」から抜け出して福田矢晴に相対した感じがするというか。純が一段上がってきたなあ〜みたいな気分になっている。 はー……、すてき……。

ソファーで

 お風呂上がりにソファーで臥してる矢晴が、最初は足も伸ばして完全に脱力してるというか、投げ捨てられてるみたいな感じで。 漫画を手に取って読み始めてから仰向けになって。 本を戻してから腕に顔埋めながらだんだん足を曲げていってて。 純に声をかけられたら《ズモッ》と身体にかけられてた膝丈くらいのコートだか上着だかにすっぽり隠れるくらいに縮こまって。 顔だけ出して純に『純って恋人作らないの?』と聞いて。 すぐに顔を引っ込めて上着に隠して。 『矢晴は?』って聞かれて答える時には、上着におさまるくらいに縮めた足が出てしまうくらい、顔を隠すように上着を引き上げてて。 という、細かい矢晴の動きが、たまらんな! と思うとともに、作者さんの演技の付け方、表現の細かさが、すげえな! と思う。 公園でのプリンたい焼きを純が差し出して、受け取られずにポケットに入れて、純は自分の分を開けて食べ始めるところとかも、細かくて、たまらんの。

愚鈍なお花畑

 矢晴の頭を愚鈍にしたのは、矢晴自身がアルコールに溺れてしまったせい、な気がするんだけど。 純への気持ちや、純の家での暮らしが、矢晴の頭をお花畑にしてるのは、いいことじゃないかなー? と思える。 むしろ、ほんとに、一度、純に全てを委ねて、思考放棄してほしい。頭の中、純の愛で満たしてお花畑にしてから、やっと、福田矢晴が再生し始めるというか、花開くんじゃないかなあと思えるので。 福田矢晴として花が咲いたら、その後、古印葵が実り始めると思うんだよなあ。 恋だの愛だのにうつつを抜かすのが「愚鈍なお花畑」とか言っちゃったら、それは矢晴が好きで古印葵として表現してきた「恋愛モノ」を全否定することになりやせんか? という気がするので、いいからもう、お花畑満開にして純との恋愛に溺れてこい! って思ってしまう。

わかってるのかわかってないのかわからない

 純が、矢晴の気持ち(純が好き)をわかってるのかわかってないのかわからない。 【第3話】で、矢晴が『出ていけっていう空気を分かってたのか分かってなかったのか分かんない人だな』と思っているのと同じような気分になっている。 純って、わかりにくい人だよな……。 【第13話】の純視点でも、【第14話】の矢晴視点でも、矢晴が純への気持ちを自覚し始めて逃げ出しての行動の後、純の言動が「わかってやってる」なのか「わかりもせずやってる」なのか、わからない。 わかってる、なら。矢晴の望みを叶えようとしてる、ようには思えるかなあ? より親密に、恋人レベルに矢晴を受け入れるよ、という宣言での『ハグしに来なよ』『一緒に寝る?』なのかなあ? わかってない、なら。曖昧にしたい矢晴にとっては、残酷な誘いに見えちゃうなー、と思って。矢晴は純が「わかってない」と思ってるだろうから、「なんでお前はそうやって、いつもいつも美味しそうな餌をぶら下げて私を惑わすんだ」とか思ってそうな気がする。 わかってても、わかってなくても、純は矢晴をなんでも受け入れてくれるような気はするんだけど、「完全にどっぷり行っちゃった後に、それを失うかもしれない恐怖」はずっと矢晴について回るだろうから、どっぷり行きたくても行けない気持ちはわかりすぎるし、「いつか失うのなら今!」みたいな感じになる気はするのよねえ。

ベイビー

 あー……、幼児退行、好きなんすよ……。 矢晴、これから幼児退行する……? 純に育て直される……? 【第1話】の『私は働きもしないで赤子のように世話された』って同居1週間目のとこは、朝、動けないからって程度で別段退行してるわけではなかったけども。 これから。純にべたべたに甘えたり、くっついて離れなくなったり、癇癪起こしたり、するかなあ? 元々、家族仲がよかったわけではないらしい矢晴だから、純に甘えて、めいっぱい自己肯定感育て直せるといいんじゃないかなー? ってすごく思うし。 ほんとに幼児退行までいかなくてもいいけども、純にべたべたに甘えてる矢晴は見たい。そして矢晴をべたべたに甘やかす純が見たい。あと、矢晴に甘えてる純も見たい。 甘々なふたりが見たいんだー。

心に触れる

 矢晴は、古印葵の漫画で上薗純の心に触れている。【第5話】『今まで触れられたことのない場所を触られたような…』と【第9話】『心の…誰も触ってくれないところを』『触ってくれるから』『他じゃ替えが利かないんです』『こういう幸せを私にくれたのはあなただけ』というわけで。純が20歳くらいからとして、6年も。ずっと。 で、今回、【第14話】のラストページ。矢晴の背中に芽生えた蟲は純の使徒で、空っぽだった矢晴を満たして心(心臓)を再生して、蟲が心臓を喰むのは、「純が、矢晴の、心に触れた(触れる)!」ってことでいいんですよね!? という気分になってきた。 実際のとこ、わかんないけど。だったらいいなーと思ってるところ。 今回の純ったら、すっごいかっこいいしさー。『一緒に寝る?』ってお誘いがさー、いいんだ〜〜。 【第13話・後編】で、純がお風呂で話してたことは、なんだかあんまり全面的には受け入れ難かったけど、【第14話】の公園での話は、すごく迫ってきて。この違いはなんなんだろう? と不思議なんだけども。視点の違い……?

散歩

 外、雪降ってたくない……? とか思ったりもするんだけど。純が矢晴を散歩に出すのはいいなあとは思う。でも、できれば、最初から一緒に散歩に出かけて欲しい気持ちがある。でもでも、最初から一緒に行くとドラマが生まれんからな……。 矢晴の格好が、毛糸の帽子が可愛くて頭は暖かそうだけど、ジャンバーとかそんな格好じゃ寒いだろうと思えてしまうので、純は早急にもっと暖かそうなコートを矢晴に買ってあげて欲しい。 30分前に家を出た矢晴が、歩いて10分のコンビニに居て、純は後からコンビニに出かけたら酒持ってるところを発見し。純と矢晴じゃコンパス違うし、矢晴はそんなにはやく歩かなかったんじゃないかと思うと、コンビニまで15分くらいはかかったかも? 純は矢晴が出かけて30分経ってからコンビニに向かったのなら、矢晴が出かけてから40分後にコンビニ着くらい? 矢晴は30分近く酒持って佇んでた……? 公園に行ったあたりの時間が、矢晴が出かけてから30分経過時点? どっちだろ? なんか算数の文章題になりそうな気分になってきた。 純が『プリンたい焼き買いにコンビニ入ったら矢晴いたの』というのもほんとなのか方便なのかよくわかんないなとは思う。 矢晴を心配して後ついてきてたというわけじゃなさげではあるけど、散歩に出かけた矢晴を迎えに出てきて、ついでにおやつ買っていこうってコンビニ入ったら矢晴がいた、ってことかなあ? とか。 でも、実は先になにかしら手配してるかもかなー? とかも考えてみたり。コンビニから「来てますよ」って連絡もらって家を出てきて、とか。散歩に出かけた矢晴をGPSでずっと確認してたとかもあり得るな……とか。 えー、でもやっぱりそれなら最初から一緒に散歩しなさいな……。と、勝手に色々疑ってしまう。この散歩のあたりも純視点ほしー。

じょうほうげんかんさの論文

 作者さんによって【第14話】のキャプションで、【第13話・後編】で矢晴が触れていた論文が示されたけども、英文だから、とりあえず 翻訳通して みた。まだ読んでる途中だから、全然わかんないんだけども、ちょっと関連してそうなページもあったので、 リンク しておこうと思う。 翻訳通した論文は、機械翻訳だから翻訳文がこなれてないってのもあるだろうけども、読んだ結果として、よくわからん! というのが正直なところで。え、これを矢晴が読んだとして……、去年の3月公開だから、どっぷりアルコールに漬かってる感じの頃合いに……? この難しそうな英文の論文を……? 矢晴が読んだの……? みたいな気分にはなってしまった。 矢晴、恐ろしい子……。 【第13話・後編】読んだ時点では、純が知らない言葉を作り上げて純を試してたのか? とか思ったけど、そうではないなと、認識を改めようと思う。けども、やっぱり純が辿り着けそうにない感じはあるから、難しいこと言って純を侮ってた感じは拭いきれない。 あと、ついでに、さっき見たら【第13話・後編】のキャプションにあった本業の宣伝が消えて、陣内になってた。

読まない理由

 矢晴が望海可純の漫画を読まない理由が変わるのを恐れる気持ちがわかるーーー! って思って。そして、そんな風にぐっちらぐっちら言い訳しながら、手を伸ばしてしまうところがまたかわいいし、読み始めたときにも、ずーっと言い訳してるのが、かわいすぎてたまらん。 自分に言い訳が必要な感じが、頑張って言い訳してるところが、矢晴ったらもー! かわいい! 【第2話】で矢晴がガラステーブルに置かれてた「シヴァ・アンバー3巻」を眺めてるから、読んで欲しいなあ〜と思ってたから、ほんとに、読んでくれてうれしくて! そうやって言い訳しながらでも、漫画を読んでみようという気になってくれたところが、「ああ、たしかに矢晴は回復してるんだなあ!」と、実感する。純が【第13話】で『スリップは回復の段階であることだよ』と言っていても全然、響いてこなかったけども。 矢晴自身は、純の漫画を「漫画がうまい」って思ってるから、漫画としては高評価だけど、「シヴァ・アンバー」の内容は、というと2〜3話までしか読んでないわけだし。『「望海可純の作品が好きじゃない」から読まない』になった時の『好きでもない作家に依存しなければならない現実に私の心が耐えられなくなるだろう』って思いながら、本に手を伸ばしてしまう、その裏腹加減が、ほんと、好き。好き! 結局、途中で読むのやめちゃってて、好きかどうかもわからないままだけれども。 読んでる瞬間に、純が来てたらどうなってたんだろうな、と想像すると、絶対純が瞳をキラキラさせて、真っ赤になって「読んでくれてる〜〜〜!」って身悶えしてそうな気がする。

心臓

 【第12話】で純に抱きしめられたり触れ合ったりのシーンを矢晴が思い出してるところで、どんと心臓が出てきてて。 【第14話】で矢晴の背中の蟲が、心臓をがぶりとしてて。 最初は、からっぽの骨に生まれた蟲が成長して、【第11話】のラストで、肋骨を満たすように爆ぜてて、心臓が出てきて。 心臓は、矢晴の気持ち、ハートだろうなあと思うのだけど、矢晴が生きてることの象徴の心臓でもあるのかなーと思う。この場合の「生きてる」は身体が生命活動を停止しないから惰性で生きてる、じゃなくて、矢晴自身の「生」への執着が芽生えたみたいなところで考えてる。 純とのふれあいで生まれた蟲、育ってきた蟲が、体内を満たして心臓が出来て。純への気持ち、恋愛感情を表すハートであって、また、生き始めた矢晴自身になるのかな。 と考えると、蟲が心臓を噛む(喰む?)このラストページは、矢晴が純への恋心を完全に自覚した、みたいなところではあるまいか? と思える。 そう考えると、不穏というよりも、キタキタキターーー! みたいに盛り上がってしまうのだけど、盛り上がっていいのかどうかはわからない。

合コンとか婚活とか

 純は、見た目もいいし、身長もあるし、なにより売れっ子漫画家で金持ちだから、合コンとか婚活とかすると、金に群がる人間のが多くなるんじゃないかなあ? という気がする。そういう目に遭ってきたから、しんどいのかなあー。 まだ若いし、家事能力は高いし、矢晴を養っても有り余るくらいの稼ぎがあるから、自分ひとりで自由にできるこの状態で充分なのもわかるし。結婚相手に求めるものがあるかどうか、というと、それを与えられるのは古印葵だけ、みたいな気がするなあ……。 純は矢晴と結婚したら、最高に幸せになれるね! とは、思うんだけども、純は一人っ子だって言うから、子供はせっつかれそうな気がするんだけど、そこらへんはどうなんだろうかなーとは、ちょっと思う。家が途絶えるのと、個人の幸福を天秤にかけなきゃならなくなりそうなところ。 LGBTが当たり前の世の中になっても、どうしたって、血縁で家系を残せ的な考えは根強いわけだし。純の家族がどういう感じなのかなーは気になるかもしれない。 純はゲイなのかなーって思ってたけど、今回の話で合コンとか婚活とかって話が出てきちゃうと、わかんないなーみたいな気分にはなってきた。矢晴がノンケなのわかってるから、そっちに話寄せたのかもしれないけど。 矢晴は幼馴染と大人になってから付き合い始めて7年かー。27歳でA誌での連載失敗した頃に別れてるわけだから、デビュー前の19歳か20歳から付き合い始めだもんねえ。幼馴染だったのかー。

漢字が難しい

 純の漫画さー。もともとの古印葵の漫画がそうなのかもだけどー。けっこう小難しい漢字や言葉並べ立てやがって! みたいな気分になった。 [原始動物に戻れば 幸福は一瞬にして達成し得る][人間だけが幸福〓 青天井に手を〓 欲望をも〓] [絶頂に〓 天井に手が届かな〓 天井が存在しない〓 同義である] [欲深き人間の頭上〓 空のみが掲げられて 〓のだ] [手が届く幸福は 低い天井の 狭隘な賜だ][人間の幸福は 空に在り それが 人間の無限性だ][なにも怖くな〓 さぁ手を取〓] んでもなんか、その小難しさがクセになる……って感じはしそう。 矢晴が、『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』って自分の漫画を想起してるのもいいし、『後半の文章は違うな野心的で前向きに発展させた内容…』と純の書いたものを評価してくれてるのも、良い……。 『野心的で前向きに発展させた』というのが、純の性格なんだろうなあ〜と思うし、「否定して持論を展開してるわけじゃない」わけで。それがまた、たまらんな。古印葵の書いたことを理解して、発展させて、自作を表現できてる純が素敵。 純ったら、ほんと、古印葵大好きなのねえ……って思う。とはいえ、「シヴァ・アンバー」が全体、古印葵作品への返歌だったとしたら、ものすごい大々的に、個人的なラブレターを展開し続けてきた、みたいな状況に思えて、「なにやってんだ? 純」みたいな気分にはなる。 純の漫画が、古印葵作品への返歌として。本歌取りみたいなこともしてる気はするんだけども。純は自分の漫画が売れれば売れるほど、その本歌である古印葵作品も認められてる、みたいな気分になるのかなあ?

シヴァ・アンバー3巻

 純が連載開始したのが、23歳かなー。22歳でデビューして、翌年くらいの連載開始だったかとは思うし。まだ年齢的には22歳だったかもしれないけど。 今回、矢晴が読んだのが「シヴァ・アンバー3巻」の冒頭から中盤のあたりだとすると、週刊連載10週分で単行本1冊になるとして、21週目〜25週目分くらい? と仮定してみる。 25歳の頃には、単行本10巻出てて、だいたい2ヶ月〜3ヶ月で新刊出るとして。3巻に収録の分は、23歳くらい〜24歳になったばかりかくらいに描いてた感じかなあ、と思う。 今15巻まで出てての、3巻。かなり序盤に、古印葵作品への返歌で描いているとすると、やっぱり最初から、ずっと、そんな感じで描いてそうな気がする。 純がデビューしてすぐに古印葵がA誌を去ってしまったけれど、古印葵がまだA誌を読んでいれば届くはず、と思ってしたためたラブレターなんじゃないかなあ、ほんとに。 健気だなあ……純。

ほのぼのライフが終わり…

 イチャラブライフに突入だーーー! とか行って欲しい今日このごろ。 純が『ハグしに来なよ』とか『一緒に寝る?』とか言ってくれて、よりふれあいが深くなりそうな感じがするので、矢晴はもうどんどん純へとズブズブになって、純は矢晴を甘やかしてくれそうな。四六時中、イチャコラしてくれそうな。 …………わけがないよなあ……とは思うんだけども。 一緒に寝る、純が矢晴に添い寝する、はとても、とても見たいシーンで、矢晴が純の体温に包まれて安心して眠れたら、とてもいいのに、って思うんだけども、純の睡眠時間が奪われてしまうのではないか……と、ドキドキハラハラしてしまう。 ハグしに来なよ、と言われたからと、矢晴が素直に純のところに行くのだろうか、と思うとどうなんだろう……? と思ってしまう。でも、素直に純のところにハグしに行ったら良いことだけど、純が仕事中だろうがなんだろうが関係なく、となると、純が仕事できなくなっちゃって困りそう……とドキドキハラハラしてしまう。 純の仕事部屋にハグしに突撃した矢晴が、純の膝の上でゴロニャンして、純が漫画描いてるところをずっと見る、みたいなシチュエーションは……素敵だな。うん。

あそぅ……

 『あそう……』ってのが初めて出たのが【第13話】の矢晴の純へのしょっぱい対応のときだったし、純自身あんまり「あ、そう」とは言うタイプでもなし。 【第14話】では、たぶん3回は純が矢晴に「あそぅ…」と言っているのが気になったりした。 単純に「あ、そう」「あっそ」って言い方からして、切り捨ててて、相手を尊重してる感じがしない言葉なんだけども。矢晴が純にそう言ったときも「なんでそんな対応を……」と思ったし。しょっぱい……。 矢晴が純に移ってしまうくらいに「あ、そう」って言葉を多用しているのかもしれないなとも思い始める。純は、そんなにネガティブな雰囲気を感じてないのかな? ネガティブな感じを払拭しようと、多用してるのかもしれないかな? 飲み物断られたときの純の『あそぅ……』と口尖らせた顔はむっちゃかわいいなと思う。 矢晴の彼女の話を聞いたときの『あそぅ…ごめん』は、残念な出来事について話させちゃってごめんね、深くは聞かないよ、程度のことかなあと思うけども。まあ矢晴が「恋人は?」って聞いたんだから聞き返されて答えなきゃいけなくなるのは自業自得だから気にせんと。 矢晴がコンビニで酒持ってるの止めて一緒に公園に行って『お金持ってないの忘れてた……』って言う矢晴に『あそぅ…』って言う純は、ちょっと、というかかなり「矢晴に呆れてる」雰囲気を感じてしまって、矢晴がちょっと辛そうに思っちゃうんだけども。 その後、ふたつ買ったプリンたい焼きのひとつを矢晴に差し出しても全然受け取ってもらえなくてポケットにしまって、自分の分開けて食べ始める純はかわいいなあ……と、確認しつつ読んでると読み耽っていくわけだけども。かわいいなあ。やっぱり矢晴の分もでふたつだったんだなあ。

カラー表紙

 今回の表紙はカラー! 前回のカラー表紙の純は怖い感じの配色だったけども、今回の矢晴は柔らかい配色で、油絵っぽい感じの効果だったり、色の乗せ方をしている気がする。とてもきれい。アンニュイとでも表現したらいいのか物憂げな表情の矢晴が、たまらん。 泣き腫らした目元の感じとか、口元とか、表情や色合いが、ほんと素敵で。いつかこの絵と対になるような笑顔の矢晴のカラー表紙来たらいいなあ〜〜。 古印葵のカラーってこんな感じなのかなー。きれいだなー。 表紙だもんで、タイトルがかかるのはいいのだけども、矢晴の額に✕印があるのが、ちょっぴり残念だから、文字なしバージョンの1枚絵としても見せて欲しくなる。

返歌

 【第14話】でちらっと矢晴が純の漫画を読んでくれて、『もしかして』『私の作品(アレ)への返歌……か?』と気づいたようで。矢晴は『いやいやいや自意識過剰すぎる…』と否定してるけども、たぶん絶対、「古印葵作品への返歌」だと思うわけで。 【第1話】で『漫画への思いは漫画で描いて返す』と男前な顔して純が言ったのが、こういうことか! と思えたわけで。 1年後、純が矢晴の漫画への思いを込めた漫画描いた時の【売れうつ】のエピソードタイトルが「返歌・ラブレター」とかだったらいいなあーーーとか妄想し始めた。 古印葵の漫画への返歌としてずっと、純がシヴァ・アンバーを描いてるんだとしたら、どんだけ熱烈なファンなのよ! けなげすぎる! とかも思うけど、矢晴が『ここのモノローグの前半……』『似たような言葉で似たようなことを書いた覚えがある』と気づくくらいだから、望海可純が変なアンチに粘着されたら「望海可純の漫画は古印葵のパクリ!」とかって騒がれかねん気がするし、「古印葵が数年で消えた作家でだれも知らないことをいいことに、パクリ放題」みたいに言われそうで、純が可哀想……辛い……とかまで妄想が発展してしまった……。 そして、ふわっと、【第5話】でブックワインのインタビューで語った「シヴァ・アンバーの制作秘話」が聞きたくなったんだけども。でも、そこで「この作品は返歌なのだ」とかは言わないかー。言わないよなあ……。

一緒に寝るー!

 純が矢晴に添い寝してくれるところが見たくて見たくて。まだ見れてないけど。次の話で見れるのかもわからないけども、見れるか見れないか知りたいから次の話がはよ読みたい!(ついさっき更新されたとこ!) 添い寝はいいものだ。純の大きい身体にすっぽり包まれて、矢晴が安心して眠ってくれたら、ほんといい……うっとり。 そんなシーンが見たいから、と二次創作してたりもするけども、本編で叶う日がこんなに早いとは! 早いとは! と興奮しているところ。 『ハグしに来なよ』『一緒に寝る?』って、ほんとにもう。一気にふれあいが深まりそうで。ドキドキハァハァする。わー。さらっと純から言ってくれたのが、また嬉しいー! かわいー! 純の寝室、古印葵の祭壇あるんじゃ……? とかちらっと思ったりもするんだけど。祭壇は仕事部屋かもしれないけども。絶対どっかにありそうだけど、家捜ししてる矢晴がまだ見つけてないから、寝室か仕事部屋に、古印葵コレクション専用棚があるはず! と思っている。寝室だったら、今夜にでも矢晴に見られちゃうよ、大丈夫? とか心配しちゃう。むしろ見られたほうが「純の本気度」がわかっていいのかもしれないけども。 で、話は戻して。 今、矢晴の部屋のベッドのマットレスは使えないわけだし、矢晴のベッドじゃ純と寝るには狭いだろうから、当然、純の寝室で純のベッドで寝るよねえ。 純は身長高いから、ベッドもかなり大きめの使ってそうだし。「ひとり寝なのにキングサイズ……?」みたいに矢晴が思いそうなレベルのサイズのベッドかなーとか思ってたりするけど。 純の寝室で、純のベッドで、純の体温に包まれて、矢晴が安心して眠れたらいいけど。純にムラムラしてくれてもいいけど。ここらへん、もう、「一緒に寝る」ってだけで大興奮だから、どう転んでもうれしいけども。 はー……っ! 一緒に……、寝る……。純と、矢晴が……!

読んでくれた〜〜〜

 矢晴が! ガラステーブルに置かれていた「シヴァ・アンバー3巻」を! 手にとって! 読んでくれた〜〜〜〜〜! きゃ〜〜〜! これ【第2話】読んだ時からずっと思ってたけども。読んでほしいなあって。 「シヴァ・アンバー3巻」だけが古印葵の漫画への返歌になってるってことはないだろうから、「シヴァ・アンバー」全部がそうなんじゃ……? とも思えたりするけども。 とはいえ、もしそうだったら、純の漫画は古印葵の漫画が下敷きになってて、全部一から作り上げたものじゃない、みたいな感じもしてしまうかも……? と思えてきたけど、どうなんだろう。 全巻、その調子だと、矢晴が読んだ時にはずっと自分の漫画がちらついちゃって、純粋に楽しめないのでは……? と心配になってきた。ついでに、純が【第5話】で『もし私の漫画が嫌いだったら私が原因で来ないかもしれません』って心配になる気持ちもわかる気がする。 受け取り方次第なところもあるだろうけど、良い感じに受け取られれば、純が古印葵の漫画がどれだけ好きで影響受けてて、どれだけ理解しているかが矢晴に伝わると思う。悪い感じに受け取られれば、純の漫画は古印葵の漫画を下敷きにしてて、底が浅すぎると思われてしまう。 うわー、どっちに転ぶんだろうか。別方向に行く気がするけど。

だい14わ!!

 わーーー! 正月早々! ありがたやありがたや! カラー表紙かわいいーーー! タイトル素敵ーーー! わわわわわ! 純の印象が、というか、矢晴への対応が、これまたずいぶんとかわってきたーーー! 純が頭いいまま矢晴と会話してるーー! と、かなり興奮してしまう第14話! まさか、こんな正月早々に来るとは思ってなかったからびっくりしすぎたのと、どんどんBL方面へ邁進していってくれそうな感じでわーいわーい。 純が矢晴のことを『君』って呼んだのが、たまらんくてね! ラストの『一緒に寝る?』と心臓にかぶりつく蟲が、わーーー! 好き! 純と矢晴が一緒に寝てほしくて、添い寝する話とか書いたけど、本編で添い寝してくれるんだ! まだ純が誘っただけで現実になってないけど、楽しみすぎるーー! タイトルの【一生・ベイビー】って添い遂げるって方面の一生なのかしら。だよね? シーンは【第2話】の同居1ヶ月目の続きのところのソファーに臥してる矢晴から。 矢晴がマットレスのクリーニングについて『純が怒られるのかな…』って純の心配してるところがかわいいー。あんなツンケンしてたくせにー。もー。でもマットレス、大丈夫な構造のものかと思ったら、新品に交換することになっちゃうのかなー。ここで当座マットレス使えなくなったからのラストのお誘いかなー? 矢晴が純の漫画手にとってくれたのが、すごく嬉しい! いろいろ理由つけてるのがかわいい! 『耐えられなくなるだろう』とか言いながら手に取る、その矢晴が! 矢晴ぅ! もー毎度、心と行動が裏腹で、かーわーいー!! 純の漫画の言葉の使い方読めたのがまたたまらんのだけども、純の漫画自体が、「古印葵の作品への返歌」って! そんな! 熱烈すぎて! 読んでる矢晴がかわいい。全部読まずに戻しちゃったけど。これ、全巻読んだらすごいこと起きそうな気がする。純がどれだけ古印葵が好きか、わかっちゃうんだろうなあ。あと、【第1話】で純が『漫画への思いは漫画で描いて返す』って言ってたの、こんな形なんだ! というのが、ちらっと見えた感じで、1年後が俄然楽しみになった! 純のこと考えて「馬鹿になった」って考えてて『愚鈍なお花畑にさせたのは誰だ』って矢晴が、純のこと好きすぎて! 好きよねー。 『いずれ思考も放棄するだろう』って考えながら、なにかを垂らしながら背中から這い出る蟲がでかくてヤバいんだ...