マットレス

 矢晴の使ってたマットレス、想像してたのと違った。そっちかー、って感じ。

【第14話】で純が仕事部屋でマットレスのクリーニングについて問い合わせしてるのは、一人称で語られる物語としての制約を外してるけども「リビングには矢晴は一人でいる、その間、純は電話をしているから来ない」と「矢晴のマットレスは処分するしかない」「矢晴が粗相で汚したマットレスについての話だから矢晴に聞かせないように仕事部屋でしている」って感じかなー。

矢晴はリビングで『もしションベンが理由でクリーニングを断られたら私のションベンのせいで純が怒られるのかな…』と考えてるところが、さらっと読むと矢晴が純の心配をしてるように思えるんだけども、よくよく読むと、「え? どゆこと?」みたいな気分になってきた。

誰に、純が怒られるんだ? クリーニング屋に? 「うちじゃ無理ですねー」って断るだけじゃん? って思うんだけど。矢晴の想像では「マットレスに失禁するなんて、人として非常識ですよ! そんなのクリーニングできませんよ!」みたいに店側が怒ってクリーニング断る、みたいな感じかなあ? 純がしたわけでもない粗相を理由に純が店の人間に怒られる、これは、理不尽……。

実はここも誤字で「純“に”怒られるのかな…」だったら、粗相したことは怒らないでお風呂に入れてくれるくらい優しい純だけど、「クリーニングを断られる=買い替え必須=無駄金使う」みたいな感じで「矢晴のせいで迷惑被る」みたいに純が矢晴に怒ってくるかなって期待してたり? とかも考えてみるけども。

矢晴のせいで純が誰かに怒られる理不尽な想像でも、怒られることを期待するような想像でも、どっちも矢晴っぽいなあとは思ってしまう。結局、「矢晴がダメ人間だから純に迷惑かけている」ことの証明になるし、自分が純に怒られるんなら、それはそれで安心できるし。(しちゃいけないほうの安心)


矢晴の汚してしまったマットレスは、処分するしかなくて、新しいものを買うまでとコイルマットレスをきれいにするまでの間は、矢晴のベッドが使えない、ということも、純が矢晴に『一緒に寝る?』って言った理由のひとつではあるんだろうなあーと思うんだけども。

矢晴は、「一緒のベッドで寝る」場合によってはソウイウコトもあり、みたいに考えてたりする? と思えるし、読んでる私もそんなシーンが見たくて見たくて! と思ってるけど。純は「一緒の部屋で布団を並べて寝る」修学旅行みたいで楽しいね! みたいに考えてそうな、気が、してしまう……。

純のでっかいベッドで、矢晴抱きしめて、ふたりで一緒に寝て欲しいわあ。“寝て”くれてもよくてよ?


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